専業主夫目指してるだけなんですけど。   作:Aりーす

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なんだこの投稿間隔、そして何一つ掴めていない投稿感覚。本当にお待たせして申し訳ありません…


▶︎14

 

学園祭月一日目

 

 

 メタ的に言えば恐ろしく久しぶりに日記を書く気がする。と、謎の電波を受信した。

 

 多分疲れているのだと思う。一日目なのにここまで疲れるものなんだな、と我ながら体力の無さというかこの場所の恐ろしさというか、そういうものを強く感じた。

 

 まず店が多すぎる。これだけで俺は疲れる。人がいつも以上にいるし、何故が俺が通りかかるとすごい見られているような気がするし。自意識過剰なのかもしれないが、やけに視線も感じたしヒソヒソ声も聞こえた。一体何なのだろうか?

 

 エリア毎に色々な店があり、スイーツやら和食やら洋食やら専門店のようなものまであり、地域の祭りとか比べ物にならない程で、圧巻という他なかった。何故か歩いてるだけの俺も緊張してた。

 

 特に何か食べる事も無く歩いていると、枝津也さんの彼女(自称)兼お嫁さん(自称)の鏑木さんに出会った。やけに顔が怖いし雰囲気も怖いよ、みたいに言われて緊張してることに気づいたんだけど。

 

 鏑木さんは店を出店してる訳では無いらしい。というより、枝津也さんが色々また動いてるからそっちに時間を割くのだそう。あの人の悪どい顔が浮かぶなぁ、と苦笑いをした記憶がある。

 

 キミは出店しなかったの?と首を少し傾げて聞いてきた鏑木さんに、出店する気は元々なかった、と返した。万が一赤字とかになったら大変だしなぁ、と心の中で思いながら。

 

 鏑木さんは叡山から聞いた通りだな、と笑っていた。こうして見ると鏑木さんって美人だな、なんて思ったのは秘密。というかこの日記見られたら枝津也さんに怒られてしまうかもしれない。だって未来の彼女兼お嫁さんだしなぁ。

 

 歩きながら鏑木さんと枝津也さんの出会いについて聞いてみた。まず、知り合ったのはこの遠月学園に入学してかららしい。同学年で料理の腕が良い、って事でお互いに名前とかは知っていた程度らしいけど。

 

 今のような関係になったのはとある事があってから、らしい。詳しい事は口止めされているから語れない、と言われたけど少しだけ教えてもらった。

 

 どうやら枝津也さんのいつものやり方で負けてしまった人らが無理矢理復讐を始めようとしたらしい。勿論それを見逃す枝津也さんでは無いし、先に潰したらしいが。ここである事件が起きたらしい。

 

 同じ場に偶々居合わせていた鏑木さんにその現場を見られてしまい、枝津也さんはそれを口封じにかかったらしい。もし正義感のある馬鹿なら潰し、使える駒なら置いておくって考えだったって鏑木さんは後々本人から言われたらしい。女の人に言う言葉なのだろうか?

 

 まぁそれは枝津也さんのいつものことだし、と思いスルーした。口封じとか諸々制限を掛ける為に食戟をして、枝津也さんが勝利。ただ、うん。日記だからバレないと思うから言うけど、この先がちょっと、ってなった。

 

 枝津也さんは俯く鏑木さんの顎を優しく持ち上げ、目を合わせてこう言ったらしい。

 

 「ハッ、帽子で隠してた割には……悪くねぇ顔だ。……勝ったのは俺だ。俺の言葉には従ってもらうぜ?この学園にいる間は少なくとも、テメェは俺のモンだ」

 

 口説いてますやん。何故か謎の方言的なサムシングが。元々、鏑木さんは自分の顔をあまり出したく無くて帽子を深く被っていたらしいけど、今は帽子を殆ど被っていないそうだ。多分、この時の枝津也さんの言葉があったからだろうな、と思う。

 

 鏑木さんはこういった事があって枝津也さんについて行っているらしい。ついこないだは寝てる所に侵入して添い寝した、と言われた。あぐれっしぶですね、としか返せなかった。

 

 ただ、この話をしてる時の鏑木さんはすごい嬉しそうに笑っていたし、その気持ちとか想いは本物なんだって、俺でも分かった。枝津也さんと鏑木さんの結婚式とかには呼んで欲しい、と思わず言ってしまったけど。

 

 その後、満面の笑みで勿論、と返事した鏑木さんはじゃあまた、と言ってかなりのスピードで歩いて行った。多分その先に枝津也さんがいるんだろうな、と思いながらまた1人で歩き出した。

 

 この日記を書いている間に、枝津也さんから許さんぞ、お前のせいだな、というありがたいお言葉を頂いた。

 

 

 

 

 その後、幸平くんが出してる店の所に足を運んだ。どうやら目の前に今の十傑の第八席の人が出してる店があるらしい。勇気のある事をするなぁ、と思いつつ幸平くんの行動力は尊敬した。

 

 四川料理を得意としているらしく、俺が幸平くんの店に足を運んだ時はそちらの店は大繁盛していた。逆に幸平くんの店は閑古鳥が鳴いていたけど。

 

 この状態が続くなら幸平くんは大赤字なんだろうけど。少なくともそれは無いだろうな、と思う。根拠があるわけじゃないけど、幸平くんはよく笑ってたし。それだけで何かするんだろうな、と思う。

 

 案外、俺って幸平くんのやってる事は知ってるし、尊敬してる。その上結果も出してるんだから。俺ももっと精進しないとな、と少し気合が入った。この学園祭の間する事は何もないけど。

 

 頑張って、と月並みな言葉しか言えなかったけど幸平くんは笑顔で返事を返してくれた。イケメンは笑顔が似合うなぁ。

 

 あれだけ大繁盛してるんだし、凄いとは思う。だけどボソッと言葉を溢してしまったのを覚えている。だってそれは今でも思ってる事だから。

 

 数を作るのは大変だし、それを出来るのは尊敬する。その上味も良いんだから。だからこそ、十傑に選ばれているんだって。あれだけ並ぶんだからそれを見るだけであの店は美味しい料理が出る、と分かるものだ。

 

 だけど、俺は興味が惹かれない。料理は自分がいて、食材がいて、それを活かす料理道具や店があって、そして食べる人がいて成立するものだと思っているから。

 

 長時間待たせるなら、待たせるなりの工夫がいるんじゃないか。少しくらい、今食べてる人じゃなくこれから食べる人を考えたら良いのに、と思ってしまった。

 

 やっぱり俺って沢山の人に料理を作るとかは、考え方的に向いてないのかな、なんて思いながらその場を後にした。そう言えば殆ど何も食べなかったな。幸平くんの料理くらいか。

 

 お腹空いてきたし、日記はこれくらいで終わりにしよ。明日からも色々見て、今度は食べてみようかな。おやすみなさい。

 

 

 




久しぶりすぎて上手く書けてる自信も無い…原作の記憶もだいぶ薄れてるし…読み直さんとなぁ、と思った作者です。就職しかり仕事しかり色々ありました。
次は書いてる間に思いついた某アルケミストの受難という閑話でも書きたいと思いました。タイトル通りです。叡山枝津也という人気キャラの一日です。まぁまた投稿間隔が空く可能性は大いにありますけど…もし待ってくれていた方がいたらありがとうございます。また気長に待ってくれると嬉しいです。
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