原作:インフィニット・ストラトス
タグ:R-15 クロスオーバー インフィニットストラトス BLAZBLUE イチカ=キサラギ チフユ=ザ=ブラッドエッジ タグによる壮大なネタバレ セシリア強化 でもやっぱり…… ヤンデレ 作者はテイガー好き
息抜き第二段。
例の如くキャラが崩壊しています。
さらにはオリジナル設定にクロスオーバー原作キャラ強化などなど酷いことになっています。
気にしないで読んでいただけると幸いです。
IS小説ですが、「文章力なんざ気にしないハァッ!」という人だけ見ていただければさらなる幸いです。
修正
千冬の武器、初代ISをブラッドサイズからブラッドエッジに。
ブラッドサイズは技名でしたすみませんでした。
謝りますのでココノエ使うのだけはやめてください。
クラス代表決戦。
校内のアリーナで向かい合う二人の人影。
世界で唯一、男のIS操縦者である織斑一夏。
イギリスの代表候補生、セシリア・オルコット。
互いににらみあう二人は、今か今かと開始の時を待っていた。
「よく逃げずに来れたものですわね。
ま、その勇気だけはかってあげますわ……所詮蛮勇でしょうけど」
嘲り笑うセシリアに対し、一夏は完全に冷静沈着。
それどころか、空中に飛んですらいない。
「あなた、なぜ飛ばないんですの?
そんなことでは、私には勝てなくてよ?」
「…………」
そんな挑発にも聞く耳持たず、彼はただ待っていた。
その目は閉じられ、目の前の彼女など見てもいなかった。
「無視をするというならそれでいいですわ…………完膚なきまでに叩き潰して差し上げます!!」
手に現れた銃、スターライトmk-Ⅲを一夏に向ける。
銃口は正確に彼に着弾しようとしていた。
しかし、その弾丸は彼に届かない。
素手で弾丸を弾き飛ばす。
全く身じろぎせず、且つ、セシリアを睨む眼をそらさず。
「ま、そのくらいはやってくれないとつまらない試合になってしまいますものね……。
では、そろそろ行きますわよ?」
ブルー・ティアーズを展開する。
空中に浮遊する四機がセシリアの周囲を周回する。
「さぁ、踊りなさいな!
このわたくし、セシリア・オルコットと!
ブルー・ティアーズが奏でるワルツで!!」
「ふん……踊りは苦手でな……またにしてもらおうか、障害」
一夏は何も持たず、ただただ駆け抜けた。
「くっ!ちょこまかと……!」
セシリアは歯噛みしていた。
完全に翻弄されている。
空中に上がってこないながらも、彼はひたすらに回避し続けた。
シールドエネルギーもほぼ消費されていない。
むしろ疲れが見え始めているのは彼女の方だった。
「逃げてばかりでは、勝負はつきませんわよ!」
青い弾丸が一夏に切迫する。
その弾丸を、拳で受け流し弾く。
シールドエネルギーを最低限減らさぬように、ほんの一瞬触れるだけ。
「っ!」
強い。
この男は強い。
だが。
「認めてあげますわ……このセシリア・オルコットの倒すべき敵として……!
これからは、わたくしも本気で参ります……どこまでできるか……楽しみですわねぇっ!!」
ブルー・ティアーズのビットが動きを加速させ、さらに自分は銃を構えた。
これが、セシリア・オルコットの全力である。
BT兵器の演算処理を一部機体に任せる荒業。
合計数4のビットと、スターライトmk-Ⅲによる乱射。
「ああぁぁぁぁぁっ!!!!」
幾多の閃光が一夏に迫る。
その一つ一つを、丁寧にはじき返しては近づいていく。
どうやら、勝負をつけにきたらしいことがわかった。
しかし、セシリアは手をゆるめない。
乱射につぐ乱射。
閃光の雨の中を駆け抜け、セシリアに向かって跳躍する。
拳を振りかぶった。
しかし。
「かかりましたわね!行きなさい!ブルー・ティアーズ!」
ブルー・ティアーズは4機だけではない。
下半身に装着された砲身から飛び出す直射型のミサイル。
到底かわせる距離ではなく、セシリアは勝利を確信した。
「っ!?」
直撃する瞬間、無表情だった一夏の顔が、ゆがんだ。
『フォーマット、フェイズシフト完了。
一次移行完了』
「ふん……ずいぶんと待たせてくれる……まぁ、いいだろう。
間に合ったのだから別にいい」
下半身のみだった白い装甲が、透明になっていく。
まるで、氷のように。
「さて、ずいぶんと好き勝手にやってくれたものだ……が、セシリア・オルコット。
ここまでとは……正直予想外だった」
「そ、そんな……!
まさかあなた、今まで初期設定で戦って……?」
俊敏で無駄のない動き。
それはISのハイパーセンサーのおかげでそうなっていたのだと思っていた。
しかし、初期設定ではそこまで大した補助は期待できない。
一夏は、自分の身体能力と、わずかな補助で回避をし続けていたのだ。
「その通りだが……それがどうした?
第一、時間がなかった。
ならばこの場でやるしかなかっただろう。
それに、俺はお前を初期設定のままで倒すつもりでいた。
まぁ、予想以上の実力だったせいか、こうして準備ができるまでかかってしまったがな……」
無表情のまま答える。
先ほどとは違い、殺気を抑えようともせず、ひたすらににらみつける。
「っ!?」
「では、いままでやってくれた礼に、見せてやるよ。
俺の専用機をな」
にやりと歪めた口。
その表情は、彼女に恐怖を抱かせるのには十分だった。
透き通った氷を思わせる装甲が、日の光に照らされ輝く。
一夏は歪めた口を開いた。
「起きろ、“ユキアネサ”」
氷が一夏の前に集まる。
ドームの地面から生えるように、十字の形に現れる氷。
その中には、青い鞘の刀のようなものがあった。
「行くぞ、障害」
一夏がその刀を取ると、氷はあっさりと崩れ去り、一夏の手の中に刀が納まった。
バーニアを吹かすと同時、セシリアは銃を構える。
「(遠距離からの戦いでなら、ブルー・ティアーズの有利は確実……ならば十分に距離を取れば!)」
恐怖が、彼女の思考を逃げに走らせた。
だが、それは悪手であった。
「
彼の刀が氷をまとい、弓を形どる。
射出される氷の矢。
あまりにも速いその矢をかわすことかなわず、ブルー・ティアーズが氷に包まれた。
「なっ!?これは!?」
絶対防御のシールドがなければ、彼女の肺まで凍り付かせるであろう冷気が、ブルー・ティアーズを包み込む。
そして彼女の機体は重力に逆らえず、落下していく。
「ぐぅっ!?(バーニアが凍り付いている!?そんな馬鹿なことが!?)」
「凍てつけ」
地面から氷柱がせり出し、セシリアを貫く。
氷柱が崩れ去ると、自然落下を始めるブルー・ティアーズを、そのまま蹴り飛ばした。
「きゃあああああああっ!!!」
シールドエネルギーがごっそりと削られていく。
警告のアラームが、セシリアの耳にこびりつく。
「っ!!」
もはや風前の灯火と化したシールドエネルギーと、凍り付いたバーニア。
それでも彼女はスターライトmk-Ⅲを向ける。
オルコット家の現当主として、英国の代表候補生として、負けるわけにはいかなかった。
ブルー・ティアーズはもう残り一機。
最初の矢で、いくつか巻き込まれてしまった(もちろん一夏はセシリアとブルー・ティアーズが並ぶ瞬間を狙って射ったのだが)のだ。
空を奪われ、牙を抜かれ。
それでもなおセシリアは立っていた。
「……ふん……」
その姿を見て、一夏は刀を構えた。
抜刀し、一撃で終わらせるつもりかと身構えるが、一夏はその刀を振りかざすことなく地面に対し垂直に構えた。
「
失われる意識の中、セシリアには試合停止のブザーが妙にはっきり聞こえていた。
「あの愚弟め……!」
“世界最強”“ブリュンヒルデ”“戦乙女”
数々の二つ名を持つ織斑千冬。
今、アリーナを凍土へと変えた張本人、織斑一夏の実の姉である。
あきれ顔でアリーナにいる自らの弟を見る。
すると、一夏が確かにこちらへ近づいてくるではないか。
「山田先生」
「はっ!はい!」
「オルコットを頼む。
あの冷気ではおそらく絶対防御も五分が限界だ」
「はい!
あ、でも、千冬さんは……」
「なぁに……弟に説教するだけだ」
そう言って、彼女は観客席へ跳んだ。
観客席からアリーナへ、弟の元へ。
「姉さん!」
先ほどまでの無表情が嘘のように、嬉しそうに満面の笑みとなる一夏。
しかし、その表情には明らかな狂気が浮かんでいた。
「やっと降りて来てくれたね姉さん!
もう少しで、そっちに行くところだったよ!」
千冬はそれに対して無表情だった。
いや、無表情というわけではなかった。
眉間にシワを寄せ、一夏を睨み付ける。
明らかに怒ってますといった表情だ。
「ふふっ……どうしたの姉さん?
そんなに怒らないでよ。
僕は姉さんと戦いたかっただけじゃないか!」
「その為か?
クラス代表での推薦を否定しなかったのは」
彼は、大人しく推薦を受けた。
それに食いついたセシリアは恐らく自分の実力を測るための生け贄。
初めて使うインフィニットストラトスの試運転代わりであった。
いままでのはただの準備運動で、彼の本当の目的はそう。
「さあ、殺しあおうよ姉さん!」
「はぁ……何故こうなったのだ」
わかりきったことだ。
構ってやれなかった小学生時代。
守ってやれなかったモンド・グロッソ決勝。
歪んだ愛情を、殺意を。
姉である自分に向けるようになったあの日。
後悔はある。
だが、弟を守れなかったのは事実。
だから、そんな弟の願いを断れない自分がいる。
「だが殺されるわけにもいくまい?」
片腕を失ったその日から。
守ると決めたのだから。
遅すぎるのは知っている。
でも、そうでもしないと狂いそうだった。
「第666拘束機関解放……」
失ったはずの腕を構える。
弟に答えるために。
「次元干渉虚数法陣展開!」
“ブリュンヒルデ”織斑千冬の専用機。
もう一つの二つ名の要因となった“黒き蒼”。
「
“死神”の名を冠する織斑千冬の姿がそこにあった。
「あぁ!姉さん!姉さん!姉さぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁん!!」
「一夏ぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
歪んだ姉弟が刃を合わせた。
織斑一夏
幼少期に親を亡くして以来、放任気味(ISの研究に付き合わされただけであるが)であったためか。
それともモンド・グロッソでの誘拐事件がきっかけか。
実の姉に狂おしいほどの愛情と憎悪、殺意をむける原作主人公。
一番キャラ崩壊が激しい。
モデルにしたやつがやばすぎるから当然といえば当然。
小、中と生徒会を率いたり、学年一位の成績だったり、剣道等その他もろもろの格闘技で全国大会を勝ち抜くほどのセンスの持ち主で、完全に子供じゃない。
姉以外にはほぼ興味はなく、幼馴染である箒にのみ、いたって普通に接することができる。
そのほかには威圧的で、近寄りがたい雰囲気を纏っている。
専用機 ユキアネサ
初期状態は原作の専用機である“白式”と同じである。
しかし、一切の武装を出すことができない。
手甲に光学兵器への耐性が多少あること以外、ほぼ性能は原作“白式”よりもはるかに弱い。
一次移行を済ませると、装甲が氷のように透き通り、さらに全体的な性能がすべて底上げされ、圧倒的な戦闘能力を開放する。
さらに唯一の武器、“事象兵器ユキアネサ”を呼ぶことができる。
基本的な戦闘法はユキアネサによる居合。
それに単一仕様能力を織り交ぜていく形になる。
単一仕様能力
零刀(フロストバイト)
“事象兵器ユキアネサ”を手にすることで使える単一仕様能力。
刀身や装甲に使用されているナノマシンが空気中の大気を一瞬のうちに凍らせる。
装甲、刀身、鞘、どこでもいいので大気に触れていれば氷を精製し、それを操ることができる。
例えば氷の刃を相手に射出する
周囲の大気すべてを凍えさせ、一瞬のうちに対象ごと凍土に変える
その他にも冷凍庫に使えたり、クーラーボックスいらずだったりとかなり便利な能力である。
が、何よりも強力なのはある一定の技を使うと|一定時間あたっているはずの攻撃が当たらない《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》ことである。
近接戦闘においてかなりの優位に立てることは間違いない。
武装
“事象兵器ユキアネサ”
正式名称は“織斑一夏専用近接制圧兵器・アークエネミーユキアネサ”。
一夏のために作られた兵器である。
刀身は氷でできており、ナノマシンによって決して溶けることはない。
切れ味も折り紙付きで、実験段階で製作者である篠ノ之束が銃弾七千発を全て切り裂いた結果が残っている。
ある程度使用者の運動能力と反射を向上させる機能を搭載している。
織斑千冬
世界最強のIS乗りにして、“死神”と恐れられる女傑。
織斑一夏の実の姉である。
原作ではバトルから一線引いているが、本作ではバリバリの現役で戦闘もこなす。
弟を守ってやれなかった、いろいろとゆがんでしまったのは自分のせいと考えていて、一夏の願いはなるべくかなえてやりたいと考えているが、いきなり殺しあおうとか言われてもそれは断るだろ普通は。
というわけで適当に相手してあしらっている。
まさに主人公。
性格は大雑把。しかし面倒見がよく、同期のパイロットからは頼られることが多い。
かつての“白騎士事件”で、2341機のミサイルの半数を、専用機“ブラッドサイズ”でぶった切った張本人。
第二回モンド・グロッソにて誘拐された一夏を救うために猛進し、謎のISに敗れ右腕を失った。
今は彼女の二代目の専用機がその右腕の代わりをしている。
現在IS学園の教師として教鞭をふるっている。
専用機
ブラッドサイズ
第一世代型ISにして、篠ノ之束の最初に作ったIS。
変形機構を備えた大剣、“ブラッドエッジ”のみを武装としており、それにより千冬は“白騎士事件”“第一回モンドグロッソ”“一夏誘拐事件”を生き抜いたが、“一夏誘拐事件”で中破。
その後、彼女の二番目の専用機として生まれ変わる。
篠ノ之束の傑作。
第三世代型IS、通称“蒼”。
待機状態は義手であり、失われた彼女の右腕となっている。
武装は大剣“ブラッドエッジ”。
初代の“ブラッドサイズ”にはない、単一仕様能力を有する。
単一仕様能力
相手のシールドエネルギーを喰らう闇を作り出す。
対象のISのシールドエネルギーを奪い、自分のエネルギーにすることができる。
闇を獣のような形に変化させ泳がせる“デッドスパイク”、少しの間、全ての攻撃を無力化する“インフェルノディバイダー”、剣に纏わせた闇で実弾兵器から光学兵器まで喰らい尽くしながら突撃する“カーネージシザー”、シールドエネルギーを犠牲にソウルイーターを極限まで強化する“ブラッドカイン”等を駆使し、“一夏誘拐事件”以降、未だ敗北を知らぬ、まさに最強にふさわしい戦果を持つ。
武装
ブラッドエッジ
初代千冬専用機“ブラッドエッジ”の武装をそのまま使いまわしている。
それ以前に蒼の魔導書は“ブラッドエッジ”のコアを元としているため、使い続けているが正しいだろうか。
この武装の脅威は、切れ味でも、リーチでもない。
どのような状況下でも、決して壊れず、ゆがまず、キレ味も変わらない。
こんな感じの設定でした。