「悪くない、な。もう、私の隣に立っても見劣りしなそうだ。」

恒例になった早朝の訓練。

少しだけ息を切らしながら、緑髪のエルフは穏やかに笑う。

「はぁ、はぁ、はぁ......なんだよ、それ......」
「さぁ、なんだろうな?......お前がここに来てからもしばらく経つ。どうだ?身を固める決意はできたか?」

意味深な言葉だが、少年は疑問は持たない。こんな掛け合いもまた、慣れたものだった。

「......身を固めるも何も、師匠は知ってるでしょ。俺は行く場所なんかないんですが。」
「はは。そうだったな。......というか、師匠はやめろ。お前からそう呼ばれるのは、好きじゃない。」

エルフはころころと笑い、少年は苦笑いを浮かべる。

これは、救うものと救われる者。

在りし日の二人を描いたお話。



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ボツにしていたものを、少し手直しして投稿しました。

設定などは、ミノタウロスに襲われるなんて~と被っているところがあります。

リヴェリアママにスポットを当てるというのは考えてましたが、地雷度が高そうなので(年の差やばそうだから)、ボツにしていたというわけです。

現在編集し直してますが、こちらは10話前後で完結する予定です。

それでは、ご興味ありましたら覗いてみて下さい。
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