『彼等』は、無垢だった。




何も描かれていない真っ白なキャンパスのようなその心は、世界の穢れを知らなかった。






『彼等』は、無知だった。




望まざると世界に産み落とされた彼等には、授けられるべき知恵など有りはしなかった。





『彼等』は、無慈悲だった。





打てど響かぬその心には、殺める【人間】達の慟哭など、単なる情報に過ぎなかった。





......『彼等』は、無欲だった。





命令通りに活動するだけの彼等には、決定的に【人間】が欠けていた。














『──呼吸、異常なし。脈拍並びに心拍数、異常なし。その他、精神機能、異常なし。全項目、オールクリア』




『【天上シリーズ】No.23、起動──』





だが、『彼』は少しだけ賢かった。『彼』は少しだけ優しかった。『彼』は少しだけ── 欲張りだった。




これは、そんな【ニンゲン】の物語。









注意⚠



・ほぼ初投稿です。駄作なのは勘弁して下さい。


・この小説を作るにあたり、【とある】シリーズの設定を大分使いました。不快な方はご遠慮下さい。


・魔法理論ガバガバです。正直自分でも何言ってるのかわかんない所があるので、不快な方はご遠慮下さい。




それでもよし!という方はどうぞ↓





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