唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ! 作:ユンケ
俺は出水公平
太刀川隊の射手をやっているが最近悩んでいる事がある。
後輩の唯我尊に関する事だ。
スポンサーの息子で、最初はコネでA級に入ることを求め、ウチの隊に入隊したヘタレ野郎だった。
しかし入隊してから1週間ちょっとして、別人のように努力して少しずつ強くなった。本人は自分の中には2人いてそれが入れ替わったと言っていたが二重人格なのだろう。
結果として唯我は入隊してから半年と少しで、A級でもやっていける実力となり、更には訓練生に対する育成プログラムを立案してから今シーズンの正隊員の昇格数を前シーズンより増やして上層部の一員になった。
それについては純粋に尊敬出来るが、変わった唯我には1つ欠点があった。
それはぶっち切りの女誑しの事だ。ウチのチームの柚宇さんを始め、那須や小南にも好かれている。
最近じゃ堅物で有名な草壁にも好かれているほどだ。この前唯我と草壁は罰ゲームで抱き合ったが、甘ったるい空気を撒き散らしていたし、それ以外にもラウンジで草壁が唯我に頭を撫でられて嬉しそうにしていたのは記憶に新しい。
中でも柚宇さんは困ったことに作戦室でも平気で唯我に甘えているのだ。俺がいる時でも研修資料を作っている唯我の背中に抱きついたり、買ったお菓子を唯我にあーんしたり、俺が部屋に入った時なんかは唯我にぱふぱふをしていたくらいだ。
唯我は唯我で全然柚宇さんに甘える素振りは見せないが、柚宇さんに自重するように言って欲しいものだ。
そんな風に考えながら廊下を歩いて食堂に着いたときだった。
「……はい、終わりましたね。採点をするので待ってください」
「ほーい。ソシャゲやって良いかね?」
「前にも言いましたが、採点が終わったら切り替わるなら構いません」
食堂の席にて唯我が柚宇さんに勉強を教えていた。アイツはぶっち切りで頭が良く、成績が酷い柚宇さんや太刀川さんの勉強を見ている。
俺は学年平均ぐらいだから特に教わってないが、俺の同学年の槍バカや仁礼や小佐野はアイツにテストの対策プリントをねだっているくらいだ。
そのまま少し離れた場所に座ってパンを食べる。柚宇さんの勉強の邪魔をするわけにはいかないし、何より柚宇さんが唯我に甘え出したら砂糖を吐く羽目になるからな。
「……まあこれなら赤点はないでしょう。折角ですし次の段階……学年平均を目標行きましょう」
「えー?赤点避けれたら良いよ?」
「高校3年に上がるまでの貯金です。今少しでも伸ばしておけば後が楽です。異論は認めません」
「は〜い」
唯我の厳しい声に柚宇さんは膨れっ面をしながらも受け入れてスマホをポケットに入れる。こういう時の唯我は厳しいので槍バカ達も不満を抱いている。まあ三輪や奈良坂はもっと厳しくて良いと言っているけど。
「あ!じゃあさ学年末テストで学年平均を取れたらご褒美ちょうだい」
「勉強はご褒美の為にするものじゃありません」
「モチベーションを上げる為に、ね?」
「……内容次第です」
「じゃあ達成出来たら、春休み中、尊君のアパートに毎日滞在させてよ」
その言葉に吹き出しそうになる。どんな約束だよ?!
「柚宇さんもですか?早紀にも学年一位取ったら同じ条件を言われたんですけど」
草壁ちゃんも?!アイツどんだけ爛れた生活を送ってんだよ?!つーか学年平均と学年1位ってハードルが違い過ぎだろ。
「うん、ダメ……?」
柚宇さんは上目遣いで唯我を見ている。
「まあ良いですけど、衣類の整理はちゃんとしてくださいね。柚宇さん以外は丁寧にクローゼットに入れてますからね」
「ほーい」
いやお前、女子の衣類を預かっているんかい?!メンツからして柚宇さんと小南と那須ちゃんと草壁ちゃんだろ?アイツマジで刺されるんじゃないか?
pipipi……
ここで唯我達のテーブルから電子音が鳴る。
「っと、会議に行く時間なんで失礼します。プリントはちゃんとやっておいてくださいね」
「うん。ちなみに会議では新しい新人研修を話すのかね?」
「同じ学校の隊員によるチームの設立に関するプレゼンですね」
なるほど。確かにチームによっては所属する学校が全然違う事もある。玉狛第一なんかレイジさんが大学生で、小南がお嬢様高校、京介が中学生で、宇佐美が進学校とバラバラだからな。
もし昼間に大規模侵攻が起こった場合、自分のチームと合流するのが難しいだろうし、学校ごとのチームについて考えておくのも大切な考えだ。
(女誑しが無かったら本当に完璧なんだよな……)
「そうなんだ。頑張ってね」
「はい……あ、そういえば先週分作って貰った料理のタッパー、返しますね」
って!柚宇さんに飯を作って貰ってたのかよ!しかもあのタッパーの量……先週分と言っていたが、殆ど毎日だろ!
「ほいほ〜い。今週分は早紀ちゃんだっけ?」
草壁ちゃんにも作って貰ってんのかよ!アイツマジで大爆発しろよ。
「いえ。来週担当の玲さんの都合から交代して、今週は玲さんで早紀は来週です」
アイツ絶対ヒモだろ?女子に世話して貰ってるヒモだろ?
「なるほどね。じゃあお仕事頑張ってね……んっ」
柚宇さんは唯我の額にちょんとキスをするが、甘過ぎるわ!せめて人がいない廊下の隅とかでやってくれ!
「……行ってきます」
それに対して唯我は一礼して去っていくが全然照れる気配を見せない。アイツマジでホモなんじゃないか?(※普段から唇同士のキスやエッチを沢山している為、額へのキス程度では動じなくなっているだけである)
俺がそう思う中、柚宇さんは1人勉強を始めるが俺は甘ったるい空気から逃れたいが為に早くパンを食べて作戦室に戻る。
そしてソファーに寝転がってゴロゴロしていると、1時間くらいしたタイミングでインターフォンが鳴るので、起き上がってドアを開ける。
「はいはい、どちら様で……那須ちゃんじゃん」
「お疲れ様出水君。尊君はいるかしら?」
「アイツは上層部の会議に参加しているけど……」
何か用事かと聞こうとしたが、先程の唯我と柚宇さんの会話を思い出す。
「あ、そうなの。じゃあ尊君にこれを渡して貰えるかしら?」
「これって……料理か?」
那須ちゃんが差し出したのは買い物袋だが、中には沢山の料理が入ったタッパーだった。アイツマジでヒモのような生活を送ってやがる……!
「尊君には1番から順番に食べてって伝えて貰えるかしら?」
「りょ、了解だ」
俺が頷くと那須ちゃんは一礼して去っていくので、買い物袋を唯我の鞄の横に置こうとする。
しかしテーブルの足に引っ掛けて、転びかけて唯我の鞄をソファーから落としてしまう。幸い那須ちゃんの弁当は無事だ。
それによって唯我の鞄からノートやタブレットなどが出るので中に入れようとするが……
「パスケース?アイツ、使う要素はあるか?」
唯我の借りてるアパートはボーダーから歩いている距離だし、通っているお坊ちゃん中学も自転車で行ける距離で電車は不要だ。
ふと気になってパスケースを開けてみると……
黒いバニーガールになった柚宇さんに背後から抱きつかれ、赤いバニーガールになった小南に左腕に抱きつかれ、白いバニーガールになった那須ちゃんに右腕に抱きつかれ、青いバニーガールとなった草壁ちゃんを膝の上に乗せた唯我の写真があった。
瞬間……
「あのクソリア充野郎がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!いくら俺でも羨まし過ぎるわぁ!」
俺は思わず叫んでしまった。
決めた、アイツが帰ってきたら模擬戦で蜂の巣にする。
ヒロインは何人まで希望?4人は確定
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4人
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7人
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10人以上