ケツアゴ作品番外及び短編集   作:ケツアゴ

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元悪の博士ならダンジョンに来ても構わない!

「「「「「超星収束エレメンタルバーン!!」」」」」

 

「ガッ、ガアァアアアアアアア!!」

 

 五人の全身タイツ型強化装甲を身に付けた者達によって我等が組織【プロトクリスタル】が首領【ドン・エクセレント】が倒される姿を監視用ドローンからの映像で眺めつつ席に着く。

 

 富める者が住む場所と柵を挟んだ柵で幼子が餓死し、厄災への救助の手を国境と利権が邪魔をする。

 その様な世界は腐り切っているので統一し、完全なる平等ではなくても、理不尽な格差のない世界を作ろうと語った男は今日を持って滅びた。

 

 組織の研究者であった我輩は万能シュノーケルによって本拠地から退避し、近所の公園の遊具に隠しておいた宇宙船により一度地球を離れていた。

 

「クックック、クハーッハッハ! 見事なり、我が発明!!」

 

 予算度外視過剰性能取り扱い困難として却下されお蔵入りとなりし我が発明を元に開発されたエレメンタルレンジャースーツ。分野外の化学を利用した改造人間にて対抗するも見事に敗れ去った。

 

 むふふ、専門外の即席にしては随分な性能であったがな。矢張り我輩は天才だ。

 

 そして矢張り科学、科学こそ学問の頂点! 唯一無二にして、過去現在未来における最高最大最強たる我輩の発明品こそ至高!

 

 さてさて、地球とは暫しの別れ。稀有な金属の存在を示す反応が存在する星へと向かうとしよう!

 

「行け! スペースクロコダイル号!」

 

 ワニの滑り台が地面から飛び出し、変形して空の彼方へと飛んで行く。近所の小僧共が唖然とした表情で見上げていたが、宇宙船の発射など貴重な体験だぞ? 我輩に感謝するのだな!

 

 

 宇宙へと飛び出したスペースクロコダイル号は我輩の発見した超特殊粒子によって光速すら超越し目的の星へと向かって行く。

 観測時は大穴が空いていた大陸も到着する頃には蓋の様に巨大都市が出来上がるも街道やら移動手段を見る限りでは随分と文明が未発達。

 

 それで良い。異星の技術に興味こそあれど、我輩の研究を邪魔する事となれば鬱陶しい事これ以上無し。

 

 都市より離れた場所に着陸、光学迷彩と警護ロボをスペースクロコダイル号に施した我輩は一見すれば七色に発光しながらヘルメットと一体化する以外は何の変哲もないシュノーケルを取り出した。

 

 全宇宙の至宝たる我輩の脳を守る為のヘルメットに白衣とシュノーケルを装備するなり我輩は地面を潜って行く。

 

 これぞ我輩の発明品である万能シュノーケル! 極寒の海だろうが灼熱の溶岩だろうが呼吸と身の安全を保証し液体個体問わず潜り泳げる。

 まさに天才中の天才、大天才を超えた極才の発明家である我輩の作品に相応しい逸品。

 

 ヘルメットに仕込んだレーダーが地中に存在する洞窟、円錐状に広がって行くが途中の環境が大きく様変わりし、構造の理由を是非とも調査すべきと思わせる物を分析しつつも潜って行ky。

 

 この惑星の住民だろう相手が壁の向こうに居るのを発見したので顔を見るかと飛び出すが、上層部にあった人工的構造物について説明可能な知能があればる良いのだがな。

 

「ぬおっ!? これだから未開の地の蛮族は!」

 

 だが、何と我輩が壁の中から姿を見せるなり目の前の男は蹴りを繰り出して来た。

 翻訳機で伝わった言葉を聞くなり動揺を見せ動きが鈍るも勢いを完全に殺しきれず脚が我輩へと迫る中、この程度では少しも慌てず。

 

 白衣の下の【マモールアームΩ】、六本のロボットアームが蹴りを防いだ上で男を掴んで投げ飛ばす。

 

「初対面の相手に随分な真似だな、蛮族めが。人類最高にて銀河系最至高たる天才の我輩に蹴り掛かるとは」

 

「あぁ? その天才様が壁から出て来るのが悪いんだろうが。モンスターかってんだ」

 

「む? 今、何と。……ふははははは! 低俗な文明に生きる蛮族でもこの天才への敬称を忘れぬとは天晴れである! 全ての非礼を寛大な心で許してやろう、小僧!」

 

 天才に様を付けるとは分かっているな。男の言葉に我輩満足。蹴りに対しては許してやろうではないか。言葉遣いに関しては蛮族に期待などせぬし気にならん。

 

 

「……何だ、この老いぼれ。おい、ババア。テメェ何もんだ」

 

「人類史上永劫に最高の発明家にして最大最高最強の頭脳を持つDr.クレヤボヤンズだ。覚えてけ、天才への礼節は知っている蛮族の小僧よ!」

 

 それと確かに我輩は今年で八十四だが老いぼれと呼ばれる程に頭も体も衰えてはおらぬぞ。

 

 

 それが分からぬとは矢張り蛮族!

 

 

 オラリオ、神、ダンジョン、ベートと名乗った蛮族の男が語った内容は我輩の探究心を強く刺激する。

 特に神……いや、全ての根源は神に行き着く。どうせダンジョンの誕生にも神が関わっているのであろうしな。

 

「このダンジョンとやらも随分興味深い。地上へは内部を通って行くとしよう」

 

 勿論装備があるとはいえ我輩は頭脳労働担当、肉体労働をやるのは他の者の役目だ。

 白衣のポケットに仕込んだ異空間から取り出すのは小さな粒が入った小瓶とカプセルが二つ。

 

「出て来るのだ、プロクリ兵。ヘドリュー、ラクライガー」

 

 粒は簡易な甲冑姿をした使い捨ての兵士に変わり、ヘドロと一体化したモグラと放電能力を持ったライガーの怪人が現れる。

 

 怪人は何方も組織の幹部と同程度の戦闘力を持ち、プロクリ兵も機関銃を装備した特殊部隊員程度の役には立つ。

 

「それではさらばだ、蛮族の小僧。努努天才への敬意を忘れずに最後に様を付けろ。それが文明人への第一歩だ」

 

「お、おう……」

 

 理解の範疇を越えたのか反応が薄いベートを置いて我輩はプロクリ兵の担ぐ駕籠に乗り込む。

 

 

 

 そして普通に地上に出るなり象の姿をした建物へと案内された。怪人二体がモンスターと間違われたのだ。

 

 だが幸先が良い。神が向こうから現れたのだからな。

 

 

 

「お前が妙なモンスターを従えた老婦人だな。そして俺がガネーシャだ!!」

 

「そうか、それより解剖させろ!。」指の一本、いや、腕の一本で我慢するから!」

 

「お、おう。ちょっと無理だな」

 

「そうか。神を名乗るのだから寛大な心で検体になって欲しかったが、嫌なら我慢してやろう!」

 

 ベート曰く神には生殖能力が無いが性別があるという。別の次元の存在らしいので仮初の肉体なのか頭の先から爪先まで、産毛から骨髄まで全てを調べ尽くしたかったが、またの機会だな。

 

 

 

「それでお前は何者なのだ?」

 

「天才だ!」

 

 他の星から来たとか世界征服を企む悪の組織の発明家でもあったが、天才以外に我輩を言い表す言葉は存在しない。

 

「従えてると思ったら姿を消したモンスターは……」

 

「カプセルに戻した! あれは我輩が生物の細胞から作り出した怪人であるのでモンスターとやらと一緒にするな。作ったのはこの天才だ!」

 

「……そうか」

 

 

 

 

 




これで活動報告に書いたのは最後

怪人は獣化オッタル以上万全アルフィア以下のアルフィア寄り

これ独立させる?

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