とある科学のベストマッチ    作:茶の出がらし

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戦「天っ才物理学者の桐生戦兎は―って、あれ?なんで誰もいないの?」

戦「まさか・・・またあの温泉の時みたいに出し抜かれたんじゃ!!」

万「おい戦兎!!助けてくれ!!」

戦「万丈!?どうしたんだよそんなに慌てて」

万「なんかすっげえイケメンが俺にやたら馴れ馴れしくしてきてよ!、振り払ったらめちゃくちゃ追いかけてくるんだよ!!」

戦「なんだそれ?人違いって感じでもないし、すっごいイケメンってのもまた怖いな・・・」

???「安達!!どうして逃げるんだ!?」

万「うわ来た!?」

戦「こいつか?確かにすげえイケメンだけど・・・」

黒沢「安達!!お前何があったんだ!?髪型も服装もお前らしくないし、第一そんな野蛮な言葉遣わないだろ!!」

万「だから人違いだって!!俺は万丈龍雅だ!!」

黒沢「何言ってんだ!どこからどう見ても安達だろ!!」

万「だからちげえって!!おい戦兎!!見てないで助けてくれよ!!」

戦「・・・なんかよくわかんないけど、いろいろ悩みも多い第二十六話はこの後すぐ!、おい万丈!逃げるぞ」―ビルドチェンジ!

黒沢「待てっ、安達!安達ぃー!!」


一方、常盤台中学前

美「ちょっと、なんでスーツなんか着てんのよ、似合わないわね」

黒「髪の毛も黒いうえにおどおどしてますわ。大丈夫ですの?」

安達「(なんで中学生に絡まれてんの?しかも黒沢とはぐれるし・・・助けてくれえ・・・)」





第二十六話 プールサイドのひと時

「プール行きませんか?」

 

「「プール?」」

 

夏休みも中盤に差し掛かろうとしていた晴れた日のこと。行きつけのファミレスで待ち合わせをしていた美琴達は、遅れてやってきた涙子が持ってきたものを眺めていた。

 

「これって、去年くらいにできたプールの優待券?」

 

「はい。なんか今、水着の試着モデルを引き受ける代わりに入園料がタダになるんですって!水泳部の友達がもらったらしいんですけど練習でいけないからってもらったんですよ!」

 

「水着の試着って?」

 

美琴が聞くと初春がパンフレットらしきものを見ながら答えた。

 

「水泳競技用の最新モデルから、デザイン重視のものまであって、最初に試着してモデル写真を撮ってからはフリーで、最後にアンケートに答えるだけらしいです」

 

「写真かあ・・・」

 

その一言に美琴はそっと目をそらす。この手の話になると苦手だし、黒子が騒ぐからだ。

 

「アハハ、白井さんがいなくてよかったですね・・・」

 

苦笑いを浮かべながら涙子が言う。そう、黒子は固法と共につい2週間前に起きたレベルアッパー事件の報告をしに警備員の事務所に出向しているのだ。

 

「私も行くって言ったんですけど、しばらくは休暇扱いでいいって言われちゃいました。」

 

「でも初春さんが事件についての報告書をまとめたんでしょ?あまりに気に病まなくていいんじゃない?」

 

「そーそー、気に病むべきなのは私たちレベルアッパー使用者の方だよ。」

 

そう何気なく言って涙子はコップに残っていたアイスティーを飲む。美琴はそんな涙子に言う。

 

「この間レベルアッパー使った人たちが補習を受けたんでしょ?それでチャラだってば。」

 

「御坂さん・・・・」

 

「それよりも、夏休みも半分過ぎたことだし、プールに行って息抜きするくらいいいんじゃない?」

 

「そうですね!どうせならみんなで行きましょう!」

 

初春がそう言うと涙子がみんなと言う言葉に反応して、

 

「あ、じゃあ戦兎先生と万丈さんも呼びますか?」

 

「いいですね!保護者代わりでいてくれればなにかあっても安心ですもんね」

 

「いや学園都市で保護者代わりって・・・」

 

盛り上がる二人に突っ込みながら美琴はふと気づいた。

 

そういえば事件以来あのナルシストの顔を見ていない、と。

 

「はあ・・・」

 

第七学区の繁華街。セブンスミストや万丈が学園都市で初めて倒したスマッシュが現れた店が立ち並ぶ一角で戦兎は溜息をついていた。

 

「なんだよ戦兎。溜息ばっかついてると食欲が逃げるぞ」

 

「それはお前だけだよ筋肉馬鹿・・・。逃げるのは幸せだ」

 

言いながら周囲の様子を見ると、街頭モニターや端末の通知欄には同じような文言が並んでいた。

 

【正体不明生物が発生する場合があります。最終下校時刻を過ぎたら速やかに寮に帰宅しましょう。】

 

【正体不明生物に対し、警備員の巡回を強化】

 

【謎の戦士や怪物を目撃したら警備員・風紀委員まで】

 

【学園都市統括理事会、原因究明のための特殊班を結成か?】

 

「・・・最悪だ」

 

「滅茶苦茶騒ぎになってきてるな」

 

「そりゃそうだろ。レベルアッパー事件が解決してもスマッシュは現れてるし、警備員にも軽微だが怪我人が出てるらしいしな。・・・死人が出ていないのが奇跡みたいなもんだ」

 

言って戦兎はビルドフォンを起動しメモアプリを立ち上げる。中には現在戦兎と万丈が所持しているボトルの一覧があった。

 

【有機物】 

ラビット、ゴリラ、タカ、ハリネズミ、ライオン、オクトパス、忍者、フェニックス、パンダ、海賊、ドラゴン、スパイダー、クマ、ウルフ、タートル

【無機物】

タンク、ダイヤモンド、ライト、ガトリング、消防車、掃除機、ロケット、コミック、電車、冷蔵庫、スマホ、ヘリコプター、お化け

【その他】

ラビットタンクスパークリング

 

「スマホとヘリコプター何となく勝てたけど、お化けのスマッシュは苦戦したな」

 

「ああ・・・まさかライトの光が弱点とはさすがに思わなかったな」

 

というかお化けの成分とはいったい。と思いながらも気分は晴れない。スマッシュの話が大きな問題になりつつあるのも懸念材料ではあるが、それよりも、何よりも考えるべきなのは―

 

「スタークか」

 

ぼそっと、いつになく真剣な面持ちで万丈はつぶやく。かつて旧世界で幾度も戦った相手。二人の人生を狂わせ、世界を滅ぼそうとした諸悪の根源。

 

「あのスタークがエボルトかは、正直今の段階では判断できない。エボルトにしては手ごたえがなかったし、そもそもフルボトルやスマッシュ・・・というかファウストの技術や知識を持っていればトランスチームシステムの復活くらいは容易だろう、この街ならな。」

 

「でも、もしエボルトだったら・・・」

 

その先の言葉は万丈に言われるまでもなく分かっていた。

 

「ああ。・・・俺たちの新世界プランは失敗したか、完璧に成功していないってことになる」

 

新世界プラン。つまり元あったA世界とパンドラボックスのないB世界の融合が失敗、もしくは未完成という可能性。

 

「そもそもこの世界が新世界として俺たちが創造しようとしたものなのか、またはエグゼイドの世界のようにまったく違う世界なのかも保留のままだしな。」

 

「よくわかんねえけど、エボルトがいるなら新世界じゃねえのか?アイツが邪魔したから超能力ってよくわかんねえものが混ざった世界になったとか」

 

筋肉馬鹿にしては鋭い考察だ、と感じたが戦兎は首を横に振る。

 

「いや、その場合俺とお前以外の旧世界の仲間がいないのはおかしい。恐らく前の世界の記憶を引き継げるのはホワイトパネルを使った俺と、あとはエボルトの遺伝子を持ったお前くらいだろうが、記憶をなくしている状態なら皆、少なくともあの時点から10年前までに生きていた人間は全員いないとおかしい」

 

「学園都市の外にいるんじゃねえのか?砂羽さんとか美空とか」

 

「幻さんと氷室首相の名前が政府の政治家リストに載ってないんだよ」

 

幻徳とその父、氷室泰山はスカイウォールの惨劇以前から日本の政治に関わっていた。新世界がスカイウォールの惨劇以降の10年間を、スカイウォールがなかった歴史に書き換えることで成立させる以上、2人の名前がないと話がつながらない。

 

「とにかく、確率的にはエグゼイドの世界のパターン。つまり俺たちがまだ知らない世界である可能性が高いってことだ。まああのスタークがエボルトにしろそうじゃないにしろ―」

 

「旧世界のことを知ってる奴に間違いない、ってことか」

 

「ああ。だからこそ今後はよりビルドに変身する頻度は増えていくだろうし、戦闘も増えていくと思うが・・・その矢先に街がこんな感じだからなあ・・・」

 

戦兎のため息の理由はまさにそこだ。つまり、スマッシュの存在だけでなく仮面ライダーの存在までもがいよいよ公になってきた以上、活動の幅は狭まる恐れがある。それだけではない、

 

「スタークの目的によっては、戦闘の激化もあり得る。まず思いつくのはフルボトルか」

 

「でもフルボトル集めたってパンドラボックスもパネルもないなら意味ないんじゃねえのか?

 

「向こうが持っているかもしれないだろ。ブラッド族のことだ、パンドラパネルの作成方法とか知っててもおかしくないだろうし。」

 

「でもだったらなんでスタークは木山の手伝いなんかしたんだろうな?」

 

「そう、そこなんだ」

 

戦兎のため息のもう一つの原因が、それ。

スタークの行動が意味不明なのだ。

 

「木山の研究や行動にスタークが興味を持ったのか。あるいはただの気まぐれか・・・」

 

「・・・エボルトならあり得るな。気まぐれ」

 

「そうなんだよなあ・・・」

なにせ宇宙人のことである。前の世界でも「人間は面白い」という理由だけで目的だった地球破壊を止めたくらいだ。

 

「ま、あれこれ考えても埒があかねえだろ、飯食おうぜ飯」

 

「・・・時たまお前がうらやましくなるよ。錯覚だろうがな」

 

と言いつつ苦笑しているあたり、気分も少しは晴れているが。そもそも二人はただ街中をふらふらしていたわけではなく、食事を摂るために街へ繰り出していたのだ。

 

「しっかしいきなり工事で電気止まるとか、迷惑だよな」

 

「実験を兼ねた物件だからな、そのおかげで格安の家賃で住まわせてもらってるんだ。文句言うんじゃないよ」

 

しかも工事と言っても1日で終わる簡単なものらしい。電気が使えない=食事も作れない(マンションの設備はすべて電気熱ヒーターなのだ)ので、こうして外出しているということだ。

 

「さて、何食べるかな」

 

「ラーメン」

 

「またかよ。ラーメン以外に飯を知らねえのか」

 

「じゃあ肉」

 

「素材じゃねえかよ」

 

とはいえ戦兎にも取り立てて食べたいものがあるというわけではない。まあこう暑いと食欲自体が減退しているというのもあるが。

と、その時、

 

「おい戦兎、電話鳴ってんぞ」

 

「ん?ああ・・・って佐天か。もしもし?」

 

『あ、先生ですか?こんにちは、佐天ですけど』

 

「おお、夏休み中なのにどうした?」

 

『はい、これから御坂さん達とプール行くんですけど、一緒にどうですか?』

 

「プール?」

 

『はい、知り合いに無料券もらったので。園内の施設全部無料なんですよ!どうですか?』

 

「んー」

 

女子中学生とプール。その響きはまあ人によっては少しアレだが、仮とはいえ教員であり、自称正義のヒーローである戦兎にとってはただ教え子からの誘いでしかない。それを踏まえても今戦兎は食事のために出てきており、プールはその目的に適していない。ゆえに、

 

「あー、今ちょうど飯にしようと思っててな、悪いけどまたの機会に・・・」

 

『あ、ご飯なら中で食べられますよ?なんでもラーメンが人気なんですって』

 

「今すぐ行く!!」

 

言って走り出す影がいた。戦兎ではない。

そう、万丈だ。

 

「おい!脊髄反射で動くな馬鹿!!場所わかんないでしょうが!!おい!!」

 

学区の外れにあるプール施設は、元々海洋研究の一環で開発していた水中用のパワードスーツの実験施設が元になっているらしい。そのため、学校施設のプールよりはるかに広く、後付けのレジャー設備も充実している。

 

「広いな・・・」

 

「この規模のプールは日本でも学園都市だけらしいですね」

 

呟く戦兎の言葉に初春が補足を入れる。走り出した万丈はだれにも止められない。仕方なく戦兎は涙子からプールの場所を聞き出し、馬鹿を追いかけて走ってきたのだった。

 

「海中用パワードスーツって、いくらでも軍事転用がききそうなものも作ってるんだな」

 

「実際は海洋研究や深海探索のため、って銘打ってるけどね。それに外に出るのはまだまだ先の話よ。」

 

と、青い水玉模様があしらわれたセパレートタイプの水着に身を包んだ美琴が言った。他初春、涙子、万丈、もちろん戦兎も水着である。

 

「ああ、学園都市の中と外じゃ技術力に5年だか10年だかの差がある、って話か。まあ超能力なんて実際見ないと、いや、実際見てもオカルトにしか見えないからな。そんなもんをすぐさま外に流してたら混乱は避けられないだろ」

 

「ま、今日のこれに関して言えば形状記憶繊維とスポーツ競技用の最新素材の実証実験ってわけ。だから遊んでればいいって話らしいわ」

 

「それだけで食事もタダ、入場料もタダってのは気前のいい話だな」

 

「あ、それも実験の一環らしいですよ。流通前の保存食や宇宙食関係のメニューを提供していて、アンケートを書くらしいです。」

 

ほら、と初春が示す方見ると、確かに赤いボクサーパンツタイプの水着を纏った万丈と白いセパレートタイプの水着を着た涙子が物珍しい宇宙食メニューを見て騒いでいる。

 

「宇宙食ねえ・・・、栄養補給がメインのゼリーとかしかイメージないけどな」

 

「それかなり偏ったイメージですよ・・・。今はラーメンからカレー、サラダ、フルーツやステーキなんかも持ち込めるらしいですよ」

 

「すげえな科学。」

 

言いつつ戦兎はぼーっと目の前に広がる平和な光景を眺める。

楽しそうに遊ぶ学生達、超能力を持っているとはいえ、年相応の少年少女たちは傍から見たらそんなことはわからないくらいの平和な日常。

 

「プールは好きじゃなかったですか?」

 

ふと横を見ると一通り泳いできたのか、涙子がラッシュガードを着て隣に座っていた。

 

「いや、プールで遊ぶって感覚がイマイチわからなくてな。記憶にないというか・・・」

葛城巧だった頃の記憶の中にはプールで楽しく遊ぶ、というものは存在しなかった。まああいつはそういうキャラじゃないよな、なんて思っていると。

 

「ありがとうございました。ほんとうに」

 

「なにがだ?」

 

「レベルアッパーのことですよ。御坂さんと一緒に解決してくれたんですよね。初春から聞きました」

 

「ああ・・・別に俺がやったことじゃない。白井も万丈も初春も黄泉川さんたちもいたから防げたんだよ」

 

「それはもちろんわかってます。でも、あの時先生と御坂さんの声が聞こえた気がするんです。力強くて、でも優しくて」

 

『諦めないことを知っているなら、勝利の法則は決まってんだろ』

 

「私は、能力への憧れが捨てられないのはよくないことだと思ってました。どこかで手放さないとって。レベル0はレベル0の分相応があるんだ、って。」

 

苦笑しながら涙子は言う。

 

「でも先生はそれを『諦めない』って言ってくれて、どこか救われた気がしたんです。頑張っていいんだって。私、この間の補習で特別カリキュラム最後までできたんですよ。いつもなら言い訳付けて適当にやってたのに。」

 

まあ結果は相変わらずレベル0ですけどね、と笑う。

 

「それは多分、御坂さんがもう一度って言ってくれて、先生が諦めないことを知っている、って言ってくれたからだと思うんです。」

 

だからありがとうございます、と涙子は言った。

 

「前にも言ったろ、それは元々佐天が持ってたものだって。ただまあ、俺だけじゃない。御坂や白井や初春の言葉が、今のお前を創ってる要因でもある。そういう意味じゃあってるかもな」

 

そう。それは戦兎自身もかつて経験したことだ。

『筋肉馬鹿に言われたあの言葉が、今の俺を創った』

 

『あいつだけじゃない。みんなの想いを受けて、俺は『桐生戦兎』として正義のためにライダーシステムを使ってきたんだ』

 

「そうだよな…」

 

「はい?」

 

謎の呟きに涙子は困惑するが戦兎の顔は先ほどより晴れやかだ。

 

正義のため、愛と平和のために。

それが桐生戦兎の、仮面ライダービルドの掲げる理由。それはスタークが現れても学園都市の警戒が強まっても変わらない。

そして、それを教えてくれた仲間たちが笑える世界を創る。それが戦兎の、いや、戦兎だけではない、命を賭して闘ったみんなの願い。

 

「ありがとな佐天。忘れるところだったわ」

 

「え? えーっと、どういたしまして?」

 

なんのことだかわからないといった顔の涙子を尻目に戦兎は今一度、戦う理由を胸に刻むのだった。

 

「いやー、楽しかったなプール!!ラーメンも美味かったし!!」

 

「ですねえ。夏らしいことができてよかったです!」

 

夕焼けが辺りをオレンジ色に染め上げる頃、戦兎達は帰路についていた。

 

「流れるプールの勢いが強すぎて初春が本当に流されそうだったしね」

 

「だ、だって本当に流れが速かったですし、そうじゃなくても足がぎりぎりつかなくて怖かったんですから」

 

「ちょっと深かったよね、あのプール。まあ元が軍事実験用って考えたら妥当なんだろうけど」

 

笑う涙子に美琴が言う。

 

「波のプールもサーフィンができるくらいのビックウェーブが来てたもんな。まあ水着に安全対策が施されていたんだし、その辺はさすが学園都市って感じだな。」

 

水泳後特有の心地よい疲労感が眠気を誘うが、同時に空腹も訴えている。美琴達はもうすぐ完全下校時刻なので寮に向かうが、戦兎達はまだ工事が済んでいないため帰れない。

 

「とりあえず近くのファミレスで飯食いつつ待機だな。行くぞ万丈」

 

「おう。またなお前ら」

 

「はい、また誘いますねー」

 

言って二人はファミレスがあるモノレール駅の方へ歩き出す。が、

 

ヒュン

 

と聞き覚えのある音と共に聞き覚えのある声が背後から。

 

「お二人とも…随分楽しそうですわね…」

 

静かな怒気を孕んだ声に戦兎は恐る恐る振り向くと、そこには目からハイライトを消した白井黒子が仁王立ちしていた。

 

「お、赤井、そういえばお前今日いなかったな」

 

「おい馬鹿!!どう考えても火に油だろそれ!」

 

「・・・お姉様とお出かけだけでも御法度ですのに、あまつさえプール…。わたくしですらまだご一緒したことがありませんのに…」

 

心なしか空気が揺れる。歴戦の猛者に勝るとも劣らないオーラにさすがの万丈も只事じゃない様子を察したのか、冷や汗を浮かべている。

 

「お、落ち着けよ白井。今日はたまたまだって。なんなら明日にでもでかければ…」

 

「問答無用、ですの」

 

ドス!ドス!ドス!

 

と二人の足元には見慣れた鉄製ピックが撃ち込まれていた。

 

「ちょっ!!御坂!!佐天!!初春!!何とかしてく―」

 

と美琴達の方を向くと三人は夕陽に向かって駆けて、もとい全力で逃げていた。

 

「「お前らぁぁぁぁ!!」」

 

夕日に染まる学園都市に、2人の大人の叫び声がこだました。

 




お久しぶりです。

ちょっとノーザンベースに出張してました。
嘘です。いや、出張はしてましたけどね。

またちょいちょい更新していきますのでよろしくお願いします。
オーズ×シンフォギアも更新していきますのでよろしくお願いします。

セイバー、今のところエスパーダがかっこいい。けど平成ライダー味のある展開で闇堕ちフラグがプンプンする。

ではまた。
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