【完結】赤のキャスターは蓬莱山輝夜   作:木工用

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紅魔館⇔寺子屋 ①

 

 

 

 

 

 

 ○月○日 はれ!

 

 今日から わたしたちは コウマカンで おべんきょうです!

 

 パチュリーさんと フランおねぇちゃんに いろんなことを おそわりました!

 

 日本の文字がまだまだむずかしいので 日記を書きます!おべんきょうです!

 

 パチュリーさんは しずかな人なので むずかしいけど おはなししたら こたえてくれます!

 文字もいっぱいおしえてくれます!

 

 フランおねぇちゃんは、とてもやさしいです!あそんでくれます!いもうとができたみたいって、よろこんでくれました!

 

 いっしょに 本をよんだり、おいかけっこしました!

 あと、カグヤおねぇちゃんもやってた、ダンマクごっこもやりました!わたしたちはダンマクが使えないから、フランおねぇちゃんがうつのを、よけるだけのあそびでした!

 

 フランおねぇちゃんのダンマクはとっても、とーってもキレイでした!炎のつるぎみたいなのとか、4人にふえるのとか、たくさんありました!まだ本気じゃないみたいです!おねぇちゃんカッコイイ!

 

 わたしたちもカをうまく使えるように、パチュリーさんがおべんきょうしてくれているみたいです!わたしたちもダンマクを使いたいと思いました!

 

 

 できたら、おかぁさんに見せたい!

 

 

 今日も1日、たのしかったです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○月×日 晴

 

 

 

 そう、良かったわねジャック。

 お母さんも嬉しいわ。

 

 ジャックの弾幕、楽しみにしてるわね。

 

 

 お母さんも、今日からお仕事を始めたわ。

 ケイネ先生の紹介で、寺子屋のお手伝いをさせてもらうことになったの。

 と言っても、子供たちに物事を教えることは難しいから、掃除とか、準備とかね。

 空いた時間に、子供たち用の教科書を見せてもらってるの。お母さんもお勉強してるのよ、ジャック。一緒に頑張りましょうね。

 ジャックには負けないから、お母さん。

 

 怪我とかには気をつけてね。

 ジャックが笑ってくれれば、お母さんは何でもいいんだからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○月□日 あめ

 

 

 

 おかぁさんありがとう!がんばってね!!!

 

 

 今日もパチュリーさんとフランおねぇちゃんとお勉強しました!

 ちょっとずつ、書ける字がふえてきて、楽しいよ!

 

 お昼ごはんを食べたあとから、レミリアさんとサクヤさんも来ました!雨だとつまらないみたいです!

 

 レミリアさんはフランおねぇちゃんのおねぇちゃんです!

 ならレミリアさんもおねぇちゃん?と聞いたら―――

 

 

 

「ダメ!ジャックは私だけのジャックちゃんなの!」

「フランおねぇちゃん...?」

「ちょっと!少しくらいいいじゃないの!ね、ジャックちゃん。レミリアお姉ちゃんって。どう?」

「ダーメ!お姉さまだけずーっとお姉さまでズルいんだから!私もお姉ちゃんになりたい!」

「どういうこと!?」

「ぷっ」

「パチェ!?あなた今笑ったわね!?」

「笑ってないわ。貴女たちが面白すぎて吹き出しただけよ」

「それを笑ったって言うのよっ!」

 

 

 

 ―――この後、レミリアさんがフランおねぇちゃんに弾幕ごっこで負けて、レミリアさんって呼ぶことになりました。

 ここの人たちはみんな仲がよくて、うれしい!

 

 そのあとはレミリアさんも一緒に遊んでくれました!どっちと遊ぶのが楽しい?って聞かれたから、フランおねぇちゃん!って言ったら、白目になって倒れちゃって、サクヤさんが持って行っちゃいました。

 フランおねぇちゃんはニッコニコで、あたまをなでてくれました!フランおねぇちゃんはやさしいです!

 

 明日はレミリアさんともダンマクごっこがしてみたい!

 あとごはんがいつもおいしい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○月〃日 曇り

 

 

 

 お勉強、頑張ってね、ジャック。

 これ、慧音(けいね)先生にお菓子包んで貰ったから、レミリアお嬢さんとフランお嬢さんによろしくね。

 

 今日も寺子屋でお手伝いしたのだけれど。

 音楽室にピアノが置いてあってね。明後日使うから少し綺麗にしておいてと頼まれたの。

 それで、お掃除して、試しに一曲弾かせて貰ったの。ジャックも好きなトロイメライよ。

 

 慧音先生、泣いちゃって。是非子供たちに音楽の授業をっ!!!って頼まれちゃった。

 

 ...私、いいのかしら。

 ねえ、ジャック。こんなことを聞かれたら、困ってしまうと思うけれど。

 こんな私が、大事な子供たちに何かを教えるなんてこと、してもいいのかしら。

 こんなことも迷ってしまうお母さんでごめんね、ジャック。

 

 

 

 

 

 

 ○月◆日 晴れ!

 

 

 

 

 おかしありがとう!おいしかった!

 レミリアさんとフランお姉ちゃんと一緒に食べたよ!

 咲夜さんが紅茶作ってくれた!とってもおいしかった!

 

 それでねそれでね、きのうの日記のお話、レミリアさんとフランお姉ちゃんとお菓子を食べながらお話したら―――

 

 

 

「ふぅん?...咲夜」

 

 パチィン!

 

「御用でしょうか」

「わっ」

「ふっ...凄いでしょ?どう?レミリアお姉ちゃんと呼ぶ気になるかしら?」

「はいはい凄いわね。咲夜が」

「パチェ!?バラさないでよ!?」

「ジャック、いい?今のはね、咲夜がね、かくかくしかじか」

「へぇ~!すごいんだ!咲夜さん!」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

「やーい!お姉さまの見栄っ張り!詐欺師!泥棒未遂!魔理沙もどき!」

「フ゛ラ゛ン゛!!」

 

 

 

 

この後、またレミリアさんがフランお姉ちゃんに負けてました。レミリアさん、がんばって!

 

 

 

それでそれで、レミリアさんがおかあさんにお手紙って言ってたけど、届いたかな?どうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○月●日 晴

 

 

 

 驚いたわジャック。

 レミリアさんね、昨日の夜、こちらに来てくれたの。

 

 寺子屋で、明日に向けてピアノを掃除して、また一曲弾いてみたのだけれど。

 終わったとき、私だけだった部屋から拍手が聞こえてね。振り返ってみたら、とっても美しいお嬢さんと、従者のメイドさんがいてね。

 

 一目見て、この人がレミリアさんだなってわかるほど、何か不思議な美しさがあったわ。

 だから、貴女がレミリアさんかしら?って聞いたら、ちょっと怖いくらい満面の笑みになってたわ―――

 

 

 

 

「よくわかったわね。()()()こそが」

「ぶっ」

「咲夜!? あなた今笑ったわね!?」

「いいえお嬢様。ちょっと面白すぎて肺と口が反応してしまっただけです」

「それを笑ったって言うのよ! 何? 流行ってるのこのくだり!?」

「しかしお嬢様、今朝読まれた漫画が面白かったのはわかりますが、流石に無理かなと」

「いいじゃんいいじゃんいいじゃん! 一回くらいやってみたかったの! ああいうお嬢様キャラ!」

「キャラ...レミリアお嬢様がお嬢様キャラ...」

「だあああもう!! 何が可笑しいのよ!?」

 

 

 

 ―――確かにあなたの言う通り、とても面白い人たちね。ジャック。

 

 その後、そのピアノはどこで教えてもらったのとか、後は音楽の簡単なことを聞かれたり、弾いてて楽しいかって聞かれたから、楽しいわって答えたり。そうしたら―――

 

 

 

「ふぅん。いいんじゃないかしら。貴女の知る音楽の知識、経験、楽しさ。少なくとも私は聞いてて面白かったぞ。ここの子供たちにも聞かせてやりたいと思うくらいには、ね?」

 

 

 

 って言って、お帰りになられたわ。慧音先生にはヒミツにってね。

 

 それでお母さん、ちょっと自信ができてね。慧音先生に見てもらいながら、音楽の授業、やってみたわ。

 一緒に同じ音の声を出したり、いくつか曲を聴いてもらったりね。子供たちがとても喜んでくれて、嬉しかったわ。

 今度から、音楽の時間は私も出ることになったの。お母さん、勉強がんばったわ。

 今度、ジャックにも音楽を教えてあげるわね。楽しみにしてくれると嬉しいわ。

 

 ありがとう、ジャック。全部、全部、貴女のおかげよ。

 レミリアさんにも、ありがとうございますってお伝えしてくれるかしら。お願いね。

 

 

 

 

 

 

 ○月◎日 晴れ!

 

 

 

 よかった! おかぁさんよかった!

 わたしたちもおかぁさんの力になれて嬉しい! またわたしたちをたよってね! いつでもいいからね!

 

 レミリアさんにもお礼を言ったよ! レミリアお姉ちゃんありがとう! 大好き! って言って、おかぁさんがやるみたいにぎゅーってしたら、はわわわわ? って言いながらお顔が真っ赤になっちゃって。

 

 

 それを見たフランお姉ちゃんにグーでお顔を殴られてた。

 

 

 すぐにまた弾幕ごっこになったけど、今日はレミリアさんが勝ったよ! なんか凄くキラキラしてた!

 レミリアさんおめでとう! って言ったら、レミリアお姉ちゃんって言って? って言われたから、言おうとしたら、

 

 

 レミリアさんがバクハツして吹っ飛んでった。

 

 

 何でもフランお姉ちゃんの力らしく、奥の手を使わざるを得なかったか...ってくやしそうにしていました。

 レミリアさんはパチュリーさんが回収してました。カンオケにいれておけば元通りになるようです。

 

 

 レミリアさんはすごいです!

 

 

 

 

 

 

 ○月▶日 曇り

 

 

 

 そう、楽しそうで何よりだわ。

 

 お母さんは今日ね、少し早いけど、お給料をもらえたわ。慧音先生からね。

 私が来てから、寺子屋はいつもより綺麗になったし、手伝いもしてもらってるし、音楽の時間もやってもらえてとても助かってるって。大したことはしてないのにね。危ないことも、暗いことも。

 

 ...ねえ、ジャック。あなたとの日記帳、少し濡らしてしまって、ごめんね。

 でもお母さん、こういう綺麗でまともなお金がもらえて、嬉しくって。

 

 人里に帰ってきたら、美味しいものいっぱい買ってあげるから、楽しみにしててね、ジャック。

 

 

 

 

 

 ○月▲日 晴れ!

 

 

 

 

 おかぁさんおめでとう! わたしたちもうれしい!

 うん! おいしいものいーっぱい食べたいな! またおかぁさんのハンバーグ食べたい!

 楽しみにしてるね!

 

 わたしたちも今日うれしいことがあったよ!

 

 今日はレイムさんとマリサさんが来たの! 二人とも漢字が難しくて書けない...

 パチュリーさんがレイムさんを呼んで、マリサさんは着いてきたみたい!

 

 それで、パチュリーさんがわたしたちの力を抑える方法をレイムさんに聞いたら...

 

 

 

「ふぅん...この子が?」

「うん! わたしたちの名は、ジャック・ザ・リッパー!」

「御大層な名前ね。まあいいわ。

 さしずめ怨霊か悪霊の類いね。それなら、はい」

 

 

 ベシッ

 

 

「んえ?」

 

 突然、首の後ろをわりと強めに叩かれた。

 何だろうと思ったけど、叩かれた場所にお札?が貼り付いてた。

 

「いい感じに力を抑える札よ。何となく持ってきて正解だったわ」

「いい感じだの何となくだの...貴女は相変わらずね。助かったけど」

「諦めろパチュリー。こいつはこういう奴だぜ」

「それもそうね。

 でも魔理沙、貴方が帽子に入れた本は諦めないからさっさと置いていきなさい」

「バレてたか」

「あなたはそういう人だからね」

 

「それで? どうかしら? ジャックなんたらちゃん。軽く動いたり、本気出してみてもいいわよ。魔理沙に」

「やめいやめい。まだ借りたもの返したくはないぜ」

「関係ないから返しなさいよ」

 

 体を動かしてみる。普通に動けた。

 ちょっとだけ魔力を動かしてみる。そしたら、何となく限界がある気がした。

 宝具は...ちょっと怖い。

 

「...魔法でいくら考えても難しかったところを、こんなにあっさり...」

「ま、専門だから」

「お前の専門は妖怪退治だろ?」

「巫女よ!」

「そういえば巫女だったわね」

「あぁん? 退治するわよ?」

「そういうとこだぜ」

 

 お祓い棒で肩を叩くレイムさんはパッと見は怖いけど...

 何だろう、この首のお札からは、何となく優しさを感じる...

 

「レイムさん!」

「ん、なによ」

「これで! ()()()に動けるの?」

 

 もし本当に、そうなれたなら、どんなにいいことか。

 

「ん、まあ危害は加えにくくなったんじゃない?

 そのお札はとりあえず24時間は剥がれないから。その間にあんた専用のを作ってくるわ。後はパチュリーが何とかするでしょ」

「...適当ね。まあプランを考えておくわ」

「何か知らんが、良かったな! ジャック!」

「うん!...うん! ありがとうございました!」

「あら、いい子じゃない。お礼は賽銭箱に入れておきなさい」

「手渡しでいいだろ...」

 

 

 

 ...ということがあったよ、おかあさん。

 おかあさん、わたしたちも、傷つけたり、殺しちゃったりとか、気にしないで生きていけるかもしれない...!

 わかんない、わかんないけど...!

 カグヤおねえちゃんのこと、信じてよかったかもなって思ったよ、おかあさん...!

 

 

 

 

 

 

 ○月♢日 晴れ

 

 

 

 そうね、ジャック。

 噂をすればなのだけれど、今日は寺子屋で働いていたところに、カグヤさんとモコウさんが来たの。

 

 

 

 

「レイカお母さん、お久~♪」

「あら、カグヤさん。お久しぶりです。モコウさんも」

「...どうも」

「寺子屋で働いてるんだもんね。ならレイカ先生?」

「先生と呼ばれるほど、立派な者ではないですから。慧音先生ならもう少しで授業終わりですけれども」

「ん、今日はレイカお母さんと、後でジャックちゃんにも会いに来たから♪ 元気かな~って♪」

「はい。お陰さまで。

 ジャックとは力を抑えられるまで離れ離れですが、この交換日記もさせていただいておりますから」

 

 この交換日記も、カグヤさんがユカリさんという方に頼んで許して貰ったとか。机の上に置いておいたら気がついたらそっちに送られてるものね。魔術って凄いわね。

 

「...そういえば、レイムさんという優しい方が、昨日ジャックにお札を下さったようで。ご存知ですか?」

「レイムという...?」

「優しい方...?」

「?」

「うん、知らないわね」

「うん、知らないな」

「そうですか...」

 

 あまり有名な方では無いらしいわ。

 

「ま、この後にジャックちゃんのところにも行くから、その時に話してみるわね♪」

「そうですか。是非、よろしくお願いいたします。

 ジャックもカグヤさんには感謝してましたから、きっと喜ぶはずです」

「ふっふーん。そうでしょそうでしょ?

 ねぇ妹紅、私が正しかったんだからね?」

「力を制御できるまで紅魔館でってのを勧めたのは私だからな? 忘れるなよ?」

 

 

 

 ...ということがあったから、多分これを読んでる頃にはあなたもカグヤさんたちに会ったのよね?

 喜んでくれてると、お母さんも嬉しいわ、ジャック。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○月★日 晴れ!!

 

 

 

 

 そうだよおかあさん!

 カグヤおねえちゃんとモコウさん、来たよ!

 あとレイムさんとマリサさんも!

 

 早速、レイムさんが新しいお札を貼ってくれた!

 それでねそれでね―――

 

 

 

 

 

「はろはろ~♪ ジャックちゃん!」

「カグヤおねえちゃんだ! やったー!」

「...すまん、帰っていいか?」

「何よ釣れないわねもこたん」

「もこたん言うな!

 ...その、その子から受けたあの攻撃、未だに夢に出てきて飛び起きるくらいヤバかったから...」

「う゛...ごめんなさい」

「あれは私がアカくんにお願いしたから。ジャックちゃんのせいじゃないよ~。

 令呪で、もこたんをギッタンギッタンのケチョンケチョンにしてって♪」

「お゛前゛!」

 

 

 ピチューン!!

 ピチューン!!

 

 

「あがっ!」

「くはっ!」

「はい。喧嘩なら竹林でやりなさい。ここは子供の前」

「レイムさん!」

 

 ケンカしそうな二人を、レイムさんが弾幕で撃った! 痛そう!

 弾幕が当たったときのピチューンって音は何なんだろう? フランお姉ちゃんがレミリアさんをバクハツさせたときもピチューンだったな。

 

「いたた...んで、霊夢がいるってことは、もうお札は貼った感じ?」

「ええ。いつでもいいわよ」

 

 そして、今日やることはレイムさんから説明してもらった。

 お札の効き目を試す必要があるらしいから、進んで引き受けてくれたみたい! ありがとう!

 

「ん? 何かやるのか?」

「ええ♪ というわけで、妹紅、一歩前に出て♪」

「ん?...うん...」

 

 じゃあ...本気で刺すね。

 

「わたしたちは、炎...雨...力...!」

「は?」

 

 

 魔力解放!

 咲夜さんから借りたナイフに、全力を込めて!

 

「宝具!解体聖母(マリア・ザ・リッパー)!!」

 

 

ピチューン!!

 

 

「がはっ!?」

「よし! 成功ね!」

「おー、流石霊夢のお札ねー♪」

 

 すごい! すごい!

 本当にピチューンって音になった!

 モコウさんも、お腹から血を出してすごく痛そうにしてるけど、あの時ほど苦しくなさそう!

 

「どう! どうよもこたん! 痛い? 苦しい? 張り裂けそう? 死ねないのに死にそう? ねえどんな感じ?」バシバシバシ!!

「ごはっ...! 背中を叩くなっ...! もこたん言うな...!

 刺されたんだから痛いに決まってんだろっ...!」

「普通に刺されたから痛いってだけなら、呪詛や魔術はほぼほぼ抑えられてるっぽいわね」

「音も被弾しただけのピチューンになってるし、大丈夫そうね♪ 流石は霊夢!」

「ふんっ、当然よ!」

 

 やった!

 やったよ!

 

「これで、わたしたちもお外を歩いていいの!?」

「まあ、まだしばらくは紅魔館にいて貰うけど、パチュリーの言いつけを守った上でなら、好きにしてもいいんじゃない? そこんところどうなの?」

「ん、後で咲夜にでもルールを作らせておこうかしら。何ならメイド見習いになってもらっても...」

 

 メイドさん!?

 ミレニア城塞のホムンクルスさんたちがやってたあれかな!?

 

「わたしたち、メイドやってみたい!」

 

 やってみたい!

 

「...そうね。あなたならできるわよ、ジャック」

「わーい! わーい!」

 

 メイドさんになれたら、フランお姉ちゃんのお手伝いをして! 咲夜さんにいろいろ教えてもらうんだ!

 うん! とっても楽しそう!

 

「...お前らよくも騙したな...最初からこのために私を...刺された人の気も知らないで...!」

「良かったわねもこたん。あなたの犠牲のお陰で、一人の子供が救われそうよ♪」

「あれ? 永遠亭には事前に目的をお知らせしておいたはずなのだけれど...?」

「輝夜てめぇ、知ってて黙ってたな...?」

「うん♪」

「覚えてろ...覚えていようといなくとも殺す...もこたんって言った数だけやってやる...!」

「そうねもこたん♪ ねえもこたん、もこたんはさ、どんなもこたんになりたいの???」

「私はな...お前だけの殺し屋になるぞ...!」

 

 

 

 

 

 

 ってことがあったよ!

 これから、メイドさんとしてがんばって!

 そしたらまた、おかあさんといっしょにいられるかも!

 

 待っててね、おかあさん! わたしたち、がんばる!

 

 

 

 

 

 

 

 

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