四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい   作:トネッピー

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前回の話を1000字ほど追加しました
出来れば目を通して頂けたほうがいいと思います

そして突然ですが、今回が四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたいの最終回となります

今まで読んでくださった皆様ありがとうございました

それでは、最終回をどうぞ


崇宮誠は振り回されたくない

なんだかんだで今日から新学期、つまり始業式

期待に胸踊ってはいるんだが……

 

「変に力入ったりしねぇかスゲー心配だ……」

 

なんせ、かぐや嬢にすら早坂が付き合った事はまだ話したくないって言ってたから話してないんだが、申し訳ないなぁ……

それに、結局あれから数日間まともに寝れてねぇし……

寝れるわけねぇよ、嬉しすぎて目がもうギンッギンに冴えてたわ!!

 

「やべ、何だかんだ考えてたら時間ギリギリだな。ちゃっちゃと行くか」

 

ふぅ~、落ち着いて、俺はいつも通りの生徒会総務、崇宮誠だ

集中、集中、

 

「よし。じゃあ、行ってきま~す」

「「行ってらっしゃ~い」」

 

正直、この二人……いや、父さんはないな

母さんには気付かれてる気がするんだよなぁ……

さすが母というか、なんというか

 

こうして俺は期待と不安を胸に秀知院学園に向かうのだった

 

《そうして、崇宮君はクラス前に到着》

 

さて、クラスの皆はどんな夏休み過ごしたんだろうな?

今から皆の思い出話を聞くのが楽しみだな

 

「皆さん、お久しぶりでs「あ~、誠~☆昨日ぶり~、元気だったし~?」ギュッは、ははは早坂さん!?///」

A組一同「ファーストネーム呼び!?」

 

え、早坂が抱きついてきて

え、今誠って

え、ここって2年A組だよな!?

え、夢じゃないよな!?

ダメだ、全然思考がまとまらん……

 

「ふ~ん、()()()()ね……」

「え~と、早坂……さん?」

「ふんっ」プイッ

 

かわぇぇぇぇぇぇ!!

なんだこの生き物!?

可愛すぎね!?

プイって、プイって!!

って、今はそうじゃなくて!!

 

「あの~、早坂さん?」

「そんな人、あたし知らないし」

 

ええ!?どういうこと!?

ま、まさか……

 

「え、えっと。愛……さん?///」

「なぁに?誠」

 

やっぱりかよーー!!

てか、いつまで抱きついてるんだよぉ!!

このままじゃ色々持たん

とりあえず離れてもらわないと……

 

「とりあえず、離れてもらえますか?」

「ん?どうして?」

「このままじゃ、自分の席に行けませんからね」

「ちょ、ちょっと良いかしら?」

 

あ、かぐや嬢だ

うわ、顔真っ赤でスッゴいプルプルしてる

そりゃそうか、自分の従者二人が付き合ってないはずなのに急にクラスでイチャつき出したらそりゃそうなるか

 

「あ、副会長。先日の花火大会ではどうも……」

「えぇ、それはこちらこそ……。じゃなくて!!あなた達、いったいどういう関係なの!?」

「そんなの決まってるし~☆ね、誠?」

 

あ、ここで言う感じですか

その為に今までかぐや嬢に黙ってたのか

いつもの惚気の仕返しかなんかか?

まぁ、もう良いけど

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

A組一同「えぇぇぇぇぇ!?」

 

《その頃、B組では……》

 

「会長~、隣騒がしいですね~~」

「そうだな。ま、大丈夫だろ」

 

《A組の騒ぎは隣にも聞こえていた》

 

「まぁ、そういうわけです。副会長」

 

あはは……

運命様、ちょっといたずらし過ぎじゃないですかね?

個人的に衝撃イベント過ぎて、二学期からは全然静かに過ごせなさそうですよ

 

と、そんなにぎやかな事も起こったが、まぁなんとか始業式を終えてHRも終わり、今から生徒会室の掃除に行きたいんだが、

 

「やはり、こうなりますか」ガヤガヤ

「なぁ、崇宮と早坂さんっていつそんなに仲良くなったんだよ」

「崇宮って早坂が好きだったのかよ~~。俺全然知らなかったぜ~~」

「教えてくれたら良かったのに~~」

「まぁまぁ皆さん落ち着いて……」

 

う、人が多すぎる……

ガヤガヤし過ぎだろ

どこを見てもクラスメートばっかし

かぐや嬢、助けてくんねぇかな

 

「」チラッ

「」ヒラヒラ

 

あ、逃げやがった!!

畜生め!!いや、話さなかったのは悪かったけどさ?

でも助けてくれてもいいんでねぇの!?

早坂は、助け舟出せそうかな?

 

「」チラッ

「愛もちゃっかりしてるね~~」

「えへへ~、そうかな?」

「そうだよ。実際スッゴい優良物件捕まえてるしね」

「捕まえたっていうか~。元々好みだったし~、趣味も合うし~、何よりこの人ならちゃんと私を見てくれると思ったからかなぁ~☆」

 

はぁ、ダメだ

向こうは向こうで質問攻めされてる……

あ~!!八方塞がりじゃねぇか

しゃーない、今早坂の会話をちょっと聞けたし話し合わせて質問に答えるか

 

「はぁ、仕方ありませんね。3つです。3つだけなら質問に答えますから、答えたら解放してくださいね?生徒会室の掃除もありますから」

周りの生徒達「は~い」

 

なんでこんなに息ぴったりなんだよ!!

仕方ない、かぐや嬢が伝えてくれてるだろうし

遅れたのは謝るか……

 

「それじゃ、1つ目の質問いっきま~す!!ズバリ、どっちから告白したんですか?」

「それは自分からですね」

「へぇ~、それはいいことを聞けましたね。崇宮さん?」ニヤニヤ

「ふ、藤原!?どうして此処に!?」

 

な、なんで藤原が此処にいるんだよっ!!

そんなことより、これはマズイ!!

 

 

「もう~!連れないですねぇ~崇宮さん?早坂さんが好きなんだったら最初からそう言ってくれれば私もお手伝いしたのに~」ニヤニヤ

「ですが、これは自分の力で成し遂げたかったので。その気持ちだけ受け取っておきます」

「ん~。まぁ、そういうことでいいです。それじゃ、私は先に生徒会に行ってますね~」ニヤニヤ

 

藤原が助けてくれるわけねぇよな……

なんであいつあんなににやついてんだ?

おいまさか

 

「今日の生徒会が楽しみですね~。それでは、さようなら~」ぴゅ~

「あ、藤原!!ちょっと待ちなさい!!」

 

あーあ、行っちゃった

これ絶対御行達に言われてるよ

藤原だし絶対言ってるよ

もう最悪だ……

 

「はぁ……」ズゥーン

「あの、崇宮君?次の質問良いかな?」

「あぁ、どうぞどうぞ。お次は何ですか?」

 

切り替えだ切り替え!!

海里さんに言われたことを思い出せ

目の前の問題からクリアしていくんだ

さぁ、来い!!

 

「崇宮君っていつから早坂さんの事狙ってたの?」

「いつから、ですか……」

 

ふ~む、いつからか……

難しいな

 

「正直に話すと、四宮の家の関係で見かけたときに一目惚れしましたね」

「お~!!↑↑」

「そのあと二年間同じクラスになって、最近まで直接絡むことはありませんでしたけど、ある時映画館で同じ映画をたまたま見てたんですよ。それで、そのあとちょっと勇気を出してお話ししたら、中々気があって。そこからですかね?早坂さんを落としたいと思ったのは///」

「キャーーー!!」

 

あ~恥っず

何でこんなこと赤裸々に告白しなきゃいけねぇんだよ

は~顔アッツ

さっさと片付けして、ラスト一個終わらして生徒会行こ

 

「はい、最後の一個はなんですか?」

「崇宮~、正直早坂と付き合った理由ってなんだ?」

「………何ですか?そんな事ですか」

 

それならもちろん決まってる

 

「きっかけはさっきも言った通り、一目惚れです。この後に何を言っても結局顔じゃねぇか、と思う人もいると思いますけど言いますね?容姿、中身、趣味、心の在り方が好きだったからです。要約すれば、早坂さんの全部が好きだったからです」

「キャーーー!!」

 

女子ってこういうのほんと好きだねぇ~

さ、質問にも答えたから行くか生徒会室

 

「それでは、質問にもお答えましたので自分はこれで」

「あ、じゃあね~崇宮君」

「じゃあな、崇宮」

「さようなら、崇宮くん」

 

早坂にも挨拶しとくか

 

「愛さん、それじゃ。また明日」

「まった明日~~☆」

 

さ、早く掃除に行かねぇと!!

 

《崇宮君、移動中にて》

 

「うわぁぁぁん」

「?ふ、藤原?何で泣いて走ってったんだ?」

 

《そして、生徒会室前着》

 

全く、なんだったんだ?藤原の奴

 

「こんにちh「で、ですよねー!!」バタンッあいたぁ !?」

「か、会長!?待ってくださーい!!」

 

「」ギィーッバタン

 

お~、いたたたたた

何で御行とかぐや嬢が走って出てくんだ?

ん~、あ!

そゆことか

花火大会の日、御行の奴黒歴史追加したんだな

かぐや嬢は好き避け

んで、結果として追っ掛け合い

過程はよくわからんが結果はそんな感じだろうな

 

「にしても、もぬけの殻とは……」

 

掃除もなんか残ってるし……

全く、皆揃ってなにしてんだか……

 

「さ、独りだけだが掃除を終わらせるか……」

 

こんなグダグダな生徒会と二学期のスタートだが、夏休みの目的は果たせたし、こっからは楽しくなるだろう!!




雑かもしれませんが、これにて四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたいは完結になります

ここまで読んで頂けたたくさんの方々、感想ご指摘をくださった方々、評価をつけてくださった方々

本当にありがとうございました

それでは、また次の作品で

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