素敵なお城に不思議な友達
唱えてみよう「開けゴマ!」

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魅惑のアラビアナイト

藤丸立花は慄いた。

中学の頃、平和を謳歌しながら受けた授業で見た広島・長崎の悲惨さ、東京大空襲による焼け野原のような光景が繰り広げられていたのだ。立花にはこの光景を表すなら地獄、その1つ以外無いと思えた。

そう、ここは地獄なのだ。そうでなければ骸骨が意思を持つ様に歩くなどありえない。いや、本当は意思など無く誰かに決められたように動いているのかもしれないが立花には意志のあるようにしか見えなかった。

 

「ここは…何処だ?」

 

もしかしたら本当にあの世なのかもしれない、ここに来る直前、確かに自分は『自称後輩』と炎に焼れたはずなのだ。それにDr.ロマンの話ではカルデアは爆破されて無事ではないはず。勿論自分も。

しかし、自分は傷1つなく、挙げるとしたら煤や炭が付着してるぐらいか。立花は、あなた死にました。生前の行いにより地獄に連れて来られたのですよ、とでも説明された方が自分が無傷な理由をまだ納得出来た。無傷なのも今だけかもしれないが…。

 

立花はあの骸骨には勝てないというのは理解できていた。

立花には戦う術はない。カルデアのマスター候補にだって一般の最後に数合わせで選ばれた。魔力があるという事以外は普通の高校生と何ら変わらないのだ。

今の立花が出来る最善は骸骨に見つからないように隠れながら進む事だった。

 

「ここは危ないな」

暫く歩くとまた骸骨達を発見した。数こそ多くないが場所が悪かった。隠れられる物が少ないのだ。ここはより慎重に行かなくてはならないだろう。骸骨が進んだのに合わせて進む。これは漫画で得た薄っぺらい知識だが、立花にはこれ以上の技能など無い。

浅はかだと笑われようが生きるためなら何だってしよう、立花は自分が今生きているのか死んでいるのかも分からない中でそう思った。

 

カタカタカタカタカタカタ

 

骨と骨がかち合う音が近くに来る。

 

立花は反射的に瓦礫に伏せた。間に合っただろうか?

いや、立花は本当は間に合わなかったのを分かっていた。このまま居れば彼は死んでしまうだろう。しかし、立花は冷静だった。

 

そう、どんな時も焦ることはない。さっとこの身を躱そう。

 

幸いな事に弓を持っている骸骨はいなかった。これなら、もしかしたら逃げれるかもしれない。

そう思うと立花の動きは早かった。骸骨がゆっくりと此方に来るのを

後ろ目に確認すると、遠くに見えるビルを目指して駆け抜けた。

骸骨達も追いかけて刀を振り上げ追いかけて来るが追いつける程の早さではなかった。

 

「はぁっはぁっ、悔しいか!?おまえら!ならもっと真面目に追いかけるんだな!」

 

走る。走る。走る。

追いかけてくる骸骨の数は増えたり減ったりを繰り返すが、藤丸立花の死の大行脚は止まらない。否、止まった時が終わりなのだ。

骸骨は流石死者と言うべきか疲れる様子はなく、一定の速さで追いかけてくる。しかし、何かの条件があるのか特定の場所を通るのを嫌がるようだ。

走る。走る。走る。

まだ止まれない。自分が生きるために足を止めることはできない。

体力の限界は近い、だがまだ行ける。

 

立花は幸か不幸かランナーズハイを引き起こしていた。

ランナーズハイとはずっと走っていると、それが楽しくなって気分が高揚してくる作用だ。

これにより体は疲れていても走ることが出来る状態に今立花はいる。

しかし、この高揚感は冷静な思考には毒だ。

今の立花に冷静な思考は出来ない。

 

突然、立花の背筋に悪寒が走った。

立花は本能的に回避の行動を取ると、さっきまでいた場所に弓矢が通り過ぎていった。

 

最悪なことに遂に弓持ちの骸骨に遭遇してしまったらしい。

遠距離攻撃持ちが現れたことによりこのデッドハードの均衡は崩れ去り立花は哀れな狩られる狐に成り下がってしまった。

このまま後ろを警戒して走れば、その分、剣持ちの骸骨達にすら追いつかれてしまうだろう。

今の立花の逃走はただ自分の死を遅らせるだけに過ぎなくなってしまった。

 

「クソ!クソ!どうすれば!どうすればいい!?」

 

ヒュン!!

 

空気を切り裂く音が聞こえた。立花は矢が自らに刺さったのを幻視した。そして現実になる…ことは無かった。

 

「先輩!!」

 

カキン!

 

その矢は突然現れた少女に弾かれる。この少女を立花は知っている。

 

「マシュ!?」

 

少女の名はマシュ・キリエライ。立花の自称後輩だ。…何故か大きな盾を持っているが、それに彼女はかなりの重傷を負っていたはずだが。

「マシュなんでここに!それにその格好!」

 

「詳しい話は後でします、先輩。先にこの敵をを排除します!」

 

「え?でもマシュって戦闘能力が無いって自分で」

 

「今の私はサーヴァントですから可能です」

 

「サーヴァント?」

 

「それもまた後程!」

 

彼女はそう言うと彼女の体ほどもある盾を振りかぶり骸骨達に突進して行く。

骸骨達の刀はまるで歯が立たずにそのまま体ごとへし折られていく。

 

「マシュ!弓持ちから優先してくれ!」

 

「了解です!先輩」

 

立花は自分の危険を減らすために弓持ちを先に潰すように頼んだだけなのだが、マシュにとっても遠距離からの奇襲が容易な弓持ちは危険であるので、偶然にも最良の指示であった。

 

次々と倒されていく骸骨達。

無数にいたように思えた敵も気づけば、数えられる程まばらになっていた。残った彼らも散り散りに逃げ出している。もう襲ってくる事はなさそうだ。

 

「先輩!大丈夫ですか?」

 

「うん、マシュのお陰でなんとかね、ところで・・・えっと」

 

「はい。先輩の聞きたいことは分かっています。何故わたしが生きているのか、この格好はなんなのか、サーヴァントとはなんなのか、ですね?」

 

「そう、それなんだ。一体全体なんなんだい。それにこの状況も分かったりしない?」

 

「大丈夫ですよ先輩。私が全て説明します」

 

マシュは全てを話した。特異点のこと、デミサーヴァントになった自分のこと、それにより生を長らえたこと。

 

「なんか凄い壮大な事に巻き込まれちゃったみたいだね。でもマシュ、君が生きていてよかったよ、それにさっきはありがとうお陰で命拾いした」

 

「いえ。先輩、私も先輩が生きていてよかったです。それに先輩は私のマスターです、お助けするのは当然です!」

 

そう、立花はマシュの頼みで彼女のマスターになった。

その事を彼自身も嬉しく思っているし彼女の助けになりたいと思った。

 

『もしもし!立花くん生きてる!?』

 

突然、何も無いところから声が聞こえた。遅れてついさっき会ったばかりの人物ーDr.ロマニのヴィジョンが立花の前に写りだした。

 

「ドクター?」

 

『ああ、良かった生きてる!ごめんあんまり話す余裕がない!』

 

「ちょっと、どういうことですか!」

 

『君たちの周りにサーヴァントと思われる反応がある。』

 

「え、それって」

マシュが声を上げたが最後まで言い切る前にDr.ロマニが遮った

 

『ああ、恐らくこの特異点の謎の鍵になるだろう。しかし、今の君達の戦力では味方か敵かも分からない者に近付くには危険だ。本当は僕達から支援出来ればいいんだけど今はこっちも余裕がなくて済まない。』

 

「えっと、そのサーヴァントに接触すればいいんですか?」

よく分かってない立花がおずおずと質問をする。正直彼には特異点という意味さえよく分かっていないのだ。

 

『ああ、そのために先ずは他のサーヴァントを召喚して欲しい。』

 

「そんなことが出来るんですか!?」

 

『ここでは無理だが、この近くに柳洞寺という寺の霊脈を利用すれば可能だろう。まずはそこまで移動してほしい。』

 

「了解しました。先輩行きましょう。」

マシュが急かすように言ってきた。立花の護衛という使命に燃えているのだろう。だがまだ立花には聞きたいことがあった。

 

『マシュ、立花くんを頼んだ!悪いけどこっちも手が離せない!通信を切るよ!』

しかし、Dr.は慌ただしく通信を切ってしまった。通信にも彼以外の大人の声が混ざっていたところからあっちも大変なのは本当なのだろう。だがこれだけは聞きたかったのだ。

 

「僕達は無事に戻れるんですよね?」

彼の小さな言葉は誰にも聞こえることなく炎に飲みこまれた。

 

 

 

「いいこと?本来はあなたみたいな三流がここまでの行動をする顕現はないのよ?これは緊急事態ゆえの対応ということを忘れないように!」

所長ーオルガマリー・アニムスフィアのこの態度に立花は昔のバイト先の先輩を思い出した。辞めて1年ほどになるが彼はまだあそこで働いているのだろうか。

 

「ちょっと!返事をしなさい!」

 

「す、すいません。肝に命じます!」

 

「全く何故私がこんな目に」

彼女は小さな声で恨み言だろうか?ブツブツと嘆き続けている。

所長は柳洞寺へと向かう途中で骸骨の兵士達に囲まれている所を発見し救助した。彼女の魔術は凄まじく幾つもの骨が彼女の足元に散らばっていたが多勢に無勢、徐々に追い詰められている所だった。

救助後はマシュのデミサーヴァント化や立花がここに居る事などにかなりの質問や苛立ちをぶつけられたのでこれでも収まってきたほうなのだ。

 

「所長!ここが柳洞寺で間違いないです!」

手に入れた地図を眺めながらマシュが所長に声をかけた。このままだとまたとやかく言われると思っていた立花は助かったと思い、マシュの気遣いに感謝した。

「そう、確かに霊脈としてはここはかなり上質ね。」

所長は関心する様に頷き何かを感じているようだったが、立花には霊脈も何も感じられなかった。

「じゃあ、マシュ・キリエライト、ここに貴方のその盾を立てなさい」

 

「はい!」

マシュが所長が付けた印の上に盾を埋めるようにして立てるのを確認すると所長は立花の番だと声を掛ける。

 

「では藤丸立香。先程教えた詠唱を覚えていますね?それを唱えなさい」

 

「本当にそんな事でいいんですか?」

 

「つべこべ言わない!」

 

「は、はい!」

立花としてはサーヴァントの召喚なんてしたことないし、むしろ魔術という存在だって最近知ったのだ。しかもこんな状況だ不安から確認しただけなのだが、彼女にはその意を組んで貰えなかった。

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する

――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ」

 

一息に言い切った。

魔法陣は青く輝き神秘的な光景を作り出していた。とても直視できる状態じゃない。目を瞑り頬を撫でる風が止むのを待ち収まるのを確認し目を開けるとそこには…

 

「な、何よこれ」

声を上げたのは所長だった。声を上げないだけで立花もマシュ同じ気持ちだった。聞いていた話では英霊と呼ばれる存在がそこに居るはずだ。いや、この特異点という状況では居てくれないと困るのだがそこに居た、いや、あったのは

 

変哲のないランプだった

 

「やっぱり詠唱だけじゃいけないのでは・・・」

真っ先に立花が思い立ったのはさっきにも言った事だった。

 

「いえ、そんなことはないはず。霊脈が乱れていたのかしら。とにかくもう1回やるわよ。幸いに貴方に令呪が無いということはサーヴァント契約をしていないということです。ならまだ」

 

『突然すまない!って所長!?』

突然あちらから通信が掛かってきた。こちらからでは通信の仕方が分からなかったためまだ2度目の通信。その為あちらは所長と合流した事に驚いているようだ。それは所長も同じで何故Dr.のロマニが場を纏めているのか等キツく当たっていたがロマニもそれどころではないらしくこちらに目線をむけると

 

『サーヴァント反応が急接近している!サーヴァントは召喚出来たのかい!?』

 

「それが」

 

「なんですって!」

立花が言い切る前に所長が遮った。その顔は真っ青でDr.ロマニがこちらの事情を察するには余りある表情だった。

『最悪だ。しかし、嘆いてるだけじゃ居られない。マシュすまないが』

 

「分かっています。お二人は私が絶対に守ります」

 

『頼もしいよ。ッ来るぞ!』

 

神社の境内に何かが落ちたような音が響いた。それと同時に今まで感じたことの無い程の圧力が立花達を襲った。

 

「ッ先輩!所長!二人共私の後ろから出ないで下さい!」

 

マシュにそう言われたが動かないのではなく、動けないのだ。

立花は戦闘などした事はないし所長だって魔術士との模擬戦くらいしか経験はない。二人共この場に飲まれていた。しかし、目だけはいやでもサーヴァントが落ちてきたと思われる場所を向いていた。

 

それは黒だった。

 

形も色もその有り様までも黒いサーヴァント。マシュ以外にサーヴァントを見たことがない立花ですらおかしいと分かる存在。

 

『なんだあれは!』

Dr.ロマニの声が聞こえた。彼は安全な管制室に居るというのにその声はここにいる誰よりも震えていた。

 

『あれは本当にサーヴァントなのか!?』

 

「いえ、たぶんこの特異点により歪んでしまったサーヴァントといったところでしょう。」

人は不思議と自分より慌てているものが居ると冷静になるもので、幾分か落ち着いた様子の所長が黒の存在を推察していた。

「仮にシャドウサーヴァントと命名します。」

 

『シャドウサーヴァントですか。』

 

「ええ、本来なら探索はここまでにして帰還するところですがこのままでは私は帰れない!何かしらの成果をあげなくては!」

 

所長は躍起になって成果を求めるようだが、それは

 

「所長!危ない!」

マシュが咄嗟に所長の前に出た。遅れてその盾から金属同士がぶつかった音が鳴る。黒の、…シャドウサーヴァントからの攻撃だった。

そう所長のそれはここから生きて帰ることが前提の話だ。彼女は知らないだろうが日本にはこんな諺がある。

取らぬ狸の皮算用。

今の所長はまさにそれだ。一瞬でも気を抜くことをしてはいけない。

 

「ごめんなさいマシュ!私も援護します。」

気を取り直した所長は魔術を展開する。確かに所長の魔術は素人目に見ても素晴らしかった。本体に効かなくても目くらましにはなるかもしれない。

 

ああ、悪いことは何故立て続けに起きるのだろう。

 

 

長い階段を駆け上がる音がした。

「ミツケタ」

長槍を持ったシャドウサーヴァントが現れた。

 

『ランサーのシャドウサーヴァント?』

ランサー。確かにあの長槍を見ればすぐ分かる。そして先程の奇襲、使った武器からしてあちらはアサシンだろうか?

 

「コロス」

ランサーが槍をマシュに向ける。いくら所長が居てもサーヴァント2体相手は厳しいだろう。自分は何をすればいいか立花は必死に考える。

 

結局のところ立花が手にしたのはランプだった。

 

立花自身も何故こんなものをと思いながら必死の思いで拾い上げたランプは何を起こす訳でもなく立花の手に収まっている。

マシュは立花がランプを拾うのをカバーするために無茶をして怪我をしてしまった。なんと情けないのだろう。彼女の犠牲でやっと掴んだのは何の変哲もないランプだ。身を投げたくなる程の羞恥が立花を蝕んだ。

 

「先輩!そのランプをどうするんですか!?」

マシュは自分のマスターが起こした行動を信じて責めるでもなく何をすべきか聞いてくるがランプをどうしたらいいのか聞きたいのは立花の方だった。

 

「何かあるはずなんだ何か、何かが!」

ランプを舐めるように見渡すが何か文字があるでもなく特別な模様もない。勿論は空っぽだ。

 

「ユダン」

 

「痛っ!!」

 

アサシンの投げ苦無が当たってしまった。幸いに所長の魔術のおかげで本来の狙いである首からズレて手の甲を切り裂くだけにすんだ。

遅れて何かが落ちた音がした。

視線を下ろすとそこにはランプが転がっていた。

「ちょっとそんなガラクタで何してるのよ!」

 

「すいません!!!」

そう言いながらも拾ったランプは砂だらけでもしかしたら傷が着いたかもと立花は青ざめた。慌てて持っていたハンカチで拭く。

 

カチャカチャカチャカチャ!!!!

 

突然ランプが震えだした。

シャドウサーヴァント達は音の方を見たが遂に恐怖から立花が震えだしたのだと思い鼻で笑ったが、次第に大きくなっていくその音に異常を感じ始めた。

 

「ナンダ、ソレハ」

 

「コロス」

 

2人が駆け出したのとほぼ同時

 

「はーーい!ランプの魔人・ジーニーです!」

 

立花の手に令呪が宿った。

 

「あーら、これちょっとピンチってやつ?」

青い魔人ジーニーが陽気にいう。

その問いに答えられる者は誰もいなかった。

「おい、何そんなしけた顔してんだよ。このオレがいるんだ!ほら笑顔笑顔!」

 

そう朗らかに笑うジーニーの身体をランサーの槍が貫いた。

 

「きゃあぁぁ!!」

所長の叫びが響き渡る。立花も思わず目を瞑ってしまう。

 

「おいおい皆どうしたんだ?顔の色がオレと同じになっちまった」

 

思わず目を開けると槍はジーニーを刺しているのでは無く、水に棒を挿したよう通っていた。まるで幽霊のようだと立花は思った。

 

「こんなんで青ざめるなんて旦那ってばご自分の手に入れた物の価値をご存知でない。」

 

ジーニーは指から光を放つと立花、所長、マシュが集められ突然現れた大きな椅子の上に座らせられる。

 

「そこでごゆっくりお聴き下さい。これがどういう事なのか説明しましょう。」

 

ジーニーがシャドウサーヴァント達に向かっていく。

そこからは圧巻の一言だった。

金銀財宝が立花たちに降り注ぎ、三人が息をつく暇もないほどの極上を味わっていたのに対し敵はただジーニーの魔法に翻弄されていただけだ。40人の盗賊達がシャドウサーヴァントの2体に襲いかかり、次々と建造物の頂上から落とされ、ジーニーの変身したドラゴンが彼らを焼き払った頃には彼らは消滅間近だった。

 

「オ・・ノレ」

 

「グググ」

 

「凄い」

 

「そうマスター!オレは凄いんだ」

さて、ご主人様の願いをお聞かせ願いましょうかね、そういって腕を組むランプの魔人ジーニーはとても頼もしかった。

 

 




次の話ではジーニーが活躍しまふ


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