ほんとうに久しぶりです、短いです、風牙さんをだいぶ忘れている。
「やあ、おはよう。」
そういって、目の前で笑う獣にりおんは目を瞬かせた。
父が狂ってから、どれほど経っただろうか?
もう、随分と時間が経ってしまった。
それはりおんがどれほどの妖怪の祈りを喰らったのか、と同等である。
父に、随分と自分の死を受入れるように、こんなことを止めるようにと願い続けた。が、父は止まらない。伯母もまた止まらない。
麒麟丸はりおんと会うことを避け、城に閉じ込めたままだ。
りおんはただ、孤独に日々を過ぎて理久とぐらいしか交流がないままだったある日、ある日、だ。
ぼんやりとしている中、聞き覚えのないそれにりおんは顔を上げた。
そこには、懐かしい、死んだはずの闘牙王が自分のことを見下ろしていたのだ。
「い、ぬの、おじさま?」
茫然とする。自分が彼岸を渡ってしまった?
いいや、そんなことを父が赦すはずがない。ならば、目の前にいる彼は、幾つもの考えが頭に浮ぶ中、それは不思議そうな顔をした後、けらけらと笑った。
「おーおー、ひでえな。いや、当然か。おひいさんとは一度、顔を合わせた程度だったからな。」
それはにかりと笑った。
「残念ながら、俺は親父じゃないさ。俺は風牙、闘牙王が長子、風牙、さ。」
それにりおんは目を大きく見開いた。
「風牙、様?」
「ああ、そうだ。お、覚えてるのか?」
りおんのまえにどかりと座り込み、それはゆるゆると微笑んだ。
それに彼女は、目の前の存在と会った日のことを、昨日のことのように思い出した。
それは、確か、珍しく父と闘牙王が戦うこともせずに、麒麟丸の城で酒を飲んでいたときのことだ。
りおんは珍しく仲の良い二人が嬉しく、彼らの周りで談笑に耽っていたときのことだ。
「おー、親父!めっずらしいな!今日は喧嘩してねえの?」
軽い口調が突然聞こえ、その場にいた三人の内、二人は声のする方に視線を向けた。けれど、闘牙王だけがしまった、という顔で額に手を当てる。
そこにいたのは、闘牙王によく似た、けれど少しだけ幼い顔をした青年と少年の境のような年の頃の男だった。
それはまるでそここそが地面であるというように天井に中腰で存在し、自分たちを見下ろしていた。
「・・・・何者だ?」
さすがにその見た目にいきなり斬りかかるということはしなかった麒麟丸のそれに少年はきゃらきゃらと楽しそうに笑った。
「おお!これは失敬!」
くるんとそれは天井から飛び降り、適当な場に降り立つ。
それに闘牙王がため息を吐いた。
「すまん、これはうちの息子だ。」
「息子?ああ、確かに瓜二つだな。これは。」
「長子の方だ。」
それに少年はにゃぱりと、犬歯が目立つような大口を開けて笑う。
「紹介にあずかった、風牙と申す!いえ、不躾とは理解していたのだが、親父殿に急用があったものでな!」
「・・・ふむ、この城に、どうやって?」
「普通に正門から、堂々と!」
けたけたと笑う風牙に麒麟丸は驚愕の表情を浮かべた。
「堂々と?いや、部下たちがいたはずだ。先触れがないわけはない。」
「これはうちでも一等に悪戯好きでな。こうやって忍び込むことも造作もない。」
「造作も?」
麒麟丸のそれに風牙は楽しそうに笑った。そうして何かを思いついたかのように懐から何やら紙を取り出す。それは蝶の形に切られた紙で、風牙はそれを手のひらに乗せて、ふっと息を吹きかける。
それに蝶の切り紙はまるで生きているかのようにひらひらと舞う。
「風とは、目に見えず、掴むことも叶わず、されどもどこにでも存在しましょう。全てを焼き尽くす光の中でも、全てを覆い隠す闇の中でも。風は、どこにとて吹くのですよ。私はそういったものと仲が良いもので!」
このように、と風牙は蝶の切り紙を指し示す。りおんはそのひらひらと舞う蝶の切り紙に目を輝かせた。
「ほう、見事だな。」
「これはこういったことが好きなのだ。それで風牙、どうしたのだ?」
父のそれに風牙はそっち近づき、なにやら耳打ちをする。それに闘牙王は何かを考え込むような仕草をした後、息子に何かを伝えた。
「ああ、そのように。」
「何かあったのか?」
「お気になさらず。少々、羽虫が飛んでおりまして。」
「ふむ、ならばいいが。どうだ、風牙?お前も?」
「いやあ、残念ですが、これにて失礼させていただきます。少し、まだ用がございまして。」
「それは残念だ。」
麒麟丸のそれに風牙は軽く礼をする。
「そんじゃあ、親父、飲み過ぎるなよ~」
「わかっているさ。」
「あと、お袋のとこにもそろそろ顔を出せよ。」
「・・・・・わかっている。」
風牙はそう言った後、蝶の切り紙を見つめるりおんをちらりと見た後、ぱちんと指を鳴らした。それに部屋の中に突風が吹き、風牙の姿が消えた。
それと同時に、空を舞っていた蝶が導かれるようにりおんの手の中に滑り込む。
「わあ・・・・」
りおんはそれに目を輝かせたことを、覚えている。
「・・・・きざだな。」
「・・・・母親にしつけられているんだ。」
一幕のことだ。
りおんが知る限り、妖霊星との決戦の折、りおんが死んだ時も立ち会っていたようだが会ったのはそれっきりだ。
「どうやって、この、父や伯母様に見つからずに!?」
驚きの声を上げたりおんのそれに彼はきょとんとした顔をした後に、けたけたと笑った。
そうして、気取ったような仕草でりおんに微笑みかける。
「この身は風でありますれば。」
「どこにでも、風は、吹く・・・・」
それに風牙は少し驚いた顔をした後に、楽しそうに笑った。
「おや、覚えていてくれたのか?」
「ええ、覚えております。」
りおんはそれに歯がみした後、叫ぶように言った。
「風牙様、お願いです!私を助けていただけませんか?」
「助ける?なんだ、この城から逃げ出したいのか?いや、にしても麒麟丸の旦那もどうされたのか。是露殿は時々こちらにちょっかいをかけて来ていたが。」
「・・・・父は、狂ってしまわれたのです。」
「狂、うとは。」
顎に手を当て、ゆったりと目を細めた男は何かしら思うところがあるらしくりおんに視線を向けた。
「・・・・私は、死んでおります。」
「おお、知ってるさ。」
「知って!?」
「産土山の土の匂いと、死臭がこれだけしていれば気づくさ。ああ、わかっているさ。完全な・・・・」
「私を殺していただきたいのです!」
全てを知っているかのような動作で頷く風牙のそれを遮るようにりおんは言った。
それに風牙は首を傾げ、そうして息をつくように頬杖を突いた。
「ふむ、それは。」
「いぬのおじさまにお聞きしました!風牙様は多くの術に、大陸のものまでものにしていると。ならば、私のこの反魂の術も解けるのではないですか?」
それに風牙はやはり首を傾げる。りおんはそれがどんな意味か分からずに、言葉を続ける。
「父は私が死んでからすっかり狂って仕舞われました。私のためにと引きこもって何かをされております。私は父の足かせになることも、そうして、これ以上死んだ業から目を背け続けたくないのです!」
叫ぶようなそれにやっぱり風牙は不思議そうな顔をして。そうして、何か、全てが分かったというように頷いた。
「そうか、なるほど!よし、そうだ!おひいさん、その願い叶えてやっても構わないぞ?」
「ま。真ですか?」
願いが思った以上にあっさりと叶ったことに驚きながらりおんが叫ぶ。それに風牙はゆったりと、まるで虚のようなぽっかりとした、暗い目でりおんを見つめる。
それにりおんが怯えるように肩をふるわせたが、すぐに全ては夢のように消えていく。
暗い、部屋の中で金の瞳でりおんをのぞき込む。
「ただ、一つだけ条件がある。」
「じょ、うけんですか?」
「ああ、なあ、おひいさん。あんたはどうしてもって死にたいんだ?」
「そ、それは先ほど言いました。私は死んでいる存在です。ならば、理に逆らって生きていること自体が間違っているはずです!」
それに風牙はまるで駆け引きでもこれからするようにまた目を細めた。理解しているよ、というように頷いた。
「怖がらなくていい。」
風牙はそう言ってその美しい顔に、慈愛深い表情を浮かべてりおんに語りかける。
「・・・・正しいことを望むのは、多くの意味で当たり前の話だ。だが、それと、望むことはまた違う。怖れること、怖がること。誰しも、死ぬことは恐ろしい。間違っていても、生きたいと、愛する者と共にありたいと願うこと、それの何が間違いだと言うんだ?」
優しい声がした、優しい笑みを浮かべて、とても優しい手触りの指が自分の頬を滑る。それにりおんは固まる。
甘い、匂いがする気がした。
安らぎ、心が穏やかになるような香りに。
りおんはそれでも口を開く。
「間違っております、私のために父は死魂を集めるために妖怪をいくつも殺しております。私は、もう、耐えられないのです!!」
叫んだりおんは何か、ひどく苦しくなり、目をつぶる。
何かにあらがうように荒く息を吐く彼女の頭上で、とても、それは、何と言えばいいのだろうか。
とても、平らな声だった。
「・・・・つまらん。」
その声の後にりおんの顎を掴み、風牙は己を視線が合うように顔を上げさせた。
「・・・死を望むか、獣が王の娘よ。」
「のぞ、み、ます・・・・」
掴まれた顎の傷みに顔をしかめ、それでもりおんは風牙のことをにらみ付けようと、彼の目を見て。
そうして、りおんは、後悔した。
見つめるべきではなかった、交わらすべきではなかった。
その、美しい、黄金の瞳。月色の瞳!
その、まるで何の感情だとか、意思だとか、そういった血の通った何かが抜け落ちたかのような、そのくせ何かが混ざったかのような淀みが自分を見つめていた。
りおんは固まる。固まり、恐怖に体を震わせながら、彼女は風牙のことをにらみ返した。
恐怖など、自分にはない。
麒麟丸の娘として産まれおち、散々に自分の罪に苦しんできた彼女には、今更何を怖れるのかという胆力があった。
自分を勇ましくにらみ返すりおんに風牙はまた目を細めるだけの動作をし、口を開く。
「死を望む、されど、汝はいったい死によって失われるほどの何を持っているというのだ?」
何を持つ?
それにりおんはとっさに答えられない。
それに風牙はまたまるでりおんを嬲るように口を開く。
「残していく子はあるか?」
「・・・・・いいえ。」
「ならば、絶えることを願うほどの業深き一族か?」
「・・・・・違い、ます。」
「死にあたうほどの蛮行をしたか?いいや、死魂を漁る程度のことではない。他の命を喰らうは命の業よ。何かを殺して、今を生きることは罪と謳わん。」
「・・・・・私は。」
風牙は少しだけ息をつき、そうして、小柄な、あの日から政調をしていないりおんの小さな体を自分の膝元に引きずり込んだ。
「姫よ、お前には何もない。死ぬときに惜しまれるほどの功も、死にあたうほどの業もない。だというのに、死にたがる。止めろ、そんなつまらんことを吐いてくれるな。」
まるで獣が獲物を嬲るときのように、覆い被さるように風牙はりおんを己の腕の中に閉じ込める。
あの、悍ましい淀みは消えて、その黄金にあるのは苛立ちだった。
「つまらん、つまらん、つまらない話だ!りおん!この世はこんなにも楽しいことに満ち満ちている!だというのに、貴様はおめおめと死ぬというのだ!それがどれほどつまらないことなのか分かっているのか?」
風牙はそう言ってりおんの頬をそっと指先で撫でる。
「死ぬというのなら、せめて、死にたくないと泣きわめくほどにこの世を楽しんで死んでいけ。それこそが、生きる事への敬意であるはずだ。」
「私に、言うのですか?死にたいという私に、死にたくないと思わせてから殺すと?」
「・・・ああ。もしも、そうなったときはお前を生かす方法を探すだけのこと。」
りおんは何と言えばいいのか分からなかった。
最初は擬似的にでも生き返れたことはが嬉しくないわけではなかった。当時、幼かった彼女はまだ父とも伯母ともお別れしたくは亡かったのだ。
けれど、それは時間が進む度に全て間違っていたと分かった。
死体が積み上がる、己を生かすための贄が積み重なる。
父が遠い、伯母は変わってしまった。
違う、自分は、そんな風になって欲しかったわけではなくて。
止めましょう、間違っているのです、全てがそうで。
けれど、りおんでは何もできない。
自分は弱く、父のことも、伯母のことも止められない。
何かが始まっていると分かるのに。けれど、何も、何も出来ない。
その事実は幼かった少女を成長させ、そうして、摩耗させた。
(・・・そうか。)
りおんは何か、風牙のそれを嬉しいと思うのは。
きっと、生きてと言われたことも、何故死なないと言われたこともあったけれど。
まだ、何もなしていないだろうと。
命を全うして、そうして、死ねと言われたのは初めてで。
(それが、どうしようもなく、嬉しい。)
止まった、死んでいるだけの、停滞したりおんにそれは初めて彼女の時間を進めようとしているように思えたからだろうか?
風牙はそのままりおんのことを抱き上げた。そうして、部屋の入り口に向かう。
「・・・行くぞ。こんなしみったれた城にいるからそんな暗いことを言い出すんだ。」
「父も、伯母も赦しません。」
「は、安心しろ!その程度なんとかして見せよう。」
「そんなことが?」
「ああ、俺はこれでもとびっきりに手数だけは多いからな。どうとでもなる。少なくともおひいさんが生きることを楽しいと思える間だけは誤魔化せるさ。」
にかりと明るく笑う獣。それにりおんは先ほどの、あの、悍ましい、全てから遠い場所で、何者にも感情などないような目をしたそれのことを思い出す。
「・・・・あなたは、何故、私にそこまで?」
「さっきも言っただろ。つまらん。そうして、俺はつまらんことがこの世でもっとも嫌いだ。」
「・・・・ならば、何故、私の、死にたいという願いを最初は聞こうとしたのですが?」
「てっきり、生きたいと心では願っているからと思ったんだ。無駄骨だったが。安心しろ、きっちりとおひいさんのことは俺が守る。守って、この世を見に行こう。そうすれば、死にたいなんてつまらないことを言わなくなる。」
りおんはどこか諦めるように体から力を抜いた。
自分に力はない。目の前の大妖に抵抗する術もない。ならば、そうだ。
父の元から少しでも離れるだけ、ましなはずだ。
「・・・・死魂は最低限でかまいませんので。」
「ああ。そのことか。別段、死魂以外の方法もあるから安心しろ。」
「ほ、本当ですか?」
風牙はそう言って、悠々と当たり前のように城の廊下を歩いて行く。が、時折すれ違う部下たちは風牙に気づくことはない。
風牙はりおんのそれに頷き、そうして、何故か少女の姿をした彼女の腹をぺたぺたと触る。
「・・・・まあ、入、るかはわからんが。何とかしよう。」
「入る?」
りおんは己の腹に何が入るのだと、疑問を投げると風牙はあっけらかんと言い放った。
「ああ、反魂の術は器に魂を閉じ込めることで擬似的な生を保たせるんだが。体を動かすための動力は必要だろう。だから、何よりも、命の近いものをおひいさんに注ぐんだ。」
「命に近いもの?」
「ああ、俺とまぐわえばいい。」
りおんはそれにかちんと固まる。
「まぐわいは命を作ることだからな。俺を、術者に書き換えて、その上で無牙に縁を濃くさせた上ならまぐわって腹に直接精を注げば十分・・・・」
ぺらぺらとそんな話をする風牙は頬に感じた衝撃に崩れ落ちる。それにりおんは風牙の腕から抜け出す。
「な、な、なんて!!ことを、私に!!!!」
「い、いや、これはそういう意味では・・・・」
「意味はなくとも、言っていいことと悪いことがあることさえ分からないのですか!?」
「え、だ、だって、おひいさんが・・・・」
「言い訳無用!もっと別の方法を考えて!!」
自分を見下ろす、その、羞恥に染まったその顔は確かに少女の顔ではあったけれど。
風牙は覚る。
確かに、その少女はかの獣王の娘であったのだと。
「は、はい・・・・・」
「・・・・男前になられましたね。」
「嫌みか・・・・」
己の拠点にしている屋敷にて、風牙は見事に頬に咲いた紅葉を見て笑う一坊を睨む。それに彼はとぼけるように肩をすくめた。
「さあ、そのような無礼、この一坊考えることもありませんでしたので。」
「嫌みだろう。」
風牙は何故か避けられなかったビンタのことを思い出す。
普段ならば避けられたのだが、丁度、腹立ちと騒動の予感に思考を取られていたせいだろう。見事に噛まされたそれと、そうして、彼女が麒麟丸の長子であるということを改めて理解した騒動に顔をしかめた。
(・・・・初めて、された気がする。)
無牙を回収した後、それはずっと自分に何かとの縁を見せていた。それが何かは分からなかったがずっと無牙が指し示すそれにようやく腰を上げれば。
(・・・・やっかいだなあ。)
麒麟丸が引きこもっていることについて風牙はさほどの興味を持っていなかった。己の娘が亡くなった、それこそ自分にとって弟たちが亡くなるようなものだろう。
その傷の深さは相当なもののはずだ。
それを理解して彼は麒麟丸のことを放っておくことにしたのだ。
(・・・麒麟丸殿は親父や殺の獲物だろうしな。)
獣同士であるのならばそういった領分に触れる気はなかった。もしも、禊ぎが終われば適当に敵対行動を取ってくるだろうと。
そういったことで是露のやってきたことも流していたのだ。
(妖霊星なあ。)
風牙はゆっくりと目を細めた。彼は知っている、それがどんなもので、それと繋がる縁の気配を。そうして、麒麟丸の根城で同じようなものを見ている。
(取り込まれたか。次の接近も近い。城と周りの縁を切ってきたから当分はまあ、誤魔化せるだろ。妖怪だから飢えることもないだろうし。)
「・・・・・どうされましたか?」
一坊のそれに、風牙は少しだけ考えるような顔をして、そうして口を開く。
「・・・・四魂の玉に、俺も願うことができたかもしれないと思ってな。」
「それは、よう、ございましたね?」
一坊は少しだけ困惑したように頷いた。それに風牙は楽しそうに微笑み天井を見上げた。
(・・・・縁を切るのも手だが。)
混沌こそが楽しみであるのならば。
参考までになんですが風牙さんのヒロインていると思いますか?もしも、具体的なこの人がいいなっていうのがあるなら活動報告の方に言っていただけると嬉しいです。
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いる
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いらない