或いは、あなたが共にあれば   作:ぱぱパパイヤー

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補足というか、全年齢ギリギリのとこまで切り抜いて載せておきます!
ちょっと文面弄ってエロ無しの部分だけで一部シーンが伝わるように変えました(それでもちょっとわかりにくいけど…)(やっぱブラボは妊娠ネタ重要だから…)


ifルート ヤーナムの夜明け 中抜け部分

 少女は一切答えなかった。じっと目を見られている。そこで気づいたが、その青い宙のような目は、キラキラと星に輝いており、先ほどの彼女と同一のものに見えた。

 吸い込まれるようにその瞳に魅入っていると、彼女は男の口を解放したのはそのためだったと言いたげに、何の予兆もなくその小さな口を触れ合わせた。その時男の脳裏に過ぎったのは、先ほどの死の記憶だった。そして、こんな年端も行かぬ少女には不釣り合いなほどの、官能の予感がむくりと自身の中で沸き起こるのを感じた。

 

――ここから追加分――

 

 少女は合わせた唇から舌を男に触れ合わせる。男はまず驚いた。重なった彼女の舌は菓子のように甘く、ふわりと花の香りがしたのだ。思わず確認しようとして、そろりとその舌に応えるように擦り寄せてしまう。

 甘い唾液が小さな舌で口内に塗り広げられ、その噎せ返る蜜の味に男は狼狽した。先ほどから妙なことばかりだ。この少女は自分の見ている幻なのだろうか?

 

 咄嗟に押し退けようとしたが、彼女は全く動かない。軽い体にそぐわない力で抑え込まれ、男は口端から零れるほどの蜜に溺れることしかできなかった。

 やがて唇が離れ、男は肩で息をしながら、反射でごくりと少女の甘い蜜を飲んだ。蜂蜜のようなそれのせいで、随分と呼吸が苦しかった。しかし、息を整えようとしたところ、その間もなく男は声をあげることとなる。

 

 ――……何を、しようとして……。

 

 少女は黙って、生白い尻を男に押し付けながら、男の下腹部へと移動し、膝頭に腰を落ち着けた。徐に、少女は男のボトムスに手をかけ、それを下ろそうとする。

 

 男は兆し始めていたそれを暴かれぬよう、慌てて身を起こし布地を掴んだが、やはり少女の力が異様に強い。仕方なく、少女の艶めかしいむき出しの肩に手をかける。体自体は軽いのだ、男が押せば恐らく――。

 

 少女はむっと口を引き結ぶと、男を睨んだ。その途端、男に乗る少女の重みが倍増する。それだけではない。今、確かに、少女の姿が妙齢の女性に見えた……。

 

 ――っ、いッ……!

 

 ぼきり、と音がした。男は痛みにはっと我に返った。膝の上に乗っているのは、相変わらず小さな体躯であり、美しい女性など影も形もない。少女の肩に触れていた手が、男よりも一回りは小さい少女の手に鷲掴まれ、意に反してぎちぎちと押し戻された。

 

 ずきずきと右手の指から痛みを感じる。歪に曲がったその骨が折れていることが見て取れた。少女が握った際、折れてしまったのだろう。痛みが脊髄にじんじんと走っている。……夢や幻ではない。この少女は、本当に人ではない何かなのだ……。

 

 心にジワジワとした恐怖が染み出し、男の体を緊張で硬直させる。少女は男の手を未だ離さず、じっとそれを見ているようだった。

 

「……■■?」

 

 少女はとても声には聞こえないような、吐息にも似た音で何かを呟いたようだった。ややもあって、ぎゅっと捕まれた手が少女の口元に近づいてく。まさか人を食う類の生き物なのかと、男がどっと冷や汗をかくのを他所に、少女は男の曲がった指を労わるようにぺろぺろと舐め始めた。動物が毛づくろいをするような動作だったが――不思議と痛みが遠くなった気がした。

 

 少女はおしゃぶりにそうするように男の指を咥え舐めながら、空いた手で男のボトムスを今度こそ下ろした。男も、次に折られる骨は首やもしれぬと思えば、最早抵抗することはできなかった。

 

 

――――

全年齢じゃないので飛びます

――――

 

 

 煽情的な光景に見入っていると、少女がほうと吐息を漏らし、男の首に擦り寄せていた顔を上げた。

 

「――どうか貴公の、あるべき未来を。私に見せてくれ……」

 

 澄んだ少女の声が、囁いた。

 男の呼吸は知らず止まっていた。どうしてか、今にも叫びそうなほど、胸を掻き毟りたくなるほどに、懐かしく愛おしい声だった。

 

 少女の瞳が、男を見る。その視線が重なった途端、男の脳がぐにゃりと輪郭を失ったように溶ける感触が襲った。

 どろどろに溶けて、何もかもが消えていく。花の香も、少女の姿も、甘い匂いも。何も、かもが――。

 

 

 

 不意に、ちくりとした痛みで意識が僅かに浮上する。

 微睡みに身を浸したままの男にとって、痛みだけが知覚出来る全てだった。首筋に痛みを感じる。

 

 やがて、その痛みに何かが触れる。湿った柔らかくて、生ぬるいもの……舌だ。何者かの舌が、男の傷口を舐めていた。

 男の意識は夢に侵されており、起き上がることはできない。睡魔にかき回される頭の中では、様々な場面転換が起こっている。ロンドンの街並み、知らぬはずの街ヤーナムの夜、身の丈より大きな獣……言葉にできぬ程、悍ましい怪物たち。

 

 獣が傷を舐めるような、舌の触れる燻る痛みの中に、えもいわれぬ違和感が襲う。傷口から、血液が逆流しているような気持ちが悪い感覚……。それに伴ってか、男の夢はチャンネルを変えたかのように、ある場面で固定された。

 

 水銀のような体の、四足の生き物。緑がかった粘液を纏い、青い瞳を無数の触手の間から覗かせる――“彼女”の姿。

 

 痛みは違和感と共に続いていたが、彼女の姿を見ていればそれも和らいだ。陶酔しながら、男は痛みに耐えた。何かが、傷口から体内に入る感覚がある。何かは分からない。その異物感を堪えている内、口内、片手の指先、それから首筋、性器の辺りに異様な感覚を覚える。熱を持ったような、代謝が良くなったような。体内で何かが起こっているような……。

 

 ――あの少女に、触れた部分だ。

 

 思えば「子が欲しい」と肯定した少女の、本当に欲していたものは、男の精液だったのだろうか……。性交は、粘膜接触だ。男がかつて患い、ヤーナムでしか治らぬと告げられた獣のような身体的特徴が現れる病も、それで感染する。

 

 少女は、一体“何”だった? 少女にとっての『子』とは、果たして、その言葉通りのものだったのだろうか……。怖気の走るような考えが、夢現の意識で野放図に広がっていく。

 

 夢の中の彼女の、水銀のような色をした足がゆっくりと曲げられ、御簾のように垂れる大量の触手の生えた顔が近づく。そして彼女の口は開かれた。それは、男を食らうためではなかった。

 

「私を選ばなかったあなた――今宵私を孕んだあなた。どうか私を……そのまま、連れて行ってくれ」

 

 その声は、あの少女と全く同じものだった。

 

 

 

 跳ね起きて、男はハッとして辺りを見渡した。そこは、馬車の中だった。

 




伝わり…ましたかね…。マールムの(上位者の)寄生虫を体内に移したので男といつでも一部が一緒みたいな…。
(この作品では苗床のカレルより、獣化も上位者の眷属化も、対象の寄生虫を取り込んだことによるもの説が採用されています)

マールム(もとのすがた)のビジュアルは聖者の獣と大体同じくらいのサイズの、大きい銀色のヌメル〇ンみたいな感じです。
顔の部分にうどんみたいに触手がだらーんっていっぱい生えてます。


イベント振替日とサークルの席、どちらも通知来ました!11/1に会えたらお会いしましょ~!
活動報告に詳細あげておきます!余ったら通販しますけど10冊しか持ってかないので流石に多分残らない…とオモ…(残らないよな?不安なんだが)
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