人形達を守るモノ   作:NTK

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何かヤバい事態になったかと思ったらメッチャ心強い味方が来てくれてこっちの守りもバッチリだから安心して隠し玉使ってやらぁ!(ヤケクソ)
お前ら下がれぇ‼︎

あ、ここから見るとわかりやすいです。

冒頭

https://syosetu.org/novel/190378/131.html
https://syosetu.org/novel/207272/38.html

中盤〜
https://syosetu.org/novel/191561/191.html

※重要拠点と本拠地間違えてもうた…スマヌ


Code-110 鉄血防衛ライン破壊作戦-5

「くっ…オラァ‼︎」

 

「ガッ!」

 

テレポートで回り込み、背中にレーザーブレードを突き立ててブルート擬きの一人を仕留めたリバイバーは飛行関係を修復しながら敵の武装を奪ってグリンダと共に物陰に避難した。

 

「クソが!何だあいつら⁉︎黒服共がいなくなったと思いきや、通信封鎖されるわデカブツでウチのはやられるわでどこに今まで隠してたんだあんなモン‼︎しかも…」

 

リバイバーはグリンダの方をチラリと見る。先ほどの戦闘で予備のリンクリキッドが破壊されてしまい、今打ってあるものの残り時間が多くて二時間を切っていた。それを過ぎれば彼女のシュルシャガナは使用不能となり彼女は無防備となってしまう。

幸い奪った武器は使えるようだが、それでも心許ない。アラゴスタやガルムは形勢不利になれば撤退するだけのAIはあるものの、それを向こうは許してはくれないだろう。

 

(どうする…?この状況を打開するには…いや、あるにはあるが周りを巻き込みかねない…)

 

打開策はあるにはある。だがそれを行うと周りに被害が出る可能性が大いにある代物であるため事前に退避連絡をすべきなのだが、通信網が軒並みやられてるためこの状況で使えば味方を巻き込みかねない。

すると、どこから声が聞こえてきた。

 

「リバイバー、出てこい‼︎」

 

「さっきやられたお返しをしてやる‼︎」

 

「…は?奴ら、何で生き返って…⁉︎チッ!やるしかないか…!」

 

先ほど倒したはずの祈祷者の軍隊が蘇り、こちらを探している声を聞いたリバイバーは隠し玉を使う覚悟を決めた時、後方から斬撃のような音と爆発音が聞こえ振り返ると二人の男性がブルート擬きの群れやガルム隊やアラゴスタを蹂躙してたサソリ擬きを切り裂いてあっという間に撃破していた。

話を聞くと彼らはそれぞれギルヴァとブレイクと言い、S10地区前線基地からの戦力らしい。

 

(あーそういえば鉄血時代にそんな名前の要注意人物の悪魔がいるって聞いたな…あん時は比喩かと思ったが、さっきの言葉と戦闘からしてマジもんの悪魔なのか…)

 

「それで、リバイバーにグリンダだったか?俺らに出来ることはあるか?」

 

「周り見たら幾つかの部隊が殿務めてあとは負傷者連れて下がってるところだ。サソリに絡まれてたワンコとロブスターみたいなのはすぐに負傷者捕まえて撤退してったぞ」

 

「なるほど、周りの味方は殆ど下がってるのか…俺らは結構前の方だし、他にいないと思うが念のためだ…三人とも、耳塞いだ方がいい」

 

リバイバーは大音量ブザーを生成し、『後方退避 巻き込みたくない リバイバー』とモールスにて鳴らした。

 

「巻き込みたくない?何する気だ?」

 

「ちょいと隠し玉をな。核の類じゃないが、味方の人形にも効く奴だから伝えたわけ」

 

「リバイバー、まさかアレ使うの⁉︎」

 

「他に手はない。聞くがお前さんら、身体のどこかサイボーグになってたりその武器は普通の仕組みの武器だったりしてないか?」

 

「生憎、どちらも違うな。どんなモン使うかは知らないが、あんたには悪いが俺らの武器はそう簡単に壊せない」

 

「なら上出来だ。あとはどっちかにグリンダを下がらせるまでの護衛を…ん?」

 

ふと見ると武装が半壊した銀色のガルム、つまりリバイバーが脱走した時からいた個体が寄って来ていた。

 

「ガウゥ…」

 

「コイツ…わざわざ来てくれたのか?ありがとな、ならお前さんに頼みだ。グリンダ乗せて後ろまで逃げろ。帰ったら修理してやるから、死ぬなよ?」

 

「ガウッ‼︎」

 

ガルムは威勢よく返事をし、グリンダに背中に乗るよう催促した。

 

「ほらグリンダ、乗ってやれ」

 

「うん…リバイバー、死なないでよ?」

 

わかってる、と答えたあとグリンダはガルムの背に乗り、そのままガルムは下がっていき、リバイバーは準備を始める。

彼の言う『隠し玉』を造る切っ掛けとなったのは以前に過激派の補給路を破壊した際に敵大型兵器に半殺しにされた事に遡る。あのような防御を持った敵に対抗する武器を運用するには反動や大きさなどの問題があるうえ、例え対処しても向こうもあらたな防御システムを造るのは明白である。そこで、P基地がM4に施したという武装の【ディストーションフィールド】及びその応用の【グラビティブラスト】のような防御機構を無視して攻撃するようなモノを開発しようと考えていたが開発に難航していた。

が、意図せず死神がこちらに入った事で彼女の持つ【酸化ナノマシン】の情報を得た事で事態は好転した。

 

これは使えるのではと考えた彼は早速ペルシカの許可を得て酸化ナノマシンの改造を開始、ちょうどその時ハマってたロボットアニメの武装をそれで再現出来ないか冗談半分でやってみた結果、酸化及び腐食のスピードの向上し配線どころか比較的脆い関節フレームやセンサー類まで破壊してしまうモノにまで改良したのだが、どうしても解消出来なかった欠点として出たのが『発動の制御が出来ず敵味方問わず作用してしまう』事だった。

 

それ故に基本使用はどうしようもない時のみとし、使う時は周囲に連絡するなどの制約をつけたが、この状況下ではその連絡も出来ない。だが、先程の話によれば殆どの味方は下がらせており、ブザーによるモールスも伝えたため使用する事にしたのであった。

 

無論、見つけてないだけで戦場に取り残された味方を巻き込んでしまう可能性もある。それでも、今やらなくてはより被害が増すため、彼は先程拘束するよう言われたジョージ上級指揮官と似た道を選ぶ覚悟で使用を決定したのであった。

 

彼のブザーによるモールスを聞いた者たちは彼を知っている者は彼と行動を共にした時の経験から、知らない者はわざわざ自身の居場所と作戦をバラしてまで伝えた心意気を察して後方退避を開始した。逆にリバイバーは味方を巻き込まないよう、出来るだけ敵の中央へ突貫していった。

敵にも伝わったため、彼の位置を特定し離れる、もしくはそれをやる前に仕留めようと逃げゆく者への追撃をやめてリバイバーを血眼で探し始めた。

道中で遭遇した敵は周りに伝えられる前にギルヴァとブレイクの両名に撃破されていったため、現在の居場所を知られずに準備を進めることが出来た。

やがて準備を終えたリバイバーは空高く飛翔し、F.E.F.Gを両翼に広く展開し始めた。

 

「ヨシッ!『ルーン・パピヨン』散布開始‼︎」

 

そう叫ぶと同時に前に進み、薄い緑色をしたナノマシンを鱗粉の如く大量に散布し始める。高く飛んだため、その姿を祈祷者の軍団たちは見逃さなかった。

 

「見つけたぞリバイバー‼︎」

 

「なんか撒いてないか?」

 

「気にするな!ウイルス類は無効化されてんだ!さっさと仕留めるぞ!」

 

ナノマシンが彼らに降り注ぐが、ウイルスの類と考えた彼らは構わず各々の武器をリバイバーに向けようとした瞬間であった。突如彼らの動きが鈍くなり構えようとしたパワードスーツの腕から錆びついたような音が聞こえてきた。

異変に気付きつつも無理矢理動かそうとしたところ、バキャリ!と音を立てて彼らのパワードスーツやアーム部は砕けていった。

 

「なっ‼︎腐食してるだと‼︎」

 

「ウイルスじゃないのかよ⁉︎」

 

「スーツが‼︎スーツがオシャカになった‼︎」

 

大慌てとなる彼らの元にブレイクが近寄って来た。

 

「よう、イルミネーションに見惚れてるところ悪いが、もう寝る時間だ」

 

「へ?お、お前は…ガッ⁉︎」

 

彼らは次々にブレイクに殴り飛ばされるが、手加減されているのか気絶こそしてるが死んではいなかった。というのも、彼らがどういう理屈で甦ってるのかわからない以上、下手に殺して装備を整えられて復活させるよりこのまま気絶させた方がいいというリバイバーの提案によるものであった。

その後もリバイバーは移動を続け、ナノマシンに触れた鉄血たちは次々に配線や関節を酸化、腐食され壊れていく。先程の彼らより寧ろ人形である彼女達の方が痛みを伴う分ダメージは深刻であり、断末魔が辺りに響いていった。それだけでなく、リバイバー達を観察してたスカウト達も例外なくその被害を受けて破壊されていった。

 

「ぐうぅぅうぅぅ‼︎」

 

リバイバーは唸り声を上げながらさらに奥へ進む。何故唸っているのか、それは『彼自身もダメージを受けている』からである。

敵味方問わず、というのは使用してるリバイバーも例外ではなく彼は逆崩壊液技術で身体を再生しながら散布していた。しかも厄介なことに使用中は再生にリソースを割いてるため防御がほぼ不可能なうえ、()()()()()()()()()ため常に全身に激痛が走っている状態にあった。

時折遠くからリバイバーを狙撃しようとする者がいるが、その攻撃が届く前にギルヴァが幻影刀を使って弾いてるため、防御の方は心配なかった。

とはいえ、再生に必要な崩壊液が尽きてしまえばそれまでの為、リバイバーは残量チェックをしつつ出来るだけジャミングがあると思われる重要拠点まで急いでいた。

 

(やばい、思ったより(いて)えし減りが早い!悔しいが散布はここまでか…)

 

残量の問題からリバイバーは散布を止めて地上へ降りていく。散布範囲からして道中の敵全員とはいかなくとも、半分以上は仕留めただろう。

 

「あぁ、身体中がクソ痛い…悪いがしばらくまともに戦えそうにないから頼む」

 

「了解だ。アレだけ派手なモン見せてくれたんだ、鑑賞代としてキッチリ守ってやる」

 

「あとでやっぱり魂で払えとか言うなよ?そもそも持ってねぇし」

 

「中々言うじゃないか」

 

悪魔二人に護衛されながら、リバイバーはジャミングを何とかするため先に進むのであった。




月 光 蝶 で あ る ‼︎

まぁデメリットの方がデカイからこんな状況くらいしか使いませんけど。
位置的には敵重要拠点に比較的近いところにいる感じですかね。ちなみにあの二人がいなかったらロボ○プラネットでの戦艦ハ○バート並に早期撃墜されてました。あの艦カ○コンヘリ以上に堕ちやすいんだよなぁ…

とりあえずグリンダは武装の時間制限的に戦線離脱、リバイバーはギルヴァとブレイクとともに侵攻中、但し崩壊液残量が二割切ってるため今までのバ火力は出せないうえ現在身体の痛みでまともに戦えない感じなのでよろしくです。
何があれば修正します。
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