人形達を守るモノ   作:NTK

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リアルが落ち着いてきたのでようやくまともに執筆できます…遅れて本当にすみません。
以下の話を参考にしています。

https://syosetu.org/novel/267132/16.html

https://syosetu.org/novel/207272/60.html

https://syosetu.org/novel/191561/245.html


Code-148 【反抗期】-保護

ヘカトンケイルによる自爆を万能者が防ぎ、未遂に終わらせパラデウスの残存兵も徐々にその数を減らしていき、また救助活動も順調に進んでおり残る脅威はアブノーマルのみとなっていた。

順調に残存兵を片付けていたリヴァイルにシャマール指揮官から連絡が入りリヴァイルが通信機を手に取った。

 

「どうした?何か問題か?」

 

《いや、違う。アイソマー達を三人ほど、こちらの基地に保護しようと思うのだが、問題ないか?》

 

「……理由を聞いてもいいか?」

 

《彼女達の事情を知って、何もしないほど薄情な人間じゃない。私らに出来る全てをもって彼女のこれからをより良いものにすることを約束しよう》

 

彼女の言葉にリヴァイルはしばしの間黙っていたが、やがて威圧的な雰囲気を持って話し始めた。

 

「…自分が何を言ったかをわかっているのか?彼女らを保護する事は即ち、パラデウスに宣戦布告するも同然だ。連中は知っての通り狡猾で卑劣だ。信者を使ってそちらに常習的に自爆テロを行う可能性だってある。まぁその辺りは作戦終了後に私が彼らを世間に告発するからそんな余裕はほぼ無くなるが絶対じゃない」

 

「それに、奴らの糾弾材料としてアイソマーの事も話す、つまりは反クローン団体辺りが例え被害者であってもヒトのクローンたるアイソマーを生かしてはならないとか言う巫山戯た考えで彼女達の命を狙うかもしれない。それらから彼女達を守り、本当に幸福に出来るのか?その辺りを踏まえて改まった答えを聞かせてもらおうか」

 

口でこそそう言ってはいるが、既にリヴァイルの中ではシャマールを含めた参加メンバーは信用に足る人物らであるとしており、先ほどの問答は単なる確認であった。とはいえ、解答次第では考えを改めるつもりであったが…

 

《承知の上だ。迫る火の粉は火元ごと無くすし、彼女らが一切の危害を受けないよう努めよう》

 

まさかの即答に思わず目を丸くするが、話し方からして本気であると分かると、リヴァイルは肩を揺らして笑い出した。

 

「…フッハハハハハハ‼︎いや〜すまない。解答によるが元々その提案を受け入れるつもりだったが、まさか間髪入れずに答えるとは思わなかった!彼女達をよろしく頼むよ。いい母親になるといい」

 

《冗談はよしてくれ。保護者にはなるが、母親代わりになるつもりは…》

 

「いやわからんよ?こんな絶望的な境遇で手を差し伸べられたんだ、そのように慕われる可能性もなくはないさ。まぁともかく、今は作戦の遂行だ」

 

その後、ギルヴァらと合流しアイソマー達を預かり輸送ポイントまで送っていく途中、預かったアイソマーの一人が話しかけてきた。

 

「あの…本当にこの痛みを治してくれるのですか…?」

 

「もちろんだ。キミらのそれは義手及び義足の神経接続不良と、OGASの適合不良によるものだ。OGASはダンドリーに取り込ませて義手義足はキチンとしたものに付け替えればすぐによくなるさ。義手義足は既に作戦開始前からリバイバーが以前占領したという鉄血の工場で製造を依頼してある。住まいもだいぶ前にDG小隊が破壊した違法人形の工場跡地と周辺を利用して簡単な住まいを用意させよう。身体機能の回復には時間は掛からないだろう」

 

ちなみにそれらの費用はほぼリヴァイルの国連時代や復活後の稼ぎから捻出されている。すぐに良くなると聞き、アイソマーらの顔色は良くなっていった。

 

「…!なら、あの人たちにも早く会えるの?」

 

「経過観察もする必要があるが、そこまで時間は掛からない筈だ」

 

それを聞き嬉しそうにするアイソマーらを見てリヴァイルは彼女らが生きる希望を見つけたことに安堵すると共に、パラデウス引いてはウィリアムの確実な抹殺の決意を強くするのであった。

 


 

「M4姉ちゃんのメンタルモデルが、元は人間…⁉︎」

 

連絡線と思われる絵画から現れた大男のホログラムのような存在から発した言葉にM16A4が動揺するなか、バレットは平静を保ち神威を構えていた。

 

「そこの者は…あの女の真実を聞いて動揺しないのか…?」

 

「うちにも似たようなの(リヴァイル)がいるってのもあるが、ニモジン達を見た時から薄々そんな感じはしていたさ。そしてアイソマー達を見た時にほぼ確信したよ。あれだけ見た目が似てるんだ、アレで無関係と考える方が不自然だろう?」

 

「なるほど…なら余計に解せない…そこまで知って何故彼女の処刑を妨害する?」

 

「ペルシカが何を思ってM4を造ったかは気にはなるがそれはあとだ。しかし、お前らが何をもって彼女を咎人とするかなんてどうでもいい。そのルニシアってのが大罪を犯してるからそれを素体にしたM4も同罪とするのなら、冗談じゃない話だ。そんなモン彼女にとってとばっちりもいいところだ」

 

ある意味正論を突きつけるバレットに大男は黙って話を聞いていた。

 

「素体元の意識がある可能性もなくはないが、さっきも言ったが殺されるとわかって仲間を渡すほど腐っちゃいないし何より…お前らが属してるか従っているパラデウスのやっている事を差し置いて彼女を咎人と呼ぶのは道理が通らないだろ‼︎M16A4‼︎姉の秘密を聞いて動揺するのはわかるが、今はこのダブスタ野郎を倒すのが先だ!こっちの為に他のメンバーが足止めしてるがいつまで持つか分からん!急ぐぞ!」

 

「…ッ!ハイッ‼︎」

 

バレットの叱咤を受けM16A4は立ち直り、銃を構えSDMRもそれに倣うと大男も懐柔は無理と悟り大鉈を構えた。

 

「ならばお前達も咎人とし…処刑するまで…‼︎」




こちらも最終戦開始です。
他ちなみにのメンバーの進捗によりますが、後日談含めてあと二〜三回で終わらせる予定です。
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