https://syosetu.org/novel/207272/31.html
薄氷の共闘をなんとかそれなりの硬さの氷上の共闘にしたのも束の間、己らに課せられた任務の目的の部屋で己らの目的を果たす作業を始める彼ら・・・・・・
しかし、どうやらまだまだ厄介事が残っているようで・・・・・?
違法カジノ VIPルーム
ギリギリギリギリ ガチャ
「開いた!」
「よし、目的の物を回収だ!!」
ファニーズ達は異常事態やトラブルに遭いつつもようやく己らに任された任務の目的を果たすところに来ていた
「例のブツの書類を確認!! ・・・・・・・・完了!!間違いなく目的の物です!」
「・・・・・・・よかった、これで俺らの任務は完了だな」
「あとは脱出ですな」
「・・・・・・・・それに関してだな・・・・・・ホントどうしようソレ」
隊長格の男はそのことに関して遠い目で考えるしかなかった
実は突入から9分後頃・・・・・・・
「オイ!?俺たちが入ってきた穴から出て行こうとしてるぞ!?」
「ええい、ショットガンは・・・・・他を撃ってるから間に合わん!!やむえんグレネード2人!!穴に向かってるヤツを吹っ飛ばせ!!」
「「了解!!」」
ポンッ! ポンッ!
ドガァーン!!ドガァーーン!!
ミシッ・・・・・・・ガラガラガラガッシャーーーン!!
「「「「「「「「「「あっ」」」」」」」」」」
回想終了
「・・・・まさかグレネードの弾道が絶妙に逸れて穴の隣の柱と壁に直撃してのそれが崩落してこれまた絶妙に塞がるとはな・・・・・・」
「・・・・・・・ま、まぁあの悪魔とケダモノ化した皆様方が地下水道内にうろうろしなくなったからいいじゃないか?うん」
「・・・・・・・・・・・・・そのおかげであの爺さんと会ったときに相当頭を使わなきゃいけなくなったけどな・・・・・・・」
「一応あの瓦礫どければ脱出できそうっすけど、やったらやったで崩落で全員仲良く生き埋めの可能性が高いっすね・・・・・・・」
初手の状態から彼らは逃げ道がなくなった状態だったのだ
「・・・・・なんとか爺さんに逃してもらえる契約をしてもらったからあとはホントに撤退ルートを確保だけだな・・・・・・それが一番難題だがな」
「一応俺らの極秘任務でここに来ましたからね・・・・・・・装備の関係上で流石に地上に出るわけいかんですし、何より今あの爺さんが来てるってことは地上の方にその味方がいるってことだから迷惑かかりますからね・・・・・・・本来立場的に敵ですからね、俺ら」
「・・・・・・・なんとか地下で撤退するルートで何かないか?」
「・・・・・・・あの・・・・・・・・・・・・・・」
その隊長格の男の言葉に隊員の一人が返答した
「・・・・・あるにはあるんです・・・・・・・」
「「「なに?」」」
「マジか?それはどこだ」
そしてそこから口に出される隊員の言葉は・・・・・・・
「・・・・・・・地下闘技場です・・・・・悪魔とケダモノ化した人々の巣窟と思われるその場所にある脱出ルートに出来そうなルートがあるんです・・・・・・・・・・・・」
ファニーズとレギオーナーリウス全員を真顔にするのには十分な威力のある言葉だった
「・・・・・・・・とりあえず爺さんのとこに行こうか」
隊長格の男のその言葉は何処か物悲しかった・・・・・・・・
同じ頃・・・・・・・・
違法カジノ 地下闘技場
そこでは理性を失い獣と化した人々や、恐竜に似た姿をした悪魔、人型でありながら異形の姿をもつ悪魔などがあちらこちらで本能剥き出しの獣と同じような行動をしており、世紀末と言っても過言ではないほどの地獄絵図があった
そんな地獄絵図の真ん中・・・・・・闘技場の真ん中にはそれを象徴するかのように奇妙な物体が建てられていた
それは門の形をしており、大きさもそれなりに大きく、その門に使われている素材は石材に生き物の血肉、人間と悪魔と思われる存在の骨を組み合わせて作り出されたある一種の人には芸術品と思えるような造形をしていた
しかし、驚くべきところはそこではなかった・・・・・・
その門から次々と悪魔が出てきているのだ、それも徐々にされど確実に数を増やしながら・・・・・・
一体何がいつここでこの門を作り出し、悪魔を呼び寄せているのは定かではないがこのまま放置すれば街に悪魔が溢れる大惨事を引き起こしかねない事態であることは間違いなかった
その時・・・・・・
ズドン ズドン ズドン ズドン
その地下闘技場で奇妙な物体が追加されたのだ・・・・・・それも『4つ』も突然に・・・・・・
それは大きさが3m近くもある機械的なカプセルのようなものだった・・・・・・
そして奇妙なことにそれなりに大きな音を出して『落下』したにもかかわらず天井に穴が空いていないのだ
だが、そんなことは悪魔と獣達には些細なことであった・・・・・・
そのカプセルのようなものに興味を持った悪魔、獣達は近づいていった・・・・・・
ガゴォン! ガゴォン! ガゴォン! ガゴォン!
突然、四つ同時にカプセルの扉がけたましい音とともに開いた
そして、そこから4体の人型のナニカが出てきたのだ・・・・・・
それは、フード付きのマントで姿形を隠しているもののそれぞれが別々に特徴的な武器を持っていた・・・・・・
目標ポイントニ到着ヲ確認・・・・・・
周囲ヲ確認・・・・・・「demon」ト若干同ジ反応ノ存在、民間人・・・・否、薬品ニヨル改造サレタト思ワレル存在ヲ複数確認・・・・・・
確認シタ存在全テガ我々ニ興味的ナ反応ヲ示シテイル模様・・・・・・
悪魔と獣達は一斉に襲いかかった
まるでオモチャを目の前にして我慢が出来なくなった子供のように・・・・・・
民間人対象ヲ敵対対象ニ変更・・・・・・
コレヨリ実践戦闘ヲ開始スル
それを引き金に違法カジノでの今宵最後のラストダンスが始まった
地下闘技場に逃げ道があることに関してですが・・・・・・・
地下闘技場と地下水道が繋がっていて、そこが悪魔や『商品』の搬入路になっている感じです
ちなみにファニーズがなぜそこを使わなかったかというと本来悪魔とは極力戦わない方針で尚且つ警備が脆いところを突く形で進められるところが突入路ということでそれなりに警備が厚い搬入路がその選択肢から外された感じです
尚選んだ選択肢も結構ゴリ押しに近かった模様
そして、最後に正体不明勢力やっと登場でございます・・・・・・
尚、最後で色々を掻っ攫っていく役の模様