この話では小町と八幡は血が繋がっていません、更に八幡と小町は同級生という設定でやっていきます。

こういう感じのオリジナルの設定は初めて書くので生暖かい目で見守っていただければ幸いです。


※この作品はpixivで以前に投稿したお話です。

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この話では小町と八幡は血が繋がっていません、更に八幡と小町は同級生という設定でやっていきます。

八幡の苗字は比企谷と原作そのままですが、小町の苗字は中の人繋がりで『悠木』となっておりますので宜しくお願いします。




寿命が見える俺の話。

『寿命』

 

 

それは生きとし生けるもの全てに訪れる。

 

 

それの長さは人それぞれ。

 

 

いつどの様に訪れるか分からない。

 

 

自分がどの様に、いつ死ぬのか

あの人がいつどの様に死ぬのか

 

 

本来それらを知ることは出来ない。

 

 

知る術はない。

 

 

 

───筈だった。

 

 

 

× × ×

 

 

 

ピピピピ

 

朝 7時半にセットしてある目覚まし時計の電子音で目を覚ます。

 

「ん、んぁあ、もう朝か。」

 

起き上がりシャワーを浴び、朝食を作る。

因みにこの日の朝食は卵焼きにウィンナー、そして昨日の夕ご飯で作った煮物の余りに味噌汁だ。

 

ズズズ

 

「美味っ、流石は俺だな。」

 

その言葉に反応する者は居ない。

 

「ごっそーさん。」

朝食を食べ終え歯を磨きもう一度顔を洗い制服に着替える

 

「っし、行くか。」

 

行ってきますと言い家を出る

 

 

その声に返答はない。

 

──────────

───────

─────

 

自転車に乗り自身の通う総武高へと向かう

 

「───♪」

 

イヤホンを付け歌いながら自転車を漕いでいると少し前にトボトボ歩いているお婆さんが居た。

 

そのまま追い越そうとお婆さんの横を通り追い越し、ふと後ろに居たお婆さんを見る。

 

「こんなレプリカは要らない本物とよべ......ッ!!!」

 

お婆さんの頭の上を見て歌うのをやめ急いで自転車を漕ぎお婆さんの元に戻り話掛ける。

 

「あ、あにょ......あの、荷物重そうですけど、良かったら途中まで持ちます」

 

「あら、ほんと?ありがとうねぇ。」

 

 

荷物を受け取り自転車の籠に入れる

 

 

「あー、どこまで行くんですか?」

 

「もうスグそこだよ、あそこの信号を渡ってスグのアパートが見えるでしょう?」

 

 

目の前で青になった信号を見て少し考え込む。

 

 

「...すみませんが、歩道橋から行ってもいいですかね?」

 

「んん?どうしたんだぃ?」

 

「えっと、、ちょっと前にあの歩道橋の上に珍しい物が落ちてまして、まだあるのかちょっと確認したいんですけど...ダメですかね。」

 

 

咄嗟に思いついた嘘だが、あまりに訳が分からなすぎて自分でもやらかしたと後悔する。

 

 

「ふふふ、そうなのかい?じゃあ歩道橋から行きますよ、まだ残ってるといいねぇ」

 

「...そうっすね。」

 

 

優しいお婆さんが素直に信じてくれたことに安堵と罪悪感が混ざり複雑な心境になりながらも歩道橋を登っていく

 

 

 

ドゴォォォン!!!

 

 

歩道橋の真ん中あたりまで来た時に後方から何かが衝突したような大きな音が聞こえてきた。

 

 

「あらっ、事故かしらねぇ。」

 

「....そうみたいですね、すみませんちょっと確認して警察やら何やら呼んでくるんで荷物は......」

 

「あぁ、そうかい?じゃあここまででいいよ。ありがとうねぇ」

 

「⋯はい。すみません。」

 

 

ぺこりと頭を下げ歩道橋を降りていくお婆さんの頭上を見てほっと一息を付き、今度は先程信号に衝突したトラックの方を対処するため警察に通報し、到着した警察に事情を聞かれ、小一時間ほど警察署で話をした後で学校に向かう。

 

警察の人の話だとトラックの運転手は違法な薬物を使用しており、信号機が化け物に見えて化け物を殺そうとしていたのだとか。

 

トラックの運転手は何本か骨を折っていたものの重傷では無かったようだった。

 

 

「つうかこれは...完全に遅刻だな……まぁ警察の人が学校に連絡してくれたらしいし大丈夫か?」

 

フラグとしか思えないような発言をした後職員室に登校したことを伝える為に向かう

 

「ひぃーきぃーがーやぁー???」

 

「平塚、先生?」

 

 

白衣を着た歳を思わせないような外見の美人の平塚先生から何やら角が生えて見える。

 

 

「ちょっと生徒指導室まで来い!」

 

 

そう言われ首元を捕まれ生徒指導室まで連行される。

 

 

「あの、警察の人から連絡来てないんすか?」

 

「来ている!来ているが、比企谷!

 

 

……お前、また『目』を使っただろ。」

 

「・・・・・・すみません。」

 

「はぁ...その目はあまり使うなと何度も言った筈だが?」

 

「・・・・・・。」

 

 

この先生、平塚先生が言っている『目』とは俺、比企谷八幡が持っている『能力』だ。

一体何を言っているんだと思うだろうが...まず大前提として、これは中二病ではない。

 

この『能力』を説明するにあって少し俺の過去を話しておこうと思う。

 

 

俺がこの短い人生で2度死の狭間をさまよった時の事だ。

 

 

×××

 

 

初めて死にかけたのは俺が中学校2年生の時だった。

 

────────

──────

────

 

「なんでまた突然旅行なんて......。」

 

バッグに着替えなどを入れながら呟く

 

「ここ何年かお前の誕生日を祝えてなかったからな!それは流石に俺が悪いからそのツケとして久々に家族で旅行でもしようって母さんと話してな?」

 

「そうよー、あのお父さんが珍しくそんなこと言うもんだから隠してたへそくりも使って遠くまで行こうってことになったのよ」

 

「…へぇー」

 

 

行先は北海道の函館。

 

家族で久々の旅行、久々の遠出、久々の家族との時間、久々に家族で笑いあった。

 

天候はあまり良くなく雨と風が凄い日だった、しかし飛行機は問題なく飛ぶということで飛行機に乗り込み北海道へと出発した

 

飛行機は問題なく北海道へ着いた。

 

 

飛行機は無事着いた、が。

 

 

空港で警察に追われた殺人犯に出会い俺が人質にされた。

 

 

俺はそいつに腹を刺され、犯人はこのままじゃこのガキが死ぬぞと警察を脅し、警察は銃を構えたまま無線で会話をしていた

 

 

その間に俺は痛みと極度の緊張で気絶してしまった。

 

 

気絶する前に見えたものは親父が俺を助けようと駆け寄ってきて犯人の仲間に胸を撃たれて血が吹き出してる所。

 

お袋が、一般人に紛れていた犯人の仲間に首を切り裂かれた所。

 

──そして2人の頭の上に浮かぶ0と言う数字。

 

それを見た直後に俺の意識は途切れた。

 

目覚めた時は病院のベッドで様々な器具を体に付けられていた

 

あの事件で犯人の3人は警察に射殺され、

親父は心臓を撃ち抜かれて、お袋は喉元を切り裂かれ即死だったと聞かされた。

 

この時はまだあの数字の意味は分からなかったし、病院で目を覚ました時にはもう、あの数字は見えなかった。

 

 

 

 

そして2度目に死にかけた時にあの数字が何を意味しているのかが分かった。

 

────────

──────

────

 

2度目に死にかけたのは高校一年生、入学式の日だった。

 

高校から俺は親父とお袋の残してくれた遺産を使わせてもらい一人暮らしをする事になった。

 

入学式の日、俺は高校生活というものを柄にもなく楽しみにしていたのだ。

 

小中では友達もできず、中学校では両親が死んだことで情緒不安定になっており、周りの人間は更に遠ざかって行った。

 

高校生活というものには楽しそうなイメージを持っていたし、同じ中学校の奴らが来ないような高校に来たので俺の過去を知っている奴も居なく、友達も出来ると思っていた

 

 

だから早めに学校に着いて周りに馴染もうと思っていた訳だが...

 

 

その日、俺は道路に飛び出した犬を助けようとして車に轢かれた。

 

家を出てしばらく経ち、あと少しで高校に着くだろうという時に反対側の道に同い年くらいの女の子が犬を散歩させているのが目に入った……

 

いや目に入ったのは女の子ではなく犬の方だった。

 

 

犬の頭上にあの『数字』が見えたのだ。

 

 

その数字は30、29、28、27……秒読みで減っている、あの数字が0になると何かが起こる、そう確信し、犬の元に行こうと走った。

 

すると犬の首輪が壊れ、犬が道路に飛だして行った。

 

「サブレ~!待ってよ~!!」

 

飼い主が追いかけるが、犬のすぐ側に黒塗りの車が迫ってくる。

 

 

まずい。

 

数字は尚も減っている。

 

10、9、8、7...

 

0にしてはいけない。

 

そう思い無我夢中で走り、道路に飛び出し犬を抱え込み車に轢かれた。

 

直後、物凄い衝撃で意識が飛んだが、完全に意識が飛ぶ前に見えた犬の頭上の数字は0になっていなかった。

 

 

また病院で目を覚ました時、今度は足やら腕やらが固定され周りにはまた器具が付いており動かせる左手だけで何とかナースコールを押すことに成功した。

 

 

抱き抱えた犬は無傷だったと伝えられ、行動が無駄にならなかったことに安堵したが.....

 

「なんなんだよこの目...。」

 

鏡に映る自身の瞳は灰色に変わっており、他人の頭上には数字が見えるようになった。

 

 

何故かわからないが今度は直感的に理解していた。

 

 

この数字は『寿命』なのだと。

 

 

そしてこの数字が年なのか日なのか時間なのか分なのか秒なのかというのも、何故か直感的に分かるようになっていた。

 

例えば今診察して貰っているこの医者はあと34年、今が50代前半くらいだろうから80代でこの人は死ぬのだろう。

 

例えば先程示談を提案しにやって来た弁護士は、あと47年と、そこそこ長生きすることになるのだろう

 

例えば今来たあの教師、あの人は何歳なのだろうか分からないが、寿命が30年だった。

煙草の匂いがしたのでそれが寿命を縮めている可能性もある。

 

 

とまぁ、理由は分からないが2度死にかけた代償にこんな能力が備わったのだろう。

 

今は意識して能力を使えるようになったが...あまり使いすぎると自身の体を蝕むようで鼻血が出たり目眩がしたり高熱が出たりするのだ。

 

 

まぁ、かなり適当だったが俺の過去はこんな感じで能力が備わった切っ掛けもざっとこんな感じだ。

 

 

平塚先生と病院の佐賀という担当医師のみが俺の能力の事を知っている。

 

 

平塚先生は俺の事を親身に考えてくれるとてもいい先生だ。

 

その平塚先生の紹介で佐賀さんに体を定期的に検査してもらっている。

 

平塚先生には感謝してもしきれない程の恩がある。

 

なんでこの人が結婚できないのか不思議だが......恐らく佐賀さんとくっつくだろうという未来予測はフラグの予想が得意な俺にとっては簡単な事だ。

 

 

×××

 

 

「…っい!おい!おい比企谷!聞いてるのか!」

 

「...すいません聞いてませんでした。」

 

はぁ~とため息を付き頭を抑える先生だが寿命に変化はないのでとりあえず大丈夫だろう。

 

「全く君という生徒は......もういい、三限目が始まるからもう教室に行きたまえ」

 

「分かりました。……あー、先生。」

 

「なんだ?」

 

「その、いつもありがとうございます。迷惑かけてスミマセン。」

 

そう言って赤くなる顔を隠すため返答を聞く前に踵を返して生徒指導室を後にする。

 

「ったく、可愛い生徒だな。」

 

 

平塚先生のその呟きを俺は知らない。

 

───────

─────

───

 

 

「あー!比企谷くんやっと来た!何してたの?また遅刻?もう小町が毎朝迎えいってあげようか?」

 

「⋯なぁ悠木」

 

「なになに?ほんとに小町がお迎え行っていいの?いやー、これから早起きしないとですなぁ。」

 

「⋯自分の席行けよ。」

 

「えぇー!小町の席はここなんだけど?」

 

 

この少女は悠木小町、1年の時からやたら俺に構ってくる奴だ。

しかも外見と、持ち前のコミュ力でやたら男子にも女子にも人気があるが故に悠木が話しかけてくる度に俺は物凄い数の嫉妬の視線を受ける。

2年に上がってからは同じクラスになり、勝手に席替えをして俺の隣に来たのだ。

 

「⋯勝手に席替えしただけだろ。あんとき先生困惑してたじゃねぇかよ。」

 

「でもあの後先生にじだんだ?して特別に許可もらったんだよー?」

 

「……直談判じゃねぇの?なんだよじだんだってワガママ小娘かっつーの」

 

「そうそれ!直談判したの!」

 

「へぇー」

 

「うわあ、全く興味無さそうだなー。」

 

本を取り出し読み始めた為かまってもらえなくなり頬を膨らませてる悠木の頭上をチラッと見る。

 

 

 

『2』

 

 

 

これは悠木の寿命だ。

 

こいつはあと2年後に死ぬ。

 

病気はないらしいから病死ではないことは分かっているが、それもこれからどうなるか分からない。

 

 

俺はこいつを助けたい。

 

 

入院してスタートが遅れ孤立していた俺を気遣ってくれたこいつを。

あの日から灰色になっていた俺の世界に色を付けてくれる可能性のある悠木を、俺は助けたい。

 

 

「おーい、比企谷くーん?ひっきがっやくーん?」

 

「・・・・・・。」ペラッ

 

「⋯比企谷八幡くん?はちまーん?おーい 」

 

「・・・・・・・・・・・。」ペラッ

 

「……うーむ。」

 

「・・・・・・?」ペラッ

 

「⋯たしか比企谷くんの家って〇〇〇〇だったよな~。」ボソッ

 

 

ピタッ

 

 

本を読む手を止めギギギッと音がなりそうな首を悠木に向ける

 

「⋯おい。なんで知ってる。」

 

「⋯てへぺろ」

 

「か わ い く て も ダ メ だ !」

 

「痛い!痛いよ比企谷くん!小町の頭をグリグリしないで!」

 

 

[newpage]

 

 

何なんだこいつは...俺が下校中に後を付けて来ただと??

家だったからまだ良かったが病院に向かうところとかは見られたくない。

 

・・・・・・いや家でも良くねぇよ。

 

「で?なんで後をつけてたんだ?」

 

手で悠木のぐしゃぐしゃになった髪を治してやりながら問いかける

 

「んー、何となく。出来心で?」

 

「おい、理由ねぇのかよ。」

 

本当にこいつが何をしたいのか俺には分からない。

 

「あのさ…比企谷くんって、体どこか悪かったりするの?」

 

ピタッ

 

髪をとかしてやっていた手を一瞬だけ止め直ぐにまた動かす

 

「なんでだ?」

 

「何回か付けてた時によく病院行ってたから。」

 

 

あらやだこの子付けてきてたの1度だけじゃなかったわ…警察に、いや平塚先生に言った方がいいかもな。

 

 

「⋯なんでもねぇよ、体が悪いわけじゃない」

 

「そっかー、ならいいんだけど。...ねぇ比企谷くん今週の土曜日暇でしょ?どっか行かない?」

 

「は?嫌だよ。ていうかなんで予定あるか聞かないんだよ、俺がぼっちだからか?その通りだよちくしょう。」

 

「ハイハイ、比企谷くんがボッチなのはもう分かってるから、で?土曜日ひまだよね?」

 

「まぁ、特に予定は無いな」

 

(バイトは確か休みだったし、プリキュアは日曜日だからな)

 

「よーし、じゃあどこ行こっかー?」

 

「待てまだ行くとは……はぁ、もういいわ。任せるからテキトーに決めてくれ。」

 

「分かったー!じゃあ後で連絡するから連絡先教えてちょーだい!」

 

「⋯ほれ。」

 

スマートフォンをカバンから取り出し悠木に渡してやる。

 

「ふぇ?普通スマホ人に渡すかなぁ。って、うわぁLINEは入ってないし登録されてる連絡先も少ないねぇ!」

 

「⋯ほっとけ。」

 

「ねぇ比企谷くん、LINE入れてもいい?」

 

「まぁ、そんくらいは構わんが、やり方分からんからテキトーにやっといてくれ。俺はちょっとお花摘みに行ってくる」

 

「ほいほーい、ていうかお花摘みじゃなくてトイレって言ってよ。比企谷くんが言うとなんていうか、ゾワゾワってする。」

 

「⋯へいへい、んじゃトイレ行ってくるわ。」

 

「もうすぐ授業始まるし早く行ってきなよー」

 

「わかってるよ。」

 

───────

─────

───

 

ジャー

 

「はぁ...なんなんだアイツは。サラッとストーカー発言するし、その内、家に上がり込んだりは……流石にしないよな。」

 

 

手洗い場の鏡の前で1度目を瞑り、そして、目を開ける。

 

 

「ふぅ。」

 

 

目の前には鏡に映った灰色の目をした俺が映し出されている。

 

 

悠木の寿命は確かにあと2年だ。

 

俺と関わってるのが引き金で死ぬのかと思い何度か距離を置いたりした事もあったが、寿命に変化はなかった。

なにか持病があるという訳でもないというし、何が原因で死ぬのかはまだ分からない。

 

悠木は俺なんかにも話しかけてくるくらい良い奴だ、なにか裏があるようにも思えない。

 

それに何だか悠木の事は放っておけない。

 

 

俺のこの目が何の為にあるのかは分からないが、この目で、この力で、アイツの未来が変わるのなら、俺はどれだけ力を使おうとも惜しくない。

 

 

───────

─────

───

 

その日の学校は普通に終わり、その後は特に何も起こらずに平和な日常だった。

 

 

そして迎えた土曜日。

 

 

「あー、何着てけばいいんだ?」

 

 

俺は服装で悩んでいた。

 

 

「…これってデートってやつじゃないよな...なら、いやでも......はぁ、まぁ、無難なのでいいか。」

 

 

待ち合わせの時間も迫っており、自分の中では悪くないと思える格好で指定された待ち合わせ場所に向かう。

 

 

「あ、比企谷くん!遅いよー!デートに遅れてくるなんて小町的にポイント低いよ!!」

 

 

(待ち合わせまではまだ20分くらいあるんだけどな……)

 

 

「お、おう、遅れて悪かったな?てかデートって、?」

 

「え?違うの?」

 

「違うんじゃねぇの?今までそんな機会なかったから知らねぇけど。」

 

「男女が2人で出かけたらそれはもうデートでしょ!」

 

そういうものなのだろうか?

 

実際デートというものは交際している者どうしが出掛けることをデートというのだろうか?

 

交際していなくても2人で出掛ければデートになるのか、そこに他の人がいた場合はデートでは無くなるのだろうか?

 

そんなくだらないことを考えるが結局、解は出ない。

 

「……そういうもんなのか?」

 

「…たぶん?」

 

「多分かよ...」

 

「だって小町もデートなんてしたことないし......」

 

⋯⋯⋯⋯は?

 

「マジかよ...なんか意外だな。」

 

「むっ、それはどういうことかなー?」

 

「悠木って基本的に誰とでも仲良いだろ? だから彼氏とかじゃなくても休日にクラス男子とカラオケとか行ってるようなリア充だと思ってたんだよ。」

 

「失礼な!!小町はデートどころか彼氏すらいた事ないよ!」

 

(……マジかよ。お前去年俺ですら知ってるくらいのイケメン先輩に告られたって言う噂流れてたからてっきり。)

 

「マジかよ...それは悪かったな。俺の勝手なイメージだったわ。」

 

「まぁ良いけどさ。じゃあ行こっかー?」

 

「あ?そういや俺まだどこ行くかとか聞いてないんだけど。どこ行くつもりなんだ?」

 

少しおろして来たから金はまぁまぁ入っているが、あまり金を使うようなところには行きたくない。

 

「とりあえずは、比企谷くんの服でも買いに行こっかー」

 

「…やっぱ変だったか?」

 

「うーん、なんていうか......普段ぬぼーってしてるのが余計際立ってみえるね。」

 

 

……ぬぼーってなんですか。

 

 

「小町が選んであげるよ!比企谷くんをプロデュース!」

 

「俺は堀北真希じゃねぇよ...。」

 

 

×××

 

 

「はぁ、疲れた。」

 

「こんくらいでへばるとは...比企谷くんもうちょい運動したほういんじゃないの?」

 

「疲れたのは精神なんだよなぁ...。」

 

悠木に引っ張られ服屋を3軒ハシゴし、その度に悠木が選んだ服を試着し、悠木が納得行かなかったら別のものを持ってきて試着。

その店に悠木が気に入ったものがなかったら別の店へと移動。

 

結果1万5000円程度の出費で一通りの物を揃え、その場で買った服に着替えることになったのだ。

 

「ていうか、比企谷くんってサイゼの常連なんだね、店員さんが『えっ、1名様じゃないんですか』って思わず口に出しちゃうくらい頻繁に一人で来てたんだ。」

 

「安いし美味しいからな、それに自分で作るより楽だし、サイゼ最高。」

 

「へぇー、比企谷くんも自分でご飯作ったりするんだ、」

 

「『も』ってことは悠木も自分で飯作んのか?」

 

「ふふーん、小町は少しばかり料理に自信があるのですよ」

 

「へー、そりゃ相当なんだろうな。」

 

「まぁねー、ていうか料理できるならサイゼ来るよりも自分で作りなよ。」

 

「一人分作るのってめんどいんだよな。もしかしてサイゼ嫌いだったか?」

 

「いやー?小町もよくサイゼ来るし割と好きだよ」

 

「おぉ、悠木も仲間だったか。」

 

 

こんな身近に同士がいたとはな...

 

 

「別に仲間じゃないし同士でもないよー、ていうか、その悠木って呼び方辞めない?」

 

「は?じゃあなんて呼べばいいんだよ、お前とかおい、でいいのか?」

 

まさか俺なんかに呼ばれたくないとか?それだったら俺泣いちゃうよ、うぇぇん。

 

うん、キモイからやめよう。

 

 

「……違くてさ、小町って呼んでよ」

 

「……は?ヤダよ。」

 

なんでいきなり名前呼び捨てとか、ボッチにはハードル高すぎだろ。

 

「えぇー。」

 

「急になんだよ。」

 

「んー、ずっと前から思ってたんだけど比企谷くんに悠木って呼ばれるとすっごいムズムズするんだよねー。なんだろうなー、違和感みたいな?」

 

……確かになんか俺も呼んでてムズムズするんだよなぁ。何なんだろうか。

 

「それ言ったら俺も悠木に比企谷くんって呼ばれるとムズムズするんだが。」

 

「……んー、八幡くん?」

 

「……なんか余計ムズムズするから比企谷でいいわ。」

 

「じゃあ比企谷くんは小町って呼んでよ」

 

「ヤダよ...」

 

「なんでさー!!」

 

「あー、そんな騒ぐなって、んじゃジャンケンでお前が勝ったら呼んでやるよ。」

 

「ホント!?言ったね?忘れないでよ?」

 

「あー、はいはい。」

 

 

─5分後─

 

「もー!なんで勝てないの!!」

 

「悠木...お前ジャンケン弱すぎだろ。」

 

「うぅー、」グスン。

 

うわっ、泣いちゃったよ。

周りのお客さんとかめっちゃ見てくるし、これ俺のせいなのか??

 

「はぁ......もう泣くなって小町、客の視線が痛くなってきたからそろそろ出んぞ。」

 

ポンッと頭に手を乗せてやりながらそう告げる

 

「…いま、名前...」

 

「…あ?なんかこっちの方しっくりくんな。なんでだ??」

 

「うん!小町もそう思う!だから小町って呼んでよ」

 

「……まぁ、善処する。」

 

(いきなり呼び方を変えるのって恥ずかしいんだよな。でもしっくりくるのはなんでだ。。。)

 

「ほら比企谷くん!もう行こーよ」

 

「分かっ......ッ!?!?」キィィィン

 

バッ

 

(なんっ...だこれは!能力が勝手に!?)

 

突然能力が発動した為、小町に見られないよう慌てて目を隠す

 

「比企谷くん!?どったの急に!?」

 

「あ、あぁ。なんでもな──ッ!?!?」

 

 

俺は目を隠した腕の隙間から小町の頭上を見て驚愕した。

 

 

 

『50』

 

 

 

これは...『年』じゃない。

 

 

 

 

『分』だ。

 

 

×××

 

 

なんでだ!?

 

どうして急に小町の寿命が50分に!?

 

何が原因だ!!

 

とりあえず今は・・・・・・

 

 

「おい小町!ちょっと着いてこい!」

 

「えっ、ちょっと比企谷くん!?」

 

即座に会計を済ませ、小町の腕を引き、近くに止まっていたタクシーに乗り込む

 

「すみません、〇〇〇〇までお願いします。」

 

「えっ?それって。」

 

「〇〇〇〇ですね?かしこまりましたー。」

 

タクシーが目的地に着くまでとにかく原因が何かを考える。

 

 

(考えろ考えろ考えろ!

事故か?そしたらサイゼの中にいた時と移動した時とで数値が変わらないのはおかしい。

 

何かの事件に巻き込まれるのか?いや、あの辺はこの間の運転手の薬物事件の捜査で警察が多くいたはずだ......。

 

……もしかしたら、俺が原因か?俺が小町と出掛けたから?俺が小町と居たからか?

 

だとしたら誰が?どんな理由で?

なんでだ。。。なんで小町が。。。。)

 

 

 

「...くん!比企谷くん!」

 

「ッ!あ、あァ悪い。どうした?」

 

「なんで比企谷くんの家に行くの?」

 

「なんで、て、あぁお前ストーキングしてたから知ってるんだったな。」

 

「ストーカーじゃないよ!ちょっと付けてただけで...」

 

「世間一般的にはそれをストーカーと言うんだよ。」

 

(はぁ...こんな時もこいつは。)

 

「ふっ、まぁいい。理由は着いてから話す、今は黙って俺に従ってくれ、頼む。」

 

「……分かったよ。」

 

「……悪いな。」

 

 

こいつは、小町だけは絶対に死なせない。

 

 

こいつが死ぬのは今じゃない筈だから...。

 

 

───────

─────

────

 

「っと、ここでいいですか?」

 

「あ、はい。」

 

「えーと、1700円ですねー」

 

「2000円で...」

 

「はい、じゃあ300円のお釣りですー、ありがとうございましたー」

 

 

「こっちだ小町。」

 

「わかったー」

 

この今住んでいるアパートは築34年の最近改装されたアパートで俺が住んでいるのは2階の一番端の部屋だ。

 

ドアの前に着き、鍵を財布から取り出し鍵を開ける

 

ガチャ

 

「悪いな、汚いかもしれないが、入ってくれ」

 

「おぉー、意外と綺麗にしてるんだね」

 

「まぁな...ほれ、麦茶しかなかったが一応出しとくわ」

 

「おぉ、ありがとー」

 

(呑気だな...まぁ当然か、知らないんだもんな。)

 

「さて、さっきタクシーの中で聞かれたことについて話そうと思うが...落ち着いて聞いてくれ。」

 

「うん、分かった。」

 

「そうだな、まずは確認がてらに...」

 

 

目を閉じ、能力を発動させ、目を開き小町の寿命を確認する。

 

 

『15』

 

(やっぱり進んでるか...。)

 

「ひ、比企谷くん、なんで目の色が...」

 

「...信じて貰えないだろうが。俺は...人の寿命が見えるんだ。」

 

「寿、命?」

 

「あぁ、俺は今までに2度ほど死にかけた事がある、恐らくそれが原因でこの『能力』が俺についたんじゃないかと俺と病院の先生、佐賀さんはそう考えてる。」

 

「能、力。」

 

「…中二病とかじゃないからな?とにかく俺はこの『目』を使うと人の頭上に数字が見えるようになるんだよ、その数字が年なのか時間なのか分なのか秒なのかは何故か直感的に分かる。

そしてこの瞳は能力を使うと色が変わるんだ。」

 

「なに、それ?ドッキリ?カラコン?」

 

(やっぱり、そう考えるよな...)

 

「違う、違うんだよ小町、本当なんだ。

そして、落ち着いて聞いて欲しい。俺は今、お前の頭上に『11』って数字が見える。」

 

 

「ッ!それって、」

 

 

「あぁ...」

 

 

「...時間なの?」

 

 

「いや......『分』だ。」

 

 

「...ッ!!」

 

 

(悪いな小町、こんな残酷なことは聞きたくないよな。お前にとってのこれは言わば余命宣告なんだから。)

 

「...なんで、小町は死ぬの?」

 

「...分からない。俺が原因かもしれないし、別な事が原因なのかも知れない。」

 

「……そっか。小町死んじゃうのかー...」

 

「いや、そんなことにはさせない。」

 

「……え?」

 

「俺は...お前を助けたい、だから俺がお前を死なせない。」

 

「そんなこと...」

 

「出来るかなんて事は分からない、だがやる。お前はこんな所で死んでいいようなやつじゃないんだよ。」

 

「比企谷くん......。」

 

「くそっ、もう時間がねぇ。出来る限りの対策をして.....」

 

ガチャン!

 

玄関から何かの音が聞こえてくる

 

「なんだ!?」

 

「なに!?」

 

ガチャン!ガチャン!ガチャン!

 

バキッ

 

 

ギィイ

 

「おい、ドアが......」

 

「なに、なんなの?」

 

玄関の扉が開いた音が聞こえ、廊下を何者かが歩いてくる音が聞こえる。

 

スタスタスタスタ

 

「誰か...近付いてくる。」

 

「もう、なんなの。」

 

スタスタ...

 

足音はリビングに入る扉の前で1度止まり...

 

ギィイ

 

何者かがリビングの扉を開けた。

 

×××

 

 

「え。まこと、センパイ?」

 

「やぁ小町ちゃん、」

 

爽やかな笑みを浮かべて小町を見ているこいつは...先週小町に振られた3年のイケメン先輩だ。

 

「...で、その先輩が俺の家になんの用っすかね、盗むものとか、ないと思うんすけど。」

 

 

「──何を!!言っている!!!」

 

「─ッ!!!」

 

 

先程まで小町にニコニコしていたのが一転し、ものすごい剣幕で突然大声を上げる

 

「誰なんだお前は!!!小町は俺と付き合っているんだぞ?なのにお前は!!人の女に手を出しやがって!!殺す!殺してやる!!」

 

 

「──は?」

 

 

チラッと小町の方を見ると目から涙が溢れ体はガタガタと震え、俺の服を掴んでいる。

 

 

(あぁ、なるほど...。どうやら、こいつの妄想みたいだな。)

 

 

「俺は先に卒業だったからなぁ。だが大学に入り俺の就職が決まって。小町ちゃんが大学に入ったら籍を入れようと思ってたんだよォ。なのに!なのになのになのになのになのになのになのになのになのに!!!」

 

 

大学、2年、卒業。

 

そうか...恐らく2年後に小町はこいつに殺されるはずだったのだろう。

 

小町が大学生になったら結婚する約束をしていると自分の『妄想』で思っていたコイツに迫られて......拒絶し殺されてしまう、とかだろうか?

 

 

「まぁ、とりあえず落ち着けよ先輩、つか先輩は何で俺の家知ってんすか?」

 

 

「お前...もう黙れよ、お前は俺の女を穢した。あんなに楽しそうな笑みを小町から向けられて......せっかくプラトニックな関係を築いてきてた俺の女を、小町を、穢しやがって!!!!!!......もういいよ。二人揃って死ねよ。」

 

 

(ヤバいな......あの目は本気だ。)

 

コイツは多分出掛けている俺達を見かけて、いや、小町をストーキングしてる時に俺が小町と合流したのを見て後をつけて来ていたんだろう。

 

 

「……先輩、そんな怖いこと言われたら俺チビりますよ。」

 

 

相変わらず小町は泣きながらガタガタ震えている、何とかしなくては...。

 

「知るか。もう二人揃って死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね――」

 

 

もはや狂気的になったアイツがスっとナイフを取り出した。

 

 

(マズイ、もうこうなったら。)

 

 

「ふぅ......先輩、俺別にこんな女好きじゃないんで、欲しいならあげますよ。」

 

「……え?」

 

裾を掴んでいた小町の手を引き剥がし、奴の方へ渡す。

 

「...おいお前。今、こんな女って言ったか?小町の事を...。あぁそうか。そういう事か。可哀想に小町、きっと無理矢理付き合わされてたんだな。安心してくれよ、これからは俺が守ってあげるから。。」

 

 

「あー、先輩、俺のお古ですんませんね、!」

 

「ダマレェェェエエエ!!!!!」

 

ドスッ

 

「ぐっ!あ゛ぁぁあぁ!!!!」

 

「はぁ、はぁ、痛いか?痛いよなぁ、だが俺と小町の心はもっと痛かったんだよ!!!」

 

刺したナイフをグリグリとやられ肉を抉られる。

 

「ッぁあ゛ぁあぁあ゛!!!!」

 

「ッ比企谷くん!」

 

(やめろ小町、来るな。来るんじゃない。)

 

 

「こまちぃ?離れてろぉ!!!」

 

 

「いやぁ、いやだよぉ。、」

 

 

 

(マズイマズイ。死ぬ、これは死ぬ。)

 

(あぁ、でも小町の寿命はあと80年になってる。)

 

(長生きだな、お前は。ならまぁ、いいか。)

 

 

意識がどんどんと薄れていき、完全に落ちる前に見えたものは───

 

 

×××

 

 

っおい!何をしている!!

 

〇〇〇〇犯人確保!!

 

おい、救急車呼べ!!!!

 

 

 

「クソ!ハナセヨォォオ!!!!!!」

 

 

 

「比企谷くん!!!」

 

 

×××

 

 

「知ってる天井だ。」

 

3度目の景色...集中治療室の天井だ。

 

「あー、酸素マスク邪魔。ナースコール、ナースコール……ああ、あった。」

 

 

────────

──────

────

 

あの後、警察が突入してきて先輩は逮捕されたらしい、警察の話だとあの先輩は 数年ほど前から違法薬物を使用していたとの事だった。

 

何故警察が来たのか、誰が呼んだのか、

 

まずは警察を呼んだのは平塚先生だ。

 

先輩が家のドアノブをハンマーで叩き壊し、家に入ってきた時に誰かにこの事態を伝えようと思い画面を見ずに操作し、電話をかけた相手が平塚先生だった。

 

平塚先生の声が漏れないよう音量を消してこちらの音だけが聞こえるようにしていたのだ。

 

平塚先生は俺の家を知っていた為、直ぐに警察を呼んでくれたそうだが、警察の手際が悪く、到着が遅れたらしい。

 

 

そして病院で目を覚ました時、俺の目の能力は無くなっていた。

 

 

目は見えるが能力は使えなくなったのだ。

 

だが、これはこれでいいのかもしれない。

 

あの力は悠木小町を守るために与えられ、守り切ったから力が消えた。そう考えるとカッコイイのでそう思う事にした。

 

 

 

そしてその悠木小町だが.........

 

 

「なぁ、もう引越し結構前に終わったから引越し祝いに毎日家に来なくていいんだが...」

 

「小町は本を読みに来てるのですよ、それに引越し祝いとしてご飯作ってくれって言ったのは比企谷くんでしょ?」

 

ベッドに寝転がり本棚から取った漫画本を読んでいる。

 

「1回だけでよかったんだけどな...」

 

「なんか言った?」

 

「イイエ、ナニモイッテナイデス。」

 

(こいつ時々怖いんだよなー。

機嫌損ねたらダメなタイプだ。)

 

そんなことを考えていると、小町は本を読む動きを止め体を起こした。

 

「そういえば比企谷くんあの時小町のことこんな女って言ったよね?」

 

「い、いや、あれはだな?」

 

「俺のお古ですんませんねとも言ってたし」

 

「だからそれはだな。」

 

「分かってる。分かってるけど……なんであそこまでして小町を助けようとしてくれたの?」

 

小町は俯きながら八幡にそう聞いた

 

(……あぁ、なんだコイツそんなことを気にしてたのかよ。)

 

「お前ってなんか放っておけないんだよ、ただそれだけだっつーの。」

 

「……それだけ?それだけのためにお腹刺されたの?」

 

「あ、あぁ。まぁそうだが?」

 

 

(なんだ、なんかマズかったのか?

小町の顔が真っ赤になってってる、そこまで怒らせることしたか??)

 

 

「ねぇ比企谷くん?」

 

「なっ、なんだ?」

 

「放っておけないならさ……」

 

ベッドから身を乗り出し八幡に近ずき。

 

「ちょっ、近っ。」

 

 

「小町の近くにずっと居てね?」

 

 

(あぁ、クソ、その笑顔はズルすぎる。)

 

 

 

 

能力が消えても俺の世界はもう灰色ではなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

❦ℯꫛᎴ❧

 



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