オリジナルバンドものです。六話〜 にアンケート追加しました
2022.03.08 非公開を公開設定にしました。更新は基本的にないと思ってください。
――――――――――――――
「音楽」
が、好きだった。昔からそうだ。どんなに、誰に何を言われようとも。
伸ばした手を自分で掴む。この手は、あの子だ。音楽の子――。自分では叶わないあの子。
掴んでやる。いつか。
そんな夢を抱きながら、二度寝に入る。
「ごはん!」
母が呼んでいる。今日は高校の入学式で、張り切っているのだった。
笑われたりしないかな、大丈夫かな。
パリッとした制服に身を包み、赤いリボンをちょいちょい直してみる。 変に見えないかな?
「ご、は、ん!」
「……今行くぅ!」
うるさい母親だ、なんて笑いつつ、一歩ずつ歩いていく。昨日と何も変わりないけど、何となく気分がいい。
2022.03.08 非公開を公開設定にしました。更新は基本的にないと思ってください。
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「音楽」
が、好きだった。昔からそうだ。どんなに、誰に何を言われようとも。
伸ばした手を自分で掴む。この手は、あの子だ。音楽の子――。自分では叶わないあの子。
掴んでやる。いつか。
そんな夢を抱きながら、二度寝に入る。
「ごはん!」
母が呼んでいる。今日は高校の入学式で、張り切っているのだった。
笑われたりしないかな、大丈夫かな。
パリッとした制服に身を包み、赤いリボンをちょいちょい直してみる。 変に見えないかな?
「ご、は、ん!」
「……今行くぅ!」
うるさい母親だ、なんて笑いつつ、一歩ずつ歩いていく。昨日と何も変わりないけど、何となく気分がいい。
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