試験的な単発です。よかったらどうぞ。

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単発『黒銀のIS』

日本海沿岸の小さな孤島。

そこに2機のISが両手に剣を持ち斬り合っている。

一機は緋色の装甲に全身装甲のIS。左手に日本刀を持ち右手にランスを持ち振るう。その一撃一撃は速く、重く、そして巧い。おそらくこのように巧みに武器を操ることが出来る操縦者は世界に数える程しかいない。

その変幻自在な斬撃、刺突から必死に逃れようとしているのは黒銀のIS。

こちらは左手に大剣、右手に大盾と、同じく両手に武器を持っているがその武器はIS使う物としても異常に大きく両方ともとてもじゃないが片手で扱えるものではないそれを黒銀のISは難なく扱うが、使い方はひどく保守的だ。ひたすらに緋色のISの攻撃を防ぎ、躱す。全くと言っていいほど攻撃ができていない。

 

「自慢のISのスペックを生かして反撃したらどうだ?」

 

緋色のISが大きく刀を振るう。

その斬撃は他者から見たならばあまりに軽くまるで力を入れていないように見えるが、騙されてはいけない。それこそ緋色の操縦者の技術である。まともに喰らえばシールドエネルギーどころか機体すらも切り裂かれる必殺の一撃。

それを盾で必死に防ごうと構える黒銀のIS。その時脳裏によぎったのは、盾を真っ二つに斬られる姿、以前に緋色のISの操縦者が見せた異常な技である。

構えた盾を戻し慌てて回避に変える黒銀のIS。そして、同時に苦し紛れに左手の大剣で切り込み距離を取らせる。

その行動を見て緋色のISの操縦者が冷笑を零した。

 

「ほう、少しはマシになったようだな」

 

迫り来る大剣、その速度は通常のISのパワーアシストを超えている。しかし、緋色のISは異常な反射神経でそれを難なくかわす。

それを黒銀の操縦者は対して驚くことはなかった。慎重に次の攻撃に備えて両手の武器を構える。

 

「いい加減にしろ! こんなことをやっている場合じゃないだろ……ジークっ!」

 

右手の盾を牽制のために振るう。本来、通常のISが両手に持って使う大型の盾だが、黒銀の異常な馬力によって大楯は片手で難なく振るわれる。

当たれば確実に少なくないダメージが入るであろう大楯の振り抜きを緋色のIS操縦者ジークは鼻で笑い刀を一線、それだけで大楯は難なく一刀両断された。

 

「う、そだろ」

 

「少しは学習したと思ったんだが呆れたぞ、 創一」

 

唖然とする黒銀のIS操縦者、創一にジークは間髪入れずに再度刀を振るう。

失態だった、盾を切ることができるのを知っていたのに攻撃として振るった盾を切るのなんてジークには造作もないことだったのだ。

さすが現IS操縦者内で最強と謳われるだけはある。

咄嗟に左手の大剣を盾に使い刀を防ぎながら機体を後ろに飛ばす。

 

「こうしてる間にも一夏たちが福音にやられるかもしれないんだぞ!」

 

「それがどうした。言ったはずだ、戦場で死ぬ奴はただの間抜けだ」

 

「ふざけんな! 軍人のくせに状況が見えてないのかっ!」

 

「見えてるさ、少なくともお前よりはな」

 

お互いに距離を取り獲物を構える。ジークの

言葉に思わず首を傾げる創一。その態度にジークはため息をついた。

 

「世界に三人しかいない男性操縦者はどうしてこう、馬鹿ばっかりなんだ」

 

「な、馬鹿とはなんだ! 一夏たちの救援に向かう途中、いきなり楯無先輩と俺に攻撃してきた奴が言う言葉か!」

 

創一の言葉にジークは耳を貸さずに瞬間加速にて距離を詰める。

一瞬にて詰められた距離に焦りながらも再び大剣を盾にするが、そんな手は二度は通用しないことを創一は知っている。

案の定、大剣は一瞬にしてランスの突きによって半ばから破壊された。

しかし、そこで初めてジークは創一に驚かされた。

 

「うおおおお!」

 

折られた大剣の先には拳を振りかざした創一。

通常ISのマニピュレーターは精密な作りのため殴るように作られていない。

ジーク自身もマニピュレーターで相手ISを殴ることはあるが、あれはISの耐久力を十二分に理解して行なっている。

今のように向かって来る相手に拳を振るうことはまずありえない。

そんなことをしてしまえばISのマニピュレーターは使い物にならなくなってしまう。

だが、創一のISにそんなデメリットは存在しない。

最新型のハイエンドモデルあの天災と工学分野とエネルギー分野の最先端技術を持っていた創一の両親が本気で宇宙用に開発したISがヤワじゃないことをジークは知っている。

真っ直ぐに振りかざされた拳はジークの頭部を正確に捉えフルフェイスが割れる。

 

「やっと一撃、もういいだろジークっ! 早くしないと本当にみんながっ!」

 

「……」

 

反応の無いジークを訝しみ拳を引く創一、同時にフルフェイスの半分が音を立てながら割れていく。

割れた隙間からジークの瞳が見えた瞬間。

 

「調子に乗るなよ」

 

感情の排したジークの瞳、繰り出されるのは高速の蹴り。幸いにも両腕でをガードすることに成功したが、創一にできたのはそこまでだった。

ガードする創一に対してジークはただひたすらに蹴る、蹴る、蹴る。

たったそれだけなのに全く隙がなく、そして一撃、一撃が非常に的確、尋常ならない威力。普通のISなら2、3撃で装甲が完全に破壊される。

そうならないのはやはり黒銀の異常なる性能のおかげだ。

 

(足癖が悪過ぎだろっ! いくらなんでも装甲がもたないっ……)

 

徐々に削られていく両腕部、ダメージアラートが鳴り響く中、創一は必死に考える。

 

(足を使われる限りは反撃は不可能。……耐えてくれよっ!)

 

ひたすらに耐えるそんなことを数分、いやもしかしたら何十分と続ける。

いよいよあと数発受ければ装甲が破壊されると思われた時、ジークが日本刀と振りかざした。

その瞬間、創一は唯一残された中折れの大剣を突き出す。

半ばより折れていても以前一般的な剣と同じ長さな大剣にさらには創一のISからの莫大な推進力、当たれば機体に甚大な被害が出るのは必至。

 

「うっおおお!」

 

いま、ジークの機体に壊れた剣が突き立てられた。

 




なんとなくIS世界にブレイクブレイド要素入れたら面白そうだなと思って試験的に書いてみました。

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