【序章】
中国・軽慶市での「発光する赤児」に始まり、世界中で超能力者が生まれ出してから早数世代。超能力は『個性』と呼ばれ、総人口の八割がその個性を持つに至った時代。
剣聖・葦名一心。
かつて、福島県葦名という土地で活動していた、
ところがある日、彼は、葦名を不法に占拠したのである。理由は不明。いや、政府はおそらく把握はしているのだろうが、何かしらの仔細があって世間には公表しなかった。
一心及びその配下の葦名衆は、老練な古参ヒーローチームから一転して、テロリストへと落ちたのである。
剣聖・一心の凋落はそこだけに留まらなかった。
それまで彼の実力と、彼が握る何かを前に政府は及び腰となり、葦名奪還には踏み出せずにいた。しかし、一心が老齢により病床に伏せると、政府はここぞとばかりに葦名への侵攻を開始した。
やがて一心の命が尽きると、速やかにこれを察知し、一気に葦名へと攻め入ったのであった。剣聖はもう居ない。また間諜が掴んだ情報によると、葦名では何やら内部分裂が起こっており、一心の次に警戒が必要であった葦名衆、並びに葦名に居座る巨大な怪物らは何者かによって全て抹殺されており、最早葦名は瓦解寸前にあり、こうなればもう政府側には懸念事項は無く、葦名奪還は一晩の内に終わる見通しがあった。
そのはずだった。
葦名奪還のために築いた拠点が突如、炎を纏った巨大な怪物によって襲撃され、加えて、葦名衆を殲滅したと思しき人物によって葦名奪還チームの隊長らが始末され、おまけに、死んだと思われていた剣聖・一心が全盛期を超える体調で復活し、葦名奪還のために編成された連隊は壊滅してしまった。政府はこれに怯え、葦名から撤退した。
葦名奪還作戦失敗から一か月後。復活した一心による報復が行われなかったのを怪訝に思った政府は、再度葦名を調査してみたところ、あの晩の悪夢が嘘のように葦名の兵力は腑抜けていた。疑問に思いつつも政府は葦名侵攻を再会し、葦名は恙なく奪還されるに至った。
その後、葦名の残党狩りにて、一組の男女が政府に投降した。
その男女は、竜胤という、たとえ命を落としても他者の生命力を奪って復活する忌まわしい『個性』を持ち、その力を狙う手合いが後を立たないことを危惧して、政府に保護を求めてきたのであった。
不死であるが故に殺せぬ、それどころか、殺せばどこかで誰かの生命力が奪われるという、政府にとって手に余る『個性』の上、ヴィランの手に渡れば更なる脅威を生むことになる危険性があったために、結局政府は条件付きで彼らを保護した。
条件とは即ち、政府の手駒となり、表向きはヒーローとして不殺で活動し、裏では、公には出来ない汚れ仕事を請け負うことであった……。
【設定】
ヒロアカの世界と時代の葦名で、『隻狼』の登場人物と酷似した人物らによって、本編と酷似した出来事が起こった設定。この出来事の後、チワワこと隻狼こと狼は、お米ちゃんこと変若の御子と共に、政府からの保護を受ける代わりに、政府直属のヒーローとなる。
狼:上で陳述した通り、葦名崩壊以降は政府の下で、表向きはヒーロー、裏では汚れ仕事を請け負う忍びとなった。で、何やかんやあって雄英高校の教師となる。左手の忍義手は、舞台が技術の発達した現代であることから、元のデザインを残しつつもよりサイバーパンク風のデザインとなっていて、勿論、忍具は本編で登場した物に加えて、政府の技術による更なる改造により銃などの現代兵器、コンピュータをはじめとしたその他ロマン・ガジェットが搭載されている。鍵縄をDMC5のネロが扱うデビルブレイカーのワイヤースナッチみたいに使う描写をすればかっこいいかも。
お米ちゃn……変若の御子:この物語では『竜の帰郷エンド』の設定。盲目ではあるが、弱視な程度(全盲にするべきかと考えたが、エンディングを見ると全盲の感じがあまりしなかったのでこの設定とした)。竜胤の御子(九郎)の魂を内に宿し、神なる竜に竜胤の力を返上することは本編と変わりはないが、この物語では、ヒロアカの物語と関わらせるために、竜胤返上のためにはまず神なる竜が再び地上に降臨なさるのを待たなければならないということにしている。そのため、政府監視下で生活することになっている。
エマ:葦名崩壊後に、狼らと同じく政府に投降。竜胤による竜咳に関する情報を持っているため、薬剤師として政府組織に属する。厚生労働省辺りとかどうだろう(ただし作者はそういった知識を持っていないため、他に適当なポストがあるなら是非教えてほしいところ)。勿論、『個性』を持つのが当たり前なヒロアカの世界の住人となっているから、薬関連の『個性』を持っている設定。ちなみに好きな酒はストロングゼロ。
以上、ヒロアカと隻狼のクロスオーバーの導入と設定でした。
面白そうだし、書いてみたいけど、私は今までいくつか長編を書いてきて完走出来たのはほんの僅かだったので、今のところ書く予定はありません。書くとしたら、描きたいシーンを描いた短編集という形での投稿となるでしょう。