いつもの恐ろしい夢、いつの間にか手に握っていた刀を迫りくる恐ろしい異形の存在へと振るう。
体が驚くほど軽くて、まるで雷のように音を残して俺の体はありえない速度で動いているのだ。だがそんな速度をもってしても眼前の異形には届かない。それどころか俺の体は触手のようなナニカで切り刻まれる。
そしてそこで気づくのだ。
あぁ、これは夢なんだ
しかしそこで夢は終わらないのである。
すでに体は血に濡れているというのに夢の中の俺はあきらめることなく立ち上がるのだ。
逃げ出してしまえばいいと、そんな化け物には敵わないとわかっているはずなのに何度も何度も立ち上がり立ち向かうのだ。
絶対に死ねない理由が俺にはあるのだとその目が語っている。
なんでそんな頑張るんだと夢を見る俺は叫ぶ。
俺の声など届きはしない。当然だ。しかし、俺の声にこたえるように
二人の女性が現れる。美しい女性たち。
見た目麗しいその二人は姉妹であると一目でわかるほどに容姿が似通っている。
彼女たちは今にも倒れてしまいそうな俺を支える。
その距離感から俺と二人の女性は近しい存在であることがありありと伝わった。
俺は彼女たちに優しく微笑んでからまた化け物に立ち向かう。
そんな夢の中の俺に嫉妬して、まぶしさに目をそらして、目を覚ますのだ。
これまでなんとなしに生きてきた。
今日から高校に通い、新しい生活が始まるというのに俺には気力というものが全くわかないのである。
なにかに本気になるということがわからない俺には、何に対してもやる気がわかないのである。
何をするにしても中途半端に終わらせてしまう。
唯一それなりに続けているのは剣道だけだった。
爺さんに強引に続けさせられている剣道。中学時代の成績はそれなりではあったが受賞されても俺の心はぽっかりと穴が開いているのか満足感は全く得ることはできなかったのである。
友人と遊びに出ることが楽しくないわけではない。ただ、どこかむなしさを覚えるのでる。
「部活、どうしようかな」
このまま剣道を惰性で続けていいものなのだろうか。。
どちらにせよ爺さんにしごかれるのは強制なのだからわざわざ学校でまで痛い思いをすることはないとは思う。
「とりあえず、楽そうな部活だったらなんでもいいけど……」
剣道部に入っておいて、楽そうな部活と兼部というのは爺さんにもばれなさそうでいいのではないだろうか。
こうして楽な方へと逃げるというのが悪い癖だとわかっていながら、俺は逃げる。
自分に嫌気がさしたと同時に大きな声が俺に向けられた。
「纏楽!おはよう!!!」
「ん、おはようさん、杏寿郎は今日も元気だな」
「そういう纏楽は今日もダウナーだな!!」
中学からの友人である杏寿郎と同じクラスだといいななんて何でもない会話を繰り広げながら、通学路を歩く。
杏寿郎は何に対しても消極的な俺のことを引っ張っていってくれるいい奴である。そのために多少声がでかかったり暑苦しい部分は受け入れて関係を築いている。
「また例の夢でも見たのか!」
「あぁ、夢の内容なんか覚えちゃいないんだけど、なんかこう、もやもやするんだよな」
「どうだ、俺と剣道でもして気を晴らすか」
「やだよ、お前とやったら痛いもん」
杏寿郎は基本的に身体能力が高めなことに加えて、俺のように家の意向で剣道を嗜んでいるために相当な実力者である。
中学最後の大会では俺がかろうじて勝ったが、実力的には杏寿郎の方が上であるし、何よりこいつとやると痛いし試合も長引くのである。
「今日は部活紹介、勧誘の日らしいが纏楽はどうする?」
「さぁ、とりあえず剣道部に籍だけでも置いて、文化部に逃げようとか考えてるけど…」
「相変わらず熱意に欠けるな、だが俺も歴史研究会のようなものでもあれば掛け持ちしようと思っていた」
「おまえ、なんか知らんが歴史好きだよな。教えるのもうまいし」
「あぁ、将来は歴史の教師を考えている」
いいなぁ、高校生のうちにすでにやりたいことが決まっているというのは羨ましい限りである。
俺のようにやりたいことがない高校生などたくさんいるだろうが、杏寿郎のように将来のビジョンを持っている奴がそばにいると焦りもする。
どうせ俺の高校三年間なんかなぁなぁで終わっていく、そんな気がしてならない。
「纏楽は一度でいいから何かに本気になってみたらどうだろうか。運動や恋と花の高校生にはうってつけだろう」
「運動はどうせ剣道だしなぁ」
剣道に熱中するということをあまり考えたことがない。爺さんに強制でやらされて、本気で鍛錬は積んできたけれど、熱意や向上心が足りないと爺さんにボコボコにされる毎日である。あのクソジジイなんであんなに強いんだよ。衰えを知らんのか。
「なら恋でも探せばいいではないか」
「年頃の高校生はモテたいのなんのと言ってるけど、俺はそうでもないからなぁ」
どうしてだろうか。確かに今まで可愛い女の子はいた。なんどか恐れ多くも告白をされたこともあったけれど、俺は興味をもてなかった。
それが俺の理想が高いだけなのか、そもそも女のことを性の対象として見ることのできないタイプなのか…
「別に杏寿郎のことをそういう目で見てはないから、ソッチでもないと思うんだけど」
「急にどうした!」
校門が見えてくると何やら賑わっている様子が遠目からでも伝わってきた。
奥の生徒でごった返している。人の多いところは苦手な俺としては朝からうんざりである。
「今日から部活勧誘が解禁だったな」
「なぁ」
「ああ、わかった」
呼びかけるだけで俺の意図を理解してくれる杏寿郎にはとても感謝している。
校門にさしかかると俺と杏寿郎は急加速。人混みの合間を縫って走り抜ける。動体視力と身体能力が高い俺と杏寿郎なら余計な勧誘をしてくる先輩方に捕まることなく走り抜けることが——
パシッ
「ねぇ、君!」
走り抜けることが可能だと思っていました。これがあれですねイキってるってやつですね。自惚れてましたすいません。
「すいません、ちょっと宿題が——」
俺の手首を握った声の主へとそれとないお断りの意図を伝えようと振り返る。
するとそこにはなんともまぁべっぴんさんがいた。ひと目見ただけでわかるほど整い、綺麗な顔。
キラキラと輝いているのかと錯覚するほどの綺麗な目。光沢すら感じさせる美しい髪。
そんな綺麗な女の人が、その美しい目が俺の目を覗き込んでいる。
少し間をおいてから美人な先輩は口を開いた。
「あの、私と結婚してくれませんか」
「————は?」
まず、この先輩の言っていることを理解するのに数秒の時間を要した。
そして疑問。こんな美人にそう言われるのは嬉しいけれど、さすがに疑うし怖い。
「ちょっ、カナエ!?」
なにやら突如求婚してきた先輩のお友達らしき人が戸惑っている。
そらそうだ。友人がいきなり初対面の人に求婚したら戸惑う。そして俺も戸惑っている。
なに、これ。結婚詐欺?高校生にして?
俺がお断りを入れようとしたところで求婚魔と思わしき女性はお友達に何処かへ引きずられ連行されてゆく。
一体何だったのか。
「私、胡蝶カナエ!華道部で待ってるわね!」
えぇ、そんなこと言われてもなぁ。
「……何もなかった。うん、そういうことにしよう」
高校の授業とはいっても、中学の頃から大した変わりはなく、何事もなく放課後を迎えた。
帰り自宅をしながらふと今朝の謎の美女を思い出す。
「どうしようかなぁ」
華道部で待っていると言っていたが、行くべきか行かぬべきか。
いきなりのプロポーズで混乱を極めたが、もしかしたら容姿が整っているのをいいことに男をたぶらかしているのかもしれないと考えたけれど、どうなのだろうか。
本当に俺に惚れていたのだとしてもいきなりの求婚はないだろう。
「うん、やっぱりなかったことにしよう」
「纏楽、結局部活はどうするか決めたか?決まっていないなら俺と剣道部を覗きに行かないか?」
「あー、そうだな、とりあえず入部届だけでもだして——」
「みつけたっ!」
「へ?」
がやがやと未だホームルームの終えたばかりで生徒の多く残っている教室に一際響く、透き通った声。
その声の主に俺を含めたクラスメイトたちは注目した。
教室の入り口に立っていたのは、朝に突如求婚してきた美人な先輩。
我がクラスメイトたちは美しい先輩の登場に息を呑むものもいれば、興奮を隠せない男子生徒、歓声と思わしき声をあげる女生徒。
言葉は違えど、それぞれが彼女の虜になっていることがわかった。
少し早足でこちらへと向かってくる先輩。
クラスメイトたちは先輩が誰を目的にしてこの教室に来たのかと固唾を飲んで見守っている。
杏寿郎も何か異変を感じ取ったのか、珍しく黙っている。
胡蝶先輩、といっただろうか。彼女は俺の目の前で立ち止まると俺の両手をやさしくとって口を開いた。
「まずは、お名前を聞いてもいいかしら?」
この人は名前も知らない男に求婚したのか。
特に名前を伏せることもない…か?
「冨岡義勇です」
「……ほんとうは?」
何故バレたし。何時ぞやか対戦したクソ天然な剣士の名前を騙ってみたけれど即バレた。
エスパーか何かなのだろうか。
「一ノ瀬纏楽です」
「一ノ瀬くん、いいえ、纏楽くん」
いきなり下の名前で呼ぶのか。別に構わないけど、距離の詰めかたがすごい。
「とりあえず、華道部に来てくれないかしら」
「え、いやで「だめ、かしら」」
え、何この人めっちゃ可愛いんだけど。
そんな綺麗な目でこちらを見つめないで欲しい。
「……とりあえず、見学で」
「ありがとう!」
俺のよくないところがでた。優柔不断で、自分に強い意志がないから、他人から強く言われると断れない俺。
まだ汚れのない学生鞄を肩にかけて、準備ができたことを伝えると胡蝶先輩は俺とそれまで話していた杏寿郎に一言ことわると俺の手を引いて教室を後にする。
……なぜ手を握る必要が?
「えと、胡蝶先輩、であってますよね?」
「うん、あってるわよ。でも、カナエって呼んでくれると嬉しいわ」
手を引いて校舎内を突き進んでいくものだから帰りがけの生徒や部活に励むために校舎に残っていた生徒の目に付く。
俺たちが通るたびにざわつくのを見るに、この先輩は相当な有名人なんだろう。
「胡蝶先輩、有名人なんですか?」
「私はそんなつもりはないけど、声をかけられることは多いかも。あと、カナエって呼んで?」
えぇ…これはあれではなかろうか。
この学園三本の指に入る美人とかそういうことなのでは。
そんな人と手を繋いでいる男がいれば、すれ違うほとんどの生徒から視線を頂戴するのも当然なのでは。
「ここの教室を借りて活動してるの。鈴ちゃん、連れてきたわ!」
一見普通の空き教室。ガラガラと扉を開けると、畳を床に敷いて、くつろいでいる女性の先輩の姿があった。
その湯呑みと茶菓子、どっから持ち込んだんだよ…
「来たわね、カナエの想い人くん!」
「そんなつもりないんすけど」
そんなこと言われても困る。
こんな美人な先輩に好きだと言われるのは光栄なことであるし、一人の健全な男としてはうれしいことだけれど、いきなりの求婚は驚くし、肯けない。
「あはは、そんな身構えないでいいよ。このじゃじゃ馬娘が強引に連れてきたのはわかってるからさ」
「私、そんなじゃじゃ馬かしら」
「あんたはこうと決めたら一直線だもの。この後輩くんへの想いだってとどまることを知らないのはわかるわよ」
なんかよくわからないけど胡蝶先輩がいろんな人たちを振り回していることはなんとなくわかった。
「あのね、後輩くん」
「あ、一ノ瀬纏楽です」
「あ、どうもご丁寧に、渡瀬鈴です。一ノ瀬くん、カナエは暴走癖があるけど悪い子じゃないから、色々と考えてあげて」
その考えるとはおそらく結婚とかについて考えておいてとかそういう奴なのだろう。
なぜ高校一年にして結婚について考えなければならないのか。まだ結婚できる年齢でもないというのに。
「纏楽くん!」
「はいなんでしょう」
胡蝶先輩の発する言葉を多少なりとも警戒してしまうのは悪くないと思う。
次は何を言い出すか気が気でない。
「私は纏楽くんが好きです!」
「え、ありがとうございます?」
なぜ突然再度告白されたのだろうか。
「だからね、なるべく一緒にいたいの」
この人はなぜこんなに恥ずかしい言葉を真正面からぶつけることができるのだろうか。
俺なら恥ずかしくてそんなこと言えない。
「なので、華道部に入部してくれないかしら」
……これはどうすべきだろうか。
たしかにいい感じの文化部を探していた。なにやら俺のことを好いてくれる先輩に加えて、フォローをしてくれそうな先輩もいる。
「補足をしておくとね、華道部といってもそんなバチバチにお花を扱ったりしないわ。普段は私みたいにまったりお茶飲みながら雑談するの」
おぉ、それは非常に魅力的な話だ。
痛くない、まったりできる、何か困っても優しそうな先輩がなんとかしてくれることだろう。
「えっと、剣道部と掛け持ちでも大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。でも、カナエが一ノ瀬くんをこっちに引きずってくるからそんなに練習には行けないかも。そこは…その」
何やら申し訳なさそうな顔をしているが、俺にとっては非常にありがたい待遇である。
剣道の練習に本当は行きたいけれど、先輩が華道部に連行されるのだから仕方ないという名目ができるではないか。
ただでさえ休日は爺さんにしごかれるのに、部活でまでやりたくないので好都合なのだ。
「いえ、そこは問題ないです」
そこは問題ではない。華道部に入ることで問題なのはそこではなく俺のこの学校における評判である。
「ちょっと、渡瀬先輩いいですか」
「え?私?」
胡蝶先輩から少し遠ざかり渡瀬先輩の耳元に口を寄せる。
「俺がこの部活に入ったらヘイト集めませんか?」
「あー、男子からってことだよね。カナエ、人気だからねぇ」
「今日ここに来るのに手を繋がれてたんすけど、視線が痛いのなんの」
ただでさえ今回の件で注目されたのに、さらに華道部に入部したともなれば校内でどんな噂が立つかわかったものではない。
胡蝶先輩のような綺麗な人に好きだと言ってもらえるのはとても喜ばしいことだ。
だが、俺は身の程というものを知っている。
胡蝶カナエという超絶美人が俺なんかと釣り合うわけもない。
校内で俺に対して悪い噂が立つのも時間の問題である。俺がイケメンでスポーツ万能、学業優秀であったのならばこんなことにはならなかっただろう。
だがそうではない。それなら、早いうちに胡蝶先輩から離れた方が、俺の今後の学校生活のためでもあり、胡蝶先輩のためでもある。
「そうね、カナエは三大美女と言われるくらいには人気だから。でも、カナエはそんなこと気にしないわ」
「あー、そんな性格してそうですね」
おっとりとした見た目とは裏腹にこうときめたら猪突猛進!みたいな感じなのは一瞬しか関わっていない俺にも察することはできる。
「それにね、一ノ瀬くん。カナエから逃げられると思わない方がいいわ」
怖いわ。なにそれ。大魔王からは逃げられないとかそういうことなのだろうか。
胡蝶カナエ大魔王説が俺の中で急浮上しているうちに、渡瀬先輩は胡蝶先輩に近づくと、ニヤリと俺に一度悪い笑みを見せてから口を開いた。
いや、ちょっと待って!嫌な予感しかしないんですが!
「ねぇカナエ。一ノ瀬くんがカナエとお付き合いしたいけど、自分じゃ釣り合わないって悩んでるわ」
「おいこら先輩テメェ!」
いい先輩だと思ってた俺の純粋な心を返せ!
お付き合いしてみたいなという心がないわけではないが、俺の中ではお付き合いはしないというところで結論が出てるんだよ!
しかし渡瀬先輩が言ったことを鵜呑みにしたのか、胡蝶先輩は俺にツカツカと詰め寄って、その綺麗な瞳で俺の目を覗き込むように立つ。
「そうなの?」
「いや、別にそんなことないです」
「騙されちゃダメよカナエ。一ノ瀬くんは照れ屋さんなの」
「うん、それは私にもわかるわ」
「いや、俺ほど羞恥心という言葉が似合わない男も少ないですけどね?」
「ねぇ、纏楽くん」
「ひゃいっ!」
なんで俺の頬に手を添えるんですかぁ!?
そんなんドキドキするに決まってるでしょ!
「私、纏楽くんのことが好き。なんでかわからないけど、初めてあった気がしないし、私この人と結婚するんだってビビッときたの。こうして顔を近づけて話をしているだけでもドキドキしてるわ。私は纏楽くんのことカッコいいって思うし、釣り合わないなんてことはないし、誰かがそんなことをいうなら、気にしなくていいし、私が滅するわ」
「め、滅する?」
ちょっとよくわからない単語が出てきた。
「つまりね、この感情は絶対に一時的なものなんかじゃないし、間違いでもなんでもないの。いきなり結婚とはもう言わない、私舞い上がってたわ。でもでもそうなりたいとは思ってる。だからそうなるためにも、私ともっと一緒にいてくれないかな?」
「と、とりあえず」
こんなに真っ直ぐに目を見てそんなことを言われてしまっては簡単に無下になんてできるはずもない。
それに、何かに本気になっている人を俺は邪魔することなんてできない。
何かに本気になれるということがどれだけ尊いことか、眩しいことであるかを俺は羨むほどに知っているから。たとえそれが色恋沙汰であったとしても同様である。
だから
「入部はします」
「ほんとっ?ありがとうっ!」
「ふぐっ」
だ、抱きしめるのは反則じゃないっすかね!
女の人の体ってこんなに柔らかいんだな、なんて邪な気持ちをなんとか振り払う。
「で、でも、お付き合いとかは、もっとお互いを知ってからに、ということで」
「うん!それでいいわ!」
そんなにぎゅーぎゅーされるとね、困るんです。
具体的なことは言わんが男の子はとっても困っちゃうんです。
ほら、渡瀬先輩。ニヤニヤしてないで止めてください。この猪突猛進娘を止めてください。
「あ、一ノ瀬くん、一応言っておくけれど、この部活は部員の募集をしてるのに全く新入部員はいないから安心してね」
どこに安心する要素があるんですか。
強いて言うなら胡蝶カナエLOVEの過激派が入ってこないことに安心するくらいだろうか。
「まぁ、華道部なんて人気ないでしょ。実際活動してるかはさておきね」
「でも、胡蝶先輩目当ての人とか来ないんですか」
「そうなの、不思議よね。校内ではあんなに人気なのに、部活には見学にすら来ないのよ」
「ふふっ、不思議ね?」
めっちゃ意味深に聞こえるのは俺の性格がねじ曲がっているからなのだろうか。
「はい、それじゃあ入部届書いてもらえる?」
まぁ、結果的には望んでいた通りゆるそうな文化部に入部できることだし構わないか。
しかし、当初より思い描いていた高校生活よりは騒がしくなりそうだ。
「はい、受け取りました。それじゃあ、改めてよろしくね纏楽くん!」
まぁ、こんな美人と過ごす高校生活も悪くはないだろう。
続かないと思ってね。
それでも感想評価は欲しいという傲慢で強欲な作者を許してクレメンス。
第二回需要調査(どんな話が読みたいの?)
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胡蝶姉妹とイチャイチャ
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鬼とイチャイチャ(血みどろ)
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さっさと原作突入しろ