MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回はアーヴァイン氏のチート指揮官の前線活動のコラボに参加しています

今回は導入兼初戦を描写しています
以下の話を参考しています

https://syosetu.org/novel/267132/79.html
https://syosetu.org/novel/267132/80.html
https://syosetu.org/novel/190134/167.html


極東にて:1

「さて、さきほどのブリーフィングを聞いた上でおまえらはどう思う?」

 

作戦領域へ向かう潜水艦内の船室の一室で装備を確認していた俺達に向かってアラマキ元指揮官はそんな質問をぶつけてきた

 

「え……どうと言われましても」

「シャマール指揮官はチートだよね」

 

元指揮官の質問に俺達は困惑した

今回は「川崎和紗」という名の少女を助けるために、パラデウスや新ソ連軍が待ち受ける極東へ遠征することになった

途中、輸送機でサウジアラビアへ向かった後に俺達が今、乗っている潜水艦で密かに作戦領域まで移動している最中なのだが……終始、アラマキ元指揮官は無言だった

 

俺が見た限りじゃ彼が口を開いたのは軍港でシャマール指揮官と挨拶した時だけだった

 

「確かにこの潜水艦といいのLAFIやVERTEX等の優れたAI等ワシの知るソレらとは隔絶している……チートと表す」

「アラマキおじいさん、彼女のことを信用できない?」

 

アラマキ元指揮官の言葉に隣でマガジンに9mm弾を装填していたパラちゃんが首をかしげた

その言葉に俺も同じことを彼から感じずにいられなかった

 

アラマキ元指揮官のシャマール指揮官を見ル目は不信の一言で表せるほどの冷めたものだった

 

「パラの言うとおりじゃな……ワシはシャマール指揮官の実力は信用するが、人間としては信用するには無理があるな」

「ずいぶんと辛口な評価だね……実力は認めているんだ」

 

アラマキ元指揮官の彼女に対する評価にMP5Fさんは軽口を叩くと彼はため息をついた

 

「能力や実力だけはお墨付きだがな……力を振り回す事に躊躇しない奴は信用できん」

 

彼がはっきり言い捨てるのを聞いた俺らは数秒間、何も言えなかった。

 

(シャマール指揮官の実力は信用したいが、人間としては信用できないのか)

 

俺達は言葉に迷っていたとき、真っ先に声を上げたのはリーだった

 

「おじいちゃんは不安に思うことはなに?」

「そうです、アラマキ元指揮官は今回の作戦についてどう思いますか?」

 

リーの質問に触発されて、リーの隣でブレードの手入れをしていたP228さんも質問にぶつけると彼は淡々と話し始めた

 

「そうじゃな……例の救出対象の居場所じゃが、すでにバレている事を前提に動くべきじゃ」

「えぇ、だって……シャマール指揮官はパラデウスや新ソ連軍は対象に位置を把握していないと言っていましたよ」

 

M14さんの反論にアラマキ元指揮官は首を横に振った

 

「誰が……パラデウスや新ソ連軍が対象の居場所を把握していると言った?」

「え……どういうことですか?」

「ワシの考えでは、パラデウスや新ソ連軍以外に別の存在が裏で動いているとにらんでいる」

 

その言葉に真っ先に反論したのはP228さんだった

 

「待ってください、アラマキ元指揮官。それは考えすぎでは?」

「そうだよ……考えすぎなんじゃ」

「今までの作戦でイレギュラーが乱入してきた事などよくあることじゃろう」

「たしかに……」

 

アラマキの言葉に俺達は反論しなかった。

確かに彼の言うとおり過去の作戦で幾度も鉄血やパラデウスとは異なる勢力が乱入してきたことはなんどもあったからだ

 

「それに……アブノーマルには探知や測量に長けた奴らが多いからな」

 

 

 

 

数時間後、ルースキ島にて

 

ルースキ島に存在する高台の上で、各部に甲羅を纏った四つ足の人狼アブノーマル「ハウンドハンター」は手にした一枚の新聞紙に目を通していた

ソレの懐には人間が取り扱うには長すぎる大型のライフルがバイポッドを展開した状態で置かれていた

一枚の紙を目を通したまま、ハウンドハンターは唸るように話した

 

「おい、協力者に対して光学迷彩で姿を隠すとは、礼儀がなっていないな……ロキプラ」

「いやいや、狼男が新聞を読む姿が珍しいからさ」

 

ハウンドハンターの威嚇に動じずに姿なき声が飄々というロキプラと呼ばれた存在が光学迷彩を解除し、ソレに姿を見せた

パラデウスのネイトに共通の刺々しい義手、宙に浮く八つの刀剣、そして、リヴァイルに酷似した顔の男だった

 

「新聞を読んでいるのではない、我らの定期連絡を確認しているだけだ」

「定期連絡……あぁ、お父様と話している古テレビ(アブノーマル・メディア)からの連絡か」

「おまえこそ、何の用だ?」

 

納得するようにうなずくロキプラにハウンドハンターが鋭い声色で質問をぶつけると軽い口調で返事を返した

 

「簡単に言えば、モリドーちゃんに軽く慰めに行ったら、怒られてさ……気晴らしに援軍さんの様子を見に来たのさ」

「つまり、暇人め……どうやら、ふざけるのもここまでにした方がいいぞ」

 

ハウンドハンターは断言すると手にした紙を押し付けると懐に置いていた大型ライフルを手に、伏せ撃ちの体制をとり、額から生えているスコープとライフルに取り付けられている狙撃用スコープを合わせた

狙撃体制にとったハウンドハンターを目にしたロキプラはすぐにその意味を理解した

 

「敵が来るのか……どれくらいだ?」

「おそらく、10分後に奴らがここの上空を通過する」

「OK,モリドーちゃんたちにも伝えておくぞ」

「あぁ、手にした紙にも目を通しておけ……お前にとって価値のあることが書かれている」

 

ハウンドハンターの言葉にロキプラは首をかしげながら、紙に目を通すと小さく微笑んだ

彼が手にした紙には、ボリショイカーメニにある研究所……「川崎和紗」の居場所の座表とそこへ直行する部隊の情報が記されていた

 

「たしかにこれはレアな情報だ……しっかり伝えておくぜ」

 

その一言を機にロキプラは光学迷彩を展開し、姿を消すとハウンドハンターは無言のままライフルのスコープを覗いた

 

それから20分が経つと彼の言葉通りに数機のCH-47輸送ヘリがライフルのスコープに映ると一機のCH-47に向かって引き金を引いた

ヅゥフとわずかな発砲音とともに緑色の銃弾……腐食の弾丸が銃口から放たれ、CH―47に着弾した

着弾と同時に機体を急速に腐食されながら、急速に高度を落とすヘリを一瞥するとハウンドハンターはすかさず、別のヘリに照準を合わせて引き金を引く

今度の射撃は弾丸はヘリよりわずかにそれた方向へ放たれるもハウンドハンターの視線に合わせるように弾道を変え、ヘリに直撃する

そのヘリも一瞬で機体が腐食する制御を失い、地面へと急降下していく

ハウンドハンターは墜落するヘリを無視しして、次の獲物であるヘリに向かって腐食の銃弾を発射し続けた

それからわずか数分で彼の視界に写るヘリはすべて、地面に向かって墜落していき、それを見たハウンドハンターはライフルの弾倉を交換しながら、別の場所へ静かかつ素早くその場を離れていった

 

 

 

 

 

数分後に「VERTEX」からの緊急連絡にルースキー島へ向かうシャマール指揮官は言葉を失った

 

『やられました……ルースキ島へ向かったCH-47が全機撃墜されました』

「なんだと、人的被害は?」

「人的被害は皆無ですが、予定の降下ポイントから大きく離れた場所で人員がバラバラの地点で降下することになりました」

 




今回、ちょっとやりすぎたかもしれません
ですが、コラボ元がはっちゃけたのでこっちも手加減なしです
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