西暦2024年、
しかし、世論はISの危険性を訴え、開発者・
これは、ISが宇宙開発用スーツへと変わった後の話。
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『まもなく、旧IS学園空港に到着します』
「……んぅ?もう、日本か……」
西暦2027年6月28日、日本時刻14時37分、日本上空、飛行機機内。シートに座る少女はそう言って眠い目を擦る。恐らく、眠っていたのだろう、目の端には拭いきれなかった涙がある。
「……どうしようか」
少女は考える。何せ、衝動的に日本行きの飛行機に飛び乗ったもので、日本でどうしようかは考えていなかったのだ。少女の名前は、ラウラ・ボーデヴィッヒ。現在、18歳である。
ラウラ・ボーデヴィッヒはIS大戦においても高い戦績を残しており、ドイツでもかなり評価されている。そんな彼女が何故、日本に向かっているのか。それは、単にラウラ、いや、ラウラ達が世間に必要とされなくなってしまったからである。
ISの大手企業であったデュノア社は、今や現在のIS企業の中でもその名を轟かせている。この調子だと、数十年後には宇宙の秘密は赤裸々に明かされるだろう。イギリスや中国は特に変わらなかった。やはり、一番変わったのはISの発祥の国、日本だろうか。まず、
(……シャルロットや、一夏達は元気だろうか?)
ふと、ラウラはそんなことを思う。ラウラは元々、IS学園の生徒であったが、IS大戦の勃発により、ドイツへと戻っていたのだ。もう彼女がドイツへと戻ることはないかもしれないが。かつての旧友達に思いを馳せていると、昔のことを思い出す。それと同時に、胸が締め付けられる。
(……一夏は、私のことを覚えているだろうか……)
さすがに、2年会わなかっただけで忘れるかとも思うかもだが、ラウラ含めた専用機持ち達は、IS大戦において各国の要だった。そんな環境におかれていては、忘れてしまっているのでは?そんな言い様のない不安が心を包む。だが、飛行機はもう着陸準備に入っている。とにかく、どうするかは後で考えることにするラウラであった。
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「……おぉ……」
激しい戦闘の舞台になった日本は、もう復興していた。かつてのIS学園があった島も、美しい風景を取り戻していた。ちなみに、かつてラウラ達が通っていたIS学園は、今は旧IS学園と呼ばれており、その広い敷地は空港になった。
「懐かしいな……」
そう言いながら、ラウラは笑みを浮かべる。しかし、問題がある。
「……何か食べたいな……」
空腹である。金はあるし、なんなら国外でもドイツからの保証は適用される。しかし、なんとなしに渋ってしまう。だが、ラウラも元軍人とはいえ人間。人間もまた動物である以上、本能には抗えなかった。
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「おいしかった……」
結局あの後近くのファミレスに入り、適当にハンバーグを頼むことにした。軍では基本レーションが主食であったため、久しぶりに食べた肉は体に染みた。さて空腹が解消されるが、今度はもうひとつ問題ができた。どこに住むか、である。やはり暮らす以上は住居がいるし、ドイツからの支給は約2年で打ちきりになる。住居がなければ定職に就くのも難しい。
「どうしたものか……」
さっきから何回も言っている気がするが、それだけ問題なのだ。
「……あ……」
ふと、駅が目についた。適当に乗って、適当に降りたところを拠点にするか。そう考え付き、切符を買いモノレールに乗り込んだ。大体30分ほどモノレールに乗っているのだった……
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作中設定解説
・IS大戦:亡国企業とIS学園との間で起きた戦争。あちこちを巻き込んだ大戦争。2026年終結。
・旧IS学園:ISが宇宙開発用スーツになったことで、旧IS学園は解体、現IS学園の建設が行われる。跡地と建物は空港とショッピングセンターになった。