「一年を通して狂い咲く藤の花……まさか、ゴルゴムの仕業か!?」BLACK死す!? 砕かれたキングストーン!(タイトル詐欺は(ry))   作:葛城

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先に警告しておく


無惨様のファンの方、注意やで


これにて、最終話となります


風をはらんで飛んで行け

 そう、地面より湧き出た液体の正体は、肉体を液状化させて脱出を果たした……RXの新しい力である、バイオライダーであった。

 

 このバイオライダーは、ロボライダーとは対照的な能力を持つ。パワーはRXにも劣るが、身軽さや瞬発力はRXよりも上であり、自らをゲル化させることも可能なのであった。

 

 

「お前たちを逃がせば、新たな悲しみと怒りの涙が流れる……来い、アクロバッター!」

 

 

 バイオライダーの言葉に、何処からともなくやってきたアクロバッター。その背中にサッと飛び乗ったバイオライダーは、フルスロットルで無惨に……ではなく、傍の鳴女へと向かう。

 

 

「──っ!!」

 

 

 無限城内とは違い、ここは外。つまり、鳴女のテリトリーではない。

 

 無惨にも重宝される能力ではあるが、万能ではない。必然的に、今の鳴女が取れる手段は……迎撃であった。

 

 べべん、と。鳴女が琵琶を鳴らせば、直後に起こった変化が……バイオライダーへと放たれた石つぶてであった。

 

 それは、能力を応用して放つ天然の弾丸であり、柱であっても防御に回らなければならないほどの威力(速さ)があった。

 

 

 ……だが、しかし。

 

 

 それは、バイオライダー相手には悪手であった。

 

 何故なら、バイオライダーの身体は液体分子構造となっており……有り体にいえば、飛び道具がほぼ通じないのだ。

 

 ちなみに、念力などの超常的な攻撃も……ここで仮に、だ。

 

 リスクを承知で無惨が鳴女を助けに入れば、あるいは黒死牟に指示を下して助けに入らせれば、結果は異なっていただろう。

 

 

 だが、現実はそうはならなかった。

 

 

 何故、誰かの為に己がリスクを承知せねばならないのか。それで殺されるのであれば、殺されたそいつが弱いから悪いのだと……無惨は思った、思ってしまった。

 

 その結果……無惨に待ち受けていたのは。

 

 

「た、弾が全部やつの身体をすり抜けてしまうわ!?」

 

 

 弾丸が如く連射した石つぶてが、全てバイオライダーの身体をすり抜けてゆく光景と。空間を移動する能力を持つ、唯一の部下を失うという……手痛い結果であった。

 

 

 ──バイオブレード! 

 

 

 きらりと月明かりを弾く刃が、慌てて逃げようとした鳴女の首を断ち切った。その勢いは凄まじく、放物線を描いて飛んだ生首が……地面に落ちる前に燃えて、ぐしゃりと飛び散って……消えた。

 

 肉体の方も、同様だ。ぼろぼろと末端から崩れ落ちて燃え始めたかと思えば、灰になって塵になって……あっという間に、身に纏っていた着物だけがその場に残された──と。

 

 

「RX──キック!」

「なっ──ぐぅ!?」

 

 

 ぎゅいん、と再びゲル化したかと思えば、それは瞬時に黒死牟へと接近する。気づいた黒死牟が、RXキック(瞬時に、RXに戻っていた)を辛うじていなせたのは、ほとんど偶然であった。

 

 

 その、代償は大きかった。

 

 

 直撃こそ避けられたものの、受けた余波は甚大であった。刀と右半身が太陽の力で砕けて消滅し、「……くっ!」黒死牟は耐えられず地面を無様に転がった。

 

 そのうえ……黒死牟は負傷したことで、気づいた。負傷した部位が、上手く再生出来ないということに。

 

 どうやら、あの光る刃だけではなく、一つ一つの攻撃にも注意しなければ……そう思いながらも、無惨の下へ向かおうとしたが……上手く力が入らず、出来なかった。

 

 

 ……そんな、黒死牟の視線の先で。

 

 

「──リボルケイン!」

 

 

 遂に、無惨の前に立ったRXが……無惨へと躍りかかった。

 

 

「──人間の分際で!」

 

 

 これに、無惨も応戦する。全身より飛び出した触手の刃がRXへと襲いかかる。その姿は前とは異なり、肉体の至る所から口が形成された異形そのものであった。

 

 無惨の放つ触手の刃は、そのどれもが黒死牟の……全力の一刀に勝るとも劣らない速さであった。というよりも、手数が多い分、圧倒的に黒死牟よりも上の連撃であった。

 

 加えて、威力もある。繰り出された触手の一つを避けたRXは、傍を掠めて空気を切り裂く音を横目にしながら、やはり油断ならぬ相手だと認識を改めた。

 

 

 伊達に、鬼たちの大本なだけのことはない、ということなのだろう。

 

 

 それに、再生能力もこれまで戦ってきた怪人たちとは桁違いだ。リボルケインにて触手を何本も切り落としてはいるが、大したダメージにはなっていないようだ。

 

 ……とはいえ、普通の刃で切り飛ばすよりはダメージはあるようで。

 

 他の鬼たちとは違い動きを止める事こそないが、切り飛ばす度に顔をしかめている……よし、こうなれば! 

 

 

 覚悟を固めたRXは、リボルケインを構え──突進する。「──っ、キサマ!」意図に気付いた無惨は急いで距離を取ろうとしたが……遅い! 

 

 

 RXの突進を止めようと触手が跳ねたが、それでは止められない。大きく見開かれた無惨の瞳と、RXの真っ赤な目が接近した……時にはもう、その腹部にリボルケインが突き刺さっていた。

 

 

 ──必殺の、リボルクラッシュ! 

 

 

 それは、RXの必殺技。上弦の参である猗窩座をも一撃で仕留めた、RXのエネルギー。膨大な太陽の力が、とてつもない勢いで無惨の体内へと流し込まれる……その最中。

 

 

(……何という重さだ。他のやつらとは格が違う!)

 

 

 びくん、と身体を痙攣させる無惨を前に、RXは思った。手応えが……これまでのやつらとは根本から異なる、と。

 

 例えるなら、凝り固まった樹液の中に、無理やり水を流し込むかのような感覚が近しいだろうか。

 

 何と言い表せばよいのかは分からないが、とにかく濃いのだ。生命力というか、何というか……とにかく、RXはさらに力を込めようと気合を入れた……その瞬間。

 

 

 

 

 ──ばきり、と。

 

 

 

 

 RXの優れた聴覚が、何かが砕ける音を拾った。いったいそれは何だと顔をあげた……RXの眼前で、突然、無惨の顔が(身体も、同様に)ぶくっと膨れたかと思えば。

 

 

 

 

 ──ぼん、と。

 

 

 

 

 まるでガソリンが体内で爆発したかのような勢いで、無惨の身体が四散した。その衝撃は凄まじく、数えきれないほどの大小様々な肉片が夜の闇へと飛び散ってゆく。

 

 反射的に、飛び散る肉片の一つを掴む。途端、RXの掌より漏れ出るエネルギーを受けて、肉片は蒸発した……が、しかし。

 

 

(自爆!? いや、違う! 逃げるつもりだ!)

 

 

 瞬時に、RXは無惨の思惑を察した。

 

 

 こいつらの再生能力は、大凡生物のソレではない。その中でも、この男の再生能力は桁が違う。言い換えれば、たとえ自らが肉片になったとしても……再生して復活することが出来るということ。

 

 

 何という……何という意地汚く生き汚い男だとRXは率直に思った。

 

 

 肉体が再生するのはいい。己とて、似たようなものだ。だが、こうまでして……人質を取り、仲間を盾にして、遂には見捨て、そうまでして……生き延びようとするのか。

 

 

 何という卑怯者だと、RXは怒りを覚えた。

 

 

 己の恩師を殺し、数多の人達の恩師を殺し、愛しい家族を殺し、大切な者たちを手に掛け、それでもなお飽き足らず、自らの野望の為に次々に……なのに、この男は逃げるのか? 

 

 

 鬼たちを討たんとする者たちは、鬼たちよりもはるかにか弱い。

 

 

 鬼のように傷があっという間に治るわけでもなく、体力だって消耗する。負傷すれば後遺症が残るし、場合によっては……最悪の事態に陥る。

 

 アドバンテージは、圧倒的に鬼の側にあるのだ。

 

 

 なのに……この男は、逃げる。

 

 

 何の良心の呵責もなく、不必要となれば仲間を見捨て、必要とあらば子供すら手に掛けて食糧にする……なのに、こいつらは……! 

 

 

「……ゴルゴムめ! ゆ゛る゛さ゛ん゛!」

 

 

 RXは……否、光太郎は、握り締めた拳がぎりぎりと軋む音を聞いた。ここまで怒りを覚える相手は初めてで……だが、RXに出来る手は、もうない。

 

 飛び散った肉片を追う事は出来るが、手が足りなさ過ぎるのだ。

 

 どれだけ効率的にやったとしても、肉片を仕留められるのはせいぜいが4分の1程度。その頃にはもう、残りは夜の闇に紛れて……完全に行方をくらませてしまうだろう。

 

 あの再生力だ。たかが4分の1を失った程度でどうにかなるようなやつではない。

 

 多少なり休息を取る必要には迫られるだろうが、それもせいぜいが……と、振り返れば、遅ればせながら回復を終えた黒死牟が、刀を構えてこちらを見ていた。

 

 

 ……加えて、この者を相手にしながら残りの4分の3……無理だ。

 

 

 だが、諦められない。諦めるなんて、出来ない。リボルケインを構えながらも、RXは……強く、心から強く己の弱さを恥じた。どうにもならない現実に、涙すら零れそうになった。

 

 ここで取り逃がせば、また大勢の犠牲者が出てしまう。また、かつての己と同じく、悲しみの涙を……怒りの涙を流し、復讐に燃える者たちが増えてしまう。

 

 

 それは、駄目だ。もう、たくさんだ。

 

 

 俺は──笑っていてほしいのだ。傲慢だと笑われてもいい、自分勝手だと罵られてもいい。偽善者だと、白眼視されてもいい。

 

 

 それでも……俺は……RXは願った。

 

 

 それがどれだけ傲慢であっても、どれだけ自分勝手であっても、どれだけ偽善者であっても……強く、強く、強く……只々、願い続けた──その、時であった。

 

 

 

 ──不思議な事が起こった。

 

 

 

 RXの……光太郎の怒りの涙が、悲しみの涙が、愛に燃える心の痛みが……サンライザー(変身ベルト)に収められた『キングストーン』と共鳴した事で……突如、強い光を放ったのだ。

 

 それは、正しく夜空に浮かぶ太陽……闇を照らす心の光であった。

 

 その光には、特別な力はなかった。だが、その光の強さは、構えていた黒死牟も、散り散りになろうとしていた肉片たちも、思わず動きを止めるほどであった。

 

 

 ……それが、運命の分かれ道となった。

 

 

 四方八方へと放たれていた『キングストーン』の光が……突如、三方へと向けられる。ちょうど、左右と前方の三つだ。

 

 そして、その光が突如何かにぶつかったかのように空間に波紋を広げたかと思えば……次の瞬間、その向こうより3人の影が飛び出して来た。

 

 いったい、何が起こったのか。その答えは……すぐに出た。

 

 

「──俺の名は、仮面ライダーBlack!」

 右側より飛び出して来た者……仮面ライダーBlack。

 

 

「──悲しみの王子、仮面ライダーRX・ロボライダー!」

 左側より飛び出して来た者……RX・ロボライダー。

 

 

「──怒りの王子、仮面ライダーRX・バイオライダー!」

 正面より飛び出して来た者……RX・バイオライダー。

 

 

 その姿は、RXが……いや、光太郎が良く知る者たちであった。何せ、己が変身した姿なのだから。

 

 

「──まさか、お前たちは……!」

 

 

 言われずとも、察した。同様に、それは三人ともが理解していたようで……集結したライダーたちは、言葉は無くとも一様に頷くと。

 

 

「──キングストーン・フラッシュ!」

 

 

 全員が互いに背中を合わせる様にして、キングストーン・フラッシュを放った。

 

 

 ──その時、不思議な事が起こった。

 

 

 なんと、キングストーンの光を浴びた肉片たちが……ふわりと光を帯びたかと思えば……次の瞬間にはもう、爆散する前の、元の姿に戻っていた。辺りに散らばっていた肉片は、一つもなくなっていた。

 

 

「…………!!!???」

 

 

 これには……再生しながら様子を見ていた黒死牟も困惑に目を瞬かせた。六つある目が全て瞬きする様は正直気色悪かったが、まあそれはいい。

 

 

「──な、なにぃぃいいいいいい!!!????」

 

 

 しかし、誰よりも当の無惨が一番驚いた事だろう。何せ、不思議な事が起こって逃走をいきなり完全に妨害されたのだ。

 

 それも、ただ妨害されたわけではない。自身の身体を1800近くにまで分裂したのを、一瞬にして融合して元の状態にされたのだ。

 

 

 こんなの、かつて己を殺し掛けたあの男とて出来ないことだった。

 

 

 なので、思わず声を張り上げ、驚愕に目を見開くのも無理はない……実際、その顔はかつてない程に焦っているのが傍目にも分かった。

 

 本当に、焦っている。顔中から冷や汗を流し、今にも目玉が飛び出そうなぐらいに見開かれている……のを、RXたちは見逃さなかった。

 

 

「──待て、ゴルゴムめ! お前たちゴルゴムの野望は、俺たちが許さん!」

「待て! 待つのだ! 何故増えた!? どうして増えたのだ!?」

 

 

 四人の仮面ライダーが、無惨へと迫る。これには生涯一ビビった無惨は、黒死牟に援護を指示することすら忘れて本気で駆け出す。

 

 その動きは、鬼である事を差し引いても速い。

 

 身体中から飛び出した触手を振り回し、猿のように木から木へと、あるいは獣のように地を蹴って、全速力で逃げ出している……が、しかし。

 

 

「来い、ロードセクター!」

 

 

 Blackのキングストーンが虚空に輝きを示せば、その向こうからBlackの相棒であろうロードセクターが姿を見せる。

 

 ロードセクターは、オンロードバイク型文明破壊用マシン。悪路の走行性能は非常に低いが、その速度は時速800kmにも達する。

 

 

「来い、アクロバッター!」

 

 

 RX(光太郎)の声に呼応して駆け付けるアクロバッター。素早く乗り込んでアクセルを捻れば、あっという間に加速を終えて無惨へと迫る。

 

 

「来い、ロボイザー!」

 

 

 ロボライダーの呼び声が響けば、何処からともなく姿を見せるロボライダー専用バイク。

 

 乗り込むロボライダーに見合う超剛性のボディが、ごうといななき、レーザービームキャノンの銃口が無惨へと向けられる。

 

 

「来い、マックジャバー!」

 

 

 バイオライダーのその言葉と共に姿を見せたのは、巨大なゲルの塊。

 

 それがライダーの前に来たかと思えば、形を変えて……バイオライダー専用のバイクへと形を変えた。

 

 

 ──合計、4つのライダーバイクへと乗り込んだ四人のライダーが、無惨へと迫る。その様は異様という他なく、ぶおおん、とエンジンの爆音が、夜の闇に響く。

 

 

 ……最初に攻撃したのは、ロボライダーが操縦するロボイザーの、レーザービームキャノンであった。

 

 

 ロボライダーから供給したエネルギーと、ロボイザーが自ら生み出したエネルギーを混ぜ合わせて生み出されたハイブリットエネルギーが形成する、圧倒的な超パワー。

 

 ボルティックシューターなど足元にも及ばない超高威力のビームキャノンが、無惨の……脇腹を掠め、傍の木々を10本ほど貫通して辺りを明るく照らす。

 

 

 次に飛び出したのは、バイオライダーが操縦するマックジャバー。

 

 

 バイオライダーごとゲル化したマックジャバーが、木の上へと逃走しようとした無惨へと迫る。

 

 気づいた無惨が振り返りながら反撃をするも、ゲル化したその身体には効果が薄く、突進技であるダッシュアタックを受けて地上へと叩き落される。

 

 

 その次に飛び出したのは、Blackが操縦するロードセクターだ。

 

 

 ロードセクターは他のバイクよりも悪路の走行が苦手ではあるが、走れないわけではない。

 

 瞬く間に時速800kmへと達したことで自動的にせり出したシールドを纏い、無惨へと体当たり(別名・スパークリングアタック)する。

 

 さすがの無惨も、200kgにも達する金属の塊を、時速800kmで叩き付けられれば肉体が粉々になる。

 

 そこへ、「──ダブルバーナーアタック!」駄目押しとばかりにプラズマジェットを吹き付けられれば、足を止めざるを得なかった。

 

 

「──くらえ! RXキック!」

 

 

 そこに──繰り出される、RXの必殺キック。

 

 足を止められた所で放たれたソレを、無惨は避けることが出来なかった。まともに直撃した無惨の身体は四方へと飛び散り、細かい肉片は余波によって蒸発し、跡形もなくなってしまった……と。

 

 

「──逃がさん! キングストーン・フラッシュ!」

 

 

 どさくさに紛れ、そのまま逃げようとした無惨へと放たれるキングストーンの輝き。それによって元の姿(ただし、蒸発した分だけ肉体が損傷している)へとなった無惨へ……再び放たれる攻撃の数々。

 

 

 いったい、無惨が何をしたというのか。

 

 

 まあ、それだけの事をしたのだけれども……その様は、ライオンにリンチにされる野兎のようであり。「ひぃ、ひぃいいいい!!!」必死の形相で逃げ続ける無惨へと、ライダーたちの攻撃は続けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……。

 

 ……。

 

 …………だが、しかし。それでも、さすがは鬼無辻無惨というやつなのだろう。

 

 

 幾度に渡って肉片へと分散し、その度に元に戻されてライダーたちに削り取られたかはさておき……無惨は、ライダーたちから逃げ切った。

 

 逃げる事が出来た理由は、単に運が無惨に傾いたからだった。

 

 有り体にいえば、おおよそ78回目となる肉片分散の際、ちょうどそこが……人里の近くだったおかげであった。

 

 つまり、一部とはいえ無惨の肉片が人里へと向かわないようライダーたちが監視と警戒に移った事で無惨への攻撃が疎かになり、結果的に無惨は逃げ切った……というわけである。

 

 

 もちろん、無惨一人で逃げ切るのは不可能であった。

 

 

 たまたま……辛うじて、ぎりぎりのところで。ようやく追いついた黒死牟が間に入り、自らを盾にしていなければ……無惨はRXたちによって、完全に息の根を止められていたことだろう。

 

 加えて、その黒死牟なのだが……いったい何があったのか、気迫が凄まじかった。

 

 それまでも一刀ごとに殺意が込められていたが、この時の黒死牟はそれの比ではなかった。

 

 まるで、己の全てを……これまでの生涯全てを掛けてRXを殺す、ただそれだけの為にと錯覚させるぐらいの気迫であったのだ。

 

 

 その理由は、結局RXたちには分からなかった。

 

 

 少なくとも、駆け付けた当初は……気迫こそあったが、そこまでではなかった。

 

 しかし、「ここは俺に任せ、やつを追え!」バイオライダーがそうRXたちに告げた瞬間……黒死牟の雰囲気が、変わった。

 

 

「この……俺を、片手間に相手にする、だと……」

「──なに?」

「ふざけるな……ふざけるな!」

 

 

 それまで、己の剣技が通じないことへの苛立ちを抑え、表面上は冷静さを保っていた黒死牟だが。

 

 

「どうして、お前のようなやつがいる! 縁壱に続き、どうしてお前のようなやつがいる! ふざけるな! ふざけるな! ふざけるな!」

「何だ!? 急にどうした!?」

「うるさい! 煩い煩い煩い煩い! 何故だ!? どうしてお前たちは俺の前に現れる!? どうして俺を放っておかない! お前の、その笑みが俺は大嫌いだ!」

「な、なんだ、急に……」

「どうしてお前たちだけなのだ。縁壱も、お前も、どうして俺は愛されない、天に愛されないのだ──許せん! お前は──お前たちだけは、絶対に──っ!!!」

 

 

 何が逆鱗に触れたのかはさておき、それからの黒死牟の動きは、正しく鬼神が如き荒々しさであった。

 

 

 それまでの黒死牟の剣技は、長き年月を掛けて積み重ねた熟練の技であった。それは正しく『月』を思わせる静けさを伴い、ともすれば安らぎすら覚えかねないほどの、穏やかな刃であった。

 

 

 だが、鬼神が如き怒りを露わにしてからの無惨の攻撃は、『月』とは到底言い表せられない代物であった。

 

 

 例えるなら、それは『日』だ。けれども、完全な『日』ではない。日に少しでも近づこうと足掻く『人の技』であり、その一刀は堅剛ながらも……どこまでも泥臭さを感じさせる代物であった。

 

 

 ……黒死牟の過去に、何があったのか。それは、直接戦ったRXたちにだって分からない事だ。

 

 

 しかし、分かっている事はある。それは、黒死牟が『鬼』であることを差し引いても、何処か高潔で誇り高い心を持っているという点であった。

 

 それは、言い換えれば潔癖であった。何処までも、純粋な部分があった。

 

 ──極悪人なのは、確かだ。所業は、紛れもなく悪人である。

 

 しかし、打ち合うたび、その純粋さが伝わってくるような気がして……気付けば、その時リボルケインで打ち合っていたRXは。

 

 

「──憐れな。なんと労しく、悲しいやつなんだ」

 

 

 つい……そんな事を呟いてしまった、その瞬間。

 

 

「──あ、ああ、ああああああああああ!!!!!!」

 

 

 その瞳から……六つある瞳の全てから血の涙と、血飛沫が混じる唾を、雄叫びを共に吐き出しながら……黒死牟の刃は、ますます鋭さを増していった。

 

 

 そのせいで、RXたちは無惨を……いや、それだけではない。

 

 

 おそらく、地上に出たその時からあらかじめ呼び寄せていたのだろう。もはや言葉を失くした黒死牟の他に、『下弦の鬼』が3名と、下っ端も下っ端な鬼が数十名ほど集結し始めていたのだ。

 

 

 それは、無惨が現時点で用意出来る全ての戦力……文字通りの肉盾として用いたうえでの、決死の大脱出であった。

 

 

 当然、無惨を除けば最強である黒死牟すら相手にならないというのに、それ以下の鬼が加勢したところで結果は変わらない。傍目から見れば、ライダーに蹴散らされる下っ端怪人である。

 

 しかも、このタイミングで到着してしまった新たな存在。偶然にも時間稼ぎには最適に近い能力を持つ者の登場が、無惨の逃亡に一役買った。

 

 

 ──その存在の名は、半天狗。

 

 

 正体は、『上弦の肆(よん)』の位を与えられた上弦の鬼であり、その姿は、額に大きなコブと二本の角を生やした、老人の姿をした鬼であった。

 

 

 ……さて、だ。

 

 

 この鬼の何が最適なのかといえば、この鬼が持つ能力。それすなわち、自らを分裂させて個別に戦わせるという特殊な能力を有していたのだ。

 

 

 その能力が発動する条件は、己の感情が高ぶった時。

 

 

 『喜怒哀楽』の、それぞれ一字が刻印された分身体(それぞれに姿形が異なる)を生み出し、RXたちに挑んできたのである。

 

 もちろん……RXたちは撃退した。だが、分身体であるこの鬼たちは……不思議なことに、死ななかったのである。

 

 RXキックで粉々になろうが、バイオブレードで切られようが、ボルティックシューターで撃ち抜かれようが……気付けば、復活して躍りかかって来るのである。

 

 

 これには、RXたちも困惑した。何故なら、この世に死なない存在などいないからだ。

 

 

 RXたちとて、死ぬ。人々の心に光がある限り蘇るとはいえ、その存在は永遠ではない。だが、半天狗たちは……明らかに、RX以上の不死性を露わにしたのだ。

 

 

「──やつを倒した時、その視線が0.1秒どこかへ向けられる……?」

 

 

 おかげで……RXたちは。

 

 

「──そうか! そこに、こいつらの本体がいるのだな!」

 

 

 無惨に、逃げる時間を与えてしまった。

 

 

「──マクロアイ! そうか、そこにいるのだな! 見えたぞ、お前の本体を!」

 

 

 半天狗の本体は、野鼠程度の小さい身体をしている。加えて、その動きは俊敏で、おそらくは『柱』であっても見失えば見つけるのは困難であっただろう。

 

 だが……RXのマクロアイの前では、その隠密性も無駄に終わった。

 

 

 

 

 ……。

 

 ……。

 

 …………ちなみに、そうやって戦う上弦の鬼たちを他所に。下弦の鬼が束になって挑んだところで、RXたちに敵うわけもなく、人知れず倒されて行った。

 

 ある者はRXチョップで両断され、ある者はボルティックシューターで蜂の巣にされ、ある者はバイオブレードで首を落とされ、ある者はバイタルチャージからのキックでやられ……そのせいで、だ。

 

 

 不運かつ口惜しい話だが、色々な要因が重なってしまったのだ。

 

 

 時間にすれば、全てはわずか2分にも満たない時間。だが、たった2分とはいえ、逃げるには十分過ぎる時間であって。気づいた時、RXたちの前から無惨と黒死牟の両名は消えていて。

 

 

 正しく、天は無惨に味方した……というやつだろう。

 

 

 その天が味方した存在が、よりにもよって、その天から何よりも忌み嫌われる存在であるというのは……もはや、皮肉を通り越したナニカだろうか。

 

 

 ……やるせない話だが、致し方ない結果となってしまった。

 

 

 将来的な被害者の数だけを考えれば、人里の人間数十名を犠牲にしたうえで無惨を倒すべきだったのだろう。だが、RXたちは……いや、光太郎は、それを選べなかった。

 

 

 後々の事を考えた広い視点で考えれば、それが正しいことなのは分かる。

 

 だが、それを選べば最後……己はきっと、大切な何かを失ってしまう。

 

 

 だから、光太郎は無惨の追跡を諦めた。大義を成す為に、日常を送る人々を犠牲にして成すのであれば……それは、己をここまで導いてくれた人たち全てへの裏切りだと思ったからだった。

 

 

 ──ひ、ひぃぃぃぃ!!!??? 

 

 

 リボルクラッシュを受けて自爆しようとしている半天狗の断末魔を背中に受けながら……RXたちは、未来に待ち構えているであろう、無惨との決着を想い……決意するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……。

 

 ……。

 

 …………夜が、明ける。

 

 

 それは、これまで幾度となく繰り返されてきた日常である。冷え切った夜の風が、日の光を浴びて温かくなってゆく。

 

 合わせて、虫たちがざわざわと活動を始める。いや、虫たちだけではない。鳥や獣もまた同様であり、静まり返っていた自然が、徐々に活発になり始めていた。

 

 

 ……その自然の、一角。とある山の、鱗滝たちが住まう家にて……ばん、と玄関を飛び出して外に出てきた者がいた。

 

 

 その者は……たいそう美しい娘であった。しかし、たいそう変な有様でもあった。

 

 

 というのも、だ。まず、恰好はそう珍しいものではない。しかし、女が着るには些か男らしいというか……まあ、有り体にいえば男物の着物を身に纏っている。

 

 体格は、一般的に見ればかなり大柄である。しかし、男のように大きく太いわけではない。あくまで、魅力的なふくよかさを残したまま……という意味合いが強い。

 

 その腰には、刀が提げられている。銃刀法が制定されてから、幾久しく。町中を歩けば、間違いなく警官が飛んできて捕まえるところだが……幸いにも、ここは山の中。捕まる心配は、今のところはない。

 

 

 つまり、結論を述べれば、だ。

 

 

 男勝りな恰好ではなく、髪を結って化粧をし、花柄の着物を見に纏って女らしく、しゃなりしゃなりと振る舞えば……男性たちが放ってはおかないであろう、そんな少女であった。

 

 さて、その少女だが、いったい何を探しているのか。忙しなく、それでいて焦った様子で辺りを見回し……深々とため息を零した。

 

 

 その肩は、遠目からでも分かるぐらいにはっきりと落ちていた。

 

 

 よほど、重大なナニカだったのだろう。気落ちしているのが誰にでも分かる様子で、「──どうした、騒々しい」すぐ後ろにまで来ていた、天狗の面を被った老年の男にも気付けないぐらいであった。

 

 

「……鱗滝さん。あの人……太郎さん、何時の間に出て行っちゃったんですか?」

「さあ、知らんな。大方、ワシらが寝ているうちにこっそり出ていったのだろう」

「どうして? 昨日は、あんなに楽しく……」

「……カナエ。あの男には、あの男なりの事情があった。それをワシらが一方的に詮索してよいものではないよ」

「分かって……おります」

「さあ、まだ早い。この後、君は自分の育手の下へ挨拶に戻るのだろう? それまで、もう少し横になっていなさい」

「はい、ありがとうございます」

 

 

 鱗滝と呼ばれた天狗の男は、諭すように少女の……カナエの肩を叩いた。カナエも分かっているのか、その手を振り払うようなことはせず……促されるがまま、黙って踵をひるがえす。

 

 

 けれども、納得は出来ていないのだろう。

 

 

 途中で、何度か足を止めて振り返るが……その度に、鱗滝から背中を押される。結局、振り返れたのは4度が限界であり、家の中に戻れば、もう……カナエに出来ることなど何もなくて。

 

 

「──ワシは魚を穫ってくる。ここらは、この時間が一番釣れやすい」

「あ、でしたら、私も……」

「まだ、寝ていなさい。年を取ると、無駄に朝が早くなってしまうだけだから……さあ」

 

 

 そう、再三に渡って促されれば……強引に動くことも叶わず。あっという間に布団の中へと戻されたカナエは、妹のしのぶの体温に目を細め……そのまま、寝息を立て始めるのであった。

 

 

 

 ……。

 

 ……。

 

 …………それを、家の外から『臭い』で嗅ぎ取っていた鱗滝は、軽く息を吐いた。

 

 

 次いで、魚を獲るために、物置に仕舞ってある釣竿と桶を取りに行こうと足を向けた……その、直後。

 

 

「…………」

 

 

 しばし、辺りを見回した鱗滝は……無言のままに、誰もいない森の奥へと頭を下げた。そして、物置へと再び歩き始めた……その時。

 

 

 ──ぶおん、と。

 

 

 鱗滝の耳に届いたのは、聞き慣れぬ異音で。

 

 そちらへと振り返った鱗滝が目にしたのは……遠く、遠く、離れてゆく……見たこともないナニカに乗って離れて行く、見覚えのある男の背中であった。

 

 

「…………」

 

 

 それを確認した鱗滝は……黙ったまま、再び……その背中へ、頭を下げるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……。

 

 ……。

 

 …………一方、その頃。

 

 

 そこは、とある闇の奥。日の光がほとんど入らない、鬱蒼と生い茂る山奥の……そのまた奥にある、小さな洞窟の中で。

 

 

「──零余子(むかご)、どうだ、今の私はちゃんと人間の女に見えるか?」

「は、はい、無惨様……いえ、無、無子(むこ)様。しっかりと、美しい女の姿になっております」

 

「よし、化粧はどうだ? ちゃんと、女に見えるか?」

「は、はい、無子様。濃すぎず薄すぎず、世の男たちが放っておかない、美しい出で立ちだと思います」

 

「よし、よし、ならば……声はどうだ? ちゃんと女の声になっているな?」

「は、はい、無子様。軽やかで、聞く者に安らぎを与える穏やかな声色になっております」

 

「よし、よし、よし……どうかしら、口調もこんな感じでよろしくて?」

「は、はい、無子様。お転婆でありながら淑女らしく、誰が見ても今の貴方様は立派な女でございます」

 

「──よし。ならば、バレないな!? 私の正体が、やつにバレることはないな!?」

「は、はい、無子様。けして見つかるはずがございません。わたくしですら、貴方様の元の姿が分からぬぐらいでありまして……」

 

 

 黒い蝶をあしらった豪奢な着物を身に纏う女と、白髪で角を生やした異形の女が、なにやらごそごそと練習を重ねる、その傍で。

 

 

「……縁壱。俺は、俺は、俺は……お前に……お前になりたくて……お前に……お前に……」

 

 

 呆然と……六つある目玉で虚空を見つめながら、膝を抱えてぶつぶつと呟く異形の者の姿と。

 

 

「……なぁ、これはぁ、どういうことだぁ? なんで無惨様は、女の恰好をしているんだぁ?」

 

 

 顔や身体に斑模様の痣を浮かべ、まるでひし形を二つ縦に並べたかのような異様な体格の鬼。『上弦の肆』の兄にあたる妓夫太郎(ぎゅうたろう)と。

 

 

「分かんないよ、お兄ちゃん。でも、女になった無惨様も素敵ね……とっても綺麗よ」

 

 

 無子と姿そのものを改めた無惨に引かず劣らずの美貌。妖艶という言葉がこれ以上ないぐらいに似合っている、銀白色の長髪を靡かせる花魁姿の妹……堕姫(だき)

 

 

 

 

 

 

 

 ……彼ら彼女らの姿を見る者は、彼ら彼女らを除けば、この場にはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 






無惨「寿命だ……やつが死ぬまで潜んでいれば、あるいは……」



――その時、不思議なことが起こった




無惨「――あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」
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