鏡に映っていたのは、“私”ではなかった。
 さらさらの金髪に、真っ白な肌。綺麗な瞳は『彼』と同じ翡翠色をしている。

 “月満ちるときに生を受ける金銀の少女よ。
 髪は心を。光照らせば黄金に、闇呑まれれば白銀に染まる。
 瞳は死を。生に授かれば翡翠に、死に亡くなれば深紅に染まる。
 気を付けよ、光と闇が交じる時、少女は過ちを犯す。
 して少女は、生と死を転ずる者となるであろう。”

 これは『ハリー・ポッター』の世界で生きる、一人の少女の物語。





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思い出と“私”の日記
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