コンプレックスを抱えたオリ主です。



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始まり

ある少年がいた。

彼は周りをよく見ており、自分にも異能が宿っていることに気がついていた。しかもそれが異常だということも。

この異能が存在し始めたのが彼が産まれる前、中国の軽慶市で産まれた発行する赤児が産まれたというニュースからだった。

これ以降各地でこの超常は発見されてきた。

その後の世界で個性黎明期と呼ばれる時代に彼は生まれたのである。

彼はとてつもなく聡明であった。

この能力が異常であるとわかった時、誰にも話さなかった。もちろん親にも兄弟にも。世界全体が異能持ちに対して風当たりが強いのだ。

しかしそれと同時にこうも思った。

 

『なぜ俺がこんな窮屈な生き方をしなければならないのだろうか。』

 

親には産んでくれた感謝もあると同時に、この俺の自己を否定されなければならないとも感じていたのである。

 

この時彼は5歳であった。

その後幼稚園、小学校、中学校と上がると異能を持った彼らに対していじめが起きたのだ。

幸い彼は異能を持っていることをおおっぴらにしていなかったので対象にはならなかったが、異形型の異能持ちはいじめの的となったのである。

「やーい!化け物!」

「気持ち悪いから近寄んなよ。」

「怪物が。一丁前に服着んじゃねえよ!」

などと出るわ出るわ罵倒の数々。

どちらが本当の化け物なのか分からなくなるような言葉。彼はいじめられている彼らを庇うことはしなかった。なぜなら自分も同じようになるのではという恐怖感で打ち明けられなかった。知らず知らずのうちに心の内に怒りと怨念、殺意などといった様などす黒い闇のような負の感情を溜め込んでいったのである。

なぜ罪もない彼らや俺たち異能持ちが窮屈な思いをしなければならないのだろう、と。

高校1年になるとその思いはエスカレートしていった。

陰湿になるいじめ。親の異能持ちに否定的な考え方。

その数々の記憶が彼の心を支配していった。

 

高校2年になる時、彼はついに行動を起こしたのである。まずかねてより研鑽してきた異能の行使である。

彼の能力、人形遣い(ドールマスター)

これは人形を自分で作成し、生きたように操作出来る能力である。前までぎこちなくしか動かせないものだったが、十数年の研鑽を経て本物の人間のような動きにすることができるようになったのである。

彼は異能とそういった環境からか、人形偏愛症(ピグマリオンコンプレックス)を患っていた。

等身大の家族の人形、自分の美しいと思った男性、女性。写真や記憶を元に一心不乱に等身大の人形を作り始めたのである。作っていくうちにやはり素材が足りなくなってきたため、前々から試そうと思っていた人から人形を作るという行為を彼は試そうと思い始めた。

しかし殺人は足がつく。そうか自殺志願者を使えばいい。そう結論をつけ思い立ったが吉日、即行動した。

自殺志願者を見つけるのは比較的簡単だった。

異形型の異能を持っているやつを軽く言葉でそそのかせばいい。しかも行方不明者として扱ってくれる。

幸いクラスの奴らとは親しくなかった。

だから疑われることは無い。

1人やれば今度は違う学校または組織で異形型の奴らをそそのかせばその気になって自殺してくれる。

 

高校3年になると自分の体を人形に変えようと思い始めた。自分も人形になって永遠の美を手に入れたいと思うようになり、人形偏愛症を更にこじらせていったのである。

これは簡単に成功し、しかも何故か元の体に戻すことができたのである。この能力を利用し目を盗んでは人形になり、また人間に戻るということを繰り返していた。

 

自分を否定してくる奴ら(家族)から金を巻き上げて大学まで行き、様々なことを自分に取り入れていけばこんな窮屈な世界に復讐ができる。

高校を卒業し、国立大学へ進学と同時に家を出る。

そこで薬学を専攻しその合間に犯罪心理学、行動心理学など様々なことを学んだ。大学生活と部活、バイトの経験から学んだ人心掌握術。上手く相手の心に入り込んで相手を操るのは気持ちがよかった。

そこから公務員試験を受け、警察に入ったと同時に完全に家族との縁を切った。

そこで異能が生まれ、混乱している警察という組織の弱い所を徹底的に調べた。それを後に起こす事件に使おうと思ったのである。

もしかしなくとも、彼はサイコパスなのかもしれない。

警察に入って2年目になる頃には毒の元となる植物を栽培し、人形の元となる死体を集め人形にすることを人知れずに自然とやることができるようになっていた。

警察に入って6年目、警察の弱点を調べ終わった彼は事を起こし始めた。

 

 

 

 

 

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全国ニュースにこのようなニュースがたびたび流れた。

 

行方不明だった○○さんが福井県で目撃され、呼びかけたと同時に忽然と姿を消したとのことです。

○○さんは………。

 

 

 

長野県で通り魔事件が起こりました。

目撃者の情報によると、いきなり包丁のような刃物で刺し逃亡したとのことです。被害者の会社員の○○さんは死亡。情報によると………。

 

 

 

青森県で男性の遺体が発見されました。

発見者によると遺体は昼頃外から帰宅する途中に見つけたとのことです。身元はまだ分からず、スーツを着た30代位の男性であることしか分からないと警察関係者への取材により分かりました。………。

 

 

 

速報です。先日見つかった男性の遺体が突然暴れだしました。警察が先日確認した時点では完全に心臓は止まっており、医学的な観点から見ても死亡しているのは明らかであったそうです。

なぜこのようなことが起こったのか調べると同時にこの遺体の身元を確認を急いでいます。

………。

 

 

 

 

 

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