ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
◆前話
一般北方蛮族戦士「りゅ、竜が出たぞぉおおお!!」
女神官「……こういうことをやれそうな冒険者に心当たりが……」
半竜娘「到着ッ! そして上陸じゃッ!!」
妖精弓手「やっぱりあの娘だったかぁ……」
果たして半竜娘ちゃんのダイナミックエントリーは吉と出るのか、凶と出るのか?!
はいどーも!
前回は海流そのものと化した半竜娘ちゃん(水精霊合体済み)の背に乗って超特急で交易部隊がお届けされたところまででしたね。
すわ、天災か、襲撃か、と勘違いされて、港では警鐘を鳴らされまくりーの、戦士が集まりーの、民は逃げーので大混乱となりました。
残念でもなく当然の仕儀。
では少しその時の様子や、彼女たちが着いてからの様子を、ダイジェストでご覧いただきましょう。
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1.とある夜警の戦士の場合
「うおおおお!
若い夜警の戦士が叫ぶ。
宴会の時に夜警とは貧乏くじかと思ったが、この大一番なら文句はない。
つい先ほど、いきなり海岸にニシンやタラの群れや、果てはクジラまでもが何かに追い立てられるようにして押し寄せてきたのには驚いた。
その次は、干潮でもないのに、潮が引いていった。
すわ災害の予兆かと慌てる商人や水夫らが暴徒化しないように目を光らせつつ備えていれば、確かに災厄はやって来た。
遠くに見えるのは、海面から伸びた竜の首。
あるいはシーサーペント?
それとも昼に討伐されたワーム*1の生き残りか。
いや。
竜災だ。
そうだ、伝説の竜に違いない。
きっとそうだ。
俺も手柄を立てるのだ、今日の
かがり火を盛大に燃やし、異常を知らせる。
狂ったように警鐘を鳴らす。
夜警として詰めていた
槍をひっつかんで、急いでそこから駆け下り、海岸にやってくるであろう竜を待ち構える。
櫓から見えていた範囲では、周囲と色の違う澄んだ海水が、長く尾を引きながら、沖からこちらへとやってきていたように見えた。
星明りを反射して、あの竜の進んだ後だけが、まるで銀を流した川のように見えたのだ。
竜が近づいてくる。
その鎌首も、銀の砂子を水に溶かしたみたいに輝いている。
水そのものが生きているかのようだ。
その後ろ、流れる背の上には、何か大きな、ひしゃげてささくれ立った黒い
あの竜の戦利品か何かだろうか。
だが思ったよりも竜の到着に時間がかかっている。
もっとすぐにくるものだと思っていたが。
そして、見えていた竜の首が、どんどん、どんどんと大きくなる。
──── 思ったよりも遠くにいた、のか………?
まるで海そのものが壁となって押し寄せてくるかのような錯覚を覚える。
波が持ち上がる。
その先頭で、竜が鎌首をもたげている。
ようやく全体が見えてきた。
竜の首のその高さだけで、港で一番大きな船のマストの高さを優に超えているだろう。
それでもまだ竜はかなり沖合に居る。
どんどん、どんどんと、姿かたちが大きくなる。
まだまだ近づいてくる。
──── で、デカすぎんだろ………。
きっとこの竜が本気になれば、船も、桟橋も、倉庫も、何もかもが押し流されてしまうのだろう。
いうならばそれは、海の化身。
────
これはもう、人が抗えるものではない。
大波に槍を振ったとて、波そのものを止めることが出来るだろうか?
それはそういう話だった。
だが既に、この夜警の戦士は槍を手に立ち上がってしまっている。
そして、北の戦士がひとたび立ち上がれば、そこには不退転の決意のみがある。
己の矜持にかけて、後退はあり得なかった。
足が震え、喉が干上がる。
だが、それは怯懦ではない。
大一番への昂揚だ! そうに違いない!
だから夜警の戦士は、もう一度同じ言葉を繰り返した。
「んだんだ!
竜との戦いなど、おとぎ話でしか聞いたことがない。
その最先鋒を務めるというのだから、それはもう、至上の名誉と言って差し支えなかった。
いまもう、大波とともにやってきた巨大な精霊竜は、すぐ目の前まで来ている。
鋭気を槍先に込める。
ああ、この槍に、海すら割ける力が宿ったならば、どんなに良かっただろうか。
この世最後の一撃を、人生最高の一撃にするべく、夜警の戦士は足を踏み切ろうとした。
という瞬間に、鏑矢が甲高い音を立てながら飛んできた。
木芽鏃のそれは、霧の山を越えてきた客人の一人、美しい
妖精弓手の鏑矢へと、
「
出足をくじかれたことなど気にせず、夜警の戦士は向こうに駆けた。
おそらくは救援に来てくれただろう妖精弓手を守れる立ち回りをするために。
そしてそのとき、目を疑う光景が生じた。
「GGRROOWW……これは、これは。
港に押し寄せつつあった大波が、超自然的に動きを止めた。
それのみならず、波の先頭にあった竜の大顎が、
蛇の脱皮のようにズレた竜の顔の下から現れたのは、まさしく
夜警の戦士は思わず見惚れてしまったが、それを咎められるものは居ないだろう。
呵々と笑う、波の女神こと、半竜娘(水精霊融合中)。
頭痛をこらえるようにして額に手を当て、天を仰ぐ妖精弓手。
絶句する夜警の戦士を置いて、旧知の
「はあ、もう、何しに来たのよ。戦いに来たわけじゃないのでしょう?」
「それも良いかもしれん」
「はぁ?」
「おっと、
もちろん、冒険に来たのじゃよ。
具体的には、今回は交易の護衛じゃて」
そう言って彼女が示すのは、己の背後に載せてきた、
軽銀商会の交易船、その第一弾だ。
「度肝は抜けたかの?」
片眼をつぶって、お茶目に笑う
その姿は、
<『1.
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ということで、無事……無事? 港に迎えられた半竜娘ちゃん一党ですが、その勢いで海魔討伐の宴になだれ込み、現地の戦士たちとの親交を深めることが出来ました。
この船旅を経て、また、北方の地において異文化と交流したことで、半竜娘ちゃんたち一党も大きく成長しました。
まずは半竜娘ちゃん。
彼女は翌日以降も戦士たちとの交流し、戦士としての立ち回りを学び、己の武を見つめ直しました。
同時に、北方流の斥候の技も学び、他流取り込みによって視点を新たに一皮むけました。
「これを、こうなのじゃ?」
「惜しい、これを、こう、だの」
「なるほど……」
そして、半竜娘ちゃんは、乱戦の中で周囲のものに気を通して活用する術も磨きました。
まあ、一撃するとその掴んでたものは砕けちゃうんですけど。
怪獣が周囲の木やビルや車を手にして攻撃してくるみたいな、あんな感じです。
「これぞ環境利用闘法──── 武技【頂天立地】!!」
「おお、手さ掴んだ船の残骸が気ば纏って、光っでら……!」
また、海上の戦いを通じて呪文抵抗や、治癒への適性を上げ、防御にも意識を裂くようになり、神々からの注目も浴びて幸運に補正が掛かるようになりました。
それだけでなく、その巨体を生かした地元民との交流として、タラの追い込みをやったり、歌を歌って北方の人々と仲良くなったり……。
「Yo-Ho─ 輝け、踊れ、海の銀──♪」
「
「Yo-Ho─ 承知じゃ承知──♪」
ということで蛮族マインドが共通する
半竜娘は、戦士Lv2を新たに獲得した! また、斥候Lv4→5に伸ばした!(両方合わせて経験点消費4500点。成長点9点獲得)
半竜娘は武技【頂天立地】を2段階重ねて習得した! 達人は得物を選ばない! 周囲のものを使って素手攻撃の補正を強化可能になった!
半竜娘は、冒険者技能【呪文抵抗】(初歩)を獲得した! 呪文へ抵抗しやすくなった。
冒険者技能【治癒適性】(初歩)を獲得した! 治療や自己再生時の傷の治りが良くなった。
冒険者技能【堅牢】(初歩)を獲得した! 盾受け時に大成功しやすくなった。
冒険者技能【幸運】(初歩)を獲得した! 因果の流れを引き寄せやすくなった。
一般技能【生産業:漁業】(初歩)、一般技能【芸能:歌唱】(初歩)を獲得した! 漁師歌を歌って魚をたくさん捕ろう!(すべて合計で成長点22点消費)
森人探検家さんですが、彼女はあの船旅を通じて、これまで以上に、神へと真剣に祈ったこともあり、神官としての位階を上げて、高位の奇跡【
船酔いの中での祈りと瞑想、そして、交易路の打通への多大な貢献。
これが森人探検家の信仰心を高め、体調不良の限界を超えた先での悟りを促し、さらには交易神からの寵愛をもたらしたのです。
神とは何かという思索、神官の本分とは、そして赦しとは……そういう哲学を、彼女は荒れた海で叩きつけられるように揺れる船室で、吐瀉物に汚れながら悟ったというわけです。
そして過酷な荒行を越えたおかげか、はたまた神のご加護の賜物か、体調を正常に保つコツを掴んだようでもあります。
「もう、何も怖くない……! 具体的には、帰りの船旅は、きっと大丈夫なはず……!」
森人探検家は、神官(交易神)Lv6→7に職業レベルを伸ばした! 信仰の奥義に踏み込み、高位の奇跡の取得が許されるようになった(経験点消費5000点。成長点10点獲得)
森人探検家は、高位の奇跡【護神】を下賜された! 交易神の守りは、絶対回避の加護をもたらす!
森人探検家は、冒険者技能【免疫強化】を一気に
一般技能【信仰心:交易神】を初歩から習熟に伸ばした! 無言のうちに奇跡を使うことが上手くなった。
一般技能【祈祷】(初歩)、一般技能【瞑想】(初歩)を獲得した! 集中して数時間祈り、または瞑想することで、呪文使用回数を回復させることが出来るようになった。
一般技能【沈着冷静】(初歩)を獲得した! 魂魄・知力系の抵抗判定にボーナス+1。
一般技能【神学】(初歩)、一般技能【赦しの秘跡】(初歩)を獲得した! 神官としての知識を高め、迷える信徒に寄り添う技術を高めた!(すべて合計で成長点25点消費)
TS圃人斥候も、冒険者として最高峰の頂に手をかけるほどに一皮むけました(冒険者レベルが上がったことにより、冒険者技能における伝説級の習熟度が解禁された)。
北方の港町と言えば、交易の拠点。
ここにも圃人のコミュニティはありますが、寒い北の環境では小柄な圃人には、相応の生存術が求められるものです。ほら、小柄な体は熱が逃げやすいですから、ただでさえ悪い燃費が悪化するのです。
「よーぅ、兄弟! 景気はどうだい?」
「おお、
「そうでなければ、飢えて凍えて死ぬかも知れんと言っておったところでな。まあ、そういう時は木の根や岩に齧りついてでも生きるんだがな!」
「なるほどね、まあそれならこっちも顔中の穴という穴から血を吹きだすくらい気張った甲斐があったってなもんだな!」
こんな北の端にも圃人の同胞はいるもので、そのコミュニティからその【生存術】の秘技を教わったのです。
こうした北の同胞たちとの交流により、TS圃人斥候は目端がさらに利くようになり、機先を制する技が研ぎ澄まされました。
また、この地に流れる嗜虐神の信仰の一端に触れたことで、冷酷な拷問官としての技術の初歩と、拷問への耐性も身に着けることができました。
「なるほどねぇーえ、心を沈め、生かさず殺さず……か」
TS圃人斥候は、冒険者技能【機先】を
一般技能【生存術】(初歩)を獲得した! 粗食に耐え、体力の低下を抑える術を覚えた。
一般技能【沈着冷静】(初歩)を獲得した! 魂魄・知力系の抵抗判定にボーナス+1。
一般技能【拷問】(初歩)を獲得した! 拷問の技術と耐性を高めた。(すべて合計で成長点43点消費)
最後に文庫神官ですが、あまりに鮮烈な半竜娘ちゃんの自爆のマナの流れに脳をこれまで以上に焼かれ、その衝撃で純粋魔力を扱う魔術や、天啓の類似魔術についてのコツを掴んだようです。
具体的には、魔術師としての目覚めを迎えたのです。
「ああ、おねえさま……あのとき確かに私にも、マナの
彼女が覚えた中で特に有用な術は、自分で持つ盾に、魔力の盾を重ねる術でしょう。これにより、彼女の守りはさらに鉄壁になり、盾役としての頼もしさが増しました。
他にも、つばぜり合いからマナで作った第三の手による奇襲したり、解錠の応用による敵の鎧の部分的な武装解除、隠し札の装甲無視必殺のマジックミサイルなんかもできるようになったり。
あとは【
順調に(?)彼女が敬愛する
文庫神官は、魔術師Lv5まで一気に職業レベルを伸ばした!(経験点消費8000点。成長点16点獲得)
文庫神官は、真言呪文【
真言呪文【
真言呪文【
真言呪文【
真言呪文【
冒険者技能【呪文熟達:汎用呪文】を
冒険者技能【呪文熟達:付与呪文】を一気に
というところで今回はここまで。
次回こそは、海魔
それではまた次回!
◆作中造語について
・海流の精霊たる巨竜:ストレイマンダルオルムル Straumandarormr 海流・精霊・蛇竜の複合語
・波の女神:バールディース Bárudís 波のうねり・女精霊の複合語
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各キャラの成長についてですが、今回は、それぞれのメイン技能もかなり極まってきたおかげで、ようやく弱点を埋めたりとかのサブ的な技能にも、フレーバーも考慮してポイント割けるようになった……という感じの内容になっています。