魔法科高校の姫騎士~Alternative Order~   作:無淵玄白

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あとで加筆すると思いますが、とりあえず書けた部分だけをアップロード。

劇場版……声優さん方の苦労が伝わるわ。


第159話『未完の話』

 

「七草、悪いが原作展開はお断りだ」

 

「いや、久々(?)の開口一番になにを言っているのよ十文字君」

 

戦闘を監視する作業車……昔懐かしのテレビ局御用達の中継車のような巨大な車の中ですら圧迫するかもしれないこの大男のワケわかめな言葉に真由美は半眼になりながら返事をした。

 

しかし、同級生である大男の口舌は止まらない。

 

「お前のことだ。俺との結婚生活をしながら他の男と懇ろになって、そいつとの間の子どもを育てさせられる未来しか見えん。間抜けな托卵男に成り下がりたくないな」

 

「とんでもなくヒドイ未来予測をさせられているんだけど!!」

 

「さしずめ俺はフジ〇ンジでお前はマユ〇ーナというところか……」

 

「それまだ疑惑(?)でしょ!!グレーよ!」

 

「個人的には真っ黒だと思っているが、まさか俺が大沢◯生でお前が喜多◯舞になるとはな……」

 

この巌!監視モニターの映像を見ながら何を言うかと思えば、本当に意味不明なことを言われたが、死徒べゾブラゾフの娘と剣を交わすアーシュラの戦闘に今更ながらの現実逃避でもしたのかと思ってしまうのだった。

 

「あれが死徒べゾブラゾフのクローン体であるアンドレエヴナ……」

「確かにアリサ君の母親であるダリヤさんに瓜二つだな……」

 

とは言うが顔の造形などに差異はある。それが死徒と化したからこその変化なのか、それとも元々そういう変化があったのかは今となっては調べる術がなく定かではない。

 

カルデア及びアルトリアから送られてきたダリヤ女史の画像だけが頼りだが……。

 

「リュドミラ・アンドレエヴナ……」

 

「彼女も戦略級魔法を使えるのよね」

 

「そうらしいな。もっともそれがどれほどの規模で放たれるかすら不透明だが」

 

それが日本の魔法師としての懸念である。言ってはなんだが何故にこの大都会「TOKYO」でこんな危険物がぶつかり合うのか。

 

頭を痛めながらも……。

 

「やはりアーシュラさんは別格ね……」

 

魔法師では絶対に相手すること不可能な力を持った死徒を相手に剣戟で追い詰める様子は凄まじい。

 

リュドミラなる女も、どこからか出したのか歪な形の「槍」なのか、武術の心得がない真由美でも、こんな武器でまともに戦えるのか?と疑問を呈さざるを得ないもので応じていたのだがーーー。

 

「……トドメね」

 

光り輝くマルミアドワーズを心臓の位置に突きこもうとした時に。

 

「乱入!」

「入ってきた方向をトレース!藤丸!転送するぞ!!」

 

2鬼目の「死徒」がアーシュラの戦場に飛んできたのだ。

真由美と克人が見ている映像よりも早く存在を感知していたアーシュラは、マルミアドワーズ(弓)で矢達磨にしたリュドミラを拘束していたアスファルトの路面を「くり抜いた」上でーーー投石弾としてやってきた存在に投げ込んだ。

 

人体を含んだ上にとんでもない重さのコンクリートの塊である。

 

投げ込まれた方も投げられた方も驚いたがーーー。

 

『GYaaaa!!!!』

 

投げ込まれた方……乱入者の死徒が乗ってきた『乗り物』の方は容赦なく『炎』を吐いたのだ。

その炎熱は容赦なくコンクリートの岩塊を溶かし尽くした上で、矢も焼き払われていた。

 

唯一残るは、復元呪詛が掛けられて再生を行っているリュドミラだけだった。

 

「ずいぶん苦労しているじゃないですか。人間(血袋)相手に。 ──無様ですねリュドミラ」

 

炎を吐いた飛竜……おそらくファイアードレイクの亜種であろうそれの背中に乗っている女死徒……これまたダリヤに似た貌をしたものが、呆れるようにリュドミラに言うのだった。

 

「手を出すな!ソフィーヤ!! この赤竜姫騎士を倒し、ダリヤの娘を配下()に治めるのは私だ!!」

 

「アナタの考えなど知りませんよ。アナタの不甲斐なさを見かねてワタシはワタシの意思で戦うだけです」

 

こちら《被害者側》の事情など何一つ考慮しない言葉の応酬。だが、その言葉と名前の応答で理解したこともある。

 

「あんたらアンドレエヴナは『貴族』でもやっているの?」

 

「ーーー流石に少々、口を開きすぎましたね」

 

やり取りからこちらの事情を探ってきた姫騎士に注意を向ける。

 

しかしーーーー。

 

「退きましょう。リュドミラ」

「そうした方が良さそうね」

 

死徒の『子供』2人のいきなりな逃げの算段を聞かされてさせるか、と飛び出そうとしたアーシュラを遮るようにーーーー。

 

「ゴースト!?」

「……ふぅん」

 

光で構成されたヒトガタの戦士とでもいうべきものが眩く輝きながら、周囲から殺到してきた。

 

「姫!」

「アリサをかならず守って!ガレス卿!!」

 

飛び出しそうになったガレスを言葉で抑えつつ。

 

「Present for you!!!」

 

背後を見せて逃走しようとしていたソフィーヤとリュドミラなる死徒に2本の『黄色い短槍』をマルミアドワーズの弓で打ち出した。

 

弓道で言うところの連射であり継矢(つぎや)によって、重なったソフィーヤとリュドミラの体を二回通した2本の短槍。

 

その槍を自らの手に「戻して」から封印。向き直るように、ヒカリの戦士たちに剣を向けるのであった。

 

「さぁて!彷徨海の魔術師の光を消し去ってくれるわ!!」

 

快活に笑いながら戦いを始めるのであったーーー。

 

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