俺の屍を越えてゆけの世界と鬼滅の刃の世界が繋がっていたらって話。

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日ノ本一族列伝

 昔々の話である。京の都は壊滅した。地震雷火事親父、野党に病、仕舞いには鬼まで蔓延る人外魔境と成り果てた。この厄災もたらした大妖の名は「酒呑童子」。

時の帝はこの鬼を成敗するために日本中から武士をかき集めて討伐隊を何度も送るもことごとく敗走続き、日本もついにおしまいかと誰もがうなだれてたその時、とんでもない武家一族が現れたそうな。なんでも恐ろしい早さで並み居る鬼をバッサバッサと切り倒し、都の周りで縄張り貼ってた大将首まで上げ始めたのだ。その家の名は「日ノ本一族」。なんでも、不気味な噂が絶えない一族でどんなに健康な当主でも2年と待たずに死んでしまう。他にも半年程に一度赤子が生まれたと噂が立った次の月にはその赤子が2本の足で立って闘いに出かけているのだ。やれ呪われた家だなんだと囁かれながらも実績を上げ続ける日ノ本家を中心に京の都は活気を取り戻していった。

そうして、日ノ本家が名を挙げ始めてから20年目の冬、11代目当主「日ノ本 紅香」率いる「鬼ヶ島殴り込み隊」がついに酒呑童子の首を討ち永きに渡る争乱を収めた。

その後、一族は帝から報酬を受け取ると一族全員日本各地に散り散りになりなんの噂も聞かなくなった。首魁を失った鬼どもは自然と数を減らし、次第にお伽話にしか顔を出さなくなったとさ。

めでたしめでたし。

 

 

時は流れて大正時代、日本の夜明けが訪れて海の向こうからあらゆるものが流れ着く激動の時代。活気付く人々の影で蠢く悪鬼がいた。彼らは夜に紛れて人を食い、血を分け仲間を増やしていた。それに対抗するは鬼殺隊、鬼の噂が立つ場所にどこからともなく現れて時代錯誤な刀で鬼を殺してまわる。おまけに政府の非公認。

人知れず民を守る彼らは、小宵も死地に赴いていた。

 

炎柱 煉獄安寿郎の命の灯火は少しずつしかし確実に小さくなっていた、機関車を取り込み乗客を喰らう下弦の鬼を後輩の力を借りて討伐したのも束の間、戦いに疲弊した鬼殺隊に追い討ちをかけるように現れたのは上弦の参。動けなくなった後輩を背後に戦う炎柱の苛烈な攻撃も致命傷には至らず、逆に鬼の攻撃で負傷し劣勢である。

片腕さえも失いもはやこれまでと誰もが思ったその時、1人の女武士が鬼の眼前に降り立つ。月も傾く夜明け前の暗さにあってなお輝く赤い髪を腰まで伸ばし、体中から溢れ出す太陽の神気はその場にいた全員を思わず俯かせるに十分の迫力が漲っていた。上弦の参、炎柱、次いで後ろに蹲っている鬼殺隊の坊主を順に見回したのち彼女は朗々と名乗りを上げた。

「やあやあ、久しく皆の衆!地上に関わらぬように昼子様に頼まれてから1000年、ようやく顔を出せたねぃ。あたしは紅香さ。又の名を、日ノ本一族11代目当主 日ノ本 卍丸さね、冥土の土産に覚えとけ!」

 

かつて数多の鬼を斬り、七つの髪を断ち、酒呑童子を打ち滅ぼした伝説の武士、「日ノ本 卍丸」堂々の参上である。




オリ当主:名前は「天外魔境」の主人公卍丸からとりました。設定として昼子様と10代目当主の娘であり、半分以上神の血が混ざっており寿命はとんでもなく長い。酒呑を生み出したことを深く反省した天界は酒呑討伐ののちに卍丸を氏神として天界に迎え入れて地上との関係を断つ。しかしいつまで経っても鬼が全滅することがなかったため今回仕方なく降臨なされた次第。

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