夜明けの為の物語

作者：蛍石/ラディッシュ

　「皆で綺麗な日食を見てみたい！」

　始まりはそんな小さな願い事から。魔道士の卵であるアミティは、それを叶える為に、自分の身の丈を超えた難題に挑む。
　協力するのは何時もぼんやりしているシグと、嫌味なところもあるけど頭の良いクルーク。
　三人の挑戦は果たして実るかどうか？　揃いも揃って顔色を苦くする中でも日食の日は近づいてくる。すると、三人に何やらおかしな事が起こり始めて───。

　これは、置き去りにしていたものと出会う話。
　加えて、忘れていたものを思い出す物語だ。