思いつきのネタ。
幽波紋をダンまちにぶち込んだだけ。

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【ジョヴァンニ・ジョンソン】
所属:【???・ファミリア】
種族:ヒューマン
職業:冒険者
武器:弓

ステイタス Lv2
力:E437
耐久:E412
器用:E422
敏捷:E425
魔力:C648
対異常:I
スキル
星の白金(スタープラチナ)
破壊力:A スピード:A 射程距離:C 持続力:A 精密動作性:A 成長性:A
能力は超視力、凄まじいパワー、スピードと精密な動き。


流星の白金

 

 

 

ジョヴァンニは心底苛立っていた。

法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)】とかいう『幽波紋(スタンド)』は厄介極まりない。

とにかく射程が長過ぎる。迷宮じみたダイダロス通りにおいて射程距離が長いというのは果てしなく面倒だ。

紐が繋がっている先に本体がいるというのはわかっている。しかしスタンドの基本特性として、(ヴィジョン)は幽波紋以外の物体をすり抜けることができる。

長い射程+どこから来るかわからない攻撃。

すなわち面倒。『嗚呼神よ!(オーマイゴッド)』、だ。

しかしわかったことも少なからずある。

ハイエロファント・グリーンの破壊力は大して大きくない。『Lv2』のジョヴァンニに対して、帯状に伸ばした身体による攻撃は軽傷を負わせるに留まる程度の威力だった。

かつて追い詰めながらも逃走を許してしまった【キラークイーン】や、辛勝を収めた【ソフト・マシーン】のような連中よりは少なくとも威力が低い。

だが傷が浅いというわけでもない。

太腿や首といった血管の多く通る位置をバカみたいな数の触手で攻撃されれば、いずれは失血で戦えなくなるだろうというのは冒険者ならどんなバカでも一瞬で理解できる。

迷宮に潜るだけでも大した面倒だというのに、街でのんびり歩いているだけでもこうなる。

幽波紋とやらを授けてくださった神サマは全く困ったことを押し付けてくれたものだ。

見失った幽波紋を追って走り回ってはいるが、当てずっぽうではどうにもならない。通り過ぎようとした狭い路地からキラキラ光るメロンみたいな物体が飛び出て来ることに怯えながら、それでも息を切らしながら走り続ける。

止まっていれば嬲り殺しにされるであろうことは容易に想像がついた。

ジョヴァンニの『幽波紋』【星の白金(スタープラチナ)】は近距離パワー型のスタンド。すなわち、破壊力は高いが力を行使できる距離は2m程度と非常に狭い。

敵の位置を見つけ出し、スタープラチナの岩をも砕く鉄拳を叩き込む為に、ジョヴァンニは考えを巡らせた。

《隠れて攻撃するということはそれが弱点、という言葉があるらしい》

神サマが気まぐれに話した幽波紋の種類。

スタンドは近距離パワー型、遠隔操作型、遠隔自動操縦型に大別され、基本的には射程距離に比例して破壊力は可変し、近いほど力が強い。

ジョヴァンニのスタープラチナはその最たるもので、他の追随を許さない破壊力とスピードを誇る。

遠隔自動操縦型……これは基本的には特定の条件や指定に基づき、本体の意思とは無関係に対象を追跡及び攻撃する幽波紋。

遠隔操作は射程距離が非常に長い特徴を持つが、破壊力は基本的に低い。

このハイエロファント・グリーンはおそらくこれにカテゴライズされると思われる。

『お、お前はおれに勝てないんだからいいかげんに諦めたらどうなんだッ!?これ以上痛い目に遭いたくはないだろッ……!?』

『本体』がスタンド像の口を通して喋りかけてくる。かれこれ10分ほど軽い牽制のような攻撃を繰り返しながらこんな情けない声で話しかけてくるのだ。

牽制とはいっても肌は灰色の戦闘衣(バトル・クロス)ごとバターみたいに切り裂かれるし、何より攻撃の範囲が広い。

スタープラチナの素早い動きを持ってしても不意打ちである以上全てを捌くことは難しいのだ。

 

「その情けねえ声もいい加減聞き飽きたぜ。終わりにしてえってんなら、大人しく出てくるんだな。同時にこのスタープラチナを叩き込んで夢の世界へ直行便だ。痛みを感じる隙すら与えねえぜ」

 

ジョヴァンニは言った。

見え透いた挑発だが、隠れて攻撃するような臆病な敵相手には充分だと思った。

 

『こッこの……っ!こっちはお前が手を出さないのなら何もしないって言ってんだぜッ』

「それはお前の事情だろ?悪いがオレは幽波紋使いを見かけたら例外なくブチのめせっつー神のお告げを受け取ってんだ。テメーは逃さない」

『こ、後悔するなよッ———!』

 

本体がヤケクソになったような声をあげた。

同時にスタープラチナの脅威的な視力が、視界の端にチラリと光る緑色の光を捉えた。

 

《そこかッ》

「【射抜け、流星の矢】」

 

最小限の口の動きだけで『呪文』を紡ぐ。

構えた左手に眩い光を放ちながら現れたのは星の光を讃える流麗な弓。

昇華(レベルアップ)と共に授かった、【魔法】である。

 

「【流星の一矢(シューティングスター)】!」

 

スタープラチナの視力を持ってすれば、的を外すことはまず無い。

幽波紋は魔法の一種として定義され、魔法によってなら幽波紋に対して攻撃が可能———というのは主神の談。

真夜中の闇を飛ぶ緑色の光は、格好の的である。

発動から発射まで一瞬の(ラグ)も無い。

夜闇を切り裂いて飛ぶ銀色の光はハイエロファント・グリーンの身体を貫いて———いなかった。

 

「バカがッ甘いんだよ(・・・・・・)冒険者!」

 

ズドン、と背筋に衝撃が走った。

放った弓矢は過剰なまでに輝きを放つ偽物(デコイ)をすり抜け、真夜中の闇に飛んでいった。

振り返ればそこにはギラギラと煌めく法皇の緑(ハイエロファントグリーン)がいた。

何かを放つように構えられた両腕。10個の戦鎚を束ねて殴りつけたような衝撃に、ジョヴァンニは一瞬呼吸を失った。

 

「このハイエロファント・グリーンが遠距離からチマチマと服を破るだけのチンケな能力だと思ったかッ!?『エメラルドスプラッシュ』を受けた奴は例えレベル2の冒険者であろーとただでは済まねえぜッ!」

「チッ、上空のアレは……身体を分けて作った分身ってワケかッ」

「今更気づいても遅いんだよこのイカ野郎ッ!次でトドメだ!」

「待てこのッ」

 

スタープラチナが指を伸ばすもすでに遅い。

背後の壁をすり抜けてハイエロファントはどこかに消えていった。

《遠距離型にも関わらずこの威力、なるほど……段々と謎が解けてきたよーだぜ》

身体を帯状に変え攻撃。長い射程に対してエメラルドスプラッシュのあの威力。

となれば、導き出される答えは———。

 

『トドメだ喰らえエメラルドスプラッシュッ———!』

「ぐうッ!?」

 

壁から離れたと思えば今度はレンガで舗装された地面の下から。

なんとかスタープラチナが反応してガードしたものの、完全に防ぎ切れるものではない。

脇腹に突き刺さった緑色の宝石は内蔵まで衝撃を伝え、口からは鮮血が迸った。

だが———。

 

『オラァ!』

 

魔法、【流星の一矢】は発動さえさせれば魔力と精神力(マインド)の尽きぬ限り継続し続ける。右手に作り出した銀色の矢を、エメラルドスプラッシュに晒されながらも隙を見つけ出したスタープラチナが投擲した。

 

『何ィッ!?———ッ!?』

 

矢は顔面の真横を通り過ぎたものの、戦闘慣れしていないと見受けられるこの敵には充分有効な攻撃だった。

本体の狼狽がハイエロファントにも伝わり、エメラルドスプラッシュの放出が止まる。

 

「やれやれ、本体のテメーがビビり野郎だったのが幸運だったぜ」

『ううううるせえ!どうせお前にはこのハイエロファント・グリーンに何一つ出来やしねえんだッ!大人しく家に帰れェーッ!』

「どこまでも臆病な奴だ……しっかしどうしてこういうやつにばっか幽波紋が行っちまうのか」

 

ハイエロファントは悪態を吐きながら再び地面に潜っていこうとして———できなかった。

 

『な、なぜッ!?あァッ!?さ、さっきの矢がハイエロファントを縫い止めて!?』

 

レンガの地面から飛び出したハイエロファント———その足元から地中に繋がっている緑色の帯にスタープラチナの投擲した鏃が突き刺さり、その動きを封じていたのだ。

遠距離操作と高い破壊力を両立することは普通ありえない。となれば『遠距離にいながらも本体との距離が近いのではないか』とジョヴァンニは結論つけたのだ。

ハイエロファントグリーンは身体を紐状に変えて伸ばす能力を持っていた———紐状にした身体を伸ばすことで本体との距離を近く保ちながら、遠距離を攻撃する。

それがハイエロファント・グリーンの能力!

 

「推測は当たっていたな……紐をいくら千切っても傷つかねえワケだぜ。だがッこのハイエロファント・グリーンの像本体はどうかな?」

『ま、まさかッ!?やめ———」

「悪いな、仕事なんだ。———【星の白金】!」

 

剣闘士染みた服装の人型が荒々しく出現し———その剛拳を凄まじい速さで振りかぶる。

 

『オラァッ!!』

 

裂帛の気合と共に銀色の光となった拳が闇に閃く。

破壊力、スピード、精密な動き。3つを兼ね備えた最強の幽波紋の拳は、あらゆる物を砕き、割り、破壊する!

 

『うげぇッ!?』

 

顔面を強烈な打撃で打ち据えられ、縫い止められた身体ごと吹き飛ばされるハイエロファント。

真夜中の路地裏にギャーッと激痛に叫ぶ声が響き渡った。

 

「フン、本体はそっちか。だがいちいち追っかけんのも面倒だ。このミスター・メロン怪人にでも、道案内してもらうとするぜ!」

ガシ、と緑色の帯を掴まれてハイエロファントがビクっと震えた。

『何———ぶげぇ!?』

 

綱引きをするかのように本体に繋がっているであろう帯を思い切り引っ張る。

幽波紋は壁をすり抜けるが———本体は別。50m程の距離にいる本体は強烈な力で引き寄せられ、路地の壁に思い切り頭を強打した。

 

「脳天をスイカ割りみてーにぐちゃぐちゃにされたいなら、そこでじっとしてることをおすすめするぜ」

『な、なんてひどいやつだ……ち、血が出てる……頭がガンガン鳴ってるよォ〜ッ』

 

ハイエロファントが消えていないあたり、耐久力だけは無駄に高いらしい。

戦い慣れしていないあたり冒険者ではないと推測していたが、少なくとも恩恵(ファルナ)を持っていることは確かだ。

となると———。

 

「———いや、プラン変更だ。やっぱりこれからこの気色悪い触手を辿っててめーのとこに行く。痛い目に遭いたくなけりゃ、これ以上動くんじゃあねーぜ」

 

と言っても動きたくても動けねーだろうがな。と心の中でつぶやいて、ジョヴァンニはハイエロファントの道標を辿った。

 

暗闇の中でもギラギラと光る翠色が道を照らし、幾つもの曲がり角と路地を抜け、小汚いネズミを散らしながら、そこに辿り着いた。そこは建物の壁に囲まれて袋小路みたいになっている。まさに袋の鼠というやつだ。

ジョヴァンニは掴んだハイエロファントの像を、本体に向かって無造作に放り投げた。

 

「フン、このメロンは返してやる。いいか、そこを動くなよ。大人しくしてれば———」

「く、来るなッ!おれが何をしたっていうんだーっ!?」

 

幽波紋の本体は大慌てで後退り、行き止まりの壁に背中がぶつかる。

風で雲が流れ、月の光が注がれる———ブルブル震えながら縮こまるその身体は幼児のように小さかった。

 

「……テメー、小人族(パルゥム)か?通りですばしこいと思ったぜ。その妙な頑丈さの秘密は———なるほど、サポーターか。通りでな」

「う、うるせぇ……」

 

主神の報告によれば、とあるファミリアの冒険者パーティが窃盗と暴行の容疑で全員逮捕されたらしい。にも関わらず全員そんな記憶は無いと言い張っているらしい。

ギルドの連中も大層頭を抱えたらしく、その話を聞きつけたジョヴァンニの主神は幽波紋使いの仕業と断定———そして深夜の長い長い追いかけっこが始まったというワケだ。

冒険者パーティによると、事件を起こす直前、1人のサポーターを雇っていたらしく……どうもあまりよろしくない扱いをしたという証言だった。

 

「バカに虐められたのを幽波紋で仕返しってワケか?」

「……!」

「みみっちいヤローだぜ。法皇(ハイエロファント)なんて大層な名前で、やることはガキの喧嘩レベルだ」

「なんだと〜ッ!?」

 

すっかり怯えていた小人族の男も、ジョヴァンニの言い草に怒りの炎を目に宿した。

両手を強く握りしめ、血だらけの顔でジョヴァンニを強く睨む。

 

「そ、そもそもあいつらが悪いんだッ!おれが小人族で、サポーターをやってるってだけで下に見やがった。報酬だってろくに払わねえ。最初に提示された金額の半分以下だ!雑魚でチビの負け犬はのたれ死ねってのかッ!クソッ!」

 

ドンドンと地面に拳を振り下ろす。

血が滲むのも気にせずに。

アドレナリンの大量放出で痛覚が麻痺しているのかもしれない。出血大サービスとはこの事だ。

 

「一度だけじゃあない。この幽波紋の力を手に入れるまで、おれは何度も何度もこんな目に遭ってきたんだ!だが今は違う。おれは力を手に入れた。おれを虐げ、不当な扱いをする奴に裁きを下す力をな!ただただボケみたいに突っ立ってるだけだったハイエロファントも、こんな素晴らしい力をくれた!冒険者だって今のおれの敵じゃあないッ!」

 

唾を飛ばしながらがなり立てる小人族に、ジョヴァンニは少しばかりの同情を抱いた。

小人族はとにかくこのオラリオに於いて立場が悪い。ロキ・ファミリアのフィン・ディムナの登場もあって———少しは持ち直したらしいが、以前小人族への風当たりは強い。

だが、それでもジョヴァンニが手を止めることはない。

 

「これは天からの授かり物だッ!今までおれにナメた態度をとりやがったヤツに対する、天罰なんだよォーッ!」

「テメーにどんな理由があろーと、オレはテメーをブチのめす。同情はその後だぜ……ッ!?」

 

スタープラチナの射程距離へと近づく為、一歩踏み出したジョヴァンニはぬ、と唸った。

ペラペラよく回る口に気を取られて、ハイエロファントの僅かな動きを見過ごしていた。

掲げた手の先に、ハイエロファントが舞い上がる。

 

「さっさと距離を詰めなかったお前が悪いんだぜ?おかげでこんなものを仕込む時間が腐るほどできた」

 

これはまずいな。

ジョヴァンニは心の中で舌打ちをした。

緑色に光る無数の糸が、比較的広めの路地を埋め尽くすように走っている。

ハイエロファントを糸のサイズにまで細かく変化させ、地中を介して辺り一体に張り巡らせたのだ。

少なくとも半径20m程はハイエロファントの射程内、少しでも動けばエメラルドスプラッシュがジョヴァンニの全身を襲うだろう。

しまったな。

事情を話せば長いが、ジョヴァンニはスタープラチナの本来の持ち主ではない。本来の持ち主であればスタープラチナの無敵の力を持ってしてこんな罠程度余裕で打ち破ってしまうのだろう。

 

「成程、この糸で全身の神経を乗っ取って憑依するってワケか」

「おれにはお前ら冒険者みたいなステイタスも無ければ魔法もない。体格も無ければ金もない、宿も飯も何もかもがない!だけどッおれにはこのハイエロファント・グリーンがあるッ!おれはこの力でッ一番欲しかった力を得たんだよーッ!」

 

周囲に張り巡らされたハイエロファントの糸が強い輝きを放つ。

ハイエロファントのエネルギーを破壊に特化させ、宝石の形に変えて放つ必殺技、エメラルドスプラッシュ。

あれ程の威力、規模の攻撃がが全方位から襲い掛かれば、無敵のスタープラチナとて無事では済まない。

だからこそ———。

 

「くたばれッ!半径20m全方位から放たれる、エメラルドスプラッシュを受けて———ごふッ!?」

 

あわや攻撃が襲いかかる———その瞬間だった。

小人族の身体がぐらりと傾いて、コントロールを失った。

 

「何ッ…何が…ッ!?痛え……クソ、一体ッ!?」

 

ハイエロファントの像も糸の結界も綺麗さっぱり消え失せ、月の光だけが支配する静謐の世界が戻ってくる。

ジョヴァンニは無言で小人族に近づくと、確実にスタープラチナが叩き込める位置で止まった。

 

「———やれやれ、まだ喋れるぐらいの体力があるとはな。腐っても神の眷属、保険(・・)をかけといて正解だったぜ」

「保険、だと……ッ!?」

 

最初に放った、罠に騙されて狙いを外したかに見えた【流星の一矢】。

空を縦横無尽に駆け巡った後敵を捕捉した星光の矢は、まさに流星の如く標的を撃ち抜いてみせた。

右脚を撃ち抜かれ、逃走を禁じられた小人族はそれでも身を捩って必死にジョヴァンニから離れようとしている。

 

「幽波紋なんて身の丈に合わねー超能力に頼り切ったのが運のツキだったな。さて、再起不能になってもらうぜ」

 

ジョヴァンニは無言でスタープラチナを呼び出すとニヤ、と獰猛に笑った。

 

「覚えときな、オレの二つ名は【流星(シューティングスター)】。そんでもって、矢ってやつは無造作に飛ぶもんじゃあなく……標的を必ず貫くっていう、強い『意志』を持って放つモンだってな!【星の白金(スタープラチナ)】ッ!」

「やめッ———」

 

星の白金が剛腕を振りかぶる。慈悲を乞う小人族の悲鳴も無視して。

胸ぐらを掴んで引き上げた小人族の小さい身体が宙に舞って———直後流星(こぶし)の嵐にその身を呑まれた。

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!!!』

 

無慈悲にも放たれる拳のラッシュは恩恵によって強化された肉体の強度をものともせずに撃ち抜き———やがてその意識を刈り取った。

死んではいない。スタープラチナの剛腕でブン殴れば大抵の物は壊せるだろうが、結局この能力は精神の力。

本体の心に手加減があるのなら、その力には大きく制限がかかるのだ。

 

 

 

「やれやれだ。【法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)】のスタンドDISC、たしかに回収したぜ。……神サマよ」

 

ジョヴァンニは小人族の頭から現れた円盤を抜き取り、懐に仕舞う。

傷だらけの小人族を担ぎ、迷宮じみたダイダロス通りを後にする。

ジョヴァンニは明日もまた迷宮(ダンジョン)か、とため息を吐くと、レンガの道に血の跡を残しながら、その後ろ姿は闇に溶けていった———。

 

 

←to be continued...


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