セブルス=スネイプの啓蒙的生活   作:亜希羅

95 / 95
 前回はお付き合いくださり、ありがとうございました。評価、お気に入り、ここ好き、誤字報告、感想もありがとうございます。

 ここまで毎週投稿できましたけど、息切れしてきました。つまり、ストックがなくなってきました。なので、今回のお話からまた不定期に戻ります。ごめんなさい。

 Q.惚れ薬って、直接渡さなくても効果相手を指定できるんですか?

 A.原作でもハリーが放置してた大なべ一杯のチョコを食べたロンがロミルダに執着していたので、大丈夫だと判断しました。

 Q.・・・ということは、愛の妙薬などの惚れ薬って、ポリジュース薬のように体の一部が混入している可能性が?

 A.その可能性は高いと思います。劇中明言はされてなかったと思いますが。

 ちなみに、愛の妙薬はホグワーツではちゃんと規制されてます。でもホグワーツって校則はあってないようなものみたいなところがあるので・・・。

 ということで、続きです。


【10】セブルス=スネイプ、堕胎させる

 

 さて、ハリーJr.がそんなはた迷惑な騒動に巻き込まれていたころ。

 

 セブルスはといえば、一人、ホグズミード村に出向いていた。

 

 閉店しているはずのゾンコの悪戯専門店の前に立ち、扉をノックした。すると、灯の付いてない店の扉が開くと、赤紫のメンシスの檻モドキを頭にかぶった赤毛の青年――フレッドだかジョージだかわからないが、とにかく、ウィーズリーの双子の片割れがぬっと顔を出した。

 

 しかし、セブルスの姿を見るなり彼はぎょっとした。

 

 何しろ、セブルスは『死喰い人』と『不死鳥の騎士団』双方に指名手配されているのだ。(非公式とはいえ)

 

 ゆえに、外出は変装した方が不要なトラブルを避けられるというわけだ。

 

 今のセブルスは、鴉羽の狩装束に嘴の仮面、腕帯、ズボンをまとった、いわゆる鴉羽の狩人狩りのアイリーンと同じ姿をしている。濡れたような鴉羽のマントの下には、異邦の官憲を思わせるかっちりした衣服がある。

 

 とんがり帽子にも似た独特の帽子の下で、すっぽりと顔を隠す嘴の仮面*1をずらし、顔を見せれば、双子のウィーズリーの片割れはほっとした顔をした。

 

 「良かった!スネイプ先生、来てくれて!

 早く入ってください!」

 

 促されるがままに、セブルスは扉の内側に身を滑り込ませた。

 

 双子のウィーズリーの片割れは、周囲を見回して怪しい人影がいないか確認してから扉を閉めた。

 

 店の中は夜逃げでもしたようにがらんどうだった。商品棚と空のカウンターだけが、かつての店舗の名残を見せつけていた。

 

 とりあえず、セブルスは頭装備――帽子と嘴の仮面だけ取って、衣服の下に押し込んでいた束ねた黒髪を出した。放置されて長いらしく、埃臭く、饐えたような臭いもした。

 

 「あ、スネイプ先生!お休みのところすみません!」

 

 店の奥からやってきたのはもう片方の双子のウィーズリーだ。もちろん、メンシスの檻モドキはかぶったままだ。

 

 セブルスを手紙でここへ呼んだのは彼らだ。相談したいことがある、と。

 

 双子のウィーズリーにはサイレントヒルから帰還直後に、マンダンガスを救助に来させてくれた借りがある。別に来なくとも振り切れた可能性もなくもないが、助かったのは確かなので。

 

 ゆえに、優先的に頼みは聞こうとこうして出掛けたのだ。

 

 先も記したが、セブルスは非公式とはいえ指名手配されている身であり、長時間外をうろつくのはいいとは言えない。

 

 なので、早く用を済ませようとセブルスは口を開いた。

 

 「何用かね?手紙には緊急事態と書かれていたが」

 

 「そうなんですよ!ちょっとこっちに来てください!」

 

 頷いて双子たちは店の奥へ行く。

 

 「ところで、何故この店に?」

 

 「ああ、この店が閉店したって聞いたんで、いい機会だから買収しようと思ったんです」

 

 「つまり、『ウィーズリー・ウィザーズ・ウィーズ』ホグズミード村支店を出店しようかと思ってたんですよ」

 

 「ついでにロニー坊やに誕生日プレゼントって思ってたんですよ。

 今朝、父さんと母さんがうちの店に駆け込んでこなかったら」

 

 「は?」

 

 交互に言ったウィーズリーの双子に、セブルスは思わず訊き返した。

 

 確か、マンダンガス曰くウィーズリーの双子と、『不死鳥の騎士団』によって洗脳状態の両親は絶縁に近い状態に陥っていたはず。

 

 どういうことなのか。

 

 

 

 ちなみに、セブルスもウィーズリーツインズも、ロナルドがうっかりハリーJr.宛の惚れ薬入りの菓子を食べて解毒のために四苦八苦して、ホグズミード村に行くどころじゃないことを知らない。

 

 

 

 「パッチの兄貴は反対したんですけどね。むしろ、あれを見捨てるのはできないです」

 

 「まあ、兄貴の言わんとしたこともわからないでもないんだよな。どう見てもやばいし」

 

 二人してもの言いたげな顔をするウィーズリーツインズに、セブルスはどういうことかと眉を顰める。

 

 「かといって、うちの店に置いとくわけにはいかないから、ここに連れてきたんですよ」

 

 言いながら、二人はバックヤードの倉庫らしき場所に続く扉を開けた。

 

 血と膿の臭いに、焦げ臭さ。

 

 床に直接敷かれたタオル。その上に横たわった人影に、セブルスは知らず眉を寄せた。

 

 焼け焦げと火ぶくれで赤と黒のまだらになっているようなひどい状態だった。頭髪も衣服も燃えてしまったらしく、かろうじてタオルで体を隠している。かすかに肩が上下しているので生きてはいる。だが、それだけだ。むしろ、なぜ生きているのか不思議なほどの有様だった。

 

 セブルスはそれを見て眉を寄せた。同じような状態のものを、彼はかつて見たことがあった。17年前の、サイレントヒルで。

 

 「・・・ころ・・・して・・・」

 

 蚊の鳴くような声で、床に横たわる人物がうめいた。声帯も燃えたのだろう、ガラガラで本当にかすかな音だった。

 

 「ダメよ!希望を持って!あなたをこんな目に遭わせるのを指をくわえて見てた私たちの言うことは信用できないかもしれないわ!

 けどお願い!私たちにあなたを助けさせて!」

 

 枕元の魔女が杖を振って治癒魔法をかけながら叱咤した。強く、それでいてできるだけ優しさを込めた声音だった。

 

 ふっくらした赤毛の、その魔女の名は、モリー=ウィーズリーだ。

 

 同じく枕もとで必死に治癒呪文を使っているのは、のっぽに薄い赤毛の魔法使い、アーサー=ウィーズリーだ。

 

 「パパ、ママ、呼んできた」

 

 「パッチの兄貴がぽろっと言ってたけど、スネイプ先生ならなんとかできるかも、って言ってたから」

 

 声をかける二人に、アーサーが振り返ってすがるような眼をセブルスに向けてきた。

 

 それを見て、セブルスは呆れを隠すことなく、深くため息をついた。

 

 「正気かね?貴公ら、どの面を下げて私に助けなど?」

 

 セブルスの冷然とした言葉に、アーサーはうッとひるむが、すぐにそれどころじゃない、とばかりに青い顔のまま勢い良く頭を下げた。そのままそっ首切り落としてもいい、と言わんばかりに。

 

 「頼む!調子のいいことを言ってるのはわかっている!

 それでも、力を貸してくれ!私たちだけじゃどうしようもないんだ!

 この子を、助けてくれ!」

 

 金切り声のような懇願をするアーサーに、セブルスは冷ややかな視線をよこしただけだ。

 

 「なぜ。

 貴公らの悲願がかなうのだぞ?

 貴公らが都合よく信じるダンブルドアの望んだ世界――飢えも、老いも病もない、欲も争いもない、ただ神の救いを信じていられる真の平穏が訪れるのだ。

 邪神の手先たる私に助けを求めるなど、それを拒否するも同然だとわかっているのかね?」

 

 「わかっているさ!」

 

 セブルスの冷ややかな言葉にアーサーが悲鳴を上げるように叫んだ。

 

 「私たちがどうかしてたんだ!

 パーシーの手紙も、フレッドとジョージの忠告も、ロンの反対も、全部無視した挙句、目の前でジニーと同じ年頃の少女が燃やされるまで、それが正しいことだなんて無邪気に信じ込んでいた!

 一歩間違えれば、ジニーをあんな目に遭わせていたんだ!

 私たちは、親どころか、人間として失格だ・・・」

 

 「それでも!」

 

 顔を上げて振り返ったモリーが叫んだ。目が赤い。苦しそうに顔をゆがめ、血を吐くように懇願した。

 

 「目の前で苦しむ女の子を放っておくなんてできないわ!

 間違いに気が付いても、取り返しがつくものではない。そんなことはわかっているわ!

 それでも、何もしないよりはましよ!

 お願い!何でもするわ!この子を助けて!」

 

 「聖マンゴ治療院には連れていけないんだ!

 あそこにはダンブルドアの息がかった者がいる!魔法省に連れて行っても、結局聖マンゴ行きにされるだろう?

 ・・・ダンブルドアと他の連中は、この子が燃え出すなりさっさと逃げてしまったんだ。無事に決まっているからあとで迎えに行けばいいとね。

 私とモリーで、この子を連れて火事になった『不死鳥の騎士団』の拠点から脱出したんだが、行き場がなかったんだ。

 『隠れ穴*2』に連れていくことも考えたんだが、あそこは『不死鳥の騎士団』に住所がばれてしまっている。

 この子がダンブルドアの手に渡れば、さらにどんなひどい目に遭わされるか・・・」

 

 「で、俺たちの店に駆け込んできたってわけです」

 

 「パーシーも結局魔法省だからなあ。本人に悪気はなくても、聖マンゴ治療院に行かされるでしょ?

 こんな状態、魔法使いでもまず死ぬってのに生きてるって時点で聖マンゴでどうにかできるレベルじゃないって」

 

 「でも、『不死鳥の騎士団』が目の敵にしてた先生なら、なんとかできるんじゃないかって思ったんです。

 だからこそ、先生もあいつらに邪神の手先なんていいがかりつけられてるんだろうなって」

 

 「先生、俺たちの方からもお願いします。この子を助けてください」

 

 「さすがにこれ、見捨てるわけにはいかないと思うんです。

 俺たちにできることなら手伝いますから」

 

 アーサーの説明の後、交互に言った檻越しの双子のすがるような視線に、セブルスは一つため息をついた。痛めつけるのも殺すのもいつでもできる。

 

 「・・・良い息子たちを持ったことを感謝したまえ」

 

 「「・・・ありがとう!」」

 

 「「ありがとうございます、先生!」」

 

 言いながら歩み寄ったセブルスに、アーサーとモリーはぐっと言葉に詰まった様子で、頭を下げた。双子もまたそれに続く。

 

 さて、どうするか。

 

 セブルスはあらためて火傷塗れの人物を見やった。十中八九、『教団』の降神術の犠牲者なのだろう。

 

 セブルスも上位者となったからわかる。サイレントヒルの神はちょっとやそっとで滅びるものではない。

 

 確かに、セブルスはあれを殺した。ヘザー――シェリルの体から切り離し、クローディアの肉体を経た不完全な復活であったがために、殺しきることができた。

 

 だが、神と称されるものがあの程度で本当に消滅するわけがないのだ。そもそも、降神術で喚び出されたものは、端末に近いのだろう。

 

 でなければ、ヘザーが未熟な神を身に宿したままで、“二十一の秘跡”が両立するわけがないのだ。

 

 だからこそ、セブルスが殺しても再び喚びこめたのだろう。

 

 ・・・シェリルの見た悪夢がこんな形で実現するなど、あってほしくなかった。彼女どころか、メイソン一家ならば誰もが、こんなことが繰り返されることを望みはしないだろう。

 

 とはいえ、根本的な治療にはいろいろ足りない。まさかこんな事態が待ち構えているとは思っていなかったのだ。

 

 確実なのは、このまま放置しておけばサイレントヒルの二の舞ということだ。今は呼びこまれたばかりでこの世界に順応しきってないのだろう。

 

 ならば今のうちに簡易でも封印処置を施しておき、その間に本格的な処置を施すのだ。

 

 幸い、夏休み中に()()()()()()()()()()やったので、ある程度目途は立っている。

 

 「ひとまず、中にいるものを封じ、痛みを一時的に和らげる。本格的な処置は一度私の部屋から道具を持ってきてからだ」

 

 言ってセブルスは、動いた。

 

 以前、ヘザーの中にいた邪神を封じた処置を少し改良したものだ。セブルスの血を用いて、カレル文字『大いなる深海』『大いなる湖』を腕に刻む。左の薬指に血の指輪を刻む必要はない。別のものを使う。

 

 取り出したのは、特殊な軟膏だ。ヤーナムと聖杯ダンジョンを周回しすぎて余っていた聖杯素材を別の形で利用できないかと魔法薬の理論を応用して、調合した。強い神秘を帯びるが、長期的に効力を安定させるのが難しく、残念ながらヘザーの時には間に合わなかったのだ。

 

 ・・・()()()処分の時に、使えそうな部位があったのでそれを用いてあれこれやったらようやく完成したのだ。念のために血の遺志収納に入れておいて正解だった。

 

 薄紫のクリームのような軟膏を、横たわった人物の目元に塗る。・・・瞼どころか、眼球そのものがなくなっており、空っぽの眼窩でしかない。

 

 目とは外界を認識する第1手段である。眼球がなくなっていようとも、そこは光のみならず魔力あるいは神秘というこの世ならざる力の受け皿になるのだ。

 

 そこに上位者の力で印をつけて、腕のカレル文字を強化したのだ。

 

 最後にセブルスは、横たわる人物の腕にシリンジを刺して注射薬を注入した。

 

 「そ、それは何だい?」

 

 「注射器(シリンジ)だ。マグルが薬を直接体内に摂取させるときに使う医療器具だ。

 麻酔を打った。多少は楽になるだろう」

 

 セブルスの言葉に応えるように、横たわる人物は浅く苦し気な呼吸が深く楽そうなものに変わった。

 

 非常事態というのに、アーサーはマグルグッズ大好き(持病の発作)を発動させてキラキラした目でセブルスの手にしているものをかぶりつきで見ている。

 

 「マグルの医療器具!他にどういったものが?!私は以前、腹を()()してもらったことがあるんだが」

 

 「Mr.。()()ではなく縫合だ。それ以上は後にしてくれたまえ」

 

 ぴしゃりと言って、セブルスは「一度ホグワーツに必要なものを取りに戻る」と言って踵を返した。

 

 「Mr.スネイプ!その、いい加減な噂を鵜吞みにして侮辱してしまい、申し訳なかった!

 子供たちをご指導ご鞭撻していただき、本当にありがとう!」

 

 「それらは終わってから言うべきですな」

 

 その背にアーサーの心底から申し訳なさそうな言葉が投げられるが、セブルスは振り向きもせずに言い放ち、その場を後にした。

 

 

 

 “姿くらまし”で一度ホグワーツの城門に戻り、セブルスは必要なものを取ってくると、外に出て再び“姿くらまし”をしてゾンコの悪戯専門店のバックヤード倉庫に戻ってきた。

 

 アーサーとモリーは引き続き横たわった人物に治癒魔法をかけている。先ほどまでとは打って変わって効果を発揮するそれは、毛髪や眼球こそ消失したままだが、火傷と火ぶくれがかなり薄くなってきている。

 

 内側に宿した存在が存在なだけに、生半な魔法はそもそも効かなかったため、先ほどまではまるで効果がなかったのだろう。

 

 その代わり、アーサーとモリーは二人して顔色が悪くなってきて、息を切らしている。

 

 おそらく、魔力を摩耗しているのだろう。もう少しすれば、以前のリリーのように意識を失いかねない。

 

 「二人ともちょっと休んで。俺たちが代わりにやるから」

 

 「そーそ。パーシーや、ロン、ジニーに謝る前に気絶してどうするんだよ。あとは任せといてよ」

 

 顔色悪いウィーズリー夫妻を座らせて、代わりにジョージとフレッドが杖を振りかざす。

 

 「今戻った。待たせてすまぬ」

 

 「いえいえ」

 

 「先生、外は大丈夫でした?」

 

 「問題ない」

 

 シレッと言ってセブルスは動く。

 

 アグラオフォティスがあればよかったのだが、あの霊薬は手元にない。材料の砂漠のバラが、最初の調合以降全く手に入らなくなってしまったのだ。シェリルの分だけでも調合できたのは僥倖だったのかもしれない。

 

 代わりに取り出したるは、トゥメル=イルの大聖杯だ。

 

 

 

 そもそも、聖杯とは何か。古く、神の御子とされた男が、最後の晩餐において用いた神聖なる杯、あるいは騎士物語における万能願望器を指す。

 

 ヤーナムあるいはビルゲンワースにおいては、それは地下遺跡を開く鍵であった。狩人あるいは学徒たちはそれらを用いて神の墓を暴き、そこからさまざまな品を持ち帰ったのだ。血は狩人の力となり、そして後の獣の病感染爆発につながった。

 

 トゥメルとは、地下遺跡を築いた古い種族の名であり、神秘の知恵を持った人ならぬ人々であり、トゥメル=イルとは、トゥメル人の王ないし王都を意味する。特に、大聖杯は遺跡の秘部に通じるものだ。

 

 つまり、神の領域と現世をつなげる扉なのだ。本来であれば、しかるべき儀式を伴わなければ古びた杯型のオブジェでしかない。

 

 しかし、セブルスはこれを聖杯儀式以外で何か利用できないか、と密かに研究していたのだ。

 

 特に、神の御子とされた男の最後の晩餐において、杯に注がれた水がぶどう酒に変じ、新たなる契約の記念とも伝えられる神秘性には、魔法使いとしても新米の神秘の探究者としても、注目したい。

 

 本業は魔法薬学者で今はホグワーツの教授だし、他にも研究したいこと気になることは目白押しで、なかなかその辺には手を付けられなかったのだが、ちょうどこの前の夏休みは活きのいい実験台が手に入ったので、それも使って色々試した。

 

 あれは人間としては記憶に残す価値すらないが、実験台としては非常に優秀だった。おかげで思わず寝食忘れて当初の予定以外も()()やってしまった。様々な試行ができたうえ、研究がとっても捗った。

 

 

 

 とはいえ、今からやるのはその実験を元にした仮説段階のことだ。ぶっつけ本番もいいところだが、いろいろ時間も材料が足りない中の唐突な施術なのだ。仕方ない。まあ、技術の発展にはこういうこともよくあることだ。

 

 セブルスは、トゥメル=イルの大聖杯に水呼び呪文(アクアメンティ)で水を注ぎこんだ。一見するとスリムなデザインの古びたゴブレットのように見える大聖杯が水で満ちると、セブルスは続けてそこに右手をかざしながらつぶやいた。

 

 「“拝領は与えられん。拝領は与えられん。我ら、聖体を拝領す”」

 

 すると、聖杯の中に満ちる水が、うっすらと血が混じったような赤みを帯びる。

 

 「この水を、ほんの少しでいい。飲みたまえ」

 

 言って、セブルスは横たわった人物を抱き起すと、その唇に大聖杯の縁をそっと当ててゆっくりと傾ける。

 

 麻酔のおかげで苦痛がなくなり、治癒魔法のおかげで多少――本当に多少、動けるようになったらしい人物は、ジョージとフレッドの介助を受けながらうっすらと唇を開いて、大聖杯の中の水を一口飲んだ。

 

 直後、その人物は勢いよく床のタオルに倒れ伏し、苦し気にうめいて喉をひっかきだした。

 

 「せ、先生?!」

 

 「何飲ませたんですか?!水じゃないんですか?!」

 

 「一種の触媒だ。一時的なものだ。・・・もう少し麻酔が効いていると思ったが、予想以上に早く効果切れしたな」

 

 慌てふためく双子に言って、セブルスは次のものを取り出した。

 

 大人の拳よりやや大きいほどの赤い正三角錐だ。名を、フラウロスという。一種の魔道具だが、その効果は激烈だ。

 

 

 

 この魔道具は、セブルスがサイレントヒルに2度目に訪問した際、教団関連のあれそれと併せて回収しておいたものだ。

 

 セブルスは、サイレントヒルからの三度目の帰還後、アレッサとしての記憶を取り戻したヘザーから、この魔道具について聞いていた。

 

 元々、この魔道具は教団司祭のダリヤ=ギレスピーが保有していたもので、アレッサもその存在を知っていた。

 

 だから、降神術によって神を降ろされた後、助けてくれたトラヴィス=グレイディ*3の力を借りて、サイレントヒル中に散らばってしまった欠片を集めて使用した。

 

 その力で、アレッサは自らの魂を半分に分かち、赤子として外部にトラヴィスともども逃がしたのだ。

 

 そして、その後教団に渡ったフラウロスは、ダリヤによって悪用された。ハリーをも利用した彼女は、その力でもって自己消滅のために動いていたアレッサを捕らえたのだ。

 

 フラウロスの力に、善悪は存在しない。使い手によってその力のベクトルを決めるのだ。

 

 ダリヤの死後、サイレントヒルに放置されているとは思わなかった。あるいは、この魔道具のことを知っているものがいなくなってしまったからだろうか。

 

 

 

 セブルスが右手に持ったフラウロスに魔力を込め、力ある言葉を紡ぐ。

 

 「“拝領は与えられん。拝領は与えられん。我ら、聖体を拝領す”」

 

 すると、フラウロスに橙色の輝きがともると、ふわりと宙に浮かび上がった。4つの小さな正三角錐と核となる正三角の六面体に分かれて、惑星の周りをまわる衛星、あるいは原子核の周りを飛び回る電子のように、ぐるぐると回転しながら強い輝きを放つ。

 

 ウィーズリー一家が言葉を失う中、それは一段と強い光を放って。

 

 ややあって、光を失ったそれらは元の赤い正三角体となって、すとんとセブルスの右手の中に落ちた。

 

 横たわった少女は、深い息を吐いた。苦痛の色は薄くなり、そして。

 

 そして、その腹の上に赤い何かがいた。

 

 出来損ないの赤子、真っ赤な血濡れのゼリー状の肉塊だ。

 

 サイレントヒルでアグラオフォティスを飲んだヘザーが吐き出したものと同じものだ。

 

 かつて、アレッサはフラウロスで魂を二つに分けることで不完全となり神を休眠状態にしたが、今度のこれは魂を二つに分けたわけではなく、セブルスの助力もあって完全に摘出することに成功したのだ。

 

 ヒッと誰か――おそらくは、モリー辺りが悲鳴を上げかけるのを無視して、セブルスはそれを無造作につかみ上げると、どこからともなく取り出した大きめのクリスタル瓶に押し込んで栓をした。ともすればまるでホルマリン漬けの標本のようにも見える扱いだ。

 

 この場で処分してもよかったが、これにはまだ使()()()がありそうだったのだ。

 

 念のため、横たわった人物を探知魔法で確認してから、セブルスは一つうなずいた。

 

 「もう問題なくなった。内側に宿らされたものは、先ほど引きはがした。こちらで処分しておく」

 

 言って、セブルスはクリスタル瓶とフラウロス、トゥメル=イルの大聖杯を血の遺志収納にしまった。

 

 「治癒魔法も今後は普通に効くだろうが、内臓の損傷を治すには魔法薬の使用を薦める。とりあえず」

 

 言いながらセブルスは懐から別のクリスタル瓶3つを取り出した。一つには緑色の水薬がなみなみとたたえられており、もう一つには黄色のゲル状の薬が入っている。最後の一つがやや粘り気のある透明な水薬だ。

 

 「緑色の方が治癒用の薬品で、黄色が痛み止め、透明が栄養剤だ。

 先も言ったように内臓も負傷しているため、食事もままならぬであろう。

 最初3日は栄養剤、その後は徐々に重湯、パンがゆなどの柔らかいものから慣らしていきたまえ。

 治療薬は付属容器*4のライン部分まで注いだものを一度につき一杯、痛み止めは頓服で付属容器のライン部分まで注いだものを一度につき一杯、栄養剤は5倍希釈で一回につきコップ一杯、服用上の注意はこちらのメモを参考にしたまえ。

 以上だ。では、私はこれで失礼する」

 

 つらつらと説明し、取り出した三色のクリスタル瓶を双子の片割れに、もう片方にはメモを押し付け、セブルスは踵を返した。

 

 「スネイプ先生!ありがとうございました!」

 

 「両親のことも、この子のことも、本当にありがとうございます!」

 

 「ありがとう!何から何まですまない・・・!」

 

 「ありがとう!あなたは、この子の恩人だわ・・・!」

 

 4人が一斉に礼を言ってくるのに、セブルスは背を向けたまま一つ鼻を鳴らした。

 

 「安心するのはまだ早い。

 貴公らが『不死鳥の騎士団』に追われる身であることに変わらぬ。その娘を彼らに取り戻されれば同じことの繰り返しになるであろう。

 今後の身の振り方には一層気を付けたまえ」

 

 言い残してセブルスは今度こそ、その場を後にした。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 ところで、読者諸氏はドビーという名のハウスエルフを覚えていないだろうか?

 

 今から4年前(つまりハリーJr.が2年時)に、ハリーJr.をホグワーツに行かせないために彼に生死をさまようほどの大けがを負わせるという本末転倒の大惨事をしでかし、もれなくセブルスの怒りを買い、当時勤めていたマルフォイ家から放逐された挙句、セブルスによって“導き”を得てからホグワーツに勤めるようになった。

 

 2年前(つまりハリーJr.が4年時)に、膨張した頭部は皮が垂れて目や耳などの感覚器が見えなくなり、ドライアプリコットそっくりになったというのも以前語ったことでもある。

 

 このドビーだが、脳液を欲して半ばセブルスの言いなりになっており、メアリーにも頼めない少々アングラなことを頼むのにいいように使われていた。

 

 さて、そんなドビーが現在どうしているかといえば、2年前よりもさらに膨らんだ頭部をポンプの如く膨らみへこませを繰り返しながら、ノットを見張っていた。

 

 見張るだけでいい、何をしているか定期的に報告するように言われている。それを止める必要はない、見ているだけでいいと言い渡されていた。

 

 ゆえに、ドビーは姿を消してじっと見ている。

 

 ドビーは、ノットが出入りしているその場所が『必要の部屋』と呼ばれている場所であることも知っている。でも、その時の気持ちに必要なものは何でも与えてくれると銘打っているくせに、ドビーが欲する脳液だけは与えてくれなかった。ドビーはそれに遺憾の意を表明している。

 

 ドビーに脳液を与えてくれたのはただ一人、セブルス=スネイプ様のみだ。頭部に満ちる海の声、瞳にならんとする蠢きを理解してくださるのはあの方だけだ。だから、ドビーはとても幸福なのだ。

 

 周囲に見張りとしているらしいクラッブとゴイルは鼻くそをほじってボヤっとしている。セブルスが見れば何のための見張りか、とため息交じりに吐き捨てたことだろう。

 

 ぶっちゃけ、ドビーたちハウスエルフの使う魔法は人間の使うそれとはレベルが違うので、姿を消す魔法も早々察知されるものじゃない。

 

 ノットが『必要の部屋』から出てくるなり、「無理だぁ・・・僕にはぁ・・・無理だったんだぁ・・・」と頭を抱えてうめいているが、ややあって顔を上げて青い顔で「生きたまま食われるのは嫌だ生きたまま食われるのは嫌だ生きたまま食われるのは嫌だ生きたまま食われるのは嫌だ」と壊れた録音魔道具のようにつぶやいていた。

 

 ドビーはそのつぶやきの意味を理解しない。なぜなら、彼は見張れと言われたので見ているだけだ。理解はその先に及ばない。彼に必要なのは、導きと、それを深める脳液だけだ。

 

 ノットは涙目で「お前らも何か知恵貸せよ!」と両脇のぽやっとしたクラッブとゴイルに怒鳴るが、それで良案が降ってくるならこの二人はもう少し成績が良好であることだろう。

 

 それどころか、クラッブとゴイルは顔を見合わせて「でもさぁ」「この間のあれ、ばれたらまずいのに」「メアリーさんのお菓子がなくなったのも俺らのせいかも」「これ以上やったら、お菓子が永遠になくなるかも」「お菓子ぃ・・・」とブツブツ言っている。

 

 「お前ら命と甘味とどっちが大事だ?!」

 

 ノットが怒鳴れども、クラッブとゴイルはいまいち踏ん切りがつかなそうな感じで顔を見合わせている。

 

 「わかっているのか?!お前ら闇の帝王からの直々の命令を果たせないと、命がない・・・生きながら食われるかもしれないんだぞ?!」

 

 バリバリと頭を掻きむしりながらノットは怒鳴ると、懐中時計を確認して「行くぞ」と二人に声をかけるとふらふらっとその場を後にした。

 

 ・・・ドビーはそれらをつぶさに見ていた。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 「チュルルルルル・・・ッ!

 嗚呼、何と不思議なことでございましょう・・・。

 頭の中に響き渡る海の音は、嵐のようで、雨のようで、しかしゆっくりと、滴るように・・・ドビーめを導いてくださるのでございます・・・」

 

 与えられた代用脳液をすすって、ドビーはうっとりと顔を上げた。その肥大した頭部はグネグネと不規則に蠢いていた。ともすれば破裂寸前の水風船のようにも見える。

 

 セブルスは冷え切ったまなざしで眺めながら、思った。今一歩足りないな、と。

 

 まあ、代用脳液は所詮代用脳液でしかない。

 

 アデラインのようにすんなりと導きの果てにたどり着くわけにはいかないだろう。なかなかに難しいものだ。

 

 ちなみに、ドビーのこのありさまに、他のハウスエルフたちはビビり倒しており、セブルスが何かハウスエルフに頼みごとをするときは(大体の雑用はメアリー任せであったためめったになかったが)、ハウスエルフたちは率先してドビーにそれを回していた。

 

 代用脳液をモムモムと脳の内側で反芻するドビーを眺めながら、セブルスは報告された事案を思い返す。ハリーJr.からも補習の際に聞いたことだ。

 

 『必要の部屋』に出入りしては、その度に頭を抱えているらしいノット。クラッブ&ゴイル(論外二人)は除外するとして、ケイティ=ベルとメアリーに危害を加えたのが同一犯――つまり、ノットの仕業であるとしよう。

 

 いささか短絡的ではあるが、彼が最有力候補であることは間違いない。

 

 いずれも失敗に終わり、追い詰められているとはいえあきらめる気配はない。

 

 ドビーから聞いた話によると、「生きたまま食われるのは嫌だ」と頻りにつぶやいていたらしい。

 

 大方、見せしめで身内辺りを目の前で捕食――踊り食いでもしたのかもしれない。ついこの間までただの学生であった人間に、獣が生きた人間を捕食するのを見せつけられるのはかなりきついだろう。

 

 セブルスも、一番最初にヤーナムのヨセフカ診療所で目を覚まし、部屋を出た先で獣が老人を食い荒らしていたのを見た時は絶句して悲鳴を上げそうになったものだ。

 

 それにしても、ノットは『必要の部屋』で何をしているのか。あそこは確かに大体の職員が存在を知らないので何かこそこそと隠した仕事をするにはうってつけだ。

 

 くわえて、『闇の帝王』が“分霊箱”を隠していただけあって、何か物を一緒に隠すのにも向いているだろう。ただし、あそこに収納されていたガラクタは、セブルスが分霊箱を探す際にかなり乱暴に扱ったので、大半が使い物にならないほどぶっ壊れただろう。

 

 ・・・もしや、部屋を出入りするたびにノットが青い顔をしているというのは、あそこで保管されているなにがしかを探そうとしているが全然見つからないということが原因だろうか?

 

 このまま放置しておいても、任務失敗で死喰い人の制裁によって命を落とす可能性が高いが、どうもノット(正確には死喰い人たちというべきか?)はセブルスをたかが教師となめている感じがしていけない。

 

 復活したばかりのヴォルデモート卿との戦いで巻き添えとはいえ、死喰い人どもの頭を破裂させてやったと思ったのだが?ノットの親もそこに居合わせていただろうから、なぜそれを聞いていないのか。実に不思議だ。

 

 とはいえ、ノットも、彼に加担しているクラッブとゴイルも今は(一応)生徒だ。

 

 慈悲を、とマクゴナガルは懇願した。

 

 セブルス個人の感情としては、去年の出来事を踏まえた上でメアリーに危害を加えた時点で億死どころか兆死にも値するのだが、生徒であるならば仕方ない。

 

 ・・・確固とした証拠をつかんだら退学させるとしよう。若く頑丈な検体が増えるのは実に喜ばしいことなのだが。

 

 検体といえば。

 

 そういえば邪神の胎児と、夏休み中の検体の解剖で未成熟の星の子を引きずりだして瓶詰にしておいたのだ。

 

 さて、それらもどうするか。

 

 あいにくセブルスはまだ未熟な身の上ゆえ、他の者たちのように赤子を欲する気持ちというのがどうにも理解できないのだ。

 

 瓶詰の胎児たちをデスクの上に並べて、しばし眺めたセブルスは、ややあってそれらを先ほど同様に血の遺志収納にしまってからレターセットを引っ張り出すと何事か書き始めた。

 

 

 

 

 

 続く

 

 

*1
この嘴の中にはペスト医師のものと同じように血と獣の臭いを消す香草が詰められている

*2
ウィーズリー家の自宅

*3
サイレントヒル0主人公

*4
うがい薬のように蓋部分が小さなコップになっている




【フラウロス】
 真紅の正三角体状の強力な魔道具。『未来』『過去』『偽り』『真実』の4つの正三角錐状の欠片と、正三角の六面体状の『現在』の欠片の、合計5つの欠片で構成されている。

 強い魔力を秘めており、使用者の呪術・魔術に対してその効果・威力を増幅させる。

 その謂れは古く、サイレントヒルの教団とは関わりない古代の地下遺跡から見つかり、ダリヤが保管していた。

 向かうべき未来はわからず、忘れ去りたい過去という傷跡を、偽りでごまかし、それでも真実に向き直ったトラヴィスは、現在に至る。

 町を脱した彼はトラックの運転席にて、トリップメーターをリセットする。ここからが、彼の本当の人生だ。





 Q.そういや、ウィーズリー夫妻が保護してきた火傷塗れの子のお名前は?

 A.特に決めてないです。名前考えるのが本当に面倒くさくて。(ちゃんと考えなさい。原作ハリポタのローリング先生はとにかくブスというだけの女の子すら名前を作っていらっしゃるのに!・・・ううん、考えときます)
 設定はあるんですけどね。ちゃんと女の子です。ジニーちゃんと同い年くらいの赤毛の女の子で、完全なスクイブというわけではないのですがホグワーツの基準には届かないくらいの魔力の持ち主で、中流家庭の出身です。(つまり、スクイブに近く、ホグワーツには行ってません)
 ご家族が熱烈なダンブルドア信者でその流れで精神汚染されて、本人は抵抗して逃げようとしたんですが捕まってしまい、もれなく第2のアレッサコースになりました。
 ご家族はダンブルドアともども降神術成功後逃げたんですが、この光景を目の当たりにしたウィーズリー夫妻が正気を取り戻し、余波のせいで火事になっている中を必死に夫婦で力を合わせて脱出。
 あとは本文中でやっている通りです。ウィーズリー夫妻が彼女の名前を呼ばないのは、知らないからです。ウィーズリー夫妻の前じゃ名前を呼ばれなかったし、全身黒焦げでめちゃくちゃ痛くてしんどい女の子に、ところでユーのお名前は?とか訊けんでしょ。



Q.あの子、この後どうなるんです?

A.まあ、正気に戻ったウィーズリー夫妻と、直接関わったジョージ&フレッドの双子は見捨てないと思うので、治療を続けながら雲隠れ続行にはなるかと。また、その辺は本編でやっていきます。多分。



 次回の投稿は、未定です。すみませんね、ストックが尽きてしまいまして、また不定期になります。内容は、リーマス=ルーピン再び。イースターハプニング。お楽しみに。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ハリー・ポッターと上位者の娘(作者:アーマウニー)(原作:ハリー・ポッター)

ヤーナムにて果てしない狩りの果てに上位者となったクリスティーナ・ブラウン。▼ある日彼女のもとに届いたのは聞いたこともない学校からの入学許可証だった。▼ホグワーツ魔法魔術学校。▼より良い存在となるため、赤子を抱くため、何よりも好奇心を満たすため。彼女は''神秘''ではない新たな世界へ身を投じる。▼(初めての投稿となる為、非常に粗…


総合評価:2160/評価:8.53/連載:12話/更新日時:2026年07月17日(金) 17:31 小説情報

ようこそ根源があふれた魔法の学校へ(作者:shinkyu10)(原作:ハリー・ポッター)

――これは、型月世界の魔術師の歪んだ思考OSを持った凡人が、ハリポタ世界のブラックボックスを解体し、あがき続ける物語。▼1981年11月1日未明、ロンドンで起きた爆発テロ。▼奇跡的に生き残った赤ん坊、エリアス・レンには、前世の記憶があった。▼彼は魔術協会『時計塔』の末端魔術師であり、生まれ持った血統と魔術回路の限界に絶望した末、幼児期から全てをやり直すために…


総合評価:3880/評価:8.61/連載:27話/更新日時:2026年06月08日(月) 17:45 小説情報

音割れポッターBBの知識だけでドラコ・マルフォイになってしまった(作者:樫田)(原作:ハリー・ポッター)

「ハリー・ポッター」についてほとんど知識がない現代っ子がドラコ・マルフォイになって四苦八苦する話。▼ニコニコなどの他サイトで「〜より」「〜を見て来た」といったコメントはお控えください。▼以前までアンチ・ヘイトタグを付けておりましたが、本作は原作キャラクターのヘイトを目的としておりません。感想での原作キャラクターに対する非難はご遠慮ください。▼一部に虐待・暴力…


総合評価:48782/評価:9.11/連載:114話/更新日時:2026年08月31日(月) 22:18 小説情報

血しぶきハンター(作者:みこみこみー)(原作:HUNTER×HUNTER)

幾万もの悪夢の夜を繰り返したその果てに、月の魔物を屠り上位者と成った狩人は、流星街で目覚める。


総合評価:5039/評価:8.01/連載:11話/更新日時:2026年04月23日(木) 15:00 小説情報

魔法科高校の月島さん(モドキ)(作者:すしがわら)(原作:魔法科高校の劣等生)

※※不定期更新※※▼8/31 7:00更新▼―――――――――▼深雪「何を言ってるんですか、お兄様。沖縄海戦で大亜細亜連合を撃退できたのも、ブランシュ日本支部を壊滅できたのも、飛行魔法術式を開発できたのも、九校戦で第一高校が総合優勝を決められたのも、横浜事変をあれだけの被害に抑えられたのも、全部 月島さんのおかげではありませんか」▼達也「おい、オマエ 深雪に…


総合評価:33957/評価:8.65/連載:80話/更新日時:2026年08月31日(月) 07:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>