ハイスクールフリートとイージス艦   作:アイバユウ

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交渉は終わったが問題は・・・

ひとまず会談を終えて俺と精霊さんは一緒にライチに戻ることにした

当面の補給などの面では算段を付けることができた。問題は今後のことについてだ

いったいどこまで信用していいのかわからないことが恐ろしいことである

悲しいことに悲劇になるケースを多く想定する方が良いことだ

楽観的な考えは身を亡ぼすことになることは俺にだってよく理解している

常に最悪のケースを想定することで、あらゆる危険な状況に対応することができる

ヘリに乗り込んだ俺たちは横須賀港沖合で停泊しているライチに向かった

 

「とりあえずは何とかなったな」

 

「ですがそれもどこまで有効かわかりません」

 

まだ交渉という名の戦いは始まったばかりである

今後も何度も交渉という名の場面を繰り返すことになるだろう

俺としては交渉なんて嫌な戦場である。戦いのほうがいい

ミサイル攻撃のほうが簡単にけりがつくからである

 

「それにしても人工衛星の一件が漏れなくてまだ助かっているね」

 

「そうですね。あれだけは気づかれるわけにはいかないですし」

 

もし人工衛星のことが海上安全整備局などに漏れたら状況は最悪になる

これだけはあってはならないことなのだ。何が何でも隠し通さなければならない

隠ぺい工作はどこまでできるかどうかはわからない

 

「漏れないことを祈るばかりだな」

 

「本当です」

 

『艦長。こちらライチです。今のところレーダーに異変は確認されず』

 

ライチからの無線連絡に俺は素早く返答した

 

「引き続き警戒態勢を維持しろ。何か不審なものをレーダーでとらえたら攻撃準備態勢に入ることを忘れるな」

 

今はミスをすることは許されない。些細なミスが艦を危険にさらすことになるのだから

まもなく時間は日が落ちる時間になる。このヘリがライチに到着すると同時に夜になるだろう

 

「艦長。夜になれば何かアクションを起こしてくるかもしれません」

 

「長い夜になりそうだね。今夜は」

 

夜は視界が限られてくる。俺は乗組員全員に武装するように指示した。

ライチに侵入者が来た時に素早く対応できるようにするための措置である

可能性が100%ないというのであればこちらも徹底的に防御態勢をとる必要がある

問題がなければそれはそれでいいが、トラブルが発生してから対応してからでは手遅れてなってしまう

そうなる前に問題解決のために準備は怠るべきではない

 

「それにしても俺は交渉は苦手だな。みんなの協力があるから何とかなっている」

 

艦長としてはまだまだだと自らを評価すると同行していた精霊さんはそんなことはないですよと

 

「艦長はいつも最善とする判断をしています。問題などあるはずがありません」

 

それに艦は1人で動かしているのではありませんからと

我々もしっかりとバックアップしますので自信を持ってくださいとフォローしてくれた

 

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