魔法少女リリカルなのは サイヤの魂を受け継いだ戦士    作:飴玉ベジット

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今回、ドラゴンボールの病気が出ます。


幕間1
第28話 龍也暴走!?制御不能の乱気症


 リュートやフェイトと別れて以降、ボージャックとの戦いでまだ自分は弱いと悟った龍也は、更に強くなるべく修行に精を出していた。今までしてきた修業をよりハードなものにした。新メニューの一環として、ボージャックと戦ったおかげで、一部のドラゴンボールの敵の強さがだいたいわかり、新たにイメージトレーニングを加えた。

 

 他にも、これまではドラゴンボールの技だけを使ってきたが、自分の憶えているアニメや漫画、ゲームで登場した、戦闘で使えそうな必殺技の再現や、中国武術や合気道などと言った武術の勉強など、戦闘スタイルの拡張、技のレパートリーを増やすなど、身体能力だけでなく技術の面でも鍛えることにした。

 

 

 

 そして、あの激闘から数日経ったある日、今日もいつものように特訓しようと思ったのだが……

 

「なんか……だるいな……」

 

 朝起きると、ひどい倦怠感を感じていた。今日は土曜なので二度寝しようかと考えましたが、下から由里香がご飯出来たと呼んでる為、起きることにした。

 

「ご馳走様……」

 

 龍也の方を見て由里香は驚き、智樹に至っては箸で掴んでいた卵焼きをポロっと落としてしまう。

 

「兄ちゃんどうしたの?いつもより全然食べてない……」

 

「なんか食欲無くてな……」

 

「あら、もしかして熱でも出たのかしら?それとも風邪?」

 

 由里香より先に我に帰った智樹の心配に答える龍也。それを聞いた由里香は、病院に行くことを視野に入れ始める。 

 

「熱はないし、喉も鼻も問題ないから、そこまでじゃないと思うけど……」

 

 熱や風邪じゃないのにこの不調、心配する智樹と由里香。一方、龍也は1つだけ同じ症状があったある病気を思い出す。

 

「まさかな……」

 

 いつもより少ない朝食(それでもご飯5杯は食べてる)を取った後、自室に戻ってジャージに着替えると気分転換がてらにランニングに行くことを家族に伝えてから家を出た龍也は、人気の少ない山に向かう。

 

 人込みのない山に来た龍也は誰もいないことを確認し、今の現状を知る為に右手を出し、気弾を出そうとする。

 

 だが、いくら試そうとも、龍也の手から気弾が形成されることはなかった。

 

「……だめだ。いつもみたいに出せそうにねぇ」

 

 気弾がダメとわかると今度は舞空術を使おうと決め、ジャンプする。

 

「ちょっ!?」

 

 宙に浮くことは成功した。だが、そこから少しだけ移動しようとすると何故か上手くコントロールができなかった。まるで体そのものが意思を持ったと言わんばかりにフラフラと移動し出した。

 

「止まれ!止まれ!って!?」

 

 なんとかスピードだけでも抑えようとするも、減速するどころか逆に加速し、目の前に迫った木にぶつかってはへし折って進み、へし折っては進みが繰り返される。だがそれも、自身の倍はある大きさの岩にぶつかるとようやく止まる。ずるずると滑っていき、地面まで落ちると視界に空と木々が映る。

 

「痛ってぇ……」

 

 体を少し痛めつつも、ジャージに付いた木屑をはじめとする汚れを手で払いながら立ち上がる。それと同時に、確信に変わった自身の違和感の正体を口にする。

 

「やっぱり、遅発性乱気症…なんかな?」

 

 遅発性乱気症。それは短時間で急激な気のコントロールを必要とする技を使うと起こる症状で、きっかけになる何かをした直後なら何も起きないのだが、数日経つと気のコントロールが困難になってしまうのだ。他にも食欲がなかったり、だるさもでる。

 

「にしても、ここまで出鱈目な気を使ったことなんて……あっ」

 

 こうなる原因を考えていた時、ボージャック戦で超界王拳を使ったことを思い出す。10倍だったとはいえ、気のコントロールを極めたブルーですら初めての実践で使用、更に長時間維持したことでこの病気になったのだ。ある程度気のコントロールを出来るようにしていたとはいえ、ただの超サイヤ人なら何の倍率もない界王拳でもなる可能性は大いにあり得る。

 

「はぁ〜。このままやっても変に怪我するだけだし、暫く修行は休むか」

 

 病気とは言うものの命に別状はなく、むしろ気の筋肉痛みたいなもので、しばらく大人しくしていれば治る病気だ。だが、それでも治るまで修行ができないのは龍也にとっては大問題だ。とはいえ、下手をすれば重傷を負いかねない状態で無理に修行して体に余計な負担を与えては元も子もないので、休むことを決めた。

 

 しかし、思うところはあるのか、龍也は少し落ち込んでいた。

 

(やっぱり、超界王拳はデメリットが大きすぎるのか……)

 

 龍也はまだ超サイヤ人2になれない。だがいずれ超サイヤ人では太刀打ち出来ない相手が来ることはわかっていた。現に、時の庭園で闘ったボージャックはリュートと手を組んでも勝てなかった。しかし、嘆いてはいけないと考えた打開策として目につけたのが超界王拳だった。

 

 元々超サイヤ人と界王拳の併発は強靭な肉体と僅かなズレも許されない超精密な気のコントロールが必要で実質的不可能と言っても過言ではない。そこで考えたのは体を鍛えて超界王拳に耐える体をつくりつつ、界王拳を長時間維持することで気のコントロールする際の負担を減らす修行をした。

 

 界王拳を使っても、その負担がぁり感じなくなってきてからは超界王拳に強化変身、並びにそれを制御及び維持するために慣れるよう特訓した。最初こそ継続時間は長くても1秒にも満たなかったが、修行を重ねていくにつれ大分維持できるようになっていた。そしてあの決戦で初めて実戦で使用し、勝利を掴んだことでようやく完成したと思っていた。

 

 しかし、戦闘終了直後の尋常じゃない肉体への反動と今日起こった遅発性乱気症。この2つが厄介だった。あの戦いが終わった後は本当に危ない時は使わないようにしようと思っていたが、遅発性乱気症もセットとなると本当に使用できなくなる。

 

(ここまで代償が大きいなら、超界王拳は実質的に使えないな。……となると、今は早い段階で超サイヤ人2に変身できるよるにすることが先決か)

 

 ようやく超界王拳を使える段階まできたと思ったのも束の間、力に割合わないほどデメリットが余りにも大きすぎる故、手放さざるを得なくなった。ため息を吐きながらも、龍也は家に帰ることにした。

 

 

 

 帰ってきたらボロボロになっていた龍也を心配する母と弟をちょっと足を滑らして、盛大に転けただけだから怪我はしてないと宥め、シャワーを浴びてジャージから私服に着替え。昼食をそこそこ摂った後、やることがない龍也は気晴らしに翠屋に行っていた。

 

 名物のシュークリームを食べ終えた後、店の手伝いをしているなのはと会話していた。

 

「そうなんだ……龍也君も大変だね」

 

 龍也の現状を聞いたなのはは、心配げな表情をする。

 

「まぁ、生きてるだけでも奇跡みたいなもんだから、これくらいはしょうがないさ。でも、修行もできないし、和真も旅行に行ってるからやることなくて退屈なんだよな」

 

 ため息をつく龍也。それを見たなのはは、何か思いついたように手を合わせた。

 

「ねぇ龍也君。明日は何か予定はあるの?」

 

 突然の質問にえっと驚きつつも、明日のスケジュールを思い出す。

 

「確か、智樹が幼稚園の友達の家に遊びに行って、母さんは付き添いついでにママ友達と茶会するけど、俺は何もなかったはず。修行も出来ないし、強いて言えば武術の座学が予定かな?」

 

 龍也の答えに満足したのか一瞬だけパッと満開の笑顔になるが、すぐに両手を後ろに組んで、モジモジしだす。その顔はどこかほんのり赤くなっていた。 

 

「あ、あのね?龍也君がいいのなら、ふ、2人だけで遊びに行かない?」 

 

「えっ!?」 

 

 それを聞いて龍也は驚愕し、顔が少し赤くなる。2人で出かける。つまりデートみたいなものなのだ。

 

「俺で、いいの?アリサとすずかは誘わなくていいのか?」

 

「うん。アリサちゃんもすずかちゃんも、今は習い事で忙しいから難しいみたいなの。それに、龍也君と2人でお出かけするのも、良いかなって思ってて、……やっぱり、駄目?」

 

 頬を染め、上目遣いでこてんと首を傾げるなのは。それを目の当たりにした龍也はその可愛さに思わず内心悶絶するも、それを表情に出さないよう理性で必死に抑え、なのはの誘いを龍也は二つ返事で了承した。 

 

 なお、少年少女の甘酸っぱいやり取りを見てブラックコーヒーを頼む人が増えたとか。そして、恭弥はとんでもない形相でその様子で見ており、龍也が頷いた瞬間には彼に襲い掛かろうとしていたが、それを察知した桃子がこれまで以上の圧を醸し出して防ぎ、抑えられたことで未遂となった。

 

 また、龍也は帰り道の途中にある本屋を見つけるとそこに寄り、明日着る服の参考にするためにファッション雑誌を立ち読みしていたとか。

 

 




先月出せなかったので、今月はもう1話更新できるよう頑張ります。

次回はデート回!

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