お客様!困ります!あーっ!トリガーはいけません!   作:クロアブースト

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草壁の執筆してたけど、勝負仕掛けて先端カリカリされて即落ちするのが描写的にアウトなのでそっちはR18に投稿予定

時系列的には悪夢の怪獣合戦が終わった直後です。


小南と白亜②

時は悪夢の怪獣合戦で香取隊が勝利した次の日、綾辻をお持ち帰り(強制)した白亜がメイド服を着た香取、炒飯を持ってきた加古に押し倒された翌日とも言う。

小南と共に詩音は喫茶店にいた。

 

「それで遠征先はどうだったか教えなさいよ」

「遠征って言っても伝手のあるキオンとレオフォリオの権力者と近況確認しただけだぞ」

 

詩音はボーダーのB級ランク戦が行っている間、今回の第二次大規模侵攻でアフトクラトル以外の国家介入を防ぐ為に単独で遠征したのである。

帰ってきたのは、悪夢の怪獣合戦前のラウンド前辺りであり小南から土産話を聞きたいからと呼び出されていたのである。

 

「リーベリーは伝手がないから分からないが、キオンとレオフォリオはアフトクラトルからの侵攻があったから防衛戦を行ってたらしい。キオンとは今回侵攻しない代わりに近々女王が婚約者のいる玉狛支部へ来訪することになっている」

「婚約者って確か修のことよね。でも今は千佳と付き合ってるから修羅場になるんじゃないの?」

「その話は伝えたが、日本と違って一夫多妻制バッチコイなせいで正妻じゃなくても本気で婚約を目論んでたな」

 

キオンの女王であるアレクシアは王位継承戦の経緯から修を婚約者にする位にはゾッコンである。

そして玉狛支部に訪れたらかつての約束である近界の案内という名のデートをさせる気満々であり、千佳が知った途端にプッツンするのは分かっていたのだが、個人間の恋愛事情と国同士の戦争を一回のデートで済むなら修も拒否しないだろうと可決したのである。

間違いなく修羅場になって千佳から修へ夜のベッドファイッ!が行われるかもしれないが関知しないと詩音は決めている。

 

「レオフォリオは普通に報告だけで終わったな。元々獅子王自体が玄界へ侵攻するのに消極的だしな」

「へぇ…珍しいわね。ボーダーの同盟国以外でそんな考え持ってる国って少ない筈よね?」

「そうだな。俺と師匠が獅子王と親交あったって言うのも大きいけどな」

「かぐやさんかぁ……確かにあの人旧ボーダー時代から同盟国以外にも顔が効いたわよね。よくトイレと玄関以外は迷うけど……」

「師匠に剣を教えた人が近界民らしいからその伝手を俺が引き継いだって感じだな。強いけどトイレと玄関以外は絶対に迷う方向音痴だけど……」

 

小南は白亜の師匠であり、故人である月島 かぐやを思い出す。黒髪ロングの麗人で忍田本部長の幼なじみかつ同期。

男でありながら絶世の美女並みに容姿に優れてたせいで忍田本部長が沢村さんを始めとする女性のアプローチに鈍感になった元凶とも言える。

まあ詩音は小南としては女性に見える麗人であり、方向音痴の印象が根付いているのだが……

 

「詩音もボーダーに黙って幾つか暗躍したんでしょう?私にも教えなさいよ」

「ハハハ、確かにあるが秘密だ。小南には暗躍は向かないよ」

「何よ!私だって暗躍位出来るんだから!」

 

小南がぷりぷりと怒っているが、詩音は話半分で聞いていた。

何せ詩音は小南の純粋さに救われたのである。

騙されガールな小南だからこそ詩音は信頼しているが、暗躍みたいな裏仕事には向いていないし関わらせたくないと思っていた。

 

「それより今回の試合を見て玉狛第二の遠征入りは確実だろうな」

「当然じゃない!って言いたいけどまだラウンド的には中盤だから早計じゃない?」

「いや今の玉狛第二は明確な弱点が存在しないからな。平行世界だと修が貧弱だったり、雨取が人を撃てない世界線とかあったから苦戦してたけどな」

「何それ!どちらも信じられないわね」

 

今の修は殺意で人を殺せる程に研ぎ澄まされた人越拳を扱うインファイターであり、千佳は修との新婚旅行という名の遠征に行くためにフィールド諸共敵兵を全力全壊するトリオンモンスターである。

詩音が上げた平行世界とは似ても似つかないと言っても良いだろう。

 

「一番驚いたのは雨取が修を押し倒したことだな。まさか人を撃てない欠点を愛の力で克服するとは思わなかった……」

「千佳から聞いた話だと修は千佳にとっての王子様的存在だったらしいから前々から機を狙ってたらしいわよ」

「まあ修にはそれ位強引に引っ張ってくれる相手がいた方が良いだろうからな」

 

サラッと千佳が修を押し倒す計画が練られていた事実が発覚するが詩音はスルーする。

何故なら既に計画は完遂されており、修は責任を取る方向に動いているからだ。

因みにもし千佳が押し倒さなかったら、以前遠征に連れて行ったキオンの姫君との婚約か、海峡支部で修を気に入っている刹那辺りを焚きつける予定だったのは余談である。

 

「修も香取もキオンでの遠征で近界のトリガー使いだけでなく黒トリガーとも戦った事がある。勝ち負けは別としても実戦経験ならB級ランク戦では頭一つ抜けてると言って良い」

「玉狛第二や香取隊なら他のB級には負けないってこと?」

「負けないわけじゃないが、遠征部隊に入る上位入りは可能だろう。まあこれからの玉狛第二は得点を取りづらくなるがな」

「どういうこと?」

「玉狛第二は目立ち過ぎた。次の試合から混戦じゃなくて四面楚歌になるだろう」

 

今の玉狛第二は総力が突出していた。

A級のエースレベルの遊真と修、二宮をも超えるトリオンモンスターの千佳による絨毯爆撃によってどんなMAPだろうが、大量得点を容易く取れる状態なのである。

それこそA級上位チームですら共闘しなければ蹂躙されるレベルである。

 

「逆に香取隊は香取こそ突出してるが、他はマスターランク程度だから二宮隊と同じく香取とのタイマンさえ避ければ隙はある。つまり玉狛第二程露骨に対策はされないと言える」

 

これから先のランク戦は三つ巴や四つ巴は期待出来ず、玉狛第二だけで2〜3チームを打倒する状況が想像される。

 

「二宮はともかく他の隊員とのタイマンなら修はほぼ勝てるだろう。修にはアレがあるからな」

「アレって?」

「両スラスター。海峡支部で刹那から一本取った超絶技巧だ」

「刹那から!?」

 

小南が驚く。

黒鋼 刹那は旧ボーダーからの古参で現在は海峡支部という近界にある支部に所属する隊員である。

旧ボーダー隊員の中で最も戦闘への適応能力が高く、旧ボーダー隊員の中で最後に入った新参者にも関わらずアリステラでの遠征時点で小南や迅に勝ち越す位に成長速度が異常な傑物だ。

ボーダーで有名と言えば村上鋼の強化睡眠記憶による一度見た動きに次から対応出来ることだが刹那はその上位互換を行く。

一度勝った相手の変質にも適応する。

つまり初見殺しも通じず明確に自分を超える技量が無ければ敗北しないのである。

現に小南や遠征で海峡支部にやって来た太刀川、風間は刹那に一度負けてから新型トリガーの導入以外では一度も勝てなくなっている。

戦術や技術に関しては初見殺しだろうと即座に対応して返り討ちにしたからである。

唯一の例外である迅は未来予知という刹那を上回る先読み能力があるからまだ勝ち星を上げれてるが、それでも勝ち越すことは出来ていないと言えば刹那の化物具合が分かるだろう。

 

「香取も他の海峡支部メンバーから一本勝ち星を上げてるから、二人の成長は心配していない。まあ修は玉狛第二ではなく、単独で遠征部隊入りした場合の懸念事項はあるんだが、今の玉狛第二なら杞憂だろう」

「そういう意味じゃ玉狛第二が遠征入りするのは既定路線なのね」

「俺としては遠征任務自体が不安だがな」

「不安って一体何よ?」

「C級隊員救出するのにA級相当の遠征部隊を派遣すること自体がリスクだってことさ。犠牲者一人出るだけで確実に損失の方がデカ過ぎる」

 

詩音の懸念している通り、遠征部隊は間違いなくボーダーに置ける精鋭であり、精鋭一人を犠牲にして訓練生を助けるなんて事が起こったら間違いなく損失確定である。

というか精鋭一人に見合う訓練生という時点で相応の人数の救出が無ければ割に合わないのだが救出人数が増えれば増える程、物資問題や逃走の成功率は下がるのだ。

 

「何より遠征部隊自体が第二次大規模侵攻で尖兵として出てきたトリガー使いより劣る戦力で本国から救出させるとか自殺行為としか思えない」

 

アフトクラトルの本拠地は間違いなくボーダーより質も数も上回る精鋭揃いなので忍田本部長を始めとするノーマルトリガー使いを向かわせたところで焼け石に水としか言えない。

何せハイレインやヴィザ達としのぎを削る四代領主という勢力争いが行われている国に遠征部隊を送ったところで生還出来るかどうか怪しいと言わざるを得ない。

少なく見積もってもヴィザ級が他の領主達にもいると想定した場合、最低でも三人は国宝級の黒トリガー使いがいるとされる。

そいつ等から逃れつつC級隊員達を救出しないといけないとかクソゲーと言っても良いだろう。

 

「城戸さん割と貧乏くじ引いたよな。C級隊員の救出もしなきゃいけないし、学生ばかりだから遠征部隊から犠牲者出すと親を始めとする市民を敵に回すから犠牲者も出してはいけない。強いて言うなら味方に裏切り者がいないのが救いか……」

「こう聞くと旧ボーダー時代より過酷ね。アリステラの時は最悪遠征メンバーが死ぬこと想定してたけど出来る手段が相当減るわよ」

「誰も犠牲者出さないというのは最善なんだけど、それは戦力に余裕があって始めて視野に入ることだからな。相手の方が強いのに誰も犠牲者出さないとか夢物語だよな」

「そうよね。戦場ってそういうものよね」

 

ハハハと笑う詩音と小南はまだ知らない。

後に修がヒュースを玉狛第二に誘ったことで内部に獅子身中の虫を抱えて遠征するという史上最悪の遠征任務が行われることを……




因みにヒュースが嫌いとかじゃなくて、ヒュースが雨取連れてアフトクラトルに帰還したら、当主の身代わりに出来るから裏切る展開になりそうなのに敢えて連れて行ってC級隊員救出とかご都合主義以外で成功するのが思い付かない位に無謀だと思っているという話。
ヒュースが情に絆されて千佳を差し出さないとは思えないし、それこそ既に自分の領主様を母トリガーに入れてました位じゃないと味方になるのが想像つかないだけかも……



月島 かぐや
…詩音の師匠で故人。黒髪ロングの麗人で絶世の美女に間違われる位に超絶美人だが男である。
忍田本部長が鈍感になった元凶かつトイレと玄関以外は一人だと絶対に迷う方向音痴。

黒鋼 刹那
…旧ボーダーかつ海峡支部所属の攻撃手。城戸司令直々にボーダー本部への出禁を命じられる程のに戦闘スタイルと思想が人間離れしている修羅である。

アレクシア女王
…キオンの王位継承戦を勝ち抜いた女王様。修を婚約者にする位にはゾッコンで日本の法律なんて知らないと正妻じゃなくてもOK位に狙うことで千佳との修羅場が起こると思われる。
近々玉狛支部に来訪してデートイベント発生するので修は千佳から夜のベッドファイッ!が確定している。

千佳と夜の三連戦、何処でギブアップ(上から順番予定)

  • 刹那のファムファタール呼び
  • キオンの姫君から婚約者宣言
  • 王位継承戦で義兄から姫君守る決戦
  • EX:お別れの再会願うキス
  • EX2:帰国途中の新しいフラグ
  • EX3:美少女型トリオンロイド
  • IF:エネドラちゃんの尋問
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