転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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アニメが最近面白すぎて困りますね〜。早くそこまで追い付かないと!


代表としての意地

 

 

 

「え、エリス様!頼むっす!オイラにエリス様の力を貸してくださいっす!」

 

 

 

開国祭の2日目に突入し、今日は武闘大会の本戦が行われる日だ。昨日のうちに予選が行われており、今日出場する選手達は魔國連邦(テンペスト)側の出場選手を除いて、厳しい予選を勝ち上がった猛者なので昨日以上に盛り上がることは間違い無いだろう。

 

 

そんな中で、武闘大会に向けて僕も準備に取り掛かっていた所、唐突にゴブタから掴み掛かられるような勢いで僕に助けを乞うてきた。・・・・・・この発言から分かるように、さっき説明した魔國連邦(テンペスト)側の出場選手というのはこのゴブタであり、今回の武闘大会に参加することが決まっている。

 

 

 

こうなった経緯は二日前に遡る・・・・・・

 

 

 

 

「勇者マサユキの実力を測るために、幹部達から何人か武闘大会に参加させようと思ってるんだ」

 

 

 

前夜祭が終わった後、僕や他の配下達はリムルに呼び出され、執務官の一室へと集まっていた。そこで言われたのは、幹部達の武闘大会への参戦だった。確かに、マサユキさんの実力を測る上でこちら側から実力者を出すというのはいい判断だろう。

 

 

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

 

 

リムルのその言葉にその場にいた幹部一同は闘争心をむき出しにし、目をギラギラと輝かせていた。特にベニマル、ソウエイ、ディアブロ、シオンは言葉は発さずとも、その表情と雰囲気からして出る気満々であるという事は間違いなかった。

 

 

 

結果として、出場すると色々と問題が出そうなその4人の出場は見送られ、代わりに新たな役職としてソウエイには藍闇衆(クラヤミ)という魔國連邦(テンペスト)最大級の諜報活動をおこうなう組織である隠密部隊の頭領という職が与えられた。そして、残りの3人には・・・・・・

 

 

 

「四天王・・・・・・ですか?」

 

 

 

四天王・・・・・・所謂、魔國連邦(テンペスト)の中でも限られた実力者に送られる名誉職のことだ。正直、明確に何をするかは決まっていない職ではあるので、人によっては与えられても全く嬉しくない役職ではあるから、結局はこの3人を大会に出場させないための言い訳に過ぎないんだよね。

 

 

 

「そうだ。魔國連邦(テンペスト)の中でも特に実力があるお前達にはその四天王の役職についてもらいたいんだ。ベニマルを四天王の筆頭に置き、残りの3枠のうちの2つをディアブロとシオンに担ってもらいたい。・・・・・・頼めるか?」

 

 

 

「勿論ですよ。四天王の筆頭として、恥ずかしくの無い働きをして見せます」

 

 

 

とはいえ、四天王の筆頭に任命されたのがよほど嬉しかったのか、ベニマルはいつも以上に喜びながら任命を受け入れていた。シオンもディアブロも少しばかり自分が筆頭になれなかった事に不満を言っていたが、最終的には受け入れ四天王の役職に就くことに決まった。

 

 

 

では、残りの一人は誰を任命するのか?それを決めるために、先ほどの4人以外の幹部達に武闘大会に出場してもらい、そこで優勝した人物に四天王の一員に加わってもらう事になったんだ。

 

 

 

「で、誰に出てもらうかだが、エリスは配下で誰か出したい奴はいるか?」

 

 

 

「そうだね・・・・・・テスタロッサ、キミはどう?」

 

 

 

リムルにそう言われ、僕は後ろに控えていたテスタロッサに声をかけていた。僕の配下の中ではテスタロッサが一番の実力を持っているので声をかけたんだけど・・・・・・

 

 

 

「わたくしはそう言った肩書きに興味はありませんので、遠慮いたしますわ」

 

 

 

こんな感じで断られてしまったので、彼女はなし。まぁ、彼女の性格的に断られることはなんとなく分かっていたので特に驚きはしなかった。となると、次に実力のあるのはガビルやヒョウガだけど、ガビルは技術発表会の事があるので出ている暇は無いだろう。そして、ヒョウガに至っては強さは問題ないだろうけど、武闘がメインであるこの大会でヒョウガやランガが出場するというのは趣旨がぶれてしまう。

 

 

 

「それならセキガやカレンはどう?」

 

 

 

「私とセキガにはエリス様の近衛兵という立派な役職がありますので、参加する意味がありません」

 

 

 

「だな。俺たちは自分たちの力を誇示する趣味は無いですし、ここは他の方に譲りますよ」

 

 

 

近衛兵の二人も参加を拒否したので僕の配下達は誰も出場しないという事に決まった。

 

 

 

「みんなこの様子だし、他の誰かに譲る事にするよ」

 

 

 

「そうか。・・・・・・なら、ゲルドはどうだ?お前の実力なら問題なく勇者相手にも戦えるだろ?」

 

 

 

リムルはゲルドに誘いを入れていた。完全に消去法だが、残った幹部達の中でいちばんの実力を誇るのはゲルドだし、リムルが誘うのは納得だ。この提案には誰も異論を唱えなかったので、あとは彼が了承すればいいだけの話だ。

 

 

 

「承知いたしました。我が力を持って勇者の実力とやらを測って見せましょう!」

 

 

 

ゲルドが了承したので武闘大会に参加するのはゲルドに決まった。これで今回はお開きにしよう・・・・・・とリムルが席を立とうとした時、突如リグルが声を上げた。

 

 

 

「リムル様。ゲルド殿の実力を疑うわけではありませんが、念には念をという言葉があります。ここは一つ俺が推薦する男を一人、武闘大会に参加させては頂けませんか?」

 

 

 

「お前が推薦?・・・・・・別に構わないが、そいつは誰だ?」

 

 

 

「ありがとうございます!その男は・・・・・・」

 

 

 

 

 

・・・・・・時は現在に戻り、そこでリグルに推薦されたのがゴブタだった。そこからはとんとん拍子に話が進んでいき、結局としてゴブタは半ば強引に武闘大会に参加させられたのだった。本人がこの話を知ったのは今朝のことであり、本人にとっては寝耳に水の話であるので当然参加を辞退したいとリムルに直談判したらしいが、それは無駄に終わったそうで最後にはゴブタ自身が折れて渋々参加を決めたのだとか。

 

 

 

「僕の力っていうのは・・・・・・理由を聞いても?」

 

 

 

「オイラの力じゃ武闘大会を勝ち抜くなんてできるわけ無いっすよ!ゲルドさんもそうっすけど、あの勇者マサユキだっているのに勝てるわけ無いじゃ無いっすか!ただオイラがボコボコにやられて笑い者になるだけっす!」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

ゴブタが声を荒げながら僕にそう伝えてくるが、僕はどうもその言葉に納得がいっていなかった。だって・・・・・・

 

 

 

「ゴブタ。キミはもっと自分の力を信じていいと思う」

 

 

 

「へ?」

 

 

 

「キミの力はキミが思っている以上に素晴らしいものだ。魔國連邦(テンペスト)の中でも指折りの実力者だということは全員が認めてる。少なくとも僕やみんなはこの武闘大会でもキミならいい成績を出せるって思ってるよ?そうじゃなかったらリグルもキミを推薦していなかったと思う」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

まさにこれだった。ゴブタは自分を過小評価しすぎなんだ。武闘大会で優勝できるかは断言できないが、少なくとも良いところまでは勝ち上がれるとは思っている。これは冗談でも嘘でもなく本心でそう思ってる。だからこそ、そんなに弱気になっているゴブタに疑問を抱いていたんだ。

 

 

 

「それに、僕の力に頼るのは少し卑怯じゃ無いのかな?確かに、キミの言うように僕が力を貸せばキミをこの大会で優勝させるなんて造作のない事だと思う。だけど、キミはそれで優勝しても素直に喜べる?推薦してくれたリグルに胸を張って報告する事ができるの?」

 

 

 

「そ、それはそうっすけど・・・・・・でも」

 

 

 

ゴブタは未だに難しい顔をしていた。・・・・・・まぁ、無理もないか。自分の承諾なしに勝手に参加を決められては実力どうこう以前に、納得がいくわけ無いもんね。実際、僕がやられたらめちゃくちゃ怒るし。

 

 

 

「そこまで嫌だったら、僕がリムルに口添えする事も可能だけどどうする?流石にそれほど嫌がってる人を出す程鬼じゃ無いからさ」

 

 

 

「エリス様・・・・・・」

 

 

 

ゴブタは俯きながら何かを考え始める。・・・・・・少し時間が経ったのち、ゴブタはゆっくりと顔を上げた。そして・・・・・・

 

 

 

「エリス様、その提案は嬉しいっすけど、やっぱりオイラ出るっす。折角リグルさんに推薦してもらった訳だし、これも自分が成長できる機会だと思って意地見せるっす!」

 

 

 

「覚悟は決まったみたいだね。よかった」

 

 

 

どこか吹っ切れた様子のゴブタは先ほどの不満げな表情から一転して、自信満々のキリッとした表情に変わっていた。・・・・・・もう心配はなさそうだ。

 

 

 

「あの、エリス様?・・・・・・一つ、頼みを聞いてくれないっすか?」

 

 

 

「頼み?」

 

 

 

「はい!もし、オイラが優勝できたら、何かご褒美をくれないっすか?そう言うのがあったほうがオイラももっと気合いが入ると思うんで」

 

 

 

唐突にゴブタからご褒美の催促をされて、僕は困惑する。一応、ご褒美として四天王の役職に就けると言うのにそれだけじゃ物足りないんだろうか?

 

 

 

「四天王の役職はもちろん嬉しいっすけど、それ以外にも形ある何かがオイラ的には欲しいなって・・・・・・」

 

 

 

「なるほどね。・・・・・・まぁ別に良いけどその代わり、このご褒美の有無に関しては他の選手達にも伝えさせて貰うからそのつもりでいてよ?その情報を持っているか持っていないかでやる気の度合いに大きく影響するんだから。分かった?」

 

 

 

「ありがとうございます!じゃあ、オイラ頑張ってきます!!」

 

 

 

褒美ありが確定したのがよっぽど嬉しかったのか凄い勢いで会場に走り込んで行ったゴブタ。あの様子だと、本当に優勝しかねないだろうし、今のうちにご褒美を考えておかないと。そうだなぁ~・・・・・・

 

 

《告。以前作成した装備一式を景品に選ぶことを提案いたします》

 

 

 

「(以前?・・・・・・あぁ、なるほど。確かにあの装備なら景品として申し分ないね。よし、後でリムルに確認を入れに行こう)」

 

 

 

ひとまず、無事にご褒美の景品が決まった僕は、止まっていた準備の手を動かし始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

視点 リムル

 

 

 

 

「会場にお集まりの紳士淑女の皆様!本日は待ちに待った武闘大会の本戦の開幕です!では早速、昨日の激しいバトルロイヤルを勝ち残った選りすぐりの猛者達を順に紹介していきます!」

 

 

 

武闘大会の本戦は、司会進行を任されているソーカのアナウンスのもとスタートを切った。昨日のバトルロイヤルを勝ち上がったのは全員で6人。勇者マサユキ、その仲間のジンライ、”流麗なる剣闘士”と称される男ガイ、迷宮の50階層のボスでもあるゴズールとメズール、そして謎の獅子仮面(ライオンマスク)の男(十中八九、あの男だろうな)だった。

 

 

 

そして残りの2人に、ゲルドとゴブタが加わり計8人でトーナメント戦を行う。で、勇者マサユキが優勝した場合は俺への挑戦権が得られる。ゲルドやゴブタが優勝した場合は四天王の役職が得られる。・・・・・・というのが、()()までに決まっていた武闘大会の内容だ。

 

 

 

「ここで一つ重要な追加情報です!この武闘大会で優勝した選手には優勝賞品とは別に我らが副国主、エリス=テンペスト様お手製の装備が与えられるとの情報です。なんでも、この装備を身につけると・・・・・・」

 

 

 

少し長いので割愛するが、要は優勝するとエリスが作った装備を手に入れられるってことだ。この話を知ったのはついさっきで、エリスに事情を聞いたところゴブタにねだられたそうで、仕方なしに副景品として自分が作った装備を出す事に決めたんだと。・・・・・・どうりで、やる気のなかったゴブタが急にやる気満々で登場したわけだ。

 

 

 

「(ラファエルさん、ちなみにさっきエリスに見せてもらった装備って品質的には・・・・・・?)」

 

 

 

〈解。組み込まれたスキルや材質等を考えて、少なくとも特質級(ユニーク)以上の価値があると推測します〉

 

 

 

「(ですよねー)」

 

 

 

ラファエルさんの言葉に、俺はため息をつく。そんなのが副景品としてあるなら、本来の景品である俺への挑戦権や四天王の座など、二の次となってしまうんじゃないか?俺もあの装備がどういう性能なのかは既に聞かされてるが、”蘇生の腕輪”程ではないが景品として出すのを躊躇うぐらいにはとんでもない代物だったからなぁ・・・・・・。

 

 

 

「エリスよ、貴様の作ったその装備とやらはどのような物なのじゃ?」

 

 

 

「ルミナスさんも興味あるんですか?その装備についてなんですが・・・・・・」

 

 

 

俺が呆れているのを尻目に、隣でエリスとルミナスが楽しそうに談話で盛り上がっていた。ちなみに俺たちがいるのはこの会場内に作られた貴賓席であり、俺たちの他にも各国の重鎮たちがこの場に居合わせている。

 

 

 

「これで今回、本戦出場を決めた8名の選手が出揃いました!この中で優勝を勝ち取るのは一体誰なのか!?運命の時はもう間も無くです!」

 

 

 

その言葉に、会場に集まった5万人の観客達は怒号にも似た歓声をあげた。うん、良いねぇ〜・・・・・・みんな楽しみにしてくれているようで俺も嬉しい・・・・・・って、そんな呑気なこと言ってる場合じゃないか。

 

 

 

「じゃあ、俺は挨拶に行ってくるから、この場は頼んだぞエリス?」

 

 

 

「うん、頑張って!」

 

 

 

エリスが笑顔で送ってくれる。そう、選手の自己紹介の後は魔王である俺が直々に選手達に挨拶をする事になっているんだ。今回の挨拶にエリスは付いてこないが、最後の表彰式では副景品を優勝者に渡す必要があるのでエリスにも同行して貰う予定だ。

 

 

 

その後俺は舞台へと降り、各選手一人一人に簡単ではあるが挨拶を行い開会式を締めた。この後すぐに第一試合が始まるので俺は足早に貴賓室へと戻り、試合を見守る事にするのだった。

 

 

 

いよいよ、武闘大会本戦の開幕だ!マサユキ、お前の実力を見せて貰うぜ?




四天王の件についての会議が終わった後・・・・・・



「リムル?話って何かな?会議も終わってみんなも帰ったんだし、お互い疲れもあるんだから早く休もう?」


「すぐ終わるさ。話ってのは、武闘大会についてだ。本戦が全て終わった後に、俺が考えているイベントをやろうかと思ってるんだ」


「・・・・・・イベント?」



「そうだ。そのイベントは––––––––––––––––」



「・・・・・・本気で言ってるの?本当にそれをあの場で行おうとしてる訳?」



「ああ!サプライズとしてはうってつけだと思うんだ。それに、お前からしても悪く無い話じゃないか?」



「・・・・・・ちょっと考えさせてくれないかな?僕としても急にこんな話聞かされてすぐに『わかった』と即答する訳にはいかないから」



「了解。武闘大会が終わるまでには回答をくれ。勿論、無理だったら断ってくれても構わないが、俺としてはそのイベントは行いたいな。開国祭を盛り上げるためでもあるが、今後の()()()()()にもなるし」



「うん、わかった」



会議の後に密かに新たなるイベントの話がされていたことはこの二人の他に知る者はいない。




次回で武闘大会は締めます。話をそろそろ進めていきたいので。ちなみに、エリスがゴブタに言った『この大会で優勝させるなんて造作のない事』と言うのは嘘ではありません。今のゴブタにエリスがバフを行った場合は・・・・・・


現在のゴブタの力

A級(EP 10000)→S級(EP 400000)←本気でエリスがバフをかけた場合



こうなります。多分ですが、準決勝でカリオンと当たっても原作のような仮面を狙う卑怯な戦法を使わなくても、勝てるようになるのでランガも不要になるでしょう。・・・・・・正直、このスキルがやばすぎて持て余してる感がハンパなくて凄さがイマイチ掴めていないので、近いうちにこのスキルを使っても”その相手でも余裕で勝てる人物”に話を通しておきます。


エリスの作った装備については表彰式の際に説明しますので、お楽しみに!
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