BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
と、それで決まった今後のストーリーとは別に、個人的に鬱憤を晴らしたいなということでこの話を投稿します。バイオハザードレクイエムの核心的ネタバレと個人的な考察も含まれるのでご注意ください。
本日2026年7月23日をもってハーメルンに小説を投稿して13周年となりまして、その記念回でもあります。もしも、スペンサーについていち早くBSAAが知れたら。楽しんでいただけたら幸いです。
オズウェル・E・スペンサー。ミランダの弟子にしてアンブレラ創立者。ジェームス・マーカスの親友。全ての元凶。クイーンとアリサが私と共にアンブレラの研究所から逃げ出した理由にして最終目標。アイザックスやジェーンドゥーが最近目立ってるけど、スペンサーが目的なのは今でも変わってない。
オルタナティブが終わり、BSAAが誕生したあの裁判にて。重要参考人たるスペンサーは自社の裁判だというのにどこかに雲隠れ、ならばとスペンサーの教え子の1人にして元アンブレラ社の研究員ヴィクター・ギデオンをあの裁判の参考人として追っていたが行方を掴めず、その結果証人が全然集まらないあの裁判になったわけなのだが。
その際、ラクーンシティの生き残りなら証人になってくれるんじゃないかと調べたことがあった。今はグラ分隊に所属しているいるジョージ・ハミルトンが一緒に生き延びた仲間らしい。もっとも、トラウマやらが原因で誰も助けてくれなかったのだが。
元R.P.D.の警官でありクイーンとアリサの後輩で、なんとクリスやウェスカーがいたというのに差し置いて署内ナンバーワンの射撃の腕を持つとんでもない腕前を有しているケビン・ライマン。
民間警備会社に勤める警備員、マーク・ウィルキンス。
地下鉄駅員のジム・チャップマン。
配管工のデビット・キング。
元アンブレラの研究員であり、ヴィクター・ギデオンの情報も提供してくれた自称・大学生の日系人女性のヨーコ・スズキ。
J'sBARのウェイトレスであるシンディ・レノックス。
そして、「ラクーンプレス社」に勤めていた新聞記者のアリッサ・アッシュクロフト。
裁判が終わり、BSAAとして再編していく中で。アリッサから連絡が来たのである。正確には便箋であったが、同封されていたディスクにはとんでもない映像が入っていた。
《「私は間違っていた」
「今は悔やんでも悔やみきれない」
「この子は独りぼっちでな、贖罪のつもりで迎い入れた」
「この子が私の希望…何とも可愛い……」》
「「は?」」
BSAAの幹部陣であるベロニカ、オブライエン、ノーマン、クリス、プサイと一緒に内容を確認していたクイーンとリサの第一声がそれである。今まで聞いたこともないような、どす黒くなるまで煮詰めた憎悪が満ちた低い声だった。私はクソボケ老害がよおと呆れていたけど、この二人の反応は無理もない。
片や、スペンサーが見つけた始祖花のせいで生まれたものの、父親であるマーカスをスペンサーの刺客に殺害されてその復讐を誓い、ラクーン事件を含めたその全ての元凶になってしまったと苦しんでいるクイーン。
片や、仕事を受けて完遂しただけにも関わらず家族揃って招待した上で拉致監禁し両親を無惨に死なせ、自らは実験により怪物にされ、その自分からクローンを大量に生み出されてノイローゼ気味になっているリサだ。
もうなんか目が凄まじく血走っている。血管が浮き上がり、奥歯を噛み締め、握りしめた拳は力を籠めすぎたせいで砕けて再生された。クイーンなんか無意識なのだろう。殺意に満ちた形に四肢を変形させて壁を抉っていて、リサは背中の触手と髪の毛が荒ぶっていて照明を引き裂き天井が破けている。
「……何が贖罪だ。何が間違っていた、だ……!悔やんでも悔やみきれない……?」
「散々人の人生を玩んだ挙句に、希望だあ?………裁判にも出てこずによく戯言をほざけるわね」
「お、落ち着くんだ二人とも!」
「クイーン、お前は冷静に怒れる奴だ!そうだろう!?」
「リサ、待って!本当にお願い!気持ちはわかるけど落ち着いて…!」
「我等の基地を破壊するつもりでござるか!?」
ノーマンとクリス、ベロニカとプサイに押さえられ、なんとか息を整えて落ち着く二人にオブライエンが冷や汗を流す。
「いやはや。内容が内容だけに幹部だけで確認したが、とんでもない地雷でしたな。他に悪影響が出かねない人間は?」
「……ここにはいないけど、アリサは微妙ね。最初はスペンサーを恨んでたけど、それが私の記憶だとわかってからは今を生きることにきめたみたいだし」
「スペンサーに直接被害を受けたのは、私とリサだけだ。スペンサーは元凶なだけで、ほとんどウェスカーかアイザックスの被害者だからな」
『それでもBSAAにいる人間はスペンサーの贖罪なんか誰も求めてないと思うけどね』
「同感だ」
改心した、贖罪のために女の子を引き取った。まあどうとでも言えるだろうよ。でも被害者側からしたら今更改心したところで何も意味がないんだよなあ!!!!!
「これは数日前に撮られたものらしい。つまり、裁判があったことはわかっているはずだ。個人的なインタビューだから受けただけにも見える。同封された手紙によると贖罪とされた娘はアッシュクロフト氏が引き取ったようだ」
「ビデオの映像から居場所を調べてみるわ。時間と影の位置、天気や環境音から特定は難しくないはず。ようやく見つけたスペンサーの手がかりよ、無駄にはしない」
「……もしも居場所を見つけた場合、どうするでござるか?拙者たちプサイ分隊で突入するのがいいと思うでござるが」
そんなプサイの問いかけに、クイーンとリサは無言で視線を交わし、頷いた。まあ、そうだよね。
「私とリサで行く。他の部隊をバックアップとして用意はするが、突入するのは私とリサ、そしてエヴリンだけでいい」
「そんな、無茶ですぞ!老人が相手とはいえ、腐ってもアンブレラの総帥!ハンターπの群れが待ち受けていてもおかしくは……」
「関係ないわ。邪魔する者は全員ぶっ潰すだけだもの。そして、直接問い質すの。贖罪するチャンスを与えてやるけどどんな気分だ、ってね」
そう憎悪に満ちた笑みを浮かべた二人を止めることなど誰もできるはずもなく。数日後。スペンサーの所在がついに突き止められたのだった。
「BSAAだ。アンブレラ総帥、オズウェル・E・スペンサー!お前には逮捕状が出ている!アメリカ政府直々のだ!抵抗した場合射殺もやむなしだそうだ!屋敷と周囲数キロは我々が包囲した!大人しく投降するなら悪いようにはしない!」
その屋敷の扉を蹴破るなりクイーンが告げた言葉だ。今回はクインティア・モリアーティの姿ではなく、最初のクイーン・サマーズとしての姿で来ていた。その横には、八尺様スタイルのリサもいる。クイーンが告げた通り、周囲一帯はBSAA総勢で固めている。例え時間が止まっても、スペンサーが逃げることはできない。私という非常時の連絡係もいるからね。すると、奥に続く扉から執事らしき男が出てきた。何一つ武装しておらず、冷や汗一つかいていない。妙だな?
「オズウェル様の執事でパトリックと申します。現在、主人は不在でして……わたくしめが要件をお聞きいたします」
「下手な三文芝居はやめろ。スペンサーがここ一年ほど外出していないのは裏が取れている。油断させるために何も武装せず出てきたということは……隠し札があるな?」
「いいえ、ですから主人は不在だと……」
「生憎と、今の私達はそれで大人しくなるほど……冷静じゃあ、ないわ」
「ふむ。致し方ない」
そう言って一歩下がったパトリックが手を叩いた瞬間だった。二階の吹き抜けから隠れていたのであろう、ハンターπが10体、一斉に襲い掛かってきて取り囲み、その爪の全てがクイーンとリサを串刺しにする。パトリックはようやく冷や汗を流した。演技派だねえ。でもそれは、こっちもなんだよなあ。
「……ふう。あとは包囲しているというBSAAの対処ですか……骨が折れますね」
「ああ。だがそう骨を折ることもない」
「なっ!?」
頭も胴体も、重要臓器全てを串刺しにされたはずのクイーンが喋ったことに驚くパトリック。同時に、リサの腕に爪を突き刺していたハンターπが、腕ごと振り回されて投げ出され、慌てて背を向けて逃げようとしていたパトリックに激突する。リサである。クイーンはそもそも重要臓器なんてあってないものであるヒルの集合体で、リサは適応力と再生力の持ち主。ただの爪による突き刺しなんて、今更過ぎる。2人を殺したいなら屋敷ひとつ吹き飛ばす爆弾でも持ってこい。
「うらああああっ!!!」
「「「「「!?」」」」」
自分に突き刺していた五体を触手の様に変形させたヒルで吹き飛ばし、すぐに体勢を立て直して飛び込んできたハンターπの顔面を掴んで掌を杭のように変形させて頭部をぶち抜き、投げ捨てるクイーン・
「私と同じ顔だからって、悪魔のいいなりに手加減するつもりはないわ…!」
背中から触手を伸ばして逆に突き刺し、残り四体も四方八方に投げ飛ばして床や壁、天井に叩きつけ、首をコキコキさせるリサ。
「今のでパトリックの不意打ちが失敗したことをスペンサーも悟っただろうな」
「逃がさないわ」
人外の脚力に物を言わせて廊下を爆走し、人の気配がある部屋に飛び込む二人。そこは食堂なのだろう、陽光が差し込む広い空間が広がっていて。扉と反対側の一番奥の席に、車椅子に座ったスペンサーは鎮座していた。老衰で瀕死なのだろう、管やらが伸びて繋がっている。2人を見ても顔色一つ変えない。よく見れば、クイーン達に背を向ける形で白いローブを見に纏った誰かが椅子に座っている。
「おや、お客様かな……パトリックは……」
「白々しい。お前を逮捕しに来たBSAAだ。大人しく捕まるならなにもしない。ただ質問をするだけだ」
「単刀直入に聞くわ。オズウェル・E・スペンサー。自分は間違っていたって?悔やんでも悔やみきれないって…?」
「……ああ、アッシュクロフトさんから聞いたのかな……?如何にも、私は間違っていた。見たところ、私の研究の被験者かな……?悪いことをしたと思っている。今更悔もうが意味もないこともわかっている。だがせめてもの贖罪として引き取ったあの子は私の希望だ。どうか、殺さないでほしい……」
クイーンとリサに怖気づくことなく、穏やかにそう話すスペンサーは人畜無害に見える。だが、見えるだけだ。この男は親友だったマーカスすらも殺した。
「安心しろ、スペンサーの血縁でも何でもないあの子に罪は存在しない。お前の希望だろうと殺すつもりはない」
「だけどね。そこがまず気になったの。孤児を引き取っただけで、贖罪だと言うつもり?貴方のくだらない野望のために犠牲になった誰一人!生きてる人間はまだしも、墓前にすら立たないで!贖罪…?笑わせないで!!」
「お前が贖罪したいのなら、アンブレラ裁判に直接出ればよかったんだ。なのにお前はどうしたっけかな。自分は隠れて部下に任せて、その罪をオルタナティブに押し付けようとした。そもそもラクーン事件以降、マスコミの前には一切顔を出さない!おかしい話だよな?」
「マスコミは、真実を捻じ曲げて伝えるものだ……故に私は、ラクーンシティ事件の被害者で個人的に取材してきたアッシュクロフトさんのインタビューを受けたんだ……」
「そのインタビュー。如何にも耄碌した老害が今更悔いて贖罪したい、だなんて綺麗ごとな台詞がつらつらと並べられていたけど、そもそも貴方は選民思想が強い人間。インタビューの中にも貴方の本音が見えたわ」
「――――「幸せというものは誰かの犠牲の上では成り立たない」だったか?さも正論の様に述べているが、お前はその体現者そのものだろう!!」
「………」
そう、クイーンが手にした端末からその映像を見せられると、スペンサーは押し黙った。不気味な沈黙がその場を支配する。
「……ジェームスの遺児と馬鹿な建築家の娘が、絆されていればよかったものを……やりなさい、
「いえす、ますたー」
『はっ!?二人とも、屈んで……!』
「「っ!?」」
椅子に座っていた何者かが立ち上がり、フードが取れてその顔が見えたことに絶句した私はたまらず警告を飛ばして。咄嗟にしゃがんだ2人の頭上を、深紅の光線が薙ぎ払われた。壁は融解してドロドロと崩れていて、その威力が伺える。そして、その人物はローブをとっぱらい、椅子を蹴りつけて攻撃。立ち上がったクイーンが弾き飛ばし、その全体図がようやく見えた。
「贖罪は本当だ……悔いているとも。もう少し、慎重に動いていれば、とね……ラクーン事件以降、私自らアンブレラの技術の粋を集めて生み出した最高傑作をお見せしよう……。一時期は商品として売り出すつもりが、グランデ将軍の死により私の命令にのみ従うように調整した、ハンター
そこにいたのは、ハンター・アーマードを思いだす鋼の半身を有していたが、その顔はもはや見慣れたリサと同じもの。しかしその両眼は赤く輝くX型のバイザーで覆われていて、短髪の頭部にヘッドギアを身に着けている。
掌にアイアンマン染みたリパルサーが仕込まれていて指が銃口になっているスマートな機械の右腕と、鋭い鋼の爪を有した生身のハンターそのものな左腕、胴体は空気抵抗を限りなくなくすために角ばったプレートが重なり合ったノースリーブの鋼の装甲に包まれており、明らかに筋肉が発達しているとわかる生身の太腿は露出していて、棘が付いた膝から鋼鉄に覆われ、恐竜染みた三本指の足はそう簡単にバランスを崩さないだろうことが見て取れる。総じて、サイボーグ化したオメガちゃんみたいな風貌だった。先ほどのレーザーはあのバイザーから放たれていたけど、どこのX-MENだろうか。
「私は穏やかに余生を過ごしたいのだ……殺せ、
「いえす、ますたー」
冷徹そうな見た目からは想像できないほど舌足らずな子供の様な了承と共に、爆発的な速度でクイーンに迫るハンターX。あの足、バネが仕込まれているのか。しかも右掌のリパルサーっぽいのからも炎を出して軌道を調整している。思ったよりやばいかも。
「ぐうっ!?この!」
リパルサーが火を噴いて不自然に加速した右手の甲で顔の側面が抉れながらも、カウンターで剛腕と化した左腕のストレートを叩き込むクイーン。しかしハンターXはびくともせず、真顔でクイーンを蹴り飛ばした。
「がああっ!?」
「クイーン!今更ハンターなんか…!」
あの洋館の生態系の頂点に座し、タイラントとも素で殴り合えるフィジカルの持ち主であるリサの長い右腕で首を絞め上げ、熱で融解している壁に押し付けられるハンターX。しかし、動じないまま左腕の爪でリサの足を躊躇なく斬り捨て、右足を失って体勢が崩れたリサに右足が押し付けられ、ノーモーションで宙を舞い壁に埋められてしまった。
「だが、近づけたぞ…!」
「私を守れ、
しかし、吹き飛ばされながらもスペンサーに接近していたクイーン。そこに、バイザーが煌めいて熱線が放出され、クイーンは咄嗟に粘液で全身を包んだ状態で直撃、耐え切れず吹き飛ばされ、一跳躍でハンターXは跳んでくると、クイーンの頭部を右手で掴んでリパルサーで顔面に風穴を開け、更に油断することなく顔面を掴んだまま右足によるマシンガンの如きキックの嵐が叩き込まれる。
「ぐっ、ああがっ!?ぐううううっ!?」
「B.O.W.に自我を持たせるから反抗されるのだ。生きている人間とは言え手駒に自由を与えるから反逆されるのだ。自由意思を奪う事こそ、兵器の完成形である。……私の目指した新世界とは程遠いのが残念だがね。お前たちが愚かでなければ、新人類にふさわしかったのだが」
「ぐはああっ!?」
数千発もキックを叩き込まれた挙句、もう原型も辛うじて人型を残しているのみなクイーンに、熱線が放たれんとする。しかしそれは、投げつけられた瓦礫が頭部にぶつかったことで止まる。リサである。
「新世界の新人類……それが貴方の目指す世界だったわね。そこに意思がなければ、それは人間とは呼べないわ」
「……ああ。お前が作り出した、なりふり構わず、どんな相手だろうが襲い掛かるゾンビ。あれは勇気ではない。怖さを知り恐怖を我が物にすることこそが勇気、そして勇気こそが人間が人間である証。人間賛歌だ。自分の運命に負けず、立ち上がって戦い抜いてきた私たちこそが人間だ。そして、自分の罪と向き合わず、逃げ続けてきた邪悪!お前こそこの世界で最もどす黒い悪だ!そんなお前が人類を語るんじゃあない!」
「人ですらないヒルが人間を語るな。半生を洋館に閉じ込められていた子供が人間を語るな。お前たちの存在は、私の野望への侮辱に他ならない……!殺せ、
「いえす、ますたー」
リサとクイーンの言葉に激昂したスペンサー。正体を現したね。というかクイーン、それこの間はまっていたマンガの台詞だね?よっぽど響いたんだね。しかして相手は機動力と火力、防御力に判断力全てに優れているパーフェクトなハンター。勝ち目はない、様に見える。だけど。
『多分、そいつの実戦は今回が初めてだ!想定なら強いんだろうけど、二人は想定なんか飛び越えるよね!』
「私が盾になるわ、クイーン」
「ああ。とどめは任せろ」
加速。まっすぐ飛び込んできて首を狙うハンターX。しかし定石通りのその一撃は、あらかじめ絡みつく様に髪の毛を配置していたリサの首すれすれで止まる。爪そのものに当たれば切り裂かれるので、指や腕が固定される様に張り巡らせたそれは、ハンターXの動きを止めた。
「え、なっ……」
「無駄だ。
「なら、こういう、のは、どうだ!」
そこに、赤い水流が放たれハンターXが熱線を放とうとしていたバイザーに罅を入れた。カメラの役割もあったのか、わかりやすく狼狽えるハンターX。傍のワイン樽に手を突っ込んで吸収、穿水の要領でクイーンが放ったらしい。しかし酒にめっぽう弱いクイーン、一瞬とはいえ体内に循環させたせいでフラフラだ。
「何が起きた!?」
「わからないか?ただワインに高圧をかけてレーザーの様に放っただけだよ……恐らく、無茶な動きにより体内にこもる熱をそのまま熱線に変換していたんだろう?廃熱もかねているなら、そろそろ限界が来るんじゃあないか?」
「あ、がが……」
「実践に出さず、老害を守らせていただけなのがアダになったわね……!」
排熱は、ハンター・アーマードでも課題ぽかったからね。まさかそれを攻撃に転じるとは思わなかったけど。理論上は何も問題はなかったんだろうね。オーバーヒートを起こして動きがガタついたハンターXを髪の毛で放り投げ、落ちてくるハンターXに向けて両拳を構えるリサ。
『も、もしかしてオラオラですかーー!?』
「ハアアアッアアアァアアアッ!!!」
彼女のフィジカルとしなる両腕に物を言わせた拳の乱打がハンターXに叩き込まれる。そこはオラオラ言おうよ?もしくは無駄無駄。先ほどクイーンが浴びせられた蹴りの連打のお返しとでも言わんばかりに叩き込まれた拳はハンターXの全身を打ちのめし、壁に叩きつけてダウンさせた。四肢が折れ、バイザーは粉々になっているのでもうなにもできないだろう。
「そ、そんな馬鹿な……我が傑作が……」
「改めて名乗るわ。BSAA代表、リサ・トレヴァーよ。大人しく投降するならなにもしない。抵抗するなら……ああ、もうしてるわね?」
「安心しろ。死なせはしないさ。楽に死なせてなるものか」
ゆらりと幽鬼染みた迫力のリサと、酔って高揚して笑顔で迫るクイーンに。スペンサーは逃げようとして瓦礫に躓いて車いすから投げ出され、それでもと這いずって逃げようとする。そらそうだよなあ。自分を恨んでいるとわかっている怪物が迫って来てるんだもの。
「ま、待て……来るなっ、私に近づくなあぁああああああああああっ!?」
そう叫んだのを最後にスペンサーは失神。あえなく御用となった。まあやっぱりというか。そもそもインタビューに答えてさらに記録を残した上で子供を拾ったのが贖罪だー、だなんて。本人の自己満足でしかないんだよね。多分、アッシュクロフトさんもそれに気づいてBSAAに送ってくれたんだと思う。本当に反省してるなら裁判に出て全部白状すればよかった話なんだ。ふざけてんのかな。
その後、事情聴取で明らかになった「エルピス」なるBSAAにとっては劇薬でしかない代物を巡って一波乱あるのだが。それは別の話だ。
というわけでレムナンツクロニクル編の元凶たるスペンサーとの決着、そのIFでした。なんか贖罪した気になってるけど、別に心根の邪悪さは変わってないよねって。自分本位でしかないもんあれ。
・ハンター
実は名前だけグランデ将軍編で明かされていたりする、HaRTシリーズの最新機。皮肉にも未来で因縁ができる男と同じ名を有する、スペンサー個人の最高傑作。ハンター・アーマードをRTを用いて強化改造したことで誕生したサイボーグになったオメガのような姿をしており、X型のバイザーをつけている。ウイルスの肉体変異+テイロスにも用いられた科学の合わせた存在で、プログラミングによりスペンサーを守護することを最優先する。
掌にアイアンマン染みたリパルサーが仕込まれ指が銃口になっている機械の右腕と、鋭い鋼の爪を有した生身の左腕、両足にはバネが仕込まれ瞬間的な高速移動を繰り返せる他、バイザーからは熱線を放つことができる。機動力と火力、防御力に判断力全てに優れているパーフェクトなハンター。しかし実に一度も出ていない、激しい動きをすると熱線やリパルサーを利用して都度排熱しないといけない、など弱点も存在している。倒されたあとBSAAに回収された。
ここからエヴレムも更新再開していきますので、割と真面目に感想に飢えているのでどしどしいただけると本当に嬉しいです。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
人間オリキャラ(半オリも含む)で誰が好き?
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サミュエル・アイザックス
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天ヶ沢鉄舟
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犬上冷
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南雲友子
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ミゲル・グランデ将軍
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メリカ・シモンズ
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アナーヒタ・ウェスカー
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安堂竜次(アンドー弁護士)
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裁判長
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マリオ・フェルナンデス・カスタニョ
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犬上鞘
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リディア・シェパード
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セバスチャン・アギレラ
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アルベラ