地の文練習と息抜きを兼ねた作品です。

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プロローグ

二次小説であるあるなのが自分語りを冒頭で話始めるというものだ。

まぁ原作小説でもある事なので変だと大声を出して騒ぎ立てる事はしないが、前世___転生する前とは違う性別になっていた場合は多少は驚いても仕方があるまい。自分がそうなっているからくる感想でしかない。

それで話を二次小説あるあるをもう一つ言うと、〝オリ主、全員覚悟キマリすぎじゃないか?〟と思う。だって、転生とか、巻き込まれてからある程度時間経過したら、変に覚悟をキメてるのはおかしいと読んでいる側からしたらそう思ってしまう。

だって、転生してから直ぐに修行を始めるし、よく分からない仕組みとかも理解するからそれを転生前にもそのやる気でやれよ!と思うのは私がおかしいのだろうか?

........一通り言ってみたが私が置かれている状況は一変する訳なく、ただ気分が多少すっきりするぐらいだ。

 

 

ここで私がどのような転生者なのかを話そう。

二次小説の世界だとしたら〝憑依転生したが、それが?〟みたいなタイトルとして書かれているのではないかと予想する。それで何に憑依したかというと、〝安心院なじみ〟という週刊少年ジャンプの2009年10号に読み切りとして掲載され、同年24号から2013年22・23合併号まで連載された。小説家であり、漫画原作家であり、脚本家である西尾維新と暁月あきらによって生み出された作品〝めだかボックス〟に出てくるラスボス的立ち位置のババアという概念を超越した美少女に憑依した訳だ。

 

それで転生した漫画や小説作品はというと、〝バカとテストと召喚獣〟である。この作品は憑依した〝安心院なじみ〟とはかけ離れた作品.....と言っていいのだろうか?一部の現実で起こったとは思えないシーンがあるのだが、そこをオカルトと科学が混じったようなものが登場する世界だからと片付けるのは私__僕としては違和感を感じてしまう。まぁ、多少のぶっ飛びは創作物としては仕方がないと思っておこう。

 

今進んでいる〝バカとテストと召喚獣〟の時系列を話すと、原作一巻であった振り分け試験中にヒロインである〝姫路瑞希〟が熱を出して倒れてしまう。その様子を後ろの席から見ていた主人公の〝吉井明久〟が試験管の先生にヒロインの彼女を保健室へと連れて行きたいと発言するが却下され、席を立ったら0点とすると言われた主人公はそれに構わず保健室へと連れて行き、今日が新学期初日で振り分け試験結果が記されている用紙を渡される日である。

 

「おはよう、安心院!相変わらず登校するのが早いな」

「おはようございます。僕よりも先に運動部の人がいると思うんですが?」

 

目の前にいるのは生活指導と補修授業を担当している〝西村宗一〟先生である。生徒間では〝鉄人〟の愛称で呼ばれているが当の本人は嫌がっているようで、呼ばないように注意をしてくる。そんな西村先生が発した言葉は運動部を除いていったものであるのは十分承知しているが、ここは様式美として挨拶と共に返す。

 

「いや、運動部を除いて、だ。それはそうと......これだ」

 

空き教室によく置かれている細長い長方形型の足が長いテーブルに置いてある段ボール箱から1枚の封筒を取り出して、私が受け取りやすいように胸元へと差し出された封筒を手に取った。西村先生から受け取った封筒の中には何が入っているのかと質問をすると、後ろ髪を掻きながら僕の質問に対してちゃんと返してくる。

 

「これは何ですか?」

「それは三学期の最後に受けた振り分け試験によって割り振られたクラスが記されてた紙が入っている」

「そう言えばありましたね」

「はぁ.....幾ら抜けているとはいえ、安心院。それくらいは覚えてて欲しいものだ」

 

親の顔よりも見たやり取りを行うのは何かしら目論見があるとかではなく、やってて面白く感じているからそういう行動を取っているだけでしかない。僕が飽きたらこの見飽きたやり取りは行う事はないだろう。

 

「では、封筒を開けますね」

 

このまま校門前でずっといる訳にはいかないので、西村先生から受け取った封筒を開ける事にした。中に入っていた用紙に書かれていたクラス名はAクラスだった。

 

「ほう、やはりな。普段のお前は何処か遠くを見ているような目をしているが、勉学ではしっかりとした結果を残しているのは先生としては安心しているぞ」

 

西村先生からの称賛の声を背に文月学園の校舎内へと足を進める。そして今私が向かっている〝2-A〟は一学年の中でも設備や待遇等の色々が他のクラスよりも最高水準のものを用意されている。逆に最低水準のクラスは言うと〝2-F〟で、設備や待遇、教師の態度さえ一般高校の教師よりもとにかく酷いと有名な話である。何故ここまでAとFで格差が生まれているのかというと、文月学園は徹底した実力主義を掲げており、〝いい設備や待遇を受けたいなら勉強をしろ!〟と言わんばかりの要素が学園のあらゆる所に散りばら撒かれている。

 

そんな事を考えているとこれから一年間お世話になるAクラスの出入口前までやって来た。ぱっと廊下から見てみると、欧州のルネサンス期にありそうな外装をしており、教室札に書かれている〝2-A〟がロイヤルな文字だと言われたら信じてしまいそうになるくらいの文字フォントだった。

 

「おはよう」

 

挨拶と共に教室内に入るとまだ僕以外のAクラスの人はいないが、既に何個かの学校指定のバックが置かれているを見た僕は運動部の人のであると予想する。他に人がいないので教室内を見て回る事にした。

 

「ほぉ......」

 

Aクラスの設備は凄くいいと一年生の頃から聞いてはいたが、個人用のパソコン小学校の校長室とかにありそうな革のソファに加えて、小さい図書館の様な物まで置かれている。正に至れり尽くせりとこの事を指すのだろう。始業のベルが鳴るまでの間、僕はコーヒーメーカーから自分好みの熱さと蒸らしたコーヒーカップを片手に面白そうな本が小図書館にあったので読みながら待つ事にする。

しばらく僕が時間までゆっくりしているとぽつぽつとAクラス生徒がやって来てはこの教室の豪華さに驚いては、始業開始のベルまで各々がリラックスしやすい形で自習を行ったり、僕と同じく読書に耽る生徒もいた。

 

キーンコーンカーンコーンと甲高いベルの音色が学園中に響き渡る時にはAクラス生徒は全員揃って、割り振られた席へと着いていた。その様子を右からの左へと視線を滑らせて見る担任教師である〝高橋洋子〟は手に持っている出席簿を開いて、五十音順にAクラスに在籍生徒の名前を呼んで投稿しているかの確認を取る。

 

「全員出席しているようですね。それでは一限目は一人ずつ自己紹介していって終わったら各自自習としましょう」

 

出席確認が終わった後は小中校でもあった自己紹介の時間を設けられた。毎度思う事があるんだが、自分の名前と〝一年間よろしくお願いいたします〟という挨拶以外で言うべき事ってなんだろうか。趣味嗜好は初対面の同級生向けに〝自分はこういうのをやってるよ。だから、仲良くしてね?〟というのを伝える行為だと僕的にはそう思っている。ただ去年に交流があった同級生には何か言うべき事ってあるのだろうと時々考えはするが、実際には____

 

「それでは出席番号一番の人からお願いします」

「はい、僕の名前は安心院なじみです。安心院(あんしんいん)さんとでも呼んで下さい。一年間よろしくお願いします」

 

べったべたの典型的な自己紹介をする事にした。だって、一々凝った挨拶とかされたら僕の後に自己紹介する人のハードルが爆上がりしてしまうだろう?僕もその経験は前世で何回も味わったからね。

地の文ぽく書けてる?

  • 出来てるよ
  • 出来ねぇぞ


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