某槍男発売記念(?)。ふと思いついたネタ。
タイトルを見れば、分かる人には分かるはず。

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3時間もかけて何書いてるんだろう……。


噛ませ焼き鳥とホモ焼き鳥

 駒王学園旧校舎にあるオカルト研究部の部室。ここでリアス=グレモリーとライザー=フェニックスの婚約を巡ってレーティングゲームが行われることが宣言された時から物語は大きく動き出す――

 

 ――斜め上方向に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ライザーが自分の眷属との仲を一誠に見せつけ、それに触発された一誠が殴りかかろうとした時、部室に再び転送用の魔法陣が輝いた。

 

「な……この文様は!」

 

 現れた魔法陣はフェニックス家の物に通じるデザインでありながらも、何処か和風にアレンジされているようにも感じられる。

 その文様の意匠に覚えがあったのはライザーとレイヴェル。そう、この魔法陣は自分たちフェニックスの遠縁にに当たる人物が用いるものであった。

 

「ふう、不躾ながら失礼するぜ。久しぶりだな、ライザー!」

 

 魔法陣から現れたのは一人の男。日に焼けたような銅を思わせる肌に白い髪。鍛えられた見事な体躯はその上半身を大きく露出している。

 

戯骸(ギガイ)! 久しぶりだな! どうしてここに?」

 

「なに、お前は滅多に人間界には来ないからな。悪いとは思ったが、久々に顔を見たいと思ってな。

 ああ、メイドにはあらかじめ了解を取っておいたぜ」

 

 新たに現れた人物、名を戯骸と言うらしい。

 新たな人物の登場に面食らった一誠は立ち止まり、他の面々と同じようにライザー戯骸のやり取りをしばし見守ることにした。

 

「なあ、今日はお前の婚約についての話し合いなんだろ? どうなんだよ? 無事に纏まったのか?」

「いや、残念ながらそうはいかなくてね。ちょうど今そのことについて話をしていたんだ。

 今の所リアス、ああ、リアスと言うのは俺の婚約者であるグレモリーの長女の名前なんだが、リアスと俺で『レーティングゲーム』を行ってその結果で決めるという方針になった」

「ほー。まあ悪魔なんて力があって何ぼのモンだ。試合でも死合でも、力で勝ち取れってのは”らしい”じゃねぇか。

 んで、此処にいるのがお相手になるってことか……ん?」

 

 グレモリ―眷属を一人一人見定めるように眺めていた戯骸。その視線が一誠で止まる。

 一誠は神滅具(ロンギヌス)のひとつ、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』をその身に宿す存在。それを感じ取ったのかとグレモリ―眷属は考えたが、そうではない。

 戯骸は急に良い笑顔になるとリアスとライザーに提案し始めた。

 

「なあ、レーティングゲームをやるなら俺も参加させてくれないか?

 当然、俺がライザー側に加わってもこっちが一方的に有利になるだけだからそっちにハンデを付けてやってもいい。

 そうだな……そっちも助っ人を呼んで貰って構わない。ある程度の上限はつけるが、人数も実力も好きにしてくれていいぜ」

「なっ、戯骸! 突然何を言い出すんだ!」

「そうよ! 突然話に割り込んできて何を言い出すの!」

 

 当事者であるライザーとリアスは声を大にする。しかし、それを気にした様子もなく戯骸は言葉を返した。

 

「なに、俺も欲しいモンが見つかっちまったのさ」

 

 そう言って戯骸は一誠へと指を突きつける。

 

「そこのお前! 名前は!」

「え、俺!? 俺の名前は兵藤一誠だけど……」

「兵藤一誠……よし、覚えたぞ!」

 

 話の中心となる二人を差し置いて行われる、傍から見たらわけのわからないやり取り。

 グレモリ―眷属は困惑しているようだったが、フェニックスの一行はこのやり取りを理解しているのか、なんとも形容しがたい目で二人を見ていた。

 

 そんな中、戯骸は宣言する。

 

「兵藤一誠! 俺の一番星!!

 今回のレーティングゲームでフェニックスが勝利した際には俺に一日付き合って貰おう!」

 

『……は?』

 

 一誠にとって、突然の意味不明な宣言。当然しばらくの間は言われたことを理解できなかったが、珍しく良い働きを見せた一誠の脳に電流が走った。

 思い出されるのは自分が悪魔に転生したばかりの頃、木場が自分を教室まで迎えに来た時のことだ。

 一誠の脳裏には、あの時クラスの一部の女子が騒いでいた『一誠×木場』だの『木場×一誠』だのと言ったことが思い出されていた。

 

 ――待て! 落ち着くんだ、俺! まだ”そう”とは限らない。此処は落ち着いて真意を聞き出すんだ!

 

「あ、あの……それは、どういう意味で……?」

 

 一誠は恐る恐る、どうか予想が当たってくれるなと思いながらも戯骸へと問いかける。

 だが、悲しいかな。相手は悪魔であり、悪魔とは微かな希望をチラつかせた後にその希望の芽をを摘み取るのだ。

 

「おう。はっきり言うと俺はお前が好きだ。

 ぶっちゃけ、一目惚れだ」

 

 グレモリ―眷属に衝撃が走る。

 リアスやアーシアは驚きを露わにし、普段ニコニコと笑顔を絶やさない朱乃や無表情の小猫までもが唖然とした表情をしている。

 一誠の気持ちが理解できるのであろう木場は同情するような視線を一誠に送っていた。

 

 一誠は額に脂汗を流しながら、気丈にも精神を保とうとする。そして、もうよせば良いと言うのにある意味確定的な質問をした。

 ――してしまった。

 

「あ、あの……一日付き合うってのは、一緒に遊びに行くってことで……?」

「ディナーの後のホテルまでに決まってんだろ。

 言わせんなよ、恥ずかしい」

 

 頬を染めるな、テメーの恥じらいなんぞ誰の得にもならんわ。

 そんな事を考えながら、一誠は今まで生きてきた中でも(ある意味)最大級のピンチに震えるのであった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 あの後、戯骸の提案について協議が行われた。

 ライザーは戸惑いながらもグレモリー側が提案を受け入れるのならばこちらは構わないと表明。

 グレイフィアも両家に確認を取らなければならないが、当事者が認めるならば問題はないだろうと言った。

 

 一誠は主であるリアスに涙を流してこの提案を拒むように懇願するも『主が最優先。背に腹は代えられぬ』と言うリアス、朱乃の言葉には逆らえなかった。

 一誠はこの時、初めて悪魔になったことを後悔した。

 

 無論、悪い事ばかりではない。事情を話した結果、同じく駒王町に拠点を構える悪魔にしてリアスの友人であるソーナ=シトリーとその眷属の、当日の参戦も含めた全面的なバックアップを得られることが既に決まっている。

 特にシトリー眷属の黒一点である匙は一誠の事情に大いに同情し、木場と共に一誠の心の支えとなった。

 また、これによって単純に人数が増えたことでライザーの得意とする『犠牲(サクリファイス)』戦法の効果を大きく減じさせることが可能となったことも大きいだろう。

 

 そして今、一誠たちはライザー眷属とのレーティングゲームに備え、グレモリー所有の別荘で合宿を行っている。

 

「う、おおおおおおぉおおぉぉぉぉぉ!!!」

 

 当然とも言えるが、最も鍛錬に精を出しているのは一誠である。

 初めは突如己の身に降りかかった理不尽を大いに嘆いた。こんな事情に巻き込んだリアスを恨みさえした。

 「自分はハーレムを作れると言うから悪魔になったことを了承したのだ。なのに、なぜ俺はDT喪失よりも早く菊を散らすことに怯えなければならないのだ」と。

 周囲の者たちは彼を説得した。「そうやって居ても現状は何も変わらない。勝てばいい、勝てばみんな幸せになるのだ」と

 

 ”勝てばいい”

 

 そう、勝てばいいのだ。勝てば自分はこの理不尽から逃れられるし、ついでにリアスは望まぬ婚約を破棄することができる。

 それから一誠は一心不乱に鍛錬に明け暮れた。その胸には「理不尽には屈さぬ」と言う強い思いがある。

 

 そして、神器を扱うに当たっては『強い思い』と言うのは思わぬ力を引き出すのだ――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある晴れた土曜日、一誠は公園のベンチに座っていた。

 この公園はアーシアがまだ人間だった頃、彼女とのデートでも訪れた場所だ。あの日のことは今でも鮮明に思い出せるし、大切な思い出だと思っている。

 

 だが今日、今からのことは速やかに忘れ去りたい、むしろ今日は何も考えたくない、と一誠は虚ろな目をしながら思う。

 

 結論から言おう。一誠たちはレーティングゲームに負けた。しかし、リアスの婚約を撤回させることには成功した。

 

 レーティングゲーム自体は眷属の質に加え、シトリー眷属の協力により人数の問題も解決したリアスたちが優位に進めた。

 しかし、それでもフェニックスの一族の持つ『不死』の特性と、戯骸の圧倒的ともいえる火力の前には歯が立たず、リアスは『投了(リザイン)』を宣言した。

 

 その後、一誠はリアスとライザーの婚約発表の会場に乗り込み、己の腕を犠牲にリアスの自由を勝ち取ったのだ。

 この時、一誠の心は喜びに溢れていた。己の成したことに対する喜びと、リアスから感じられる己への好意に胸が躍った。

 

 繰り返しになるが、悪魔とは希望をチラつかせ、その希望を摘み取り絶望させる存在である。

 そう、一誠はリアスの婚約を取り消すことには成功した。それは大変喜ばしいことだ。この事にはグレモリー眷属も、協力してくれたシトリー眷属も大いに喜んだ。

 

 だが、取り消されたのは『リアスの婚約(・・・・・・)』である。

 『リアスの婚約(・・・・・・)』は確かに取り消されたが、『レーティングゲームの敗北(・・・・・・・・・・・・)』は取り消されていない。

 つまり――。

 

「よう、待たせたな。それじゃあ、行こうぜ」

 

 過去へと逃避していた一誠の思考は、できれば聞きたくなかった声によって現実へと引き戻された。

 赤銅の肌と白髪を持つ、見事な体躯の男。相変わらず露出は多目であるものの、以前とは違いきちんと衣服を身に纏っている。

 

 目の前に立つ、自分と待ち合わせをしていた男の名前は言うまでもない――戯骸だ。

 そう、一誠の腕を犠牲にしてまで勝ち取った成果は己に降りかかった理不尽までをも取り除いてはくれなかった。

 

 一誠の足取りは重い。悪魔が日光に弱いという事だけではなく、もっと精神的な物がその歩みを阻害する。

 いっそ、一歩も進めないほどこの足を絡め取ってくれればいいのに。

 

 一誠の煤けたような背中が雑踏へと消えて行った――――。

 

 




はい、ランスやってて思い付いたネタでした。戦姫カワユス。
思えば戦国ランスはランスシリーズで一番初めにやった作品でした。雪姫のせいで3面戦線になったり、島津にウルザとられてブチギレたりしたのも良い思い出です。
戯骸も充分にレベルが上がって戦闘が可能になるor健太郎の魔人化までは手を焼かされたものです。マグナムで出てきた時は爆笑しました。

一応この後リアスたちの尽力により戯骸の排除に成功するものの性転換して復活、色々な意味で一誠たちを悩ませる存在になる等と言った妄想は有りますが書かないと思います。
いやホント、公務員試験も迫ってるって言うのに何やってるんだ、俺……orz

宜しければ、どなたか続きを書いてくれないでしょうか(他力本願

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