ちなみにエミヤ・オルタの幕間の物語の名前は『ロスト・バレット』です。
黒い泥が蠢いている。
もはや肉体など過去に消え失せているというのに、ただソレは一つの感情だけで世界に存在を残して動いている。
「33……333………」
夜の浜辺、それは蠢き呪詛を滾らせていた。
足りない、足りない。これでは奇跡を降臨させるのに足りない。
黒い影を遡り、想念を伝い、道を逆流するかの如く、影の全てにあの聖剣は影響を与えた。もはや残るのはかがり火程度の残滓だけ。後は灯火が霧散するように消えるが定め。
あり得ない。理解が出来ない。
あの聖剣は河を逆流して来たのだ。
苛立ちが募る。
掠れ、薄れ、もはや自らの感情を他の黒い影と同じく制御出来なくなっている事に気付かず、それは憤る。勝手に動いては無様に死ぬ影。それを容易く殲滅する者達。
怨みが晴れない。
聖杯へと手が届かない。聖杯へと手を伸ばした騎士達が許せない。聖杯へと辿り着き——それを取り零した影の騎士が許せない。
影は蠢く。浜辺にて蠢く。
なんと哀れか。
その首謀者は、もはや自分を見失い、叶わない願いを夢想している。辿り着けない道、その果てを見えているフリをしながら、無意味な犠牲を払い続けている。
故にソレは、もうそのまま消滅するだけだ。
走って走って走り続けて、最期の瞬間何にも気付けば霧散するが運命だ。
「——この島は、六世紀とある聖人が訪れたという記載以外は有名ではない島だ」
背後から声がした。
「だが、逆に言えばこの島は聖人が訪れたという観点に関してはかなりの概念強度を誇る。
しかもここは六世紀。六世紀前半にブリテンで行われた聖杯探索と聖杯戦争に関係して、その聖人がここを訪れた可能性は高い。
それにあやかろうとでもしたのか? 聖杯の亡者」
ソレは振り向いて、月の光に照らされたその人物を見る。
薄い金髪。堕ちた竜のような金色の瞳。それだけは絶対に忘れる事はない。
視線に怨みを籠める。ただの人間なら心臓を止め、呪い殺すだろう呪詛。
「哀れだな……貴様も昔の私のように感情を持て余してるのか」
「33………ァァァアアア——お前はッ………お前はァァッ!!!」
「騒ぐな。張り叫ばなくても聞こえる」
その人物は、ソレが何よりも怨む対象。
故にソレは動く。自らを見失ったソレは、一時聖杯の事も忘れて手を振り上げた。
周囲に浮かぶは怨嗟と呪いの集合。ソレの足元はまるで泥の海のように歪み、黒く染まる。その黒く染まった呪詛の塊を穿ち飛ばす。
「一つ良いか。私を襲うしか行動原理がないなら、私はお前を殺さなくてはならない」
だが、呪詛の念弾は全て、瞬時に引き抜かれた黒鍵で切り抜かれた。
淡い輝きを放ち、光を以って霧散させる三本の無骨な刀身。
それを片手で扱い、彼女は無感動に告げる。もはや会話など出来ないなら、このやり取りに意味はないと。
「お前が………お前が………ッ!」
「私が何だ? ……まぁ良い。もはや会話など出来まい」
「あぁぁぁ………ッ!!」
「そうか……成る程私には分かるさ。お前と私とで方向性は違うとも、報われない憎悪を抱く苦しみが。だからもう楽にしてやろう。持て余し続ける感情は己の精神を乖離させる。いや……お前はもう乖離して戻らなくなったのか」
明確な意思を持ちながら、しかし激情に呑まれまともな言葉にならないソレを見て、彼女は怒りでも怨みでもなく、いっそ慈悲を以って近付いた。
右手に握るのは黒鍵。摂理の鍵。選べる選択肢の中では最も慈悲ある浄化の刃。
「お前が………お前が……ッ!」
「…………………」
「何故だ…………何故だ答えろッ! ——ルークゥゥ!!」
「——………何?」
問われる名前。明確な意思を以って叫ばれた偽りの名前。
聖杯というモノに囚われた人々。その代表へとなった無辜の誰かかと思いきや、まさか自分に近しい人だと言うのか。それとも単純に、ブリテン島の誰かというだけなのか。
「お前は…………あれ程世界に怒りを撒き散らして起きながら………何故お前は聖杯を……聖杯をッ!!」
「何だ。私はこの世界から不要なモノを消してくれと聖杯に願うと思っていたのか」
「——そうだ!」
喉を潰さんばかりに叫ぶソレ。
激情に比例してソレの足元を覆う泥が蠢き、イバラようなトゲとなってルーナを襲う。しかし振るう黒鍵の刃と銃撃によって届かない。ソレの攻撃を捌きながら彼女は次の言葉を待つ。
「……………」
「許せない……俺はお前を許さないぞ! 何故俺達を否定した! 何故………何故——同じ復讐に魂を捧げていながら、俺に聖杯を譲らなかったぁ!!」
「——は?」
「答えろルークゥゥッ!!」
不意に走った言葉。
同じ………復讐——?
怒りに濡れて攻撃を仕掛けるソレに比例して、ルーナは何かが冷えていく。
向けていた憐憫が消えていく。同類に向けていた共感が消えていく。
即ち、自分と目の前のコイツは明確に違う何かだと。
「許せないぞ影の騎士ルーク………許せないぞ聖杯の騎士ギャラハッドッ! お前が……お前達が出会わなければ………俺がお前と出会わなければ……あの日、あの場所で…………お前達がッ!」
「————————」
「そうなら………俺が必ず聖杯に——!」
心が揺れる。水面が揺れる。水面が泡立つ。波一つない湖に水滴を一つ垂らしたように波紋が起こり、
「あぁ——」
沸々と煮え滾る感情があった。
理解し難いが故ではなく、理解出来るからこその嫌悪感。
そしてその感情は、こう言う人間が嫌いなんだ。こう言う人間が許せないんだ私はという答えで終わっていく。
「——お前か。あの日、あの場所で、私達の何もかもを台無しにしてくれた………——お前だな?」
それは確信の言葉だった。
殺さなければならない相手を遂に見つけた者の言葉。
もはや堪忍袋の緒が切れた竜の怒りが、撒き散られる怒りとなって霊基に負荷をかける程の魔力となって放出され始める。
既に、彼女は情緒が停止していた。
僅かに抱いた憐れみも消えた。
かすかに向けた慈悲も消えた。
同族へ向けていた共感は、魂からの嫌悪感へと成り果てた。
目の前のコイツは許せない。
立場や生涯を通した在り方という観点でもなく、もっと根本的な部分で、コイツだけはどうしても許せない。酷く個人的で、醜い私情で——この存在が許せなかった。
「あの日、あの場所で——
——ギャラハッドを死なせたお前だな?」
絶対の確信。
この手で粛正し、なのに怨念としてこの場に蘇り再び相対した者へと溢れる殺意が瞳に映る。
間接的だろうが実際に手をかけたかなどはどうでも良い。少なくとも、目の前のコイツがいなければ、ギャラハッドは死ななかった。
「……黙れ! お前達があの日ッッ——」
ソレが張り叫ぶよりも早く、ルーナが動いた。
魂からの嫌悪感。肉体の真髄からの拒否反応。抑えるつもりのない怒り。
故にルーナは攻撃した。霊基が軋む程の速度——音速を超えた投擲によって投げ放たれる黒鍵がソレの心臓、首、脳天の三つを正確無慈悲に貫く。
「………! …………ッ! …………ッッ!!」
「あぁー……………あぁ、クソ………あぁぁーーーー…………」
黒鍵の特性によって浄化されているのか、液体が急速に蒸発しているような音と共にソレは悶えている。
その光景を尻目に、右手の指先全てが鬱血する程の速度で黒鍵を投げたルーナは言葉にならない言葉を吐いていた。
振り切れた怒りのせいか、感情に言葉が追いついて来ない。
叩きつけたい激情はあるのに、それが具現化出来ない。頭を振り、フラフラと体を崩しては体勢を整え、ただ意味もなく唸る。
「はぁ………あぁ良い。もう良い——」
不愉快だった。何もかもが。目の前のソレが。ソレを構成する何かが。
そして何より、アイツの名前を出して来て聖杯を手に入れられたと告げた事が。
まさか、そんな事はあり得ない。何があろうと目の前のソレには聖杯は手に入らない。間違いは正せと心が言う。正しくないモノは矯正しろと魂が叫ぶ。しかし結局無意味だと思考が告げ、解消されない不快感が心を覆う。
だから彼女は端的に告げた。
最も簡素に。不要な思考を停止させ。面倒など排除して。余計な手間などかけず。軽口でも何でもない、振り切れた本気の怒りを以って。
普段の様子からほど遠い、無情なる言葉を。
激情抱きながらも平静であるという矛盾を受け入れ続けた彼女には到底相応しくない、ひたすらに感情的で短絡的で、全てを無に返す言葉を。
「——死ね」
ソレの動きは早かった。
目から光が消え、ただ敵を殺戮するだけの機構になった存在に向けて泥を放つ。
だが己を制御出来ていないソレが仕掛けた攻撃は、早さ以外に取り柄ない、ただただ無意味な攻撃だった。
「……………ッ」
再び投げ放たれる黒鍵。
両足と胴体を貫き貫通する刃。肉体的な機能を最速で削る攻撃に、ソレは倒れ込む事を決定づけられる。それを、冷たい目でルーナは見下ろしていた。
お似合いの光景だな。
今のお前には黒鍵が良く効くな。
あぁ本当に無様だな。
そんな普段らしからぬ感情が浮かんで、でもそれをすぐに捩じ伏せて左手を振り上げる。
それはいけない。目の前コイツはもうどうでも良い。しかし、これを借りる以上、これの持ち主を貶める行為は許してはいけない。こんな事に使う以上、この"弾丸"は無感動に対象に打ち込まなくてはいけない。
「——
空の星に接続するように、ルーナは左手を天高く掲げる。
最初に告げる詠唱は、あの少年とあの彼をなぞった変革の言葉ではなく、胸に宿る心臓を隆起させ己を最短で殺戮の機構に染め上げる滅びの詠唱。
一歩間違えば、ソレに数瞬後訪れるだろう凄惨な末路と同じ道を辿り兼ねない、自らを死の一歩手前まで近づける禁忌の詠唱。
無駄な感情を抱けば、自分自身に呑み込まれ兼ねない破滅の言葉。
言葉を兆しに浮かぶ回路は幾十の赤。
そして指先から瞳にまで走る、一筋の紫。
左手から溢れ出る紫色の残滓を以って、本来なら不可能な筈のそれを現世に復元し、奪い取り、己が相応しい者であると決定づける。
「——
心が冷える。
怒りも嫌悪を何もかもが停止していき、無となり、その無に別の何かが投影されていく。起動する回路。変革を呼び起こす回路。
いつの間にか、左手に持つキャレコM950にヒビが入り、砕け、別の形へと変換されていた。
ある男がいた。
魔術師狩りとして名を馳せ、その弾丸を撃ち込んだ者を全て等しく再起不能にさせた男。
その男は、その弾丸にただ威力だけを求めた。装甲車でもなければ貫通を防げない弾種。それこそ——魔術にでも頼らない限り。
故に、その弾丸を放つ銃は、リロードは劣悪で反動は手首を持っていかれる程の単発式拳銃。現代武器に身を包んだある男が最も信頼する魔術礼装。
名をトンプソン・コンテンダー。
そして——今ルーナが握っているのも、カルンウェナンから改造されたトンプソン・コンテンダーだった。
「——
ある男がいた。
目指す理想の果て、錆びつき腐り果て、理想も思想も彼方へと忘却してしまい、己をただの機械だと嗤う鉄の男。
その男は、放つ弾丸に自らの心象風景を込めた。
無限に続く剣の丘。血塗られた大地。縛り付けるように絡まる錆び付いた鎖。
それは、今は彼女しか知らない堕ちたる果てにして腐り果てた心象風景。
そして——今がルーナが思い浮かべているのは、腐り果てた男がそれでも辿り着いた極地だった。
「ァァァァァァアアア!!!」
振り下ろされる左手。向けられる銃口。
ようやく動けるようになったソレは、我武者羅になって突撃する。
「……………ッ!?」
駆け寄りながら手を伸ばし、泥を纏った手で刺突を繰り出す。
だが、それはルーナには掠めもしなかった。
ソレの目の前には刺突が突き刺さるその直前まで銃口を向けるルーナが居たというのに、刺突が当たったと確信した瞬間、目の前には暗い青色をした騎士のマントが靡いていた。
「——
ソレの真後ろから響く声。
既に正気を失っているソレは、気配遮断を用いて認識を誤認させられていた事に気付けず振り返る。故に——それが最後の光景になった。
「
「—— 無 限 の 剣 製」
放たれる弾丸。吠える重い銃撃音
カルンウェナンによって超加速された弾丸がソレに吸い込まれ肉体を貫き、心臓部分の中心へと到達した。
その瞬間、ソレの死が決定した。
刹那、あらゆる動作が停止したソレ。
放たれた弾丸の重さを感じるよりも早く、絶叫を放つよりも早く、ソレを構成するありとあらゆる神経、肉体、概念——起源が置き変わり始める。
何かがどうしようもなく終わった。
ソレはそう確信して、心臓に到達した弾丸によって血反吐を吐きそうになり——瞬間喉を内側から破るように剣が飛び出して来た。
心臓、喉、足、手、胴体。
次から次へと内側から飛び出、肉体を貫く剣の群れ。
なんと凄惨な光景か。内側から飛び出す剣によって貫かれた肉体は血だらけになるが道理だ。だが、今も尚肉体から剣が飛び出し続けているというのに、血は一滴すら周囲に撒き散らされていない。
何故なら、その弾丸は血すら剣へと置き換えているのだから。
その弾丸は偽物。
魔術回路をズタズタに"切って嗣ぐ"弾丸でもなければ、固有結界を弾丸に乗せて対象の肉体に滑り込ませる弾丸でもない。
それは、彼女の持つ『変換』と『強奪』の起源を象った、対象の全てを無価値に落とす終わりの弾丸。
その弾丸が打ち込まれたソレは、ソレ自身を構成する何もかもを以って剣へと置き換えていく。魔力、生命力、運命力。その対象の全てを強制的に消費し、霧散させ、対象の痕跡をこの世界から消失させる。
「……………」
気付けばもはやソレは消え、ソレであった百本近い剣だけが浜辺に残されていた。
乱雑に放られている剣を無感情な瞳でルーナは見下ろしている。
「じゃあな。もう私がお前を思い出す事はないだろう。二度と、絶対に」
浜辺から剣が消えていく。
彼女の投影魔術は根本的な面から偽物だ。故に、その剣はかの少年のように残り続ける事はない。だから意味もなく消える。ソレであった剣が、この世界に一切の痕跡も残せず消えていく。
気付けばもはや何もかもが無くなっていた。先程の黒い影のソレは跡形もなく、地面に残る呪詛はなく、ソレだった剣すら霧散した。何も残さず、存在していたという痕跡すら死に絶えた。
「あぁ…………最悪の気分だ」
溜息を吐いて、遂に何もなくなった浜辺。
誰かを殺して気分が良くなった事はない。振り切れた怒りが解消された後は、いつだって空虚で、胸に何かの穴が空いたような感覚だけだった。
「………………」
疲れた表情で、ソレが先程までいた場所に歩を進め、唯一残された聖杯を手に取る。
先程の弾丸の影響を受けたのか、もはや魔力の一切が残っていなかった。ソレという外殻を殺し、魔力源すら消失させ、残ったのは聖杯という内殻だけだ。
先程のソレがどれだけこの聖杯に人々の思念を溜め込み、万能の願望機足り得るまで後何歩のところまで近付いたのかはもう分からない。
しかし別にそんな事どうでも良い。興味もない。
「聖杯の呪いか…………」
手に取って伽藍堂になった思考でボソっと呟く。
確かに呪えるだろう。どれだけの対魔力があろうとも、正しく概念を付与すれば私は呪えるのだろう。
でも、それが何かおかしいものに思えて仕方がなかった。
重なった複数の事柄。聖杯の奇跡を表す昼の世界。不浄を許さない灼熱の世界。あまりにも熱い太陽の光。太陽に近付き過ぎて堕ちてしまったイカロス。
「——太陽の加護…………?」
思い当たるのはそれだけ。
太陽の加護によって内側から燃え、しかし灰となるその瞬間まで戦い続けた男の姿だけ。
なら、何故私もそうなのか。何故、太陽の下で。まさかそんな。理由なんてあるとしたら、もしかして……それは——
「………………フ」
鼻で笑って、でも何かに納得したように、何処か安心するようにルーナは笑った。伽藍堂になっていた筈の心に、僅かなりとも宿る炎に、ルーナは不恰好な表情でも笑える事が出来た。
それが真実かはもう分からない。確かめる手段なんて存在しない。でも確かめなくても良いのだろう。たとえ歴史の影に葬られた事実があろうと、当の本人が覚えていればそれで良い。
だってまだ、彼の事は忘れていないのだから。彼の事は忘れた事はないのだから。
「ありがとう——
ベルシラック」
浜辺の音が少女の声を掻き消していく。
満足そうな表情と彼の名前を残して、少女はその場を去っていく。
夜が明け始めていた。遠い空、太陽が昇り始めた水平線を見て少女は淡く笑いながら、穢れなき彼らの元へと戻っていった。
【プロフィール7】
偽・無限の剣製
ランク ——
種別 対人魔弾
イミテーション・ロストワークス
彼女だけが知る、錆び付き腐り果てた錬鉄の英霊が辿り着いた、その極地の再現。
キャレコM950から、エミヤ(殺)が必殺の武装とするトンプソン・コンテンダーに改造されたカルンウェナンによって超加速して放たれる、彼女の起源弾。
彼女が行うそれは、極小の固有結界を弾丸内に内包したものではなく、自らの二つの起源【変換】【強奪】の力を内包し、弾丸内に剣となる要素を内包させ、着弾した相手を構成する全てを以って、体内から剣を作り出していくというもの。
つまり例えるなら、対象の力を吸い取り、対象の力が消えるまで体内で永遠に投影魔術を使用し続ける弾丸。
またエミヤ(殺)の起源弾と同じく、対象の魔術術式を辿る性質を持つ。
しかも彼女の場合、あらゆる神秘に対して反応し、また対象の生命力を不可逆的に削減し続ける。肉体を構成するあらゆる要素が強引に剣へと置き換えられる弾丸と評してもいい。その性質故に、生半可な防御では意味をなさない。
音もなく放たれ、あらゆる防御を無効化し、対象の生命力を強引に消失させながら内側から悉く終了させる慈悲無き一撃必殺の魔弾。
その弾丸が残すのは、弾丸が放たれた対象で"あった"剣のみ。
その剣もいずれは霧散し、音もなく消滅する。
再現率0%。
側から見たら似ているだけの、本来のモノとは程遠いただの偽物である。