これは伝説の勇者達の話だ。
むかしむかし、勇者は、一人ではなくいっぱい存在していた。
それぞれが剣を持ち銃を持ち盾を持ち、様々な武器で世界の敵と戦った。
けれども、生きて凱旋を行う事は出来なかった――

三雲修は違和感を感じていた。
最初はほんの小さな違和感だった。空が暗くなり、自分の存在が指先から透けていくのを感じた。
違和感は時間が経つにつれ増幅していく。煙のように消えていく人々と、いつもと違う雰囲気を纏う迅。
「世界が壊れ始めている――」迅の言い放ったその一言には、どんな意味があるのか。
これは過去と未来を繋ぐ、ちっぽけで壮大な、壊れた世界の物語。


/原作第87話から分岐してます
  前編
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