冥獄界へは逝きたくない   作:TAKACHANKUN

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皆様、お久し振りです。


闇への招待

「やぁ…ケガは回復したみたいだねェ。」

 

「て、てめーは…」

 

目の前の浦飯の顔が驚きに染まる。

まるで幽霊でも見たかのような反応だ。

 

「そう驚くことはないだろう。お前もこの前まで幽霊の身だっただろうに。」

 

「ざけんじゃねー!てめーは確かに…」

 

「あの時倒したはずだ…か?

生憎だが、あれぐらいでやられるほどヤワじゃあないんでね…と、ここじゃあ何だ…場所を代えようか。」

 

言い忘れていたが今いる場所は浦飯の通う皿屋敷中学。

色々考えたが、確実に会えるのはやはりここだと

判断した。

案の定というか多数の生徒の注目は浴びたが…

まぁ、こんな体格(ガタイ)のグラサン男が校門の前にいたと

なれば無理もないが。

 

 

 

 

 

 

「さて、ここなら誰のジャマも入らんだろう。」

 

「一体何だってんだ!?」

 

「そう噛みつかないでくれんかね…今日はお前と戦いにきたわけじゃあないんだ。」

 

「んだと!?」

 

「お前と俺との現時点での力の差を知っておいてほしくてね。」

 

「力の差だぁ!?」

 

対峙する浦飯は威勢こそいいが、微かに震えている。

霊気の乱れも感じる…恐怖を押し隠そうと必死なようだが、自身の体とは正直なもので自らの状態を如実に

あらわしてくれる。

 

「俺が怖いか?」

 

「うるせェ!」

 

「隠す必要はないよ…敵の本当の怖さがわかるのも強さのうちだ…もっともこれは、他人からの受け売りだがね。」

 

他ならぬ戸愚呂本人からの…

 

「お前は強くなる。この俺をも越える素質を秘めている。恐怖…自らに対する無力感…絶望…それらを乗り越え人も妖怪も強くなる。だからこそ今は…お前にそれらを叩きつけておこうと思ってなァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…う…あ…」

 

浦飯は驚いて声も出ないといった様子だ。

というのも、話しているうちに気分が高ぶって形態を

変えちまったのが原因だが。

 

「今の力はおよそ60%ってところか…お前を殺すのに10秒もかからんだろう。」

 

無論、そのつもりはないのだが…

 

 

 

「…浦飯、霊丸を撃ってみろ。今のお前の全力でだ。」

 

 

 

「いきなり何を言ってやがる!?」

 

「俺は逃げも隠れもせん…お前のありったけの霊丸を

俺に向けて撃てと言ったのさ。」

 

「てめェ…どういうつもりか知らねーが…」

 

浦飯の霊力が上がっていく。

おそらく…いや、間違いなく俺に対する怒りで。

怒りで霊力が上昇するとは…本当にわかりやすいヤツだ。

 

構えた指先に霊力が集中していく。

そして…

 

「後悔すんじゃねーぞ!!!」

 

怒りの渾身の霊丸が放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こいつぁ驚いた…」

 

以前よりも威力が格段に上がっている。

怒りで一時的に霊力がアップしているのを考慮しても

大した進歩だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「う…ウソだろ…キズ一つ…ついてねェ…」

 

 

だが、それでも俺にキズをつけることはかなわなかったが。

 

「これでわかっただろう。実力の差がどれほどのものか…」

 

「ちくしょう…」

 

「さっきも言ったが、お前は強くなる。そして100%の力を出した俺と闘う運命にある…そのための場所も

用意してある。」

 

「…場所?」

 

「2ヶ月後にとある島で暗黒武術会という大会が開かれる。5人で1チームの優勝すればどんな望みでも叶う

闇の大会だ。」

 

「暗黒武術会?」

 

「あぁ…お前と桑原がゲストで招待されている…それから、お仲間の飛影と蔵馬もだ…あと一人は勝手に決めてくれ。」

 

と言っても、5人目ももう決まっているも同然なのだが

 

 

「詳しい場所や日時は改めて連絡があるはずだ。

それまでせいぜい死ぬ気で強くなれ…この俺を

殺せるぐらいにな。」

 

圧倒的な力の差を見せつけた。這い上がれるかどうかは本人次第。期待しているよ…浦飯幽助。

 

 

 

帰る道中、蔵馬と飛影に出くわした。

彼らにも使い魔を通して大会のことを伝えておいたのだ。

 

 

 

「それにしても、お前達二人はどうあっても浦飯の味方になる運命なんだねェ…安心したよ。」

 

招待したはいいが人数が足りませんでしたでは

話にならない。

 

「ふざけるな。オレはヤツの味方になったつもりはない。」

 

味方というのが気にくわなかったのか飛影が否定する。

まったく、この男は素直じゃないというかなんというか…。

 

「今頃浦飯は俺との実力差を前に無力感に苛まれているところだろう。慰めてやったらどうかね?」

 

「フ、くだらん。」

 

「幽助はそんなタマじゃないさ…」

 

「信頼してるんだねェ…ま、お前達もせいぜい死なぬように気をつけることだ。()()お前達じゃあ万に一つも

勝ち目はないよ。」

 

そう忠告し、二人のもとを去る。

 

元々彼らは霊界の区分でいうところのA級と呼ばれる妖怪達だ。本来ならば戸愚呂よりもずっと強い妖怪のはずなのだが…

 

蔵馬は妖狐と呼ばれる存在の妖怪だったのだが、ある時強力な追跡者(ハンター)にやられ、やむ無く人間の身体へ憑依したその影響で…飛影は妹の雪菜を探すため邪眼の移植手術を施された影響でそれぞれ本来の力を失った。

 

本来の力を失ってしまった今となっては

あの二人(鴉と武威)に殺されてしまうのがオチだろう。

 

彼らにも強くなってもらわねば困る。

 

 

 

 

「どうだった?兄者。」

 

「あぁ、問題ない。二人共協力してくれるとさ…ただ、弱い者いじめになってしまわないかと心配はしていたがな…くくく…。」

 

「そうなるかはまだわからんよ…」

 

「楽しそうだな…お前のそんな顔を見るのは久しぶりだぞ。」

 

「あぁ、楽しみだよ。」

 

100%の力で闘える日が…

 

 




幽助と戸愚呂が会った場所は例のあのビルです。
※アニメだと3分で平らにされました。
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