冥獄界へは逝きたくない   作:TAKACHANKUN

19 / 19
皆様、お久し振りです。


闇への招待

「やぁ…ケガは回復したみたいだねェ。」

 

「て、てめーは…」

 

目の前の浦飯の顔が驚きに染まる。

まるで幽霊でも見たかのような反応だ。

 

「そう驚くことはないだろう。お前もこの前まで幽霊の身だっただろうに。」

 

「ざけんじゃねー!てめーは確かに…」

 

「あの時倒したはずだ…か?

生憎だが、あれぐらいでやられるほどヤワじゃあないんでね…と、ここじゃあ何だ…場所を代えようか。」

 

言い忘れていたが今いる場所は浦飯の通う皿屋敷中学。

色々考えたが、確実に会えるのはやはりここだと

判断した。

案の定というか多数の生徒の注目は浴びたが…

まぁ、こんな体格(ガタイ)のグラサン男が校門の前にいたと

なれば無理もないが。

 

 

 

 

 

 

「さて、ここなら誰のジャマも入らんだろう。」

 

「一体何だってんだ!?」

 

「そう噛みつかないでくれんかね…今日はお前と戦いにきたわけじゃあないんだ。」

 

「んだと!?」

 

「お前と俺との現時点での力の差を知っておいてほしくてね。」

 

「力の差だぁ!?」

 

対峙する浦飯は威勢こそいいが、微かに震えている。

霊気の乱れも感じる…恐怖を押し隠そうと必死なようだが、自身の体とは正直なもので自らの状態を如実に

あらわしてくれる。

 

「俺が怖いか?」

 

「うるせェ!」

 

「隠す必要はないよ…敵の本当の怖さがわかるのも強さのうちだ…もっともこれは、他人からの受け売りだがね。」

 

他ならぬ戸愚呂本人からの…

 

「お前は強くなる。この俺をも越える素質を秘めている。恐怖…自らに対する無力感…絶望…それらを乗り越え人も妖怪も強くなる。だからこそ今は…お前にそれらを叩きつけておこうと思ってなァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…う…あ…」

 

浦飯は驚いて声も出ないといった様子だ。

というのも、話しているうちに気分が高ぶって形態を

変えちまったのが原因だが。

 

「今の力はおよそ60%ってところか…お前を殺すのに10秒もかからんだろう。」

 

無論、そのつもりはないのだが…

 

 

 

「…浦飯、霊丸を撃ってみろ。今のお前の全力でだ。」

 

 

 

「いきなり何を言ってやがる!?」

 

「俺は逃げも隠れもせん…お前のありったけの霊丸を

俺に向けて撃てと言ったのさ。」

 

「てめェ…どういうつもりか知らねーが…」

 

浦飯の霊力が上がっていく。

おそらく…いや、間違いなく俺に対する怒りで。

怒りで霊力が上昇するとは…本当にわかりやすいヤツだ。

 

構えた指先に霊力が集中していく。

そして…

 

「後悔すんじゃねーぞ!!!」

 

怒りの渾身の霊丸が放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こいつぁ驚いた…」

 

以前よりも威力が格段に上がっている。

怒りで一時的に霊力がアップしているのを考慮しても

大した進歩だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「う…ウソだろ…キズ一つ…ついてねェ…」

 

 

だが、それでも俺にキズをつけることはかなわなかったが。

 

「これでわかっただろう。実力の差がどれほどのものか…」

 

「ちくしょう…」

 

「さっきも言ったが、お前は強くなる。そして100%の力を出した俺と闘う運命にある…そのための場所も

用意してある。」

 

「…場所?」

 

「2ヶ月後にとある島で暗黒武術会という大会が開かれる。5人で1チームの優勝すればどんな望みでも叶う

闇の大会だ。」

 

「暗黒武術会?」

 

「あぁ…お前と桑原がゲストで招待されている…それから、お仲間の飛影と蔵馬もだ…あと一人は勝手に決めてくれ。」

 

と言っても、5人目ももう決まっているも同然なのだが

 

 

「詳しい場所や日時は改めて連絡があるはずだ。

それまでせいぜい死ぬ気で強くなれ…この俺を

殺せるぐらいにな。」

 

圧倒的な力の差を見せつけた。這い上がれるかどうかは本人次第。期待しているよ…浦飯幽助。

 

 

 

帰る道中、蔵馬と飛影に出くわした。

彼らにも使い魔を通して大会のことを伝えておいたのだ。

 

 

 

「それにしても、お前達二人はどうあっても浦飯の味方になる運命なんだねェ…安心したよ。」

 

招待したはいいが人数が足りませんでしたでは

話にならない。

 

「ふざけるな。オレはヤツの味方になったつもりはない。」

 

味方というのが気にくわなかったのか飛影が否定する。

まったく、この男は素直じゃないというかなんというか…。

 

「今頃浦飯は俺との実力差を前に無力感に苛まれているところだろう。慰めてやったらどうかね?」

 

「フ、くだらん。」

 

「幽助はそんなタマじゃないさ…」

 

「信頼してるんだねェ…ま、お前達もせいぜい死なぬように気をつけることだ。()()お前達じゃあ万に一つも

勝ち目はないよ。」

 

そう忠告し、二人のもとを去る。

 

元々彼らは霊界の区分でいうところのA級と呼ばれる妖怪達だ。本来ならば戸愚呂よりもずっと強い妖怪のはずなのだが…

 

蔵馬は妖狐と呼ばれる存在の妖怪だったのだが、ある時強力な追跡者(ハンター)にやられ、やむ無く人間の身体へ憑依したその影響で…飛影は妹の雪菜を探すため邪眼の移植手術を施された影響でそれぞれ本来の力を失った。

 

本来の力を失ってしまった今となっては

あの二人(鴉と武威)に殺されてしまうのがオチだろう。

 

彼らにも強くなってもらわねば困る。

 

 

 

 

「どうだった?兄者。」

 

「あぁ、問題ない。二人共協力してくれるとさ…ただ、弱い者いじめになってしまわないかと心配はしていたがな…くくく…。」

 

「そうなるかはまだわからんよ…」

 

「楽しそうだな…お前のそんな顔を見るのは久しぶりだぞ。」

 

「あぁ、楽しみだよ。」

 

100%の力で闘える日が…

 

 




幽助と戸愚呂が会った場所は例のあのビルです。
※アニメだと3分で平らにされました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

銀パイ伝 〜銀河パイロット伝説〜(作者:koshikoshikoshi)(原作:銀河英雄伝説)

 銀河英雄伝説の世界に通常の3倍の性能の試作型単座戦闘艇と先読み能力有りのパイロット(もちろん美少女)を放り込んだらどうなるのかな、と。▼ 大昔 Arcadia さんで尻切れトンボのまま放置していた二次小説を、改稿して続きを追加したものです。▼


総合評価:1389/評価:8.57/連載:44話/更新日時:2026年06月06日(土) 23:03 小説情報

第四の壁を越えて(作者:タカリ)(原作:HUNTER×HUNTER)

死んだと思ったらハンターハンターの世界に転生した。ゴンの兄だった。▼原作にガッツリ関わる立場になっちゃったけど、別に自重しなくていいよね?


総合評価:7196/評価:7.77/連載:66話/更新日時:2026年05月27日(水) 12:25 小説情報

魔法科高校の熱を愛する者(作者:パクチーダンス)(原作:魔法科高校の劣等生)

呪術廻戦の秤金次っぽいオリ主を登場させました。


総合評価:4195/評価:8.28/連載:17話/更新日時:2026年05月22日(金) 20:30 小説情報

旧型サラミスで生きる1年戦争(作者:カズkaz)(原作:機動戦士ガンダム)

ありきたりな転生ものです。機動戦士ガンダムをそこそこに知っている主人公が旧型のサラミスに乗り込み、なんとか1年戦争を生き抜こうと奮闘する物語。▼思い付きで投稿していますので続かないかもしれません。▼箸休めにご覧ください


総合評価:3090/評価:8.28/短編:21話/更新日時:2026年06月20日(土) 20:55 小説情報

魔法科高校の異端魔術師(作者:もやしになりたい)(原作:魔法科高校の劣等生)

死の間際、佐藤雄馬は他人を庇って命を落とした。▼その死は、本来あるはずのないものだった。▼神の手違いにより、『魔法科高校の劣等生』の世界へ転生した雄馬は、英霊たちとの縁を与えられ、新たな人生を歩み始める。▼そこで彼が触れたのは、魔法が技術として完成された世界と、英霊たちが語る神秘としての魔術だった。▼想子によって情報体へ干渉する“魔法”。▼魔術回路と魔力によ…


総合評価:2379/評価:7.19/連載:37話/更新日時:2026年05月14日(木) 16:46 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>