その世界ではあらゆる転換点で勝者となった敵役達が存在している。
いや、勝者となった者達だけを集めつくした男が居る。
ただ『サカキ』とだけ呼ばれていた。組織を作るでもなくただ淡々と勝者だけを集め、かの男は今何を思うのか?
* * *
『ポケモンバトルは未知の領域へと進化した!これまで、様々な進化は全てポケモンだけのモノだった!今!そんな常識を覆す新たなバトルスタイルが誕生した!』
『ご紹介しよう!それは太陽の光か?はたまた全てを飲み込む重力の井戸か?名を・・・BLACK SUN!』
『もう一人も申し分ない、月の光に照らされ、斬れぬモノはない魔剣を従える!名を・・・SHADOW MOON!』
『彼らは生身の人間だったが・・・ポケモンと共に進化してきた!そう!人間こそが戦う時代が遂にやって来たのだ!』
『だがそんな彼らをただ戦い合わせる事が面白いだろうか?いや、私が・・・この私と戦う事こそが最高のチャンピオンタイムだ!』
* * *
「ようやくだ・・・さぁ見せてくれ・・・私の中の前世の夢を!」
『夢幻!幽玄!最果ての夢魔を呼び覚ませ!』
『ムゲンシンカ・・・ロ ろ RO ROCKET=MONSTER NOW LOADING』
「変身!!!」『コンパン』
「シャドーチェンジ」『マーシャドー』
「複眼」
「何を悠長な事を」
「待て!迂闊に接近するのは!」
『シャドーパンチ!』
「素晴らしい・・・さすがだキミタチに託して正解だった!だがこの私にそんなわざが通用すると思ったか!」
『MAGMA=SOUL』
ッグジャアアアアアアアア
「っくぅ!?・・・何だこの温度は・・・」
「太陽とマグマ。果たしてどちらが熱いのかな?さて・・・私にはどちらも暑いのだろうとしか思えんな。」
「クソが!こんな悪夢は今日!俺が終わらせてやる!」
『シャドーフラッシュ!』
『AQUA=SOUL』
「ふむ・・・折角のプレゼントだ。強化させてもらったよ。」
「っち・・・」
「安直に考えれば組織の数だけ能力がある・・・か。ここはひとまず連携して・・・」
「強化したなら奪うまでだ!」
『シャドースチール』
「ふふふ・・・随分と簡単にひっかかってくれるじゃぁないか。」
「っは・・・何が強化されたかしらねーがアド損だろうぜ、これは。」
『PLANET=SOUL』
「はははははは」
「ぐ・・・ぐあぁぁぁぁぁ」
「なんだと!?てめぇ!」
「使うわざは実にらしいのにキミ自身の意思が、その精神が月影の皇子たり得ない。故に惜しい・・・そうやはり人格と意識を消すべきだったかな?あぁ記憶はそのままにするとも」
「ふざけやがって!一体どれだけの悪夢を作り出せば気が済むんだ!」
「ふむ・・・星の数程。とでも言おうか。」
『キングストーンフラッシュ!』
『PLASMA=SOUL』
「ここだ!サタンサーベル!」
ブゥン
「まさか・・・プラズマそのものになっているのか・・・」
「いつまで遊んでいやがる!その気になれば・・・っち」
「あぁ・・・不思議だ・・・どうしてもこうも失敗ばかりしてしまうのか。シンカが足りない。進化だ。真価だ。神化だ。」
「敵役を倒すならば子供で良い。だが私は失敗した。そう悪だからだ。」
「・・・何を当たり前の事を言っていやがる!」
「・・・。」
「悪を倒すのが正義の味方であるならば、誰だって納得するだろう?」
「だが悪の敵では同道廻りだ」(*堂々巡り・堂堂回りではなく同じ穴の狢的な意味とする)
『FLARE=SOUL』
「首をだせ・・・輪廻の終わりを阻むのならばここで死んで逝け。」
「おい何ぼーっとしてやがる!来るぞ!そっちは自分でどうにかしろよ!」
ッパタン
「っは?・・・?あ?今何しやがったんだ・・・おい・・・嘘・・・だろ・・・。」
「案ずることはない。死ぬことは終わりではく始まるのだよ救いが。真の意味での創世が!」
「何でだ・・・邪魔だったのは俺の方だろう?・・・」
「・・・実に愚かだ。怠惰だ。そして憐憫がある。」
「教えてやろう。BLACK SUNは死ぬ事で真に太陽の子となる!」
『SKULL=SOUL』
湧き上がる夢幻の怨霊がシャドームーンを包み静寂だけが場を支配する。
『ETHER=SOUL』
ブラックサンとシャドームーン。双方に莫大なエネルギーが注ぎ込まれる。
「・・・言葉がないな・・・待ちに待ったあの瞬間・・・あの瞬間だ!・・・あぁ!この言葉がある!この言葉があった!」
「祝え!!!未来の創世王の誕生を!」
「これで世界は救われる・・・はずだ。」
『RAINBOW=ROCKET=MONSTER』
『YELL=SOUL』
「まだか?・・・エナジーもソウルもたらふくくれてやった。不思議な不思議なあの出来事がこれほどに待ち遠しい。」
「「・・・」」
ッピクン
太陽のような輝きが辺りを照らす一方でその光を吸収し淡く光る何かがある。
「・・・そうだ・・・そうだ!そうだ!」
「「フュージョン」」
「っまさか・・・はははは・・・互いを倒す事ではなく融合する事で創世王と成るか!過程等どうでもいいがこれはロマンだな!」
「こんなフィールドでは狭かろう!ヒーローにはそれに相応しい戦場といモノがある!」
『MACRO COSMOS』
「悪役の退場をくれてやる!」
その時、不思議な事が お こ っ た
* * *
「っは・・・ここは?・・・」
「コスモを燃やせ!」
「四天王のシバ?・・・何をしている」
「ここはいい場所だ!修行が捗る!」
「ポケモンはどうした?・・・」
「ポケモンとはなんだ?」
「・・・っは?・・・?・・・いや何でもない」
「お前も四天王にならないか?」
「・・・ならん」
ションボリ柴犬
* * *
「どこなんだここは・・・なぜ変身が解けている・・・いやあれは・・・」
「「ここはお前の夢だろう?」」
「・・・あぁ似ているな・・・ポケモン等居ないオレの本当の故郷・・・」
「「ウルトラホールの向こう側なのか?」」
「いや・・・」
「「アンタの夢って何だったんだ・・・こんな・・・普通の・・・世界征服なんてどこにも関係しないじゃないか」」
「・・・。」
「「オレにはオレの夢があった。だけど、それはきっとポケモンが一緒に居る事で出来る事だった。だけどここには・・・」」
「ポケモンならあるさ」
「「今のオレなら生きているポケモンであれば居場所を知る事ができる」」
「あるさ・・・そこに」
「「・・・?ゲームだろう?・・・ゲームだ・・・ オレ? オレだ・・・」」
「どうでもいいだろう。そんなモノ。」
「「・・・あぁ・・・お前の夢が知れるかと思ったが・・・見るべきじゃなかったかもな」」
「ロケット団のボスは本来倒される役割だ。だが世界が悪役を望んだ。そしてあの世界は悪役の本拠地。ならば正義の味方を産み出すのが私の役目だろう?」
「「仮面ライダー?」」
「そうだ・・・私の夢・・・自ら仮面ライダーを産み出す事」
「「自分でなればよかったじゃないか」」
「正義の味方のサカキはもう既に居るからな。私は・・・悪である事を運命付けられている。・・・だから・・・もういいんだ・・・チャンピオンタイム イズ オーバー 素敵な時間にありがとう だ。」
「「まだだ!まだ何もわかっちゃいない!こんなんじゃわけがわからない!」」
「ずっと終わりたかったんだ。何度も組織を壊滅させて来た。いつも別の組織が勝利して来た。だが、オレは終わらなかった。それだけだ」
* * *
「フィナーレの開幕としようじゃないか」
「「ムゲンダイナ ムゲンダイマックス」」
「絶望を聴け 希望を捨てろ 虚憶の海に沈め」
「「オレたちの たたかいは これからだ!」」