このファンがサービス終了するとかいう悲劇によって意気消沈していたものの、仮面ライダーガヴの強化形態であるケーキングフォームにデメリット(エネルギーの大量消費)があると判明したことでなんとか最低限のモチベーションを取り戻しました。
とは言え大学の課題もあるし、来年は就活が本格スタートするため、今まで以上に投稿頻度は遅くなると思われます。
忘れた頃にフラッと現れフラッと消えてを繰り返す、お前は怪奇現象か何かかとツッコミを入れられる生態してますが、生暖かい目と寛容な心で待ってくだされば幸いです。
「頼斗さん!そっちに……えっ?」
頼斗が、眼前の敵…仮面ライダーZXに全力で警戒していると、後方から文弥たちが走ってきた。すぐ後ろには達也と亜夜子もいる。そして彼らは、頼斗と相対するZXを見て思考と身体が固まった。
「隙有り」
「!シっ!!」
その一瞬を見逃さず、ZXは肘の武装…十字手裏剣を文弥に向けて飛ばしたが、すかさず頼斗はキングラウザーで防いだ。
「…か、仮面ライダー!?どうして…」
「…ごめん皆、顧傑には逃げられた。ここは俺に任せて、早く追ってくれ。まだそう遠くには逃げれてないはずだ」
「………文弥、亜夜子、行くぞ」
「…!は、はいっ!!」
「行かせん」
頼斗が警戒心を限界まで引き上げているのを感じ取った達也は、この場を頼斗に任せることに決め、近くにあった軍用車の助手席に乗り込んだ。達也に促され、ハッとした他の面々も車に乗り、ZXの横を走り去ろうとするが、ZXはそれすら阻止しようと駆け出す。
「はっ!」
「!?チッ!!」
ZXが右手のクナイを投げようとするのを察知した頼斗は、その頭にキングラウザーを突き出す。それを避けたZXは、投擲を中断して飛び退いた。そして、頼斗のすぐ横を達也たちが乗った車が走り去っていった。
「お前が俺を追わせないなら…」
ZXの前に立ち塞がった頼斗は、左腕の装置…ラウズアブソーバーに、♠️の12『アブソーブカプリコーン』を装填し、更に♠️の13『エボリューションコーカサス』をラウズさせる。
すると、頼斗の周囲を十三枚のラウズカードが囲み、グルグルと回転する。そのまま眩い光と共に頼斗を包むと、頼斗は様々な動物の紋様…ディアマンテゴールド製のハイグレイドシンボルを各所に付けた、黄金の戦士…『仮面ライダーブレイド:キングフォーム』に変身した。
「キングフォームか…厄介な。だが、所詮は毛が生えた程度の一般人。幾多の死地を知る俺とは、『経験』が違う!!」
そう言って、ZXはクナイを構えて頼斗の方へ駆け出す。そのまま頼斗との距離が残り5m程となったタイミングで、ZXが仕掛けた。
「ふん!!」
上腕に軽く力を入れた直後、ZXの上腕と太股から煙が吹き出し、辺りに充満する。そのままZXの姿は揺らぎ、夜の闇と相まって姿を完全に消した。
頼斗を嘲笑うような声色が、四方八方から聞こえてくる。移動しているためか、時折煙が揺らめくが、それもすぐに周囲の煙に紛れてしまう。
「………………」
頼斗は暫く周囲を見回したが、やがてキングラウザーの切っ先を地面に向け、息を吐きながら肩を下ろした。
「(バカめ…命を諦めたか!!)」
その頼斗の背後に回り込んだZXは、クナイを握る手の力を強め、音を立てずに跳び、頼斗の後ろ首を貫こうと腕を振り上げ…
振り向き様に振られたキングラウザーの一撃をモロにくらった。
「ガっ……は………!?」
「お前ならそう来ると思った…あと殺意高すぎ。せっかく上手い具合に隠れられてたのに」
後方へ吹き飛ばされ、地面を転がるZXに対し、頼斗は肩にキングラウザーを立てながら呆れた口調でそう言った。
「な、に……?」
「
「あ"ァ…!!?」
「お前の攻撃なんざ、目隠し耳栓鼻栓全身ゴムスーツとかいう五感ほぼ封じた上での全方位攻撃に比べりゃ、わかりやすくて助かるぜ」
「………ふ、ざ…ける、なアァァ!!!」
斬られた際の衝撃と自分の隠密を看破されたことで怒りと焦燥に飲まれていたZXは、頼斗の発言の意図を理解することができず、叫びながら自分の右手首を頼斗に向け、鎖… マイクロチェーンを発射し、頼斗の左手に巻きつけた。
「死ねエェぇェ!!!」
発狂しながら、バチバチと稲光を散らすナイフ…電磁ナイフを左大腿から取り出したZXは、それを自身の鎖に叩きつける。どうやら、電磁ナイフの磁気を高速で変化させるという応用で発生させた高圧の電気を使い、頼斗を感電させるつもりらしい。
「効かねぇよ」
それに対し、頼斗はまず♠️の6…『サンダーディアー』で自身も電気を纏うことで電撃を無効化。続いて♠️の3と4…『ビートライオン』の腕力強化と『タックルボア』のパワーで、ZXの全身にあるサーボモーターや踵のジェットエンジンによる怪力をものともしない力で振り回すと、ZXを地面に叩きつける。
「ごはっ………!?」
「はあぁぁぁ………!」
更に、その反動を使って空高く跳ぶと、♠️の7…『メタルトリロバイト』で硬質化させた右足に電気を纏わせ、♠️の5…『キックローカスト』で威力を高めたキックを構える。
落下時の運動エネルギーも加算させた必殺キック…ストレートフラッシュを叩き込んだ衝撃で、大きな土煙が辺りを包む。
そして、夜風に吹かれて土煙が晴れると、頼斗が立っている地面は大きく陥没していた。
周囲に生物の気配を感じなくなった頼斗は、変身を解除する。ZXの影も形もないが、その顔はホッとするどころか、苦虫を噛み潰したように歪んでいた。
「………………逃げたか…」
頼斗の足には、ZXにキックを当てた感触が無かった。更に言うなら、キックが当たる寸前、ZXが地面に沈んだようにすら見えた。おそらく、以前スレで議題に上がった相手側の転生者ハンターの仕業だろう。
「…エージェント10…つまり最低でもアレ級があと九人か。仮にエージェントってくくりのやつが全員昭和ライダーだとして、あと何人だ?……ん?」
自身が陥没させた地面を見て考える頼斗の左ポケットが振動する。取り出したビルドフォンの着信先は、先ほど顧傑を追っていった達也だ。
「どうしたの?」
『早く来てください!怪人が!!』
「…!わかった、すぐ行く」
焦った様子の達也の声と共に、戦闘音らしき雑音が時折入ってくる。
一旦悩みは捨て置き、頼斗はビルドフォンにライオンフルボトルを挿して変形させ、達也たちが向かった方角へバイクを走らせた。
――……とある世界。
「………ここ、は…?」
「我らのアジトだよ」
「!?」
床に放り投げられたボロボロのZXは、床に倒れると同時に変身が解除された。
まるで巨大企業の会議室のようなその空間には、運動場のトラックのような形の長机とそれを囲うように配置された椅子があり、様々な服装の者たちがSを見ている。
その大半は、失態を犯した間抜けを見る侮蔑の目を向けていた。
「…『見えざる死神の鎌』とまで評され、病床に伏すまで一度も戦地で隠密を見破られなかった前歴を持つ貴様の伝説も、あっけなかったな」
「しかも自分達の情報ペラペラ話すし、ホントにコイツの前世軍人だったの~?」
「しかも、侮った相手がどういう奴かの事前情報も調べぬとは…」
「くっ…」
好き放題な侮辱に、Sはただ歯軋りをするしかなかった。
そして、罵倒が一通り終わったところで、長机の先端、半円部分の中心の椅子に座る人物が、キィと椅子を90度回転させて床に伏すSの方を向く。
「…
「…………は?」
暗い部屋であるためか、顔が見えないその人物が発した言葉に、Sは間抜けな声を出す。その声に、部屋の何人かは笑いを堪えていた。
「自他問わず厳しく、こと敵には一切の情け容赦の類いをかけないあの男が直々に鍛えた弟子だ…会話の『
「………も、申し訳…」
「まぁ、私とてそこまで無慈悲ではない。誰しもミスはするものだ」
「!では――」
その言葉で、途端にSの顔が明るくなる。そんなSに、人物はゆっくりと開いた掌を翳し…
「あぁ…――」
手を握った瞬間、Sが
「お前たちも心得ておけ。『余裕』と『油断』は別物だ。余裕を持つのは大いに結構。全力で事に臨み、失敗しても情報を吐かず、前車の轍を踏まぬための指標とする失敗ならばそれもまた結構。だが、報連相を怠り、口を緩ませ、過度な余裕で油断を生み、それに足を掬われて失敗し、尚も「次がある」と能天気を晒す間抜けは不要だ」
その言葉で、周りの空気は一気に締まった。
心臓を手で軽く包まれ、少しでも間違えれば即座に握り潰されそうな重圧と、
そして次の瞬間、部屋から人影が全て消えた。
さて、いかがでしたか?
会議室は半沢直樹のあの部屋みたいなイメージで。
では皆様、(多分今年最後の投稿なので)よいお年を。
もうすぐ500000UAだけど、何かした方がいい?
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何かして?しろ(豹変)
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何もせんでええ…無茶するな…
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勝手にすりゃいんじゃね?(鼻ほじー)