氷炎剣ヴィルマフレアという名の双剣がある。
片方は氷属性、鋼龍クシャルダオラの風を纏う。もう片方は火属性、炎王龍テオ・テスカトルの炎を纏う。
数少ない双属性の武器として、ある逸話と共に語り継がれている。
曰く『愛し合いつつ殺し合う運命に陥った戦士二人の伝説。死後、刀だけが双剣として結ばれた』

───舞台はいつかのシュレイド地方。ある厄災によって大国が二分されて、未だその禍根を拭えずにいた。
東西に分かたれた国の東の地で、今、ある青年が仲間と共に吹雪に立ち向かう。時を同じくして西の地で、ある少女がたったひとりで陽炎に向かい合う。
後世で番となる剣が、それぞれの手に握られた。

災禍、国、人と竜。様々な因果や思惑が交錯する中で、一通の手紙が少女のもとに届く。
狩人のいない時代を戦い、思いを綴り、生きていく人々の物語。
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ