正義の味方にやさしい世界   作:アンリマユ

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アルのお茶会

 

 

今日は学園祭の振り替え休日。

クウネル・サンダースことアルビレオ・イマに茶会に呼ばれ、図書館島の深部へ向かう為に図書館島入り口でネギ達と待ち合わせをしていたのだが……。

 

「刹那よ。図書館島の内部には罠が多数あり危険だということは聞いている。しかし、君はどこか魔獣狩にでも行くのかね?」

 

あまりの重装備に、突っ込まずにはいられなかった。

刹那の現在の装備はいつも所持している夕凪。そして、見なれない十文字槍に呪術処理を施された木製の棒が五本。

これでは魔獣狩に行くと勘違いしても仕方があるまい。

 

「い、いえ。これは、万が一西洋竜と対峙した場合を考えて……」

 

「西洋竜?」

 

そういえば、学園の地下でドラゴンと遭遇したとこのかが言っていたな。

確かその時は、ドラゴンが『全てを救う正義の味方(エミヤ)』に怯えて逃げ切れたんだったか?

 

「幻想種、しかも竜種が相手か」

 

固有結界内の、竜種に対する有効な武器を検索。

該当武器複数あり。

グラム、アスカロン、アロンダイト、リジル、バルムンク、etc……

 

「アルが私たちを呼んだということは、何か手を打っているだろうが。もし戦闘になった場合は、身を護る事を第一に考えろ」

 

「はい」

 

地下に潜り続ける事数十分。

開けた場所に出たところで、空から……と言うのもおかしいか。頭上からドラゴンが現れた。

 

「飛竜か……はじめて見るな」

 

その姿は、想像以上に『(ドラゴン)』というものを実感させてくれる。

私は大事に備え頭の中にグラムの設計図を構築しておく。

だが、ネギが何かを見せると竜は素直に道を開けた。

 

「グルゥ……♪」

 

「ネギ君。それは?」

 

「あ、これはですね。クウネルさんがくれた招待状です。これを見せれば、ドラゴンが道を開けてくれると」

 

私にはそんなもの届かなかったのだが……アルよ。私が1人で向かったらどうするつもりだったのだ?

アルがうっかりでそんなミスをするとは思えない。

つまり、アルはわざと私にそれを知らせなかったということになる。

どうせ、知らずに驚く私を、遠見の魔法か何かで見て楽しみたかったのだろう。本当にいい性格をしている。

 

扉を進みしばらくすると、アルから念話で行き先を指示される。指示に従い先へ進むと、地下とは思えない明るい場所に出た。

そこには、エヴァの別荘にあるような洋風の城の一部のような家が建っている。

 

「ようこそ、私のお茶会へ。お待ちしておりました」

 

「遅かったな」

 

現れたのは今回の茶会の主賓であるアルと、何故か居るエヴァ。

 

「今回は、お招きいただきましておおきに~」

 

このかの言葉に合わせて、皆頭を下げる。

無論、私はアルに頭を下げる気など毛頭ない。

 

「やれやれ。ずいぶんとエミヤに嫌われてしまいましたね」

 

「人の驚く様を見て楽しむ趣向のある人間を、好きになれと言う方が難しいと思うがね」

 

「そうですね。ですが、私は貴方のように捻くれた方は好きですよ?」

 

笑顔を絶やさないアルからは、本気なのか冗談なのかが読み取れない。つかめない男だ。

 

「あの、アルビレオさ「ネギ君!!」は、はひっ!」

 

アルの名を呼んだネギの言葉を、アルが遮る。

 

「私のことは、クウネル・サンダースと呼んでほしいと言ったはずです」

 

「は、はぁ?」

 

いきなりの事に困惑するネギ。そこまでその名前が気に入っていたのかね?

 

「と、まあそれは置いておいて。まずはお茶にしましょう。エミヤ、紅茶を入れてくれませんか?」

 

「何故、客人であるはずの私が?」

 

「私は貴方以上に美味しく紅茶を入れる自身はありません。それでもよければ私が入れますが?」

 

鷹のような私の視線と、今だ笑みを絶やさないアルの視線が交差する。

武道会の時もそうだったが、やはりアルは私の事を知っている。しかも、それなりに深くと見ていいだろう。

 

「……いいだろう」

 

しばらく視線を合わせたが、アルには話す気がないようなので諦める。

ヤツの事だ、必要な時がくれば話すだろうし、もしかすると私自身に知る機会が訪れるかもしれん。

私が紅茶を入れ、元からアルが用意していたお菓子やスイーツを楽しむ。

あらかたティータイムを楽しんだところで、エヴァが口を開いた。

 

「それでぼーや。今回の事件はどうだった? 何か得るところはあったか?」

 

エヴァの問いに、ネギは一変して表情を真剣なものに変える。

 

「自分が、どんな場所に立っているのかを知りました。いえ……超さんに言われる前から、僕は知っていたハズでした。師匠(マスター)の言う通りです。綺麗などではいられない。いや、そもそも、最初から僕達は綺麗などであるハズがない」

 

綺麗などではいられない。それは、私も通ってきた道。

その事に気づいた状況で言えば、ネギより私の方が酷かったと言えよう。

私がそれに気づいた時は……いや、認めた時は、大切な人()の命を切り捨てねばならない状況だったのだから。

しかし、これからのネギの道は、私よりも過酷なものとなる可能性がある。

言い方は悪いが、私が多くを救う為に人を殺しても、周りの人間は私の事をただの殺人犯としか見ないだろう。

だが、ネギの場合は違う。いい意味でも、悪い意味でも背の身体に『英雄の息子』という重さが圧し掛かる。

多くを救っても「英雄の息子なのだから当然」と思われ。取りこぼしが生まれれば「英雄の息子のくせに」と言う評価を受けてしまう。

 

「フッ、超 鈴音は上出来だったな。お前のような真っ直ぐで才能のある、前途有望だが世界を知らないガキには、それを思い知らせるのが最も難しい」

 

ネギの言葉に、エヴァは満足げに言う。

お菓子や紅茶を楽しんでいた他の者達は、逆に シン…… と静まり返ってしまう。

 

「その通りだぞ、ぼーや。透徹した目で見れば、「生きること」と「悪を成すこと」は同義。この世界の構造上、何人もこの理からは逃れられぬ」

 

今の言葉は、切嗣が私に言った言葉と酷似している。

 

《「誰かを救う(生かす)」ということは、「他の誰かを救わない(殺す)」と言う事なんだ》

 

「認めろ。「悪」こそこの世の真理だ」

 

そして、今のは私が衛宮士郎に言った言葉と。

 

《認めろ。誰も殺さない等という考え方では、結局誰も救えない》

 

衛宮士郎にとっての私との戦いが、ネギにとっての超との戦い。

 

「嬉しいぞ、我が弟子よ。さあ、今こそ「エヴァンジェリン」……ぬ? 何だシロウ」

 

このままでは、流されるままエヴァの考えがネギに植え付けられてしまう。

そう思い、私は語気を強めてエヴァの名を呼んだ。

 

「君の言う事は間違いではないし、長く生きる中、君が「悪」こそが真理だと見つけたのならば、それは否定しない。だが、それをネギ君にまで押し付けるのは感心しないな」

 

「ふん。余計なお世話だ」

 

軽口を叩いてはいるが、バツの悪い表情をしている事から、自分でも急ぎすぎた事に気づいているのだろう。それならば、これ以上は何も言うまい。

 

「それでネギ君。その認識に立ち、君はどうするのですか?」

 

その険悪な雰囲気を払うかのように、いつもの胡散臭い笑顔でアルはネギに問いかけた。

 

「僕は……」

 

さあ、ネギ。君はこの先どうする。

私は体を剣にして、感情を殺して、最小限の犠牲でより多くを救う道を選んだ。

衛宮士郎は英霊エミヤ(未来)を知って尚、正義の味方という理想を目指す道を選んだ。

エヴァンジェリンは、この世は「悪」という心理を見つけた。だからこそ、誇りを持って自らがその「悪」となる道を選んだ。

 

「僕は……だからこそ、本当の意味で立派な魔法使い(マギステル・マギ)を目指そうと思います」

 

立派な魔法使い(マギステル・マギ)を目指す。それが、ネギの選んだ道だった。

 

「超さんの計画を阻止した僕が立ち止まる訳にはいきません。前に進まなければ……。だから、父さんの事とは別にしても、ちゃんと立派な魔法使いになって、大切な人を護り、僕に出来る限り色々な人の力になれたらと思います」

 

ネギの答えに、アルも、心なしかエヴァでさえ満足げな表情をしている。

無論、私も。そして、同時に安心した。

ネギの目指す立派な魔法使い(マギステル・マギ)は、大切な人を護るという一番大事なものが入っている。

全てを救うなどという過ぎた願いは自身を滅ぼす。だが、今のネギなら、そんな心配は無いだろう。

ただ一つ心配なのは、ネギが色々な事を1人で抱え込んでしまうんではないかということ。

まぁ、こう言っては何だが、ネギの周りにはお節介やお人好しが多いからそれも大丈夫ではないかと思う。

その殆どが女性というのは、別の意味で心配だが……。

 

「そうですか……でしたら、どうです?ネギ君。私の弟子になってみませんか?」

 

「ブーーーっ!!」

 

アルの突然の提案に、エヴァが口に含んだ紅茶を盛大に吹き出した。

仕方ないので私は紅茶を口元に滴らせるエヴァの顔をハンカチで拭いてやる。

 

「はしたないぞエヴァ」

 

「すまん……って、そんなこと言ってる場合じゃない!」

 

「ここだけの話ですが、エヴァンジェリン……あれはいけません。あんなのに師事しては、人生を棒に振ってしまいますからね」

 

「えっ……」

 

「何だと!? アル、貴様───ッ!!!」

 

憤慨するエヴァを無視し、わざと聞こえるよう大きな声でアルは続ける。

 

「それに、私ならサウザンドマスターの戦い方をより詳しく教えられます」

 

「え!」

 

今までは悩んでいたネギだが、自分の父の戦い方をより詳しく教えてくれると言われ心が揺らぐ。

 

「あ、こら! ぼーやまで「え!」とか……」

 

ネギの気持ちが傾きかけ、流石のエヴァも焦る。

しかし、アルはそんな事お構いなしに更に話を続ける。

 

「エヴァンジェリンは氷系ですし、風系の教師としてはイマイチ」

 

「は、はぁ……」

 

「聞こえているぞ、アルビレオ・イマ! おい、アル!」

 

顔を真赤にしながら怒るエヴァを横目で見ながら、アルは細く微笑んでいる。

エヴァよ、君はからかわれている事に気づいてないのかね?

 

「重力魔法などいかがですか? 応用範囲が広いですよ?」

 

「じゅ、じゅーりょくですか?」

 

上手い。

第一にナギの名前を出す事で、ネギの興味を引き心を揺さぶる。

第二に理論的に誘導し、心の在り処を自分側に傾ける。

そして最後、第三に目新しいモノで、更なる興味を引く。

もしアルが魔法使いでなければ、詐欺師になっていたんじゃないかと思う。

ああ、通販の司会なんていうのもいいか。アルが商品の紹介をすれば、電話が殺到する事間違いなしだ。

 

「……!! (プルプル)」

 

ん?エヴァがプルプルと震えだしたな。

そろそろ爆発するか……

 

「クウネル!!!」

 

「何でしょうか、キティ?」

 

エヴァは怒鳴りながらアルの胸倉を摘み、グラグラと揺さぶる。

そんな状況なのに、アルはキラキラと笑顔を絶やさない。むしろ増している。

 

「エミヤ、私を助けてください(からかうの手伝ってください)

 

はて? 助けてくれと言う言葉が、エヴァをからかうのを手伝えと聞こえたのは私の勘違いだろうか?

否、勘違いなどではない。その細められた瞼の奥の瞳が語っている。「今こそ力を合わせる時」だと。

 

「こらこら。はしたないぞキティ」

 

私は ひょい と、エヴァの襟首を掴んでアルから引き剥がす。

それはもう躾のなってない猫を持ち上げるように。

 

「放せシロウ! というかなんだ!! 貴様もアルも、人の事をキティキティと……」

 

「「君は人ではないだろう?/貴方は人ではないでしょう?」」

 

2人の声が揃う。

 

「うがぁぁあああああああああああああ!!」

 

当然の如く怒り出すエヴァ。

なんだか久しぶりだな、このやり取り。

暴れるエヴァを片手で持っているのもだんだんと疲れてきたので、アルにパスする。

 

「ほら」

 

「ええ」

 

「ぐぇ!?」

 

私が投げたエヴァの襟首を、上手くキャッチするアル。必然エヴァの首は締まる。

苦しいのはわかるが、「ぐぇ!?」はないのではないか、エヴァ?

 

「っく、ええい! 貴様、何を企んでいる!? ぼーやを弟子に取るなどと、何が目的だ!!」

 

キティと呼ばれる事よりもネギの弟子の件の方がよっぽど重要だったのか、エヴァは再びアルの胸倉を掴む。

やはりエヴァはアルが何故ネギを弟子に取るなどと言ったか理解できていないらしい。

他人である私でもわかると言うのに。

 

「いや、キティよ。その理由なら私でもわかるぞ?」

 

「なんだとっ!? っていうかキティと呼ぶな!」

 

「では、答え合わせといきましょうか、エミヤ」

 

「ああ」

 

一瞬の沈黙。

エヴァは ゴクリ と唾を飲む。

 

「「貴方(エヴァ)がムキになって、あわてふためく姿をみたいからに決まっている だろう/じゃないですか」」

 

「死ねぇぃい!!!」

 

喋り終わると同時に放たれる、爪による鋭い一撃。

アルは霊体化してやり過ごし、私は余裕をもってひらりと躱す。

 

「おやおや」

 

「おっと」

 

別荘や結界の外ならいざ知らず。学園結界のせいで10歳の少女と同様の力しかないエヴァでは、私達を捉える事は出来ない。

 

「霊体化するなぁぁああ!! 避けるなぁぁあああ!!」

 

「いや、普通避けるだろう?」

 

「同じく」

 

その後、騒ぎはエヴァがバテるまで続いた……。

 

 

 

 

 

 

 

「それで、あの……クウネルさん。今日ここをお尋ねした本題なんですが……」

 

一通りの騒ぎが終わったので、ネギは口を開く。

ネギにとって、今日はこの為に来たといっても過言ではない。

 

「父さんは……」

 

「……ええ。彼は今も生きています。私が保証しましょう」

 

信じていなかったわけではない。でも、不安だった。

だけど、ここにきて、やっとナギが生きているということが保証された。

ネギは嬉しさのあまり小さな笑みを浮かべ、拳をぎゅっと握り締める。

 

「そ、それで、父さんは今どこに?」

 

「申し訳ありません。それは私にもわからないのです」

 

「え?」

 

わからない。その事について聞こうとした時、ネギが口を開く前にアスナが尋ねた。

 

「じゃ、じゃあ、何で生きてるってわかるんですか?」

 

「それは───これです」

 

アスナの質問に対し、アル懐からカードを出して答えた。

カードには、アルとアルを取り巻くように本が描かれている。

 

「これは、私とサウザンドマスターのカード。このカードは生きている。それが、彼の生存の証拠です」

 

そこまで言うと、アルは再び懐に手を入れ数枚のカードを出した。

そのカードには、アルは描かれているが肝心のアーティファクトが描かれていない。

 

「カードが死ぬとこうなります」

 

カードが死ぬ。

つまり、契約者が何らかの理由で死んだ場合、仮契約カードはああなるのだろう。

 

「そうですか……でも、父さんは生きているんですね。何か、何か手がかりは無いんでしょうか!?」

 

ナギが生きているとわかっただけでも充分。

だが、ネギは欲を言えば何か手がかりがほしかった。

 

「私からは何も……しかし、彼の事が知りたければ、英国はウェールズに戻るといいでしょう」

 

「ウェールズに?」

 

ウェールズ。

それは、ネギの故郷。

 

「あそこには、魔法世界……ムンドゥス・マギクスがあります」

 

魔法世界(ムンドゥス・マギクス)……」

 

魔法世界。以前学園長から聞いたことがある。

日常的に魔法が使われている世界で、様々な種族が共存しているとか。私の元の世界では考えられない話だ。

 

「む?」

 

突然空気が変わったのでその中心を見れば、興奮したネギから魔力が吹き出し轟々と渦巻いている。

吹き飛ばされるほど強いわけではないが、中々の突風。台風の日に外に出た感じ、と言えばわかりやすいだろうか。

私は突然の突風に驚くこのか達の風除けになるべく移動する。

 

「あ、ありがとう しろう」

 

「ありがとうございます 士郎先生」

 

「気にするな」

 

にしてもネギよ。興奮するのはわかるが、少しは自重してくれ。

流石に、そろそろ洒落にならん風速になってきた。

 

「ちょ、ちょっとネギ! やる気出たのはわかったからこの風止め───ッ!」

 

アスナの声で多少冷静になったのか、ネギ君は魔力を収めた……と思ったのだが。

 

「じゃあ、行ってきます!」

 

全然冷静ではなかった。

というか、どこへ行くというのだ。

出口へとダッシュするネギの足を、エヴァが見えない糸で絡めとり、転倒させる。

 

「へぶぅ!?」

 

「馬鹿か貴様! 魔法世界なんぞホイホイと行ける訳が無いだろう!」

 

「そうよ! 全く、お父さんの事になると周りが見えなくなるんだから!」

 

エヴァとアスナにダブルで怒られ、ネギは涙目になっている。

その姿を見て、凛とルヴィアに起こられた時の事を思い出してしまった。

 

「まあまあ、落ち着け2人とも。それにネギ君。魔法世界に行くというのなら、それなりに手続きや準備も必要だろう?」

 

詳しくは知らないが、アルも頷いているので手続き等は必要なのだろう。

 

「焦らなくても、期末テストが終われば夏休みだ。夏休みになれば、何の問題も無く行けるだろう」

 

「あ、そ、そうですね」

 

怒られて頭が冷えたところに正論を言われ、ネギもようやく納得したようだ。

少し落ち込んだようだが、軽く頭を振ってからネギはアルのほうへ向き直った。

 

「あの、クウネルさん。じゃあ、今日はせめて父さんの昔話を……」

 

「こんにちはー!」

 

「おじゃましまーす!」

 

ネギはアルに話しかけたのだが、突如現れた声に遮られてしまった。

現れたのは、今回超の件に係わった3-A生徒+小太郎。

 

「アル。彼女たちも呼んでいたのかね?」

 

「……忘れていました」

 

こうして、ネギはナギの話を聞く事は出来なかった。

しかし、これからの方向性が決まったのは大きな進歩と言えよう。

 

それからは、遅れてきたメンバーが加わり馬鹿騒ぎが始まった。

 

 

 

「そういえば、くーねるはんお父さんのカード持ってるってことは……キスしたんかな?」

 

「「ええっ!?」」

 

このかのいきなりの発言に、アスナと刹那はビックリである。

 

「いや、流石に男同士だし、他に仮契約の方法があるんじゃないか?」

 

……たぶんな。

 

 

 

 

 

 

 

 


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