※後書きに今後のシリーズについてお知らせあり!
・男主視点。
・ご都合主義、捏造過多。書きたい部分を書いただけ。
・今回は特殊な捏造設定あり!かなり設定が甘く、穴だらけ。後書きでも謝罪していますが、賛否両論があると思います。
・キャラ崩壊注意!!
――俺達は財団職員達が言う"最強の矛と盾"でも、ジョナサンの言う"人間と守護天使"でもない。普通の人間で、対等の親友同士だ。
これから先も、永遠に。俺は空条承太郎の友人……親友として。その隣に――
空条承太郎の友人
「ディオさん。この荷物はここで良いですか?」
「ああ。そこに置いてくれ」
「はーい」
「……おい、ちょっとそこ通るぞ」
「おお、スタンドの力はやっぱり凄いね。荷物の運び込みが楽だ」
「……その重たいソファーを、スタンドも無いのに何で1人で持てるんだよ、あんた……」
「本当に規格外ですね……」
「ジョルノ。そこのカッターを取ってくれ」
「はい、兄さん」
……卒業式が終わり、俺と承太郎の新居への引っ越しも終わって、さらに数日後の現在。俺、承太郎、ジョルノは、ディオとジョナサンの引っ越しの手伝いをしている。
既にレンタカーを使って、ジョースター家から新居へ荷物を運び終わり、今は荷解きの最中だ。
俺が引っ越しをする前に、ジョースター家で盛大なお別れ会を開いた。俺達が引っ越す時期が近かったため、4人分のお別れ会を一度に済ませる事になったのだ。
去年の俺の誕生日パーティーの時はサプライズも含め、飾り付けや料理も派手だったけど、今回はそれ以上の派手なパーティーだった。あれは楽しかったなぁ。
「朝からやったおかげか、大分片付いたな……そろそろ休憩にしようか。時間的にも皆お腹空いて来たよね?何か買ってくるよ」
「あ、俺もついて行っていいですか?コンビニで買いたい物があるので」
「もちろん。一緒に行こうか」
ジョナサンが他の3人に食べたい物を聞いた後、2人で外に出た。
「……やっぱり、この辺りは良いですね。桜が沢山あって綺麗だ」
「ふふ、そうだろう?実は僕とディオもそれを期待して、あの家に決めたんだよ。初めて見に来た時は桜が咲いて無かったから、ちょっとパッとしなかったけどね」
2人の家の近くには、桜が沢山咲いている街路があって見栄えがいい。あの家は窓からも桜が見えるから、ちょっとしたお花見が出来そうだ。
「……ジョースター家と志人の付き合いも、あと数ヶ月で2年になるね。あ、承太郎は3年か」
「んん?……どうしたんですか?改まって」
「うーん、何というか……
なるほど、その気持ちはよく分かる。俺にもその錯覚は覚えがあるからな。
特に承太郎とは、既に前世から付き合いがあったんじゃないかと思えるぐらい……まぁ、それは言い過ぎか。前世では承太郎と出会う前に死んでたし……
イージス曰く。前世の俺が前々世の記憶を取り戻していたら、スタンドの矢が刺さっても生き残り、スタンドを発現していたはずだという。
あの時生き残っていれば、いずれ杜王町にやって来る承太郎とも出会えた……あ、でも生き残っていたら、形兆とは友人になれなかったかもしれない。加害者と被害者の関係だしな。
俺が形兆と友人になれたのは、あくまでも今世だったからだ。前世の事を、今世にまで持ち込みたくないと考えていたから。
それに、承太郎も。相手は年上だし、4部の承太郎はいろんな意味ではっきり線引きしてそうだ。
その内側に入ろうとしたら拒絶されて、向こうが固い殻の中に閉じ籠ってしまいそうな気がする。
それさえ間違わなければ付き合っていけそうだが、あいつとも友人にはなれなかった可能性が――
「――志人が前世の承太郎と、」
「!」
「……おっと、ここは外だから念のため……えっと、昔の承太郎と出会っていたら。承太郎は、もっと早くに救われていたかもしれない」
一瞬。ジョナサンに心を読まれたかと思ったが、違った。……もっと早くに救われていたかもしれない?どういう事だ?
「君はあらゆる意味で偏見を持たない子だ。だから今の僕達をそのまま受け入れてくれた。……そんな君なら、昔の承太郎の事も救ってくれたんじゃないかな……」
「……昔の俺がどうするかは、承太郎と実際に話してから決めると思いますよ。もしかしたら偏見も持って離れていくかもしれないし……」
「あはは!そこで何も考えずに無責任な肯定をしないのが、志人だよね。……そういう君だからこそ、承太郎も救われたんじゃないかと思うんだ」
「そうですかね……?こんなガキの事なんて、相手にしないと思いますが」
「いいや。昔の承太郎ならきっと、遅かれ早かれ君に救われていたと思うよ」
やけに自信満々だな。……というか、
「あの、ジョナサン」
「何かな?」
「――何か、ありましたか?」
「…………」
「いつもより、ちょっと様子が変な気がするんですけど……俺の気のせいですか?」
そう聞くと、ジョナサンは困った顔で笑った。
「……本当に、鋭いよね。君は。……でも、ごめんね。理由は話したくないな」
「話したくない……話せない、ではなく?って事はジョナサン自身の問題である可能性が高いと」
「志人……お願いだから冷静に分析しないでくれる?君、心理学者にでもなるつもりかい?」
「あ、すみません。これ以上は聞きませんよ。……その様子を見る限り、切羽詰まった問題では無い事が分かったので」
「…………確かにその通りだけど末恐ろしいなあ、君は。前よりも人の気持ちを察するのが上手くなったね」
俺の探りに対してジョナサンは怒る事もなく、困った顔のまま軽い冗談を口にした。
その様子から深刻な問題を抱えている訳でも、余裕が無い訳でもない事が分かったから、安心して引き下がったのだが……末恐ろしいなどと言われてしまった。
「……ちょっと話を変えるけど、君が僕と初めて会った日。イージスが君の守護天使みたいだって言った事を、覚えているかい?」
「えっと……あぁ、あれですね。俺がジョナサンにそう言われた時、クリスチャンでは無いと否定したやつ」
「そう、その話だ。あの時はクリスチャンでは無いのに、どうしてキリスト教の話に詳しいのかと思ってたけど……本を読んで覚えただけでなく、お母様とお祖母様がクリスチャンだったから?」
「はい。……実は、母から教わった事だったんです」
「…………そうか」
ジョナサンが悲しげな顔を見せる。……しまった。話題を修正しなければ。
「それで、その守護天使がどうかしましたか?」
「ああ、そうだったね。――僕は、志人の存在こそが、承太郎の下に遣わされた守護天使なんじゃないかと、常々思うんだ」
「…………はぁ??」
おいおい。ぶっ飛んだ事言い始めたぞ、この人。
「ジョナサン、大丈夫ですか?熱あるんじゃないですか?」
「その心配の仕方は止めて。……本当の守護天使だと言ってる訳ではないよ?守護天使の
「それにしたって、俺なんかにそんな大層な表現はちょっと……」
「いや。承太郎にとって、君の存在はそんな大層な表現をしたくなる程、大きいんだよ」
と、ジョナサンが真顔で言う。……どうしよう。旧図書館の掃除をした日に、承太郎が俺に"数百倍は感謝している"と言った時とほとんど同じ顔なんだが。
つまり、マジで言っている。
「……俺の存在が大きいという事は、なんとなく分かりました。でも、守護天使はやっぱり言い過ぎだと思います。
守護天使は、人間達の心を導く存在……導くって、なんかその人の前に立ってるイメージがあるんですよね。
というか、そもそも守護天使自体が人間よりも上位の存在って感じがしますし……
それだと、駄目なんだ。
俺は承太郎の前に立って上位者として導くのではなく、その隣に立ちたい。あいつとは対等でありたいんです。
どちらか片方がもう片方を導いたり、守ったりするような一方的な関係ではなく、互いの隣に立って互いを護り合うのだと……そう約束しました。だから――
――俺は、空条承太郎の友人だ。
決して、守護天使にはならない。不器用で優しい普通の人間である承太郎の、普通の友人として……親友として、その隣に立つ」
「――――」
「……なんて偉そうな事を言っておきながら、今のところは承太郎が俺を護ってくれる事の方が多いんですよね……いつかはそれと同じくらい、あいつを護れるように、」
「いいや、違う。……充分過ぎるよ」
「え?」
珍しく食い気味にそう言ったジョナサンは……何故か、泣きそうな顔で笑っている。
「ジョナサン……?」
「君の方が、承太郎を護っているんだ。充分過ぎる程に。……本当に、君が前世の承太郎と出会ってくれたら良かったのに。君ならきっと、承太郎の心を護ってくれたはずだ。
――僕にはどう足掻いても出来なかった事が、志人なら出来たはずなんだ……ッ!」
「っ、ジョナサ、」
「さて!ちょっと急ごうか!承太郎達が待ってる!」
「…………分かりました」
……あの泣きそうな笑顔は、鉄壁の作り笑いの下に隠されてしまった。ジョナサンが踏み込んで欲しくないなら、俺は引き下がるしかない。
―――
――――――
―――――――――
買って来た昼食を食べた後。荷解きを再開して……夕方には終了した。それから料理の材料を買って夕食を作り、5人で会話を楽しみながら食べ終わる。
名残惜しいが、そろそろお暇する時間だ。別に今生の別れでは無いし、携帯で連絡を取り合う事も、直接会いに行く事もできるが……やはり寂しい。
「では、私はジョルノをジョースター邸まで送るついでに、レンタカーも返して来る」
「じゃあ、僕は承太郎と志人を駅まで見送ろうかな」
「……これでしばらくは、5人で集まれなくなる訳ですか」
「そういう事をわざわざ言うなよ、ジョルノ……ますます寂しくなるだろ?」
「……だが、話すだけならグループを使えばいつでもできる。一昨年も財団の目を盗んでやっていた事だ」
「…………承太郎さん、冷たいですね」
「……すまん。そんなつもりは無かったんだが」
「あ、ごめんなさい。僕もそんなに傷つけるつもりは無かったんです……!」
旧図書館組の前では割りと表情豊かになる承太郎が、分かりやすく落ち込んだ。ジョルノが慌てて謝罪する。
これはどっちもどっちだな。承太郎は言い方がちょっと悪かったし、ジョルノも言葉を間違えた。
「承太郎はジョルノを励まそうとして、ちょっと失敗しただけだもんな?ジョルノも承太郎に甘えたかっただけだろ?お互いにそれぐらいにしとけよ」
「……ん、悪かったな、ジョルノ」
「はい……僕も、すみませんでした」
よしよし。どっちも素直でよろしい。
「ククッ……!そうしていると、お前達は3人兄弟のようだな」
「志人が長男らしいね」
「俺が長男?」
「……お兄ちゃん」
「……兄貴?」
「ジョルノはその呼び方止めろっつっただろ。承太郎もふざけんな。お前は弟にしてはデカ過ぎる。つか同い年だろうが」
「志人さんが長男だとすると、僕が末っ子で承太郎さんが次男でしょうか?」
「そうだな。お前は間違いなく末っ子だ」
「え、続けるのか?その話。……じゃあ、俺の上の兄としてジョナサンとディオさんを入れて、5人兄弟だな」
「おや、巻き込まれた」
「そうなると、長男は私か」
「えっ?僕だろう?ディオの弟とか嫌だよ?」
「……俺だろ」
「いや、僕だって」
「待て待て、話を振ったのは俺だが面倒だなあんた達。――争うぐらいならあんた達は二卵性の双子の兄弟でどっちも長男!はい決定!!」
「「双子!?」」
「ぶはっ!?くふふ、っ、はははははっ!!」
「双子……ディオ兄さん達が双子……っ、ふふ、はははははっ!!」
何がツボだったのか、承太郎とジョルノが爆笑している。それに釣られて俺達まで笑う羽目に。……そのおかげで、比較的明るい気分のまま別れる事ができた。
ディオ、ジョルノと別れ、残りの3人で最寄り駅へ向かう。……人気の無い駅前に到着した時、ジョナサンが承太郎を呼んだ。
「何だ?」
「承太郎は――今、幸せかな?」
そう問われ、目を見開いた承太郎は……心底幸せそうな、子供のような笑顔になる。
「――幸せだ。……昔よりも自由だし、毎日が楽しい。昔の自分よりも、今の自分を見て欲しいという気持ちを理解してくれる奴らがいるし……そして何よりも、
――親友であり、理解者である志人と出会えた。これに勝る喜びはない」
またこいつは爆弾放り込みやがって!!と、赤面する顔を片手で覆う。……すると、ジョナサンが囁くような声でこう言った。
「――――承太郎が幸せになってくれて、本当に良かった」
顔を上げると、ジョナサンは笑っていた。……しかし、珍しい表情だった。口元はあまり動いておらず、目だけで笑っている――
「――――嗚呼、」
「……承太郎?」
「あんたは……嗚呼、なんだ、――っ、そういう事だったのか……!!」
承太郎は、何かに気づいたような様子でそう言って、泣き笑いを浮かべる。……何だ?どうした?
「ジョナサンが奴を……否笠を言葉で追い詰めていた時、疑問に思った事がある。……それの答えが、どうしても分からなかった」
「……っ、」
「一度、心を覗いたんじゃないかってぐらいに、俺の考えを言い当てた時があったよな?」
……そういえば、あったな。
否笠が承太郎への敬意を表して、英雄と呼んでいたのだと言った時。ジョナサンはそれを、承太郎が嫌う"レッテル貼り"だと断言した。
その後に、承太郎の心境を正確に言い当てて――んん?あれ……?
「……なぁ、承太郎」
「何だ?志人」
「一昨年、お前が一度すげぇ不安定になった時があったの、覚えてるか?
お前の様子がおかしい事に気づいたジョルノが俺に連絡くれて、俺が放課後にお前を家まで連れて行って話した時の……」
「ああ、よく覚えてるぜ。……お前のおかげで、随分気が楽になった」
俺が承太郎に今世の家庭事情を明かす前。財団職員の心無い言葉がきっかけで、前世で見ていた悪夢を今世でも見て、承太郎が精神的に不安定になってしまった時があった。
その時に聞いた、承太郎の心の叫び。……今でも、鮮明に覚えている。
その叫んでいた言葉と、ジョナサンが否笠に言っていた
「――"もしも自分が本当の英雄なら、守りたい物を全部守れたはずだから"……ジョナサンは確か、こう言ってたよな?
そしてお前も、あの時叫んでいた。――"本当に最強に、無敵になれるなら。俺はそうなりたかった。自分の手で大切な物を全て守りたかった"、と。
……よく似ていると思うのは、俺の気のせいか?」
「いや……気のせいじゃねえよ。俺が気になったのも、その言葉だ」
「……お前、俺以外の人間にその気持ちを打ち明けた事は?」
「――無い。俺は今世どころか、前世でも口にした事は無かった。誰にも言えずにずっと抱え込んでいた。
つまり。本当に最強に、無敵になれるものなら、そうなりたかったという想いも……もしも本当の英雄なら、守りたい物を全部守れたはずだからという想いも……
それらを知っているのは、志人だけ。そのはずなんだ……!」
「…………承、太郎」
「だから、ジョナサンがそれを知っているのは本来ならおかしい事だ。……本来なら、な」
ジョナサンは、今までに見た事が無いくらい、動揺している。
「ついさっき、俺に向かって笑った時の顔。あれは俺が知っているジョナサンらしくなかった」
「……そう、かな?」
「いつもなら、口も一緒に笑ってるはずだった。目だけで笑うなんて、あんたらしくない。……だが、俺はその笑い方を何度か見た事がある。――前世でな」
前世で、だと?
「……その笑い方をする奴は、いつもは無表情なくせに、ごく稀に笑う事があった。それは決まって――
まあ、それが普通なのかもしれないな。前世が特殊だっただけなんだろう。……自我はあるようだが、前世でも今世でも会話をしてくれないし、確かめようが無いけどな」
――はっ?
制御?自我?会話をしてくれない?…………待て。待て待てまっ――えっ!?
「ジョナサン・ジョースター。……あんたは前世で死んだ後、一体何があってそうなったのかまでは分からねえが――
――
承太郎はそう言って――背後に浮かぶ、スタープラチナの胸の中心を、拳で軽く突いた。
「――――っ!!」
ジョナサンはカッと目を見開き、胸元を強く握りしめる。……それはまるで、承太郎の拳が彼の胸に届いたかのような仕草だった。
もちろん。実際は感覚がリンクしているなんてあり得ないが、ジョナサンにとってはそう錯覚してしまう程の衝撃だったんだろう。
「荒唐無稽だが、そう考えれば納得がいく。俺の心を覗いたかのような発言が出来たのは、あんたが俺自身だったから。……前世のスタープラチナの中にいたからだ」
「……承太郎、僕は――」
「待て。……その反応だけで、充分だ。これ以上はもう何も聞かねえ」
スタープラチナを中に戻すと、承太郎は表情を和らげる。
「ただ、あんたに……いや、
「な、何……?」
「……前世の俺はいつも、お前に助けられていた。確かに全ては守れなかったが、それでも何も守れなかった訳じゃない。
そもそも。お前がいなかったら、俺は戦えなかったんだ。俺がスタンド使いじゃなかったら、あの旅にも行けなかっただろう。仲間達にも出会えなかったかもしれない。
お前は無敵じゃないから、守れない物もある。失ってしまった物もある。
でもな。お前がいたおかげで手に入れた物だって、確かにあるんだ。おじいちゃんと、花京院と、アヴドゥルと、ポルナレフと、イギー……それに仗助達や、徐倫達も。
ほら。こんなに沢山、仲間がいる。……全部お前のおかげで手に入れた、大切な宝物だ」
「――――」
「ありがとう、俺の相棒。――前世の俺はいつも、お前を頼りにしてたぜ」
「…………承太郎」
「ん?」
「抱き締めてもいい?」
「ちゃんと加減してくれるなら」
……それから。ジョナサンは承太郎を抱き締めて、泣きながら謝っていた。
承太郎の大切な物を守れなくてごめん、一族の宿命を背負わせてごめん、承太郎の心を護れなくてごめん、と。……ひたすら、謝っていた。
きっとジョナサンは、前世の記憶を取り戻してからずっと、それを抱え込んでいたんだろうな。
やがて泣き止んだジョナサンは、最後には笑顔で去って行った。承太郎が彼の抱え込んでいた想いを受け止めてくれたおかげだろう。……承太郎もまた、涙目になっている。
「……ジョナサンが、スタープラチナの中に、」
「志人。……その話は、もう二度と口に出さないようにしろよ」
「えっ?」
「――ジョナサンは、ジョナサンだろ。……今世のあの人はスタープラチナではなく、ジョナサン・ジョースターだ」
「……分かった。前世は前世、今世は今世!前世の事は今世に持ち込まない!」
「ああ、それでいい」
承太郎はジョナサンに、彼がスタープラチナの中にいた事を明言させなかった。今世ではあくまでも、ジョナサン・ジョースターとしての彼と接していくつもりのようだ。俺もそうしよう。
「……実はあの人、昼間から様子がおかしくてな」
「そうなのか?」
「あぁ。昼飯を買いに行った時に2人で歩きながら話していたんだが、その時になんとなくいつもと違うなと思って……
あっ、そうそう!あの人、俺の存在こそが承太郎の下に遣わされた守護天使なんじゃないか、とかぶっ飛んだ事を言ってたぜ」
「はあ?……守護天使って、確かキリスト教の話だったな?どういう事だ?」
かくかくしかじか、と。ジョナサンがぶっ飛んだ事を言い出したところから、俺が守護天使である事を否定して、承太郎の普通の友人だと主張した事までを説明する。
全て聞いた承太郎は、ニヤリと笑った。
「よく分かってんじゃねえか、親友。お前の言う通り、俺もお前も普通の人間で対等だ。
守護天使だとか、目に見えない上位の存在として俺の前に立つのではなく、人間の親友として隣に立ってもらわねえとな」
「当然だろ、親友」
そう。俺達は財団職員達が言う"最強の矛と盾"でも、ジョナサンの言う"人間と守護天使"でもない。普通の人間で、対等の親友同士だ。
これから先も、永遠に。俺は空条承太郎の友人……親友として。その隣に――
(――って。そういや縁切り事件の時に、どさくさ紛れにそう誓わされたなぁ……ハハッ)
※今後のシリーズについてのお知らせの下に、おまけの会話あり。
これにて、空条承太郎の友人シリーズは完結です!
最後までお付き合いしてくれた読者の皆様、本当にありがとうございます!( ;∀;)
まずは、最終話について謝罪を。作者はジョナサン=スタープラチナ説が好きなので、それを話に入れてしまいました。
実際、その説はあり得ないという事を理解しているのですが、どうしても書きたくなった結果がこれです。
シリーズを書き始めた当初から、既にこの最終話が頭に浮かんでおりまして……作者の妄想を詰め込みました。
いろいろ設定に穴はありますし、賛否両論だと思いますが……お目汚し失礼しました。
最後に。今後のこのシリーズの予定ですが。pixivでは読者様からのリクエストもありますので、番外編を投稿したり。
新しいシリーズとして、大学生もしくは社会人になった男主と承太郎さんの話を、時系列バラバラで投稿したりする予定です。
ここまで閲覧していただき、ありがとうございました!
※新たにハーメルンでも番外編の投稿を始めました!https://syosetu.org/novel/310440/
※本編後。帰宅したディオとジョナサンの会話(キャラ崩壊&捏造注意)
「――ただいま」
「…………おかえり、ディオ」
「……どうした、その泣き腫らした顔は。酷いぞ」
「そのストレートな言葉の方が酷いよ……」
「はいはい。で?」
「…………バレた」
「ン?」
「承太郎に、バレた……」
「――っ、前世の事か」
「うん……さすがだよね。志人も鋭いけど、承太郎も本当に鋭い」
「やはり、あれが駄目だったのではないか?否笠との一件の時に、承太郎の考えを言い当てた……」
「そうだよ正解……あの時から疑問に思っていて、僕の笑顔の違いで確信を得たらしい」
「笑顔の違い?」
「ジョナサン・ジョースターの笑顔と、スタープラチナの笑顔は違うんだって……いつもの僕は口元と目が一緒に笑うけど、スタープラチナは目だけで笑うから、って」
「その笑顔を承太郎の前で出してしまったのか」
「だって――だって仕方ないじゃないか!僕が幸せかって聞いたら、あの子は、っ、子供みたいに笑って幸せだって答えてくれて……!!」
「――良かったな。お前の愛し子が救われて」
「うん……良かった、良かったよ、承太郎……っ!!」
「……さて。子供達は帰ったし、大人は飲むぞ!ちょうど帰りに酒を買って来たところだ」
「飲む!今日はたくさん飲みたい!!」
「ああ、飲め飲め。今日だけは特別だ、乾杯!」
「乾杯!!」