時は、AD2079 11月……
 対魔忍の里で繰り広げられる五車決戦の半日前……。
 町民の避難が済んだ五車町に存在する五車学園で、それは起きてしまった。

 五車決戦に備え、五車町を包囲するは過去の五車町にて権威を振りかざしていた井河長老衆に加え、その残党たち。
 加えて対魔忍に対して個人的に恨みのある者までもが、この五車決戦に参加していた。
 井河アサギ率いる現五車町の対魔忍達は、その多大なる忍魔混合部隊によって追い詰められ、窮地に立たされていた。

 そこで、苦渋の決断として井河アサギは独立遊撃部隊隊長の『ふうま小太郎』が、未来の対魔忍たちとの邂逅に用いている機材を使い、平行世界線への救援依頼を頼んだのだが……。

~一方その頃…~
 収監を終えて家路へ向かうふうま小太郎達。
 疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。
 後輩をかばいすべての責任を負ったアサギに対し、
 (かつての)五車の主、井河長老衆、井河 扇舟が言い渡した投降の条件とは……。


☆1000文字小説です。評価をください。

1 / 1
対魔忍野郎Aチーム!

 時間は有限だ。

 でも私は五車襲撃まで12時間を切っているにも拘わらず、騒々しい会議室の隣の教室で、椅子に座り両肘を机の上に立て両手を口元で組むことしかできなかった。

 隣では緊張した面構えの八津 紫が、なんと言葉を掛けるべきかと戸惑っている。

 

 現在。この部屋には私達2人を除いて他の教師はいない。彼女達は今、隣の部屋へ寿司詰めになっている来訪者(・・・)達の対応に追われている。

 来訪者(彼等)は敵ではない。

 彼等は、この世界線。五車町の窮地を救うために平行世界から送られてきた対魔忍達だ。

 

 五車学園に勤めている魔人化可能な歴史科の女教師。

 蜘蛛を操る五車学園中等部の対魔忍。

 整った顔立ちだが雪女のような容姿に、幼さの残る口調の対魔忍。

 黒色ロングコートの中に米連の軍用装備に加え、足にM93Rを装備したガスマスク姿の対魔忍。

 単独行動を好む、赤胴色対魔忍スーツと簡易装甲・両腕に2門の砲門を装備した対魔忍。

 見た目こそ普通で私服の少年のように見えるが、ジャンパーの裏に武器や腹部には対魔忍の里で用いられる巻物が巻きつけられた対魔忍。

 朧に似た濁った瞳にマフラーで口元を隠す対魔忍。

 私と同年代の約180㎝もの高身長で水城不知火と並ぶ巨乳を持つ歴戦の対魔忍。

 ……あの場の誰かのパンツを食べる対魔忍。

 

 その他にも居るがここでは省く。

 

 更に恐らく対魔忍ではない者も混じっている。

 髑髏仮面の騎士や雨合羽(レインコート)のような装備で身体をすっぽりと覆い隠した性別不明の傭兵。消火器持参の一般人だとか、うるさい冷蔵庫だとか。

 

 おまけに『秋山 凜子』の()だと名乗る対魔忍までいる。……7人ぐらい。

 全員同じ顔で『秋山 達郎』だと名乗った時は、笑うしかなかった。

 

 いずれも皆、実力があってあの場にいる。私達を助けるために、平行世界からやって来てくれたことは理解している。

 しかし、これから起きる五車決戦での壮絶な激闘がどうなるかだなんてことは……。

 

「アサギ様、何が始まるんです?」

 

 そう……紫の問いに私の答えは決まっていた。

 

「大惨事大戦よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—井河 扇舟サイド—

 

「扇舟様。アサギの軍勢は人手が足りないと判断したのか、傭兵をかき集めているようです」

「ふふふ……敵は追い詰められているってことね。余所から何人雑兵を集めようと所詮は烏合の衆。作戦は変えず、今夜2時に強襲を仕掛けるわ」

「はっ!」

「井河アサギ、お母様の無念。ここで晴らさせてもらうわ……!」

 

 




~結末~
 だが異世界転生系・対魔忍たちに絡まれ敗北(ざんぱい)…。
 (敗北ヤムチャ姿勢の井河 扇舟)


~後書き~
 異次元ブレイヤーことアルサールや、未来ゆきかぜや未来アスカが『ふうま小太郎』の存在している平行世界線にズカズカ介入していること。(逆もまたしかり)
 対魔忍 決戦アリーナにて黒幕エドウィン・ブラックが、成長したお屋形様と自信の力を合わせて多数の世界線の創造をしたというネタから思いついたネタ小説です。
 対魔忍の二次創作小説ですが、今作は特に三次創作が横行しています。


~最後に~
 三次創作としてオリ主(よその子)使用させてもらった作者の皆さん、どうかお許しください。
 でも評価してくれると嬉しいです。
 また本作で勝手ながら三次創作として、お借りしたオリ主たちの引用を元を掲載されて頂きます。

・五車学園に勤めている魔人化可能な歴史科の女教師。
『こちら対魔忍特別諜報室』 零課様
 https://syosetu.org/novel/208930/

・蜘蛛を操る五車学園中等部の対魔忍。
『蜘蛛の対魔忍の受難』 小狗丸様
 https://syosetu.org/novel/206299/

・整った顔立ちだが雪女のような容姿に、幼さの残る口調の対魔忍。
『転生対魔忍は雪女』 幽姫兎様
 https://syosetu.org/novel/199278/

・黒色ロングコートの中に米連の軍用装備に加え、足にM93Rを装備したガスマスク姿の対魔忍。
『その対魔忍、平凡につき』 セキシキ様
 https://syosetu.org/novel/158042/

・単独行動を好む、赤胴色対魔忍スーツと簡易装甲・両腕に2門の砲門を装備した対魔忍。
『赤銅の対魔忍』 ignorance様
 https://syosetu.org/novel/253796/

・見た目こそ普通で私服の少年のように見えるが、ジャンパーの裏に武器や腹部には対魔忍の里で用いられる巻物が巻きつけられた対魔忍。
『対魔忍にはなりたくない!!!(必死)』 胡椒こしょこしょ様
 https://syosetu.org/novel/251172/

・朧に似た濁った瞳にマフラーで口元を隠す対魔忍。
『サイバーパンクな世界で忍者やってるんですが、誰か助けてください(切実』 郭尭様
 https://syosetu.org/novel/54085/

・井河アサギと同年代の約180㎝もの高身長で水城不知火と並ぶ巨乳を持つ歴戦の対魔忍。
『対魔忍世界に転生したのに何でまだ処女なんだ?!』 ごんざれす様
 https://syosetu.org/novel/229288/

・誰かのパンツを食べる対魔忍。
『だから今日もパンツを食べる』 胡椒こしょこしょ様
 https://syosetu.org/novel/248536/

・髑髏仮面の騎士
『対魔忍世界に四騎士の力を手に入れた男がいる件』 3よりZEROへ様
 https://syosetu.org/novel/161194/

雨合羽(レインコート)のような装備で身体をすっぽりと覆い隠した性別不明の傭兵。
『対魔忍世界に対魔忍♀で転生』 VISP様
 https://syosetu.org/novel/134707/

・消火器持参の一般人
『対魔忍世界へ転移したが、私は一般人枠で人生を謳歌したい。』 槍刀拳様
 https://syosetu.org/novel/260791/

・うるさい冷蔵庫
『対魔忍 “冷蔵庫”』 槍刀拳様
 https://syosetu.org/novel/262439/

 となります。

 あと小説は対魔忍ジャンルで最低文字数で執筆したかった作品なので続きません。(この文字数制限がなければ、ハーメルンに投稿されている異世界転生対魔忍オールスターズを執筆したくもありました……)
 またこの豪華メンバー+αで井河 扇舟率いる井河長老衆+フュルスト一団をボコボコにしたら楽しそうな作品が書けそうな予感がするのですが、二次創作以上に三次創作はデリケートな作品なので、私の執筆の腕では余ります。

 読んで頂き、ありがとうございました。


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