ファンタビ&ハリポタメンバー救済の最強男主のお話。
恋愛感情ではないですが、セブルス・スネイプに激重感情を抱えているので腐向け注意かもしれません。
オリ主「スネイプ先生のやったことは罪だし、リリーと決別したのは自業自得だし、悪戯仕掛け人も大好きだけど、それでもやっぱり彼が好きなんです」
ヴィクトリア朝が後期を迎え、米国の工業技術発展によりイギリス経済が不安定になりつつある1881年の春、俺は異世界転生を果たした。家族らしき人々には何故だかとても祝福された。後になって理由を聞けば、初めて生まれてきた男児に莫大な魔力が宿っていたからだそうだ。しれっと付与されたチート能力に俺は知らぬふりを通した。
それにしても、まさかお爺さんのスクーターで異世界転生が出来るなんて、これは前世最大の驚きかもしれない。今世最大は、その異世界がJKローリング女氏が作りしWizarding-worldだった事だろう。
今日で9歳になった俺を嬉々として抱える母親にチラと目を向け、俺は小さく溜息を吐く。
魔法界に転生できたのはすっっっごく嬉しいんだけれども、よりにもよって、どうして高祖世代なのか。ファンタビ1作目が上映する前に転生してしまった俺は、黒い瞳を濁らせる。転生きっかけがお爺さんのスクーターだったからなのか そうなのか。運ちゃんが2,30代のトラ転なら親世代に行けたのか どうなんだ。
母親に抱えられながら、がっくりとその肩に凭れかかった俺が思い浮かべたのは、陰険陰鬱な魔法薬学教授。俺の前世の推し、セブルス・スネイプ。永遠の愛を誓って散った闇の英雄。
そして今世の、玄孫にあたる俺の子孫。
…彼に会いたい。
少しで良いから。一目で良いから。
でも許されると言うなら、彼の幸せのために俺の出来る精一杯を与えたい。
よし決めた。俺は生き残るぞ。
ファンタビ未視聴のまま転生してくれちゃったおかげでこれから何が起こるか全くもって分からないけれども、俺は何としてでも生き残る。そして、彼の"あしながお爺さん"として彼を幸福へと導くのだ!
そう胸の内で覚悟を燃やした俺は現在、母親に背中をポンポンと叩かれ、「よいこよいこ」とあやされていた。俺たちの周りは、まるで嵐が通り過ぎたかのように荒れている。…スネイプ先生への思いを魔力として暴発させてしまった俺が悪いのだけど、でもいい加減、この赤ちゃんムーブやめてほしい。そろそろ変な性癖が芽生えそうだわ。
自分の将来に戦々恐々としながら母親にしがみつくこの少年の名は、アスクレピオス・プリンス。そんな彼は知らない。少年を待ち受ける死の運命が、すぐそこまで来ていることを。
そういえば最近の年号、なんか見覚えあるんだよな。世界史が得意なわけでもなかったんだけど、なんか…大きな事件があった気がする。う〜ん、なんだったっけ?
「うっわ」
頭を悩ませていると、玄関から帰ってきた父親が家の惨状を見て青い顔を晒した。
「おかえりなさい、あなた」
「…おかえりなさい」
気まずそうに視線を逸らすと、俺の小さな頭に父親の無骨な手が撫でるように置かれる。
「そんな顔をするな。今回の仕事場より全然マシさ」
「えっ、そんな大変だったの?」
母親の腕から身を乗り出すと、父親は苦笑しながら「まぁ長期戦にはなりそうだな」とお茶を濁した。そんな父親の配属先は現在、ホワイトチャペル周辺である。
続きません。
こんなお話が読みたいという思いで書き殴りました。
ファンタビ&ハリポタメンバー救済の最強夢主のお話はどこで読めますか…。
追記
『forestpage+』というサイトでマルチ投稿しています。