僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第107話

side三人称

AFOの内通者として捕まった青山。しかしそれで終わりではない。AFOが見つからない現状を打破できる可能性が出来た。

『AFOが見つからない』

というのが今の見方か。否、

『青山のみAFOを欺くことが出来る』

「待て待て!飛躍しすぎだ!」

プレゼントマイクが問う。今更青山の事を信じられるのかと。

「それは過去の話でしょう。」

飯田が否定する。

「今、泣いて絶望しているクラスメイトを友として手を取りたい。それが再び対等になれる唯一の方法だからです」

飯田の他にA組全員、青山の事を信頼している。まだヒーローだと。そして、映像越しに相澤は告げる。

「―青山、俺はまだお前を除籍するつもりはない」

それ以降、相澤先生から『AFOをおびき出す』案が提示される。勿論その案は青山と両親には聞こえない様に…その案を聞いた塚内や根津は実現性が高く、やる価値があると思案。それでも、青山は警察に連行され、離れ離れとなった…

 

暗い雰囲気の中、A組は寮に戻る。そして各々準備をする。

「…絶対、倒そうね」

葉隠が言いこぼす。

『うん』

A組全員は力強く頷く。

 

 

side立希

「―じゃあよろしくね。ダヴィンチちゃん」

『任せたまえ!それと今回はあの時とは仕様が違うから安心安全なのさ!既に9割型修理済みだからね!』

今度の戦いで終わらせるよう、自分はダヴィンチちゃんに依頼していた事を再確認していた。姉の方も順調らしい。通信を終え、一息付く。

「となると後は自分次第か…」

青山君が内通者。その発覚後、今自分らは寮へ、自分は部屋に戻る。そして机に置いてあるいくつかの『円柱型の小型装置』の1つを手に持って握り、『魔力』を注ぐ。淡い光と共にほんの少しずつ、その小型装置に溜まっていく。見た目の割にかなり注がないと満タンにならない。雄英に戻って来てから魔力を小型装置に溜める作業をしていた。でもこれが結構疲れる。ダヴィンチちゃんに連絡してる時も注いでやっと1個満タンになった小型装置が出来た。

「決戦前にいくつできるかな…「立希ー、いるー?」はいどうぞー!」

作業していると、部屋にノックが響く。入るよう促すと三奈が来た。

「そろそろ捜索する時間だから門前に集まるんだけど…」

「了解。もうそんな時間か…」

「わ、綺麗…これ何?」

小型装置を机に置き、戦闘衣装の上着を羽織っていると、三奈が魔力が満タンになった小型装置を手に持って訊いてきた。

「今度の戦いで使う物。とっても役に立つから空き時間に魔力を注いで満タンにしてるんだ。まだその持っている1個だけだけど」

「魔力!へーロマニさんから聞いたけど、本当に個性と別なんだ…何か変なの」

「変…まぁ個性持ちからしてみれば変かもね。電池とかそんな感じなイメージでいいと思うよ。自分も姉もそんな詳しくないし。魔術と個性を二つ保持して作られたってだけだしね。」

「…そっ……か…」

静寂。やっべ何か変な間が出来た。え、これどう話切り出せばいいの?えーと何か…何か話題は…そ、そういえば巨大敵…ギガントマキア戦後のお礼言って無かった!

「そ、そういえば!あの巨大敵の後、三奈、自分と姉の看病したんだよね!今更だけどありがとね!その…また無茶をしたと言いますか何というか…」

そう切り出すと、三奈もどこか焦った感じで受け応えてくれる

「い、いいよ!全然!むしろ感謝する方はアタシだし!巨大敵に投薬できなくて返り討ちにされたの守ってくれたから!ホント…情けないよね…ヒーローなのに…ここぞって時に動けなくて…」

「そんな事ない!三奈があの時真っ先に行動出来たからあの巨大敵を無力化出来たんだよ!自分と鋭児郎君で投薬したけど…三奈は情けなくない!!」

と思ったら何か元気無くなってるぅ!?急ぎフォロー?する。何を言うべきか頭の中がごちゃごちゃしてきた…!ええい、思った事言っちゃえ自分!!

「えっと…つまり…三奈はもう立派なヒーローだよ。三奈の明るい仕草や行動を見てると、自分も明るくなって、元気が貰える…気がするんだよね。日本中偽聖杯の欠片を探してる時さ、辛くてしんどかった時にA組の皆のやり取り思い出すといつも三奈との会話が多く思い出すんだよね。なんてことないくだらない話で盛り上がる所。それ思い出して一人で笑って、よし頑張るぞ!ってなるんだよ。だから…」

自然と自分は三奈の手を取って、言う。

「ありがとう。【自分の英雄(マイヒーロー)】」

間。あれ何か自分とんでもねぇ黒歴史作った?

「「…………………ぴぇ」」

お互い、もの凄い顔真っ赤になった。手を放して離れる。

「えと……ど、どいたま!!」

「…はい!じゃあ行こうか!集合場所!!」

とっくに戦闘衣装を着替え終えてた自分は美奈と共に部屋を出る。さっきから顔というか体が熱い。お礼言っただけなのに何でこんな恥ずかしいんだ馬鹿野郎!!三奈を見れない…というか重くなかった感謝の言葉!?ドン引かれてない!?

「立希………バカ」

「………ごめんなさい。」

何も言えねぇや…

 

 

side芦度

一方的に感謝を言われた。冗談でもない。本気で思って言われた『ありがとう』。周りからよく言われる『ありがとう』じゃなかった。

―ありがとう。【自分の英雄(マイヒーロー)】―

ありがとう。ってその台詞はこっちの方だ。巨大敵から守ってくれたし、その後も次の為に動いていた。知ってるの?その行動で、街にいた人達は避難出来て何千万人も救ってるんだよ?遇にニュースで流れていた『真のヒーロー』って本当にその通りだなって思ってたんだよ?なのに…自分の英雄(マイヒーロー)って…

「立希…(こっちがそう言いたいよ。この)…バカ」

こっちを見ない。ありがたい…だってアタしも今、すっごくドキドキして、顔が赤いから。

 

 

side立香

AFO捜索の為、集合場所に集う私達。ヤオモモに声を掛けられ一緒に行く。遅れて弟と三奈が来る。

「「おまたせ~!」」

「別に遅れたわけじゃないし大じょ―どしたのそんな顔真っ赤にして」

「「いや、何でも…」」

何か顔真っ赤にして来た2人、え、ほんとにどうしたの?お互い見てソワソワしてるし…

「(え、ホントに何したの?何やらかしたの?)」

「(自分がやらかした前提なのね…いや本当に何でもないです…三奈に巨大敵後に看病してもらった事を感謝しただけ…です。)」

「ふ~~~~ん……」

「何その含みを持たせた感じ…本当に何でもないよ…」

小声で立希に聞いたが頑なに言おうとしない…ま、これ以上聞いても野暮か…その後全員集まり、緑谷君中心に、捜索隊を結成。捜索を開始する。

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