カイドウ♀になった話 作:ぼほの
あと、オリ技注意です。
笑顔で代金を待つマキノの前で、私は財布を片手に冷や汗をかいていた。
足りないのだ、金が。
指先でいくら財布の中を探してもちっとも追加の金が出てこない。当たり前だ。もうそこにお金は無いのだから。
誤解しないでほしいが、私は決して少なく持ってきた訳では無い。むしろ気持ち多く持ってきた。なにせ、店の酒を全部飲むつもりでここに来たのだから。
そのはずだったのだが……足りない。
酒代が予想以上に高かったわけでも無い。むしろ想定よりちょっと安いぐらいだ。「釣りはいらねぇ」とカッコつけて金を置ける程度にはあるはずなのだ。
なのに足りない。どういうことだ。
多分、獣型で空を浮遊している時にうっかり落としてしまったのだろう。ここに向かう時か、ヤマトを探している時か、いつかは分からないが、きっとそうだ。
財布の紐はキツく締めていたはずなのにどうしてこうなった?
いや、今そんなことを考えてる暇はない。今この瞬間にも、『百獣のカイドウ金欠説』が生まれる可能性が増えていっているのだ。
「…………」
やばい。どうしよう。私はどうすれば良いのだ。
このまま沈黙を保ってると私の尊厳が危うい。何かしなければ取り返しのつかないことになってしまう。
どうすればいい?私の首を差し出せば良いのか?そうすればこの酒場は37億ベリーの代金を受け取ることになる。九割九分がお釣りになるが受け取る人が居ないので、これぞ究極の「釣りいらねぇ」と言えるだろう。
ただ、私はそんなことのために命を散らす愚か者ではない。有り金がちょっと足りないせいで死ぬなんて御免だ。
しかしいくら考えても何も出てこない。
もう私は代金をしっかり払う事を諦め、若干足りない全財産を叩きつけて「釣りはいらねぇ(足りない)」をやろうかと考え始めたその時―――。
地平線の奥から気配を感じた。
大きい。相当な強者だ。私でも勝てるかは五分五分と言ったところだろうか。
………何でそんな人がこの場所へ向かっているんだ?新世界にいなさいよ。
内心そんな不満を漏らしながら、私は気配のある方へ顔を向け、目を細めた。
いた。
海軍の軍艦だ。それも、何故かその船首に骨を咥えた犬が付けられているものだ。その犬の上に堂々と立っている。
まだ遠く、その正確な姿は見えないが、あの特徴的な船首にこの気配。
恐らくあれは海軍の『英雄』だろう。昔船長が戦っていたのを覚えてる。
シャンクスを追ってきたか、それともゴア王国の誰かが私の事を通報したか。どちらにせよ、かなり厄介なのが来てしまった。
彼の来訪に私は頭を悩ませた。
迎え撃つべきか、トンズラするべきか。
迎え撃つ場合。
彼に勝てる見込みはあるが、確実なものではない。もし、私が負けてしまった場合、ヤマトが鬼ヶ島に帰る手段を失ってしまう。
それに彼女が私の子だとバレてしまえば、危険因子として海軍に捕まってしまうかもしれない。一応彼女は指名手配されていないが、捕まらないとは言い切れない。
トンズラする場合。
これが一番安全だ。空を飛んでしまえばいくら英雄であろうとも攻撃は難しい。何発か砲弾を投げてくるだろうが、それくらいで倒れるほど私の身体はやわじゃない。
追いかけてこようにも、私の全速力を追跡するのは至難の業のはずだ。村にシャンクスも居るし、逃走成功率は九割以上だろう。
ただ、私のプライドというか、面目というか、矜持とも言える感情がそれを許せそうにない。
『世界最強の生物』といういつの間にか付いていた私の肩書が、『英雄』からの逃走を拒んでいるのだ。
勿論、それを制する理性がある。もし、私が負けてしまったらヤマトはどうするんだと必死に説得を試みているのが分かる。
だが、それがどうした。そんなにヤマトが大事なら、負けなければいい。
私は財布をマキノに渡し、背後からの「足りません!」という声を無視して、港に走って向かった。
港に着くと月歩で空を飛び軍艦へ近づいていく。
相手がただの海軍ならば獣型で接近しただろうが、相手は英雄だ。彼からすれば獣型はただ的が広いだけだ。
空から軍艦の全体を見下ろせる位置に着くと、彼と目が合った。
私は英雄の名を口にする。
「ガープ……」
海軍の英雄ガープ。間違いない、本物だ。
服の上からでも分かる膨れ上がった筋肉。硬く握られた拳。眉間に刻まれたかのような皺。そしてその場を支配する程の巨大な覇気。
それら全ての情報が彼が彼であることを証明していた。
「カイドウ……貴様何故ここにいる?」
そんな彼の質問に、私は微笑して返す。
「大した理由はありませんよ。ただ、お友達を作りに来ただけです」
「…………フンッ ほざきよって!まぁいい、続きは独房の中からじゃ!」
彼は言葉を終えると同時に飛びかかり、瞬く間に私の目の前に到達。彼の拳はダイヤモンドのように固く握りしめられており、次の瞬間には振り下ろされるだろう。
彼はお得意の拳骨で私を海に叩き落とすつもりだ。海に落とすというのも能力者である私を一瞬で無力化させる良い手段だ。スピードも速く、並大抵の者では反応すら出来ないだろう。
だが、当たらなければどうということはない。
「!」
私の
勘のいい彼ならそれが何故なのか分かっただろう。
私はお返しとばかりに金棒を構える。
「雷鳴八卦!!」
「!! ぬぅえい!!!」
ガープは私の雷鳴八卦に反応し、黒く染まった拳で止めた。
いや、正確には触れていない。衝突することなく、両者の攻撃が止まったのだ。
雷の音が鳴り響く。
衝撃が四方八方に飛び散り、海には大きな波が発生して荒れ狂い、空には深い切れ込みが入った。
彼の拳に力が入っていき、だんだんと押されていく。それに対抗しようとこちらも力を入れるが、敵わない。
ゾオン系を食べてるわけでも無いのに、何なんだこの力は。老いて衰えてるはずなのに、全くそれを感じさせない。
それに覇気でも負けているらしく、僅かにだが金棒が凹んでいっている。
このままではまずい。
私はそう判断し、彼の拳に弾かれるように距離を取った。
そして、一度金棒を腰に戻し、代わりに刀を構える。
集中。―――そして彼を真っ二つするべく刀を振り切った。
「
神速の斬撃が彼の頭頂部目掛けて放たれるが、武装色を纏った額で受け止められた。
せめて腕とかで防御してほしかったなと心の中で不満を漏らす。いや、腕が間に合わなかったと解釈しておくことにしよう。
全く、雷鳴八卦といい倶利伽羅といい、
「…………簡単に受け止めないでくださいよ。自信無くすじゃないですか」
「知るか!餓鬼が考えたヌルい技じゃろうが」
そんな私の不満を一蹴し、彼は軍艦に降り立った。
彼はまるで疲弊していない。先程の攻防で全く体力を使わなかったのだろう。
一応あれらは自慢の技なのだが、それを簡単に受け止めるとは。
これだから
「ふふ」
「? 何を笑っておる」
突然笑い出した私を彼は訝しげに見る。
「いえ、流石『英雄』と呼ばれるだけはあるなと思っただけです。今のままでは勝つのは難しいでしょう」
「海賊に煽てられたところでまったく嬉しくないわ」
「―――ですが」
そこで言葉を区切り、指を2本立てて見せる。
「このカイドウは変身するたびにパワーが遥かに増す…。そしてその変身をあと2回も私は残している……。この意味が分かりますか?」
「!」
「ふふふ、私は強者を前にして出し惜しみをする馬鹿ではありません。1つは貴方が相手だと弱体化同然ですし………最初から私の最終形態をお見せしましょう!」
その言葉を言い終えると同時に、全身に力を込め、力むように声を出す。
「ハァァァァァァァァァァァッッ!!!!!」
そんな叫び声を上げながら、空間がゴゴゴゴゴ…とでも言うように、当たり一面に覇気を撒き散らす。
本当なら一瞬で獣人型に変身出来るのだが、こういった変身シーンは派手にやるに限る。
空間が震えるような演出と叫び声、これがなきゃ変身とは呼べないね。
そんな事を思っているとガープの拳骨が飛んで来た。
「へぶっ!?……ちょっと、今変身中なんですけど!変身中に攻撃するのはご法度だって知ってました!?」
「知るかボケ」
法律を知らないとかそれでも海兵か?こいつ。
まぁ、仕方ない。
出来ればもうちょっと、後30分くらいは変身に時間をかけたかったが、ガープが急かしてくるしこれぐらいで妥協するか。
「ふぅ……ゴホンッ……では、始めましょうか」
「!!」
そんな言葉と同時に嵐脚を放つ。
そのサイズは彼が今乗っている軍艦の数倍はあり、常人では視認できないスピードで飛来する。
ガープはそれを拳で弾き飛ばし、代わりにいつの間にか持っていた砲弾を投げつけてきた。
私は全身に武装色を纏わせ全速力で突撃、砲弾を物ともせずに彼の目の前に到達する。
そして、もはや通常攻撃の要領で雷鳴八卦を食らわせた。
「ぐっ…!!」
今回は防御出来なかったようで、彼の体勢が崩れる。
私はすかさず追撃。殴って、蹴って、指や尻尾で斬撃を放ち、最後に渾身の力を込めて金棒で殴り飛ばした。
「!!」
彼は軍艦のマストを貫通しながら吹っ飛んでいき、私はさらなる追撃をするべく接近する。
数多の斬撃、熱息を飛ばして彼の体勢を立て直させないようにしながら速度を上げていく。
しかし、彼は既に体勢を立て直していたようで、私を限界まで近づけた後に拳を振るってきた。
私はそれに何とか回避を試みるが、拳が予想以上に速く、私の顔面に衝突する未来が見えた。
ので、その拳を受け流す。
受け流す。
受けなが、
受け―――流せねぇ!!
ガープの拳が重すぎて全く軌道が反らせない!
どんな怪力してるんだこのジジイは!?
「うぐっ!?」
彼の重すぎる拳が、受け流そうと努力した結果か、顔では無く腹に突き刺さる。
人とは思えない怪力と高練度の覇気によって繰り出される打撃は、私に決して低くないダメージを与えた。
腹が物凄く痛む。受け流すために使った腕も負担が大きかったせいで骨を中心にズキズキと痛む。
だが、ここで泣き言を言ってる場合では無い。
私はすぐに体勢を立て直し、次に来る攻撃を避ける。
不意を突かれなければただの拳程度避けることは容易い。
そして、隙を見つけ次第私もお返しとばかりに反撃する。
しかし、その大抵の攻撃は彼の強大な覇気のせいで防がれてしまう。
私が大技を出せばあの鎧を突破出来るかもしれないが、彼がそんな時間をくれる訳がない。
あちらの攻撃は当たらず、こちらの攻撃は効かない。
このままでは勝敗が着きそうになかった。
そんな沈着状態に腹を立てたのか、ガープは己の拳により強い力を入れた。
何か大技を出そうとしている事は一目瞭然だった。
私はそれを阻止すべく手を打ってみるが、彼の覇気を突破出来ない私にとってそれは至難の業だった。
駄目だ、間に合わない!
やばい…。
来る―――!!
「
「!!!!」
街を余波だけで壊滅させる出鱈目な一撃が放たれる。
予め距離を取っていたので直撃こそ免れたものの、私は身体全体が砕けるような強い衝撃波を喰らうことになった。
身体の所々が裂け、血が吹き出る。口や鼻からもドロっと流れ出し、振動が駆け巡った頭がズキズキと痛む。
骨に幾らかヒビが入ってるらしく、身体が動く度に激痛が走った。
それでも私は体勢を立て直し、彼に向き合う。
「まだ動けるのか。ゾオン系なだけあってタフな奴じゃのう…!!」
「タフという言葉はゾオン系の為に有りますから」
「軽口を叩けるとは随分余裕じゃな?」
全身に傷が出来、骨にヒビが入ったが、この程度の怪我など私にとってはどうってことはない。
唾でもつけとけゃ治る。
それに、私には彼に勝ちうる切り札を持っている。
そして今、私はそれを切ろうとしている。
獣人型になったしもう少し様子を見ようと思っていたが、もう十分だろう。
彼と私、両者の力の差は文字通り身を以て体験した。
おそらく、彼には私の全力、私の持つ全てをぶつけなければ勝てないだろう。
切り札を使う時だ。
彼にはまだ余裕が見える。まずはそれを崩してやろう。
「………」
一呼吸置く。そして目を瞑って手を合わせる。
意識を見聞色のみに集中させ、彼の動き全てを監視する。これにより、普段よりも未来視の限界が増え、より長く先を見れるようになる。
これで私は彼の未来を掌握したのと同然だ。
そうこうしている間にガープが攻撃を仕掛けて来たが、もう遅い。
「何じゃ…!?これは…!?」
彼は自身の状況に戸惑ったように声を上げる。
それもそうだろう。
彼の全身には私の焔雲が巻き付いており、全く自由の効かない状態だ。
「
そう静かに告げた後、私は焔雲を操り、背後に人よりも大きな槍を幾つも作り上げる。
その数は数十本。その1つ1つが今焔雲の鎖で縛られたガープに向けられていた。
私はゆっくりと彼を指差す。
その瞬間、私の背後に浮かんでいた数十本の槍が音よりも早くガープへと突き進んだ。
「ぐぅ…!!」
槍が人肌に触れたとは思えないような金属音とともに彼が唸る。
彼は全身を覇気で強化しているため、槍が彼の肉体に突き刺さるということはない。
しかし、音速以上で飛んでくる物体が衝突しているため、その衝撃は大きい。それも1つではなく、数十も。
いくら硬化させているとはいえ、ノーダメージとはいかない。
その間もガープは抵抗出来ずにいる。かの『英雄』を完封しているのだ。
この技を編み出したのは割と最近。
それはある日、私が修行をしている時のこと。
その日、私はふと気付いた。
獣型である龍形態は何か不思議な力で飛んでいるのではなく、焔雲を掴むことによって飛んでいる。つまり、焔雲は数百mはあろう巨龍を持ち上げられるのだ。
そこで、私は焔雲の限界が気になって一体どれだけ大きな物体を浮かせられるかを試した。
すると、何と焔雲は島一つ浮かばせて見せたのだ。
その島は決して小さくなく、特別軽い土で出来ているわけではなかった。どこにでもあるような普通の島だ。
その事実に私は戦慄した。
島一つ持ち上げるのに、一体何トンの力が必要なのだろう。千トン?一万トン?一億トン?一兆トン?
私は理系ではないので具体的な数字は分からないが、想像も出来ない力であることは確かだった。
そして私は思ったのだ。
これを戦闘で利用出来れば強いのでは、と。
思い立ったが吉日。それから私は焔雲を操作すべく練習に励んだ。
最初は雲の形から一向に変えられる気がしなかったが、何度も練習する内にだんだんと形が変えられるようになっていった。
拳の形に創れるようになった時、試しに近くの山に向かってそれを全力で飛ばしてみた。
するとどうだろう。
山が更地になった。
「封印ですね、これ」
ついそんな事が口から出てしまうくらいに、私はとんでもない技を作り出してしまった。
それが、
次の槍を創り出し、完成とともに発射。それを繰り返し続け、その間に先程の槍よりも巨大な拳を創り上げていく。
ガープは必死に抵抗するも、身体を全く動かせない様子。
当たり前だ。島一つ持ち上げるほとのパワーを持つ焔雲製の鎖によって縛られているのだから。
それに対抗するならば、あちらも同等のパワーを持たなければならない。
そして幾らガープといえど流石にそこまで出鱈目な膂力をしていないようだ。
つまりここからはワンサイドゲーム。勝ったなガハハ。
次の瞬間、彼を縛っていた焔雲が弾けた。
「え」
つい、そんな素っ頓狂な声を出した。
拳骨が飛んでくる。
呆然としていた私はそれを避けることが出来ず、思いっきり顔面に受けた。
「あだっ!?」
ぶっ飛んでいく私を焔雲でキャッチする。
間髪入れずに追撃を仕掛けてくるガープを再度焔雲で縛り付けた。
少しの間、彼は動きを止めたが、すぐに先程と同じように焔雲が弾ける。
馬鹿な。ガープにそんな筋力は無いはず。
なぜだ。何故焔雲を破壊できる?
分からん!分からねば!
もう一度彼を焔雲で縛り付ける。
今度は少しの間も置くことなく弾けた。見たところ、決して力んでなどいない。なのに弾けた。
つまり、力以外の方法で焔雲を解いている事になる。
よく見てみれば、ガープの腕には過剰なまでに覇気が纏わり付いていた。
どうやら、覇気を練って内部破壊でもするかのように覇気を膨張させ、焔雲を内側から破壊していたらしい。
そんなことが可能なのかと言われれば、焔雲は悪魔の実の能力によるもの。強い覇気に負けてしまうのも頷ける。
だが、だからと言って
これは拘束がメインの技ではない。
この技の真髄は、その手数にある。私が意識できる範囲全てに焔雲を発生させ、全方位から攻撃できるのだ。しかも、私の体力が続く限りほぼ無制限に焔雲を作り続けることが出来る。
さらに言うなら、ガープは過剰な覇気で焔雲を解くという方法をとっているが、それは持久力に欠ける対処法だ。いくら伝説の海兵とて覇気を使いすぎればやがて使えなくなる。
私の背後はもちろん、ガープの前後左右上下から焔雲製の数多の武器が刃を向ける。
「降参するなら今ですよ?」
「海賊に降参する海兵がおるかい…ッ!!」
「いや割といますね。特に
そう言いながら、背後に生み出した巨大な焔雲の拳をガープに向かわせる。
回避の選択肢は再度焔雲で縛ることによって潰す。今度は焔雲を縄のようにして縛るのではなく、布のようにして包むようにだ。
またあっという間に弾かれるが、その刹那の時間が彼に焔雲の拳を命中させた。
拘束は解けていたので、ガープは背後の海に突っ込んでいった。
大きな水飛沫が上がった。
私はすかさず獣型になり、彼が落ちた場所に熱息をお見舞いする。海水が蒸発し白い湯気が立ち込めた。
何度も撃ちこみ、ついでに焔雲製の武器を彼のもとに発射した。見聞色で探知しているため、彼の位置情報はばっちりだ。
「……上がってきませんね」
彼ならこの程度大したダメージにはならないはずだ。
ほら、未来視も「次の瞬間にはカイドウも焔雲も全部吹き飛ばされているよ」と言っている。
………え?
次の瞬間、海が爆発した。
いや、正確に言うなら、内側からとんでもない衝撃波が放たれて海が捲れ上がった。
「っ!!」
私は即座に人獣型になり、身体の軽量化を図った。こうすることによってわざと吹き飛ばされ、空中に衝撃を逃がすことが出来るのだ。
しかし、その分無防備になる。そして、それを逃がすのなら彼は伝説の海兵などと呼ばれていない。
私の飛ぶ先を読んでいたのか彼はすでに回り込んでいた。
「
「っ!!
彼の拳を受け止めるべく、いや、それにとどまらず彼を倒すべく愛刀に焔雲を纏わせる。
そしてそれをあらん限りの力と技術で――――――振りぬくッッ!!!
「
「
カイドウとガープの戦いの噂は瞬く間に広まった。
曰く、ガープが勝ったとか。
曰く、カイドウが勝ったとか。
曰く、相打ちに終わったとか。
曰く、そもそも戦っていないとか。
様々な噂が行き交い、どれが正しいのか賭けをする者も現れる始末。その答え合わせは何時されるのかは未定だが、その勝敗に海賊や裏社会で盛り上がりを見せていた。
しかし、もう答え合わせは終わっているのかもしれない。
何せ、そんな戦いがあったのにもかかわらず、その戦いは新聞には載らず、カイドウの懸賞金は上がっているのだから。
オリ技紹介。
…刀版雷鳴八卦。
…焔雲を操って様々なものに形作り、それを相手にぶつけたりする技。
作られた焔雲一つ一つに島一つ動かすほどのパワーがあるので受け止められるものでは無い。
しかもほぼ無限に生成可能。実質
…焔雲を武器に纏わせることによって攻撃力や防御力を上げる技。
…刀に焔雲を纏わせた状態で振りぬく技。錦えもんは関係無い。
次回はいつになるんだろうなぁ(遠い目)